2010年03月18日

コード・ブルー-2nd season- STORY#10

『岐路』

「医療行為とは、選択の連続だ。
 出血を覚悟で手術に踏み切るか、
 保存的治療で押し通すか。
 いずれにせよその分かれ道は、
 選んでしまえば二度と引き返せない。
 リセットは出来ない。
 それは、人生と同じ。
 不確かな分かれ道の連続。
 でも、どちらかを選び、進んでいくしかない。
 人生の岐路は、容赦なく迫ってくる。」


藍沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子
(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)のフェロー終了認定の
日が近づいていた。

そんなある日、田所良昭(児玉清)のオペも始まろうとしている。
フェローたちはもちろん、冴島はるか(比嘉愛未)や
シニアドクターたちも心配する中、
白石の父、博文(中原丈雄)らも田所を見舞う。
博文はその日飛行機を一便遅らせ、白石と昼食を取る
約束をしていた。
博文と田所はお互いの体調を気遣いあい、再会を約束する。

藍沢、白石は、救急車で運ばれた患者の手術に入る。

そんな中、田所の手術を知った黒田脩二(柳葉敏郎)も
病院を訪ねて来た。
黒田の右手には、リハビリ用のソフトボール。
「時代ですかね。
 企業も健康診断を熱心にやるようになって
 仕事があって助かっています。」
「そうですか。」
「忙しそうですね、相変わらず救命は。」
「立派にやってくれていますよ、橘先生は。
 私がいなくても、何も変わらず回っている。
 うれしい事ですが、少し、寂しくもありますね。」
「さっきフェローたちが多発外傷のオペをしていました。」
「ほぅ。」
「すっかり、医者の顔になっていましたよ。
 その分こっちが、老いたということになるんでしょうね。」

そこへ橘がやってきた。
「ご無沙汰しています!」
「おぉ!元気そうだな。」
「はい!」
「じゃあ、私はこれで失礼します。」
「そうですか。」
「せっかくですから、他の科の先生方にも挨拶しようかと思いまして。
 手術の無事を祈っています。」
「ありがとうございます。
 ・・・黒田先生。」
「はい。」
「万一の時は、よろしくお願いします。」
「・・・」
黒田は一礼し、病室を出ていく。

「橘先生、どうですか?緋山さんは。」
「手の傷は治ったんですが、まだ、ちょっと・・」
「そう。」
「はい。」
「・・・」

「あら。黒田先生の代わりに橘先生がいる。」と妻。
「お邪魔しています。」
「で、どうなの?三井先生とは、より戻せそうなの?」
「いやぁ、僕は。」
「思っていることは、さっさと言った方がいいわよ。
 人間いつ倒れるかわからないんだから、この人みたいに。」
「こういうの嫁に貰うと、死ぬに死ねないですよ。」
笑い合う夫妻。

多発外傷の患者のオペが無事に終わる。
黒田はオペ室から出てきたフェローたちを見つめ・・・。

田所がオペ室に運ばれていく。
「待っていますから、いつものように。
 帰ってくるのを。」
妻は田所に優しくそう語りかけ、見送った。

西条が田所に気付く。
「随分こざっぱりとした顔になったな。
 現場を離れるとそうなんのか?」
「羨ましいか?」
「少しな。」
「・・・オペの見立てどうだ?」
「手ごわいよ、かなり。」
「しっかりやれ。殺すなよ、部長を。」
「いつもどおりだ。」

白石は次のオペが入り、父親に行けなくなったと電話をする。
「・・・そうか。ま、そんなもんだ。
 医者同士の約束は。」
「部長のオペが終わったら又来るでしょう?
 その時は必ずランチしよう。お父さん。」
「ああ。
 じゃあ、恵も無理しないでな。」
電話を切ると、博文は寂しそうに病院を出ていく。

藍沢が黒田に気付く。
「・・・腕は?」
「あの切断で元に戻るのは難しい。
 二度の神経移植と一日2時間のリハビリ。
 1年半掛けてこの程度だ。
 メスはもう握れん。」
「・・・」
黒田が持っていたボールを藍沢に投げる。
「さっき西条に言われた。
 こざっぱりしたってな。
 夜中の呼び出しもなく、朝6時に起きて夜10時に寝る
 毎日だからな。」
「平凡な生活ですね。」
「・・・その通りだ。」
「・・・」
「しっかり走れよ。
 全力疾走できる時間は意外と短いぞ。
 振り返ってみるとな。」
「・・・」
藍沢は黒田の手にボールを置き、彼の隣に座る。
「息子さんは、元気ですか?」
「コービー、レブロン、ノビズッキー、キッド。」
「・・・」
「NBAの選手の名前だ。何冊も本買ったよ。
 医学所以外の本を買うっていうのも、悪くないな。」

田所の手術は、脳外科の西条章(杉本哲太)だけでなく、
心臓外科の協力も必要となる困難なもの。

そんな大手術が開始されようとした時、ドクターヘリ要請が入る。
どうやら、飛行機が墜落したようだ。

現場の詳細がわからぬうちに飛び出したヘリには、
三井環奈(りょう)、藤川、冴島が搭乗。
梶寿志(寺島進)が飛行機の上げる黒煙を頼りにヘリを
着陸させた現場は、未曾有の惨状を呈していた。

