2010年10月25日

SPEC〜警視庁公安部公安第五課
未詳事件特別対策係事件簿〜
丙の回

『漂泊の憑依者』

中部日本餃子「CBC」
「死刑囚の挑戦って噂、全部ネットでの悪戯だったんだって。」と地居(城田優)。
「情報が捜査されてる。」と当麻(戸田恵梨香)。
「怖いね、権力って。まさにコヤニスカッティーだ。」
「何をわかったようなこと言ってんのよ。
 私が勧めた映画でしょ。」
「早めに刑事の仕事、辞めてくれないかな。」
「うん?」
「次は、腕だけじゃすまない気がする。」
「・・・てか人の湯で餃子食うなよ、左利き。」
「・・俺本気で言ってるんだけど。」
「・・・」

その頃、瀬文(加瀬亮)は海野(安田顕)に声を掛けられ
レストランにいた。

ハンバーガーのピクルスだけ先に食べる海野。
「うん、美味い。」
「取引って、何の取引でしょうか。」
「瀬文さんは、神の手って知ってますか?」
「神の手?」
「志村さんを治せるかもしれないっていう医者がね、
 いるらしいんですよ。」
「本当ですか?」
「わかりません。科学者としては信じたくない。
 しかし、実際にいるらしいんですよ。
 霊能者っていうか超能力者っていうか、
 細胞を再生する能力を持っている人。
 ま、らしいんですがね。
 瀬文さんの部署には、そういった人のデータがあるはずだ。」
「そのデータを見せろと?」
「あなたは、志村さんを助けたくないですか?」
「脅しですか?」
「取引です。
 僕は、一人でも多くの患者を助けたい。
 もちろん志村さんだってそうです。
 志村さんを救うということは、美鈴さんの人生をも掬い、
 あなたも救う。」
「・・・」
「医者っていうのは、死になれていると思われていますが、
 本当はそうじゃない。
 人の死は、おりの様に、心の中にずっと溜まっていくんです。
 痛みとか、悲しみや、色んな重みを背負ってます。
 それは、刑事のあなたと一緒だと思う。
 悪いようにはしません。神の手を持つ男のデータを教えて
 くれるだけでいい。
 その代わり、僕は志村さんを救ってみせる。」
「それは・・望み薄い相談です。
 てかデータがあっても貸せない。
 うちは、インチキ極まりない部署ですから。」
そう言い席を立つ瀬文。
「僕は会ったことがあるんです。
 神の手を持つ男に。」
「・・・」
「治して貰ったんだ。実際に、僕自身を。」
「・・・」

ガード下
もしも神の手を持つ男がいたら、志村は救われるのか?
ふと考え込む瀬文。
「そんなバカな話・・・あるわけねーだろ。」
するとその時、
「ホントだったらどうする?」
女の子の声に驚いて振り向くと、制服を着た女子高生が
瀬文の左肩にぶつかり、去っていく。
「イッテ・・・くない!」

女の子の声に振り返ったときの瀬文の視線の位置が
女子高生よりも上の方なのが気になりました。
瀬文に女子高生は見えていたのか?

雅ちゃんとデート中の野々村。
「ボクの子?」に思いっきりビンタ!


マリオカートで遊ぶ冷泉と津田。
勝った冷泉、大喜び。
「・・・ずるいな、お前。ゲームとかでも未来が見えるんだな。」
「ああ。未来は絶対ですから。」
「ムキになりすぎだよ。」
「ま、色々知りたいこともありますしね。」
「そういや、お前さんの予想はさ、明日じゃんか。」
「ええ。当たったら釈放してくれるって約束でしたよね。」
「本当に当たったらな。」
「予言は当たりますよ。絶対です。」
冷泉はそう言うと、『魚屋 GS 床屋』と書いた地図を見せる。
「とりあえずミショウの下っ端二人を張り込みに行かせることにしたよ。」

キャリーバッグをゴツゴツぶつけながら歩道橋を上る当麻。
「眠いー。タクシー乗りましょうよー、経費で。」
「そんな経費はない。」
「あ、腕治ったんですか?」
「お前には関係ない。」
「公安の偉い人から張り込みしろって、何の事件なんすかねー。
 そんな対象も教えてくれない張り込みなんてありっすか?」
「本当にこっちなのか?」
「間違いないっすよ。品川駅東品川駅。」
「・・・品川駅東じゃなくって品川区東品川じゃないかトンマ!!」
「え?」
「品川駅は港区なんだよ。」
「え!?それおかしくないっすか?」
「常識だよバカ。
 時間がない。タクシー乗るか。」
「タクシー乗るんだ!」

交差点、信号待ちをしていた金髪の若者は、鈴の音に引かれて
托鉢僧の方に歩み寄り、小銭を入れる。
「女!?」
「おおきに。」
「・・・」

催眠に掛けられた?

タクシーの中
「タクシーいいなぁ。楽だなぁ。」
「もうすぐ1時だ。
 あれか。」
「じゃあセンパイ、お願いします!」

午後1時。
給油に来たバイクの運転手に、先ほどの金髪のアルバイト店員・
武藤(清水優)が元気に挨拶する。
「いらっしゃいませ!」
「ガソリン満タンで。」
「はい。」

「おおきに。(チリン)」
托鉢僧の声が頭に浮かぶ。

武藤は突然ガソリンをバイクにかけ始めた。
さらには、他の店員や駆けつけた当麻にもガソリンをかけ、
火をつけようとする。
間一髪、瀬文が武藤を押さえ込み、大惨事を免れる。

警視庁前
「ご苦労様です。」
林実巡査(正名僕像)が托鉢僧に
「おおきに。」
「・・・女かぁ。可愛いなぁぁ。」

取調べ中、武藤は、
「このバイト君には罪はないんよ。
 わたしが憑依してイタズラしてるだけやねんから」
と京都弁で話しだした。
誰かが武藤に憑依して、事件を起こしたらしいのだが、
もちろん警察は全く信じない。

「どうしても信じてもらえないないんですか?
 仕方がありませんね。では・・・
 うちが憑依できることをお見せしまひょう。
 この部屋を覗いているそっちの方に行ってみますか。」
武藤はそう言うと、一瞬意識を失う。
そして目を覚ますと、
「ここ、どこっすか?」

取調室の隣りにいた林巡査が急にじたばたしだす。
「この肉体に憑依してみたら、水虫が痒くて、
 かなわんわぁ。
 ちなみにこの肉体、お名前は?」
「林、実巡査じゃね?」
「林実?うっわ、めっちゃ平凡な名前やねー。
 日本人になんぼでもいそうやわ。
 あ、そや。うちの能力を証明するために、
 これから林実という人に、片っ端から憑依してみせたろ。
 な?おもろない?」
「それは・・ちょっと、面白いかも。」と当麻。
言い方が可愛い!
「こら。」と瀬文。
「ほな、ゲーム、スタート!
 いってきまーーす!」
林巡査が意識を失う。
「・・・重い!」と当麻。
「はっ!すみません。今居眠りしてました?」
「いや、林さん、ガチで憑依されていました。
 すっげー見ごたえありました。」
バシッ!瀬文のパンチ。
「いっやぁ、いいもん見たなぁ。」

林も武藤も、自分たちの無実を必死に訴える。
「憑依されているときの気分とかは?」と当麻。
「意識が、ふっと途切れて。」と林。
「これ、典型的な憑依のパターンですね。いやたまらん。」
「憑依なんてさびょうか、いかれてるかどっちかだ。
 他人の人格が入り込んでくるわけがない。」
「ちっ。じゃあ二人とも、偶然に、発病したとかって
 ことですか!?」
「二人とも芝居をしてたんだろ。」
「やっぱりな。」と野々村。
「芝居なんかしてません!本当に意識が奪われたんです!」
「じゃあ自白剤でも打たれてみるか?キューーッっとな。」と野々村。
「全然構いません。お願いします。」「お願いします!」
「自白剤って違法じゃね?」と野々村。

冷泉の監禁場所
「当てたねー!すげーなお前。」と津田。
「だから言ったじゃないですか。未来は絶対なのです。」
「じゃあ次、wiiパーティーやるか?」
「あのー、約束ですから、そろそろ釈放して下さい。
 私の予言が大惨事を止めたんですから。」
「まーまー、そう固い事言わずにさー。」
「実力行使してもいいんですよ。」
「・・・仲間を呼ぶか?それはそれで好都合なんだけどさ。」
「・・・」

冷泉の能力は本物。
津田はそのグループを追っている?