一方、病院では橘啓輔(椎名桔平)がタッチアンドゴーで
藍沢たち残っている医師やフライトナースたちを
現場に送ることにする。

その時、墜落した飛行機の便名を聞いた白石の顔色が曇る。
なんと、その飛行機には博文が乗っていたのだ。
「私も行かせて下さい!」白石は志願するが、
「不安で手につかないようなら行くのやめろ。
 向こうは医者を待ってるんだ。」と藍沢。
「・・・わかってる。医者として行くから。」
「次の便で来い。」と橘。
「はい。」

墜落現場
ジェット燃料に引火する恐れがあるため、医師たちが
飛行機に近づくことは出来ないが、
隣接する体育館に次々と被害患者が運び込まれていた。

被害の大きさに息を呑む三井。
「・・三井先生、トリアージします。
 治療は後発の医者に任せればいいですよね?」と藤川。
「そうね。
 私は右からいくわ。」
「はい!」

藍沢、白石は、先行した緋山たちに合流し、
患者のトリアージを始める。

足を失った患者、火傷を負った患者。

藍沢は消防隊、警官らにてきぱきと指示を出す。

そんな中、藤川はかつての列車事故の際、
ともに患者を助けた救急隊員、細井(永岡佑)と再会。
「藤川先生!」
「お!君、列車事故の!」
「細井です。その節はお世話になりました。
 おかげさまでまだ続いています。」
「随分てきぱきしてんじゃん。」
「まだ、搬送の人が足りないんで戻ります。」
「そう。気をつけて。」
「はい、先生も。」

白石は博文の行方に心を乱し、冷静な判断を欠いていた。
そんな白石を藍沢がフォロー。
「集中しろ。」
藍沢が白石に言う。

藍沢は博文の特徴を書いた紙を警察官か消防に渡して
患者に専念するよう促す。
白石はそれを提出しようとするが、患者に呼び止められ、
治療に当たる。

緋山は、重度の熱傷を負った男性患者を診る。
寄り添う患者の妻に、治療を迫られるのだが自ら治療を
決断できない。
「奥さん・・ちょっといいですか?」
「早くなんとかして下さい。」
「宮本さんは、3度熱傷80%、気道熱傷もあります。」
「それで?」
「極めて危険な状態です。」
「だって全然・・普通じゃないですか!痛みもないって!」
「深い火傷だからです。
 血管も破壊され、血流も途絶しています。」
「・・・」
「器官挿管といって、呼吸を確保するため、
 喉に管を入れる必要があります。
 ただ、あと10分もすれば、どんどん喉も腫れてきて、
 入れられなくなります。」
「だったら、早くやって下さい!」
「1回挿管したら抜けません。
 会話が出来なくなります。」
「そんなの、治療が終わってから、いくらだって、」
「そのまま亡くなる可能性が高いんです。」
「・・・」
「残念ですが・・・」
「・・・嘘でしょう?
 じゃ・・」
「つまり・・・このままにして、あと少しお話していただくか、
 挿管して、治療に賭けてみるかということになります。」
「そんな・・・」
「・・・」
「どうされますか?」と冴島。
「どうされますかって・・・。
 治る確率は、どれ位なんですか?」
「はっきり言って、厳しいです。」
「・・・」

「先生・・先生・・
 先にお願いします。
 俺、大丈夫ですから。
 お願いします。」
夫は声にならない声で、妻の怪我を気遣う。

「緋山先生、急がないと。」と冴島。
だが緋山は判断することが出来ない。

その姿を見ていた橘が行き、患者を応急処置。
「この状況で、家族に判断できるわけないだろ。
 ここで判断するのが、俺たちの仕事だ。
 いつまでも引きずるな!
 野上翼は帰ってこないし、
 提訴は取り下げられた。
 今出来ることをしろ。」
「・・・また間違えるかもしれません。」
「お前がやったことは間違いじゃない。
 ただ結果が悪かった。」
「・・・」
「逃げるな!緋山!」
「・・・」

病院では、田所の手術が危険な状態に陥っていた。
心臓外科の力を借り、限られた時間、田所の心蔵を停止、
低体温状態で脳手術に挑む西条。
だが、その時間内に西条の処置が終わりそうにない。
「残り5分です。
 やれそうですか?西条先生。」
「・・・」
「西条先生?」
「やれそう!?
 頭開けて心臓止めているんだ。
 後戻りできない。
 やるしかないんです!」

手術を見ていた黒田も極度に緊張して…。

体育館
宮本の呼吸が止まる。
「・・・残念ですが。」
「・・・」
「3時13分です。」
「・・・」
緋山はトリアージの色を赤から黒に変える。
妻を見ると、妻は緋山を責める様な目で見ていて・・・。