ミショウ
「検査の結果、ガソリンスタンドの店員武藤も、
 林実巡査も、嘘をついている兆候は一切なかった。
 嘘発見器も自白剤も。」
「自白剤って、本当に使ったんでありますか?」
「公安って怖いところですよね。クククク。」
「ところがだ、二人に共通する記憶が一つある。」
「何ですか?」
「托鉢僧を見たらしい。しかも京女のな。」
「京女の托鉢僧!?」
「その上、ここ(口元)にホクロのある。」
「それは・・・ちょっとエロいな。」と瀬文。
「え!?」瀬文の発言に驚く当麻。
「エロいよね〜!心惹かれるよね〜!」
「ちょっと、憑依されたいですね。」
「えーっ。」
「いや、僕はね、憑依したい。憑依してさ、
 あいやお兄さん、そんああきまへん、堪忍堪忍どすえ〜。」
「じゃあその女の托鉢僧が、憑依の何らかのキーマンで、
 今もいろんな林実さんに罠を仕掛けているんですかね。」
「何か、手を打たねばなー。」
「どういう?」
「わかった。スパー!!
 電話帳で調べて、あらゆる林実さんに一応渓谷するのはどうだ?」
「・・・命令とあらば。」
「うーーーん。地味。」

ある学校の前に、あの托鉢僧がいた。
「おはようございます。」
「おはよう。」
次の瞬間、校長は女子生徒のスカートをめくり上げ・・・
その校長の名前は林実だった。

林校長わいせつ行為のニュースに、
「キターーーーーッ!!」と当麻。
「来ちゃった・・」と野々村。
「マジかよ・・。」と瀬文。

美容師・林実にも京女が憑依。

ミショウ
「栃木終わりました。」
「長野終わりました。」

ニュースでは、大阪の林実、札幌の林実、沖永良部島の林実が
事件を起こした、本人たちは憑依されたと主張していると伝えている。
「・・まだみんな本気にはしてないみたいだな。
 セーフ、ギリギリ、セーーフ。」
「マスコミが本気で煽りだす前に止めないとやばいですね。」

「既にやばいよ。」馬場管理官(岡田浩暉)がやってきた。
「こんな挑戦状が来た。憑依する女からだ。」

『挑戦状
 お宅ら警察がうちの憑依する能力を認めようとしないので
 予告どおり、林実という名前の人に、憑依してみせることにしました
 本人に見に覚えの無い罪で、果たして司法は人を裁けるんかなあ?
 警察hあ、どんな人にも憑依できるこのうちを
 つかまえることができるんかなあ
 とても楽しみにしてます
 ちなみに48時間以内にうちをつかまえられない時には
 マスコミに対して憑依する能力を発表する』

ミショウは、政治家や人権団体が動き出す前にこの事件を
解決するよう命じられる。

CBC
「大分噂が広まってますね。托鉢僧の京女。」と当麻。
「どうせマスコミのやつらが面白がって水面下で
 流してるんだよ。」と瀬文。
「親父さん、バカウマ。焼き5、湯で5、ニンニクはみ出で。
 こぼしましたよ。」
「林実さんってしかし沢山いるねー。
 最初に憑依してくれた警官が、もう少しマイナーな名前だったら
 どれだけ楽だったか。」と野々村。
「当麻なら良かったですよね。」
「瀬文の方がもっと珍しいですからね。
 一族郎党ごと隔離したって30人もいないでしょ!」
「見てよ、これ警視総監の娘婿。
 正義党の代議士。
 日本一の心臓外科医。
 大手ネジメーカーの会長。
 学校の先生にいたっては逮捕された校長のほかに3人。」
「学校の先生に多そうな名前ですもんね。」
「偉い人がどうかというより、どんな事件を起こされるかでしょ。
 ガソリンスタンドみたいな事件、全国の林実を保護しても 
 防ぎきれるかどうか。」
「どうしたらいいんだろうね。
 今拘留中の林実さんたちを、いつまでもこのままああしておく
 わけにもいかんしねー。」
「立件のしようがないですもんね。
 まあそもそも憑依を前提にした犯罪を、検察も裁判官も
 相手にしないだろうし。」