別の場所で被害者を診ていた藤川の傍らに新たな患者が
運ばれてくる。
なんと、それは再開したばかりの細川。
その首には金属が突き刺さっていた。

その後、緋山は、新たに男の子の治療を頼まれる。
男の子の身体に触れた緋山は・・・。

ホワイトボードに患者の名前を書き込んでいく藍沢と緋山。
「まだ出してないのか?」
白石のポケットには藍沢から貰った紙。
「180センチ。肩にアザ。足の爪が巻き爪。
 この3つ。
 私がお父さんについて知っていること。
 これだけしか知らない。」
「・・・俺は何も知らない。自分の父親のことなんて。
 お前は3つも知っている。」
「・・・」

ようやく飛行機への接近が許され、藍沢たちが急ぐ。
「同じ顔だな。」藍沢が白石に言う。
「え?」
「翔北に来た頃の、弱くて情けない。
 黒田先生に何を教わったんだ?
 お前は医者だ。人を救え。」
「・・・」

救急や消防隊員に指示を出す男の姿がいた。
博文だ。
自ら怪我を負いながらも現場で患者のトリアージを行っていたのだ。
「お父さん!!」
「恵!」
「怪我してるじゃない・・
 何で体育館に行かなかったの!」
「すまない。
 でも、お父さん、医者だから。」
「・・・」

2人を見ながらも飛行機に向う藍沢。
消防車の横に座り込む男性を発見し、声を掛ける。
「救命センターの藍沢ですが、
 頭と腕を切っていますね。」
藍沢が男に触れようとすると、男はその手を振り解く。
「落ち着いて下さい。」
「・・・」
「どうしました?」
「息子だ!息子を置いてきた!あの中に・・・
 見捨ててきたんだ!
 息子を!!」
男は、飛行機の中に息子を置いてきてしまったと、
パニック状態になっていた。

病院
「西条!」
黒田は祈るようにオペを見つめ・・・。


飛行機事故、そして田所部長のオペ。
息の詰りそうな1時間でした。

冒頭、オペをしながらの藤川と緋山の会話が面白かった。
患者を怖がる緋山と、冴島に告白できない藤川。
しっかりオペしながらも相手を「意気地なし!」と
罵りあう二人。
実際のオペ現場でもお医者さんってこんな感じ?なんて
思ってしまった。

それにしても藤川も成長しました。
事故現場では率先してトリアージ。

緋山の心の傷は思った以上に深い。
まだ引きずっていて、患者への判断が出来なくなっている。
橘の「逃げるな!」という温かい言葉。
緋山は乗り越えることが出来るのでしょうか。

嬉しかったのが黒田先生の再登場。
若手の成長、西条先生の一言に、
黒田先生は医師として触発されたのか?
黒田先生に田所部長を救ってほしい!

次週最終回は、30分拡大スペシャルです。


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公式HP


【キャスト】
藍沢 耕作(フライトドクター候補生) … 山下智久
白石 恵(フライトドクター候補生) … 新垣結衣
緋山 美帆子(フライトドクター候補生) … 戸田恵梨香
冴島 はるか(フライトナース) … 比嘉愛未
藤川 一男(フライトドクター候補生) … 浅利陽介

田所 良昭(救命センター部長) … 児玉 清(特別出演)

森本 忠士(フライトドクター) … 勝村 政信
轟木 聖子(救命救急センター内のCS) - 遊井亮子
梶 寿志(パイロット) … 寺島 進
西条 章(脳外科医) … 杉本 哲太

田沢悟史(平山浩行)

三井 環奈(フライトドクター) … りょう

橘 啓輔(フライトドクター) … 椎名 桔平


【スタッフ】

脚   本 … 林宏司
音   楽 … 佐藤直紀
主 題 歌 … Mr.Children「HANABI」(TOY’S FACTORY)
プロデュース … 増本淳
演   出 … 西浦正記
演   出 … 葉山浩樹


山下智久さんの主な出演作品




この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、田所の手術と飛行機事故と重なり緊迫した一時間でしたね!

フェローとしての合格を前に患者と向き合う事を恐れる緋山、父親が乗った飛行機の墜落に動揺しいつもの力を出せない白石、二人をフォローしながらも父親との関係を白石の家族と重ねる藍沢、そんな中冷静にトリアージする成長した藤川が頼もしくなりましたね!

緋山はこの事故で本来の自分、患者との向き合い方を取り戻せるのでしょうか?そして現場でがんばっていた父親が怪我をおしても医者としての使命を全うする

姿に何を感じたのか?藍沢は父親の登場で家族の気持ちに気がつき患者との違った付き合い方ができるのか?藤川の恋心に冴島がこたえることになるのか、全て最終回で解決して貰いたいです!

パート1で黒田がリハビリに成功し今回も出演して貰いたかった自分ですが、やはり簡単にリハビリできないところはリアリティーがありました、田所が難しい手術を受ける中、黒田の部長就任が嬉しくもあり悲しい結末になる可能性もありで複雑な気分です!

パート1より成長した姿を描いたパート2のほうが深い所に切り込んでいて楽しめましたがフェローを卒業するドラマなので「救命救急」みたいな長期のシリーズは難しいでしょうね!
Posted by けた at 2010年03月18日 20:18
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コード・ブルー 2nd season 第10回 感想
Excerpt: 『岐路』
Weblog: ぐ〜たらにっき
Tracked: 2010-03-20 20:17
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