そんな中、林実が殺人を犯した、という連絡が入る。

慶徳大学医学部
「お。これはIPS細胞研究の第一人者、中山和紀教授ではないですか。
 うーん。先生にお話を伺いたかった!」
遺体に抱きついて泣く当麻。
「死体に素手で触るな!」瀬文、キック。
「すみません・・。
 扼殺だ。防御創がかなりある。
 随分と長く抵抗したんですねー。
 扼痕がいくつもあるなー。
 しかも扼殺には珍しく、うっ血が残ってる。」
「珍しくってどういう意味だ?」と刑事。
「扼殺は普通顔がうっ血しないんですよ。
 うっ血してるってことは、長い時間掛けてなぶり殺しに
 されたってことです。知りませんでした?」
「・・知ってたよ、そんなこと。とっくに知ってたもんねー。」
「他にわかってること。」と瀬文。
「19時13分に110番通報。
 通報者は・・・林実。37歳。
 中山教授の愛弟子で、現在中山研究室の助手。」
「研究結果について話していて、気がついたら中山教授が
 倒れていたそうだ。」
「犯人だ。で、その林本人は?」と当麻。
「別の部屋にいる。」
「何で本庁に連行しないんですか?」
「それは・・物証も、目撃証人も、本人の記憶もないけ、
 ていうことよね?」
「ああ・・」
「まさかまさか、物証も目撃証人も見つからなかったら
 すっとぼけるつもりじゃないでしょうなぁ。」と当麻。
「・・・まさか。」
「当麻君、今のところ起訴できる何の証拠も我々には 
 ないんだよ。というか憑依の犯罪が起訴に持ち込めるか、
 マスコミに報告されたりしてみろ。
 世界中から超注目され、大笑いされ・・
 私の人生めちゃくちゃだ。ジーザスクライス!」と管理官。
「でも、扼痕から指紋も出るでしょうし、この爪に残った肉片から
 多分林実のDNAが。」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
「とぼけきれないですよ!
 監視カメラがあります。」と瀬文。

別室にいる林と話す当麻、瀬文。
「僕が?中山教授の首を絞めたって言うんですか?」
「ええ。監視カメラにあなたが中山教授を絞め殺す映像が
 ばっちり残ってました。
 あなたの手の甲に残っている傷、それは中山教授が抵抗した時に
 出来た傷です。」と瀬文。
「・・・」
「本当に何も覚えていないんですか?」と当麻。
「最初から言ってるでしょう。
 本当に何も知りません。
 ただ・・」
「ただ?」
「科学者としてこんなこと言うのはお恥ずかしい限りですが、
 何かに取り付かれたような時間があったような気がして
 仕方が無いんです。」
「つまり、憑依されたと?」
林が頷く。

林は警察署に連行され、この事件はミショウが引き継ぐことに。

テレ朝通り
「ごちゃごちゃしてる場合じゃおまへんで。
 もうすぐ約束の48時間が経ってしまいます。」と林巡査。
「待った待った、もうちょっと・・」と野々村。
「いやいや、充分に待ちましたえ。
 林実縛りも飽きました。
 今からはいろんな人に憑依して
 うちのSPECを世界中に認めさせてもらいますえ。」
林巡査が気を失うと、今度は別の警官が憑依され、左手で銃を抜く。
「拳銃、初めて持ったけど、重いもんやなぁ。」
当麻を庇うように前に立ち銃を構える瀬文。
「やめろ。」
「おー、こわ。では、ごめんやすー。」
警官が気を失う。

ミショウ
「犯人は左利き、左利き・・」と野々村。
「何を調べてるんです?」と瀬文。
「調べてるふりをしているだけ。
 犯人のヒントが左利きだけで犯人見つけるなんて、むーり。」
「当麻は?」
「帰ったんじゃない?
 僕らも、今日は引き上げよう。」
「ハッ。」
「瀬文君、もうちょっとリラックスした方がいいね。」
「ハッ。」
「明日は、女托鉢僧探しに出かけよう。
 多分、彼女が犯人だ。」
「命令とあらば。お疲れ山です。」
「はい、お疲れサマランチ会長。」

その頃当麻は中山教授が殺された研究室にいた。
書道道具を広げる当麻。
「・・・しまった。半紙が無い。」
当麻の目の前に、中山教授の論文があった。
「ま、いっか。これ使おう。」

『警官の林実』
『托鉢僧の女』
『校長の林実』
『美容師の林実』
『大阪の林実』
『助手の林実』
『論文』
『うっ血』
『防御創』
『左手で拳銃』

書き上げたものをビリビリに破き、放り投げ・・・

「いただきました。」

『犯人は』

警察
「僕は死刑になるんでしょうか。」
「だって意識なかったんだろ?精神鑑定に回されて、
 心神喪失状態で責任能力がないってことで、
 無罪放免じゃないの?」と鹿浜刑事。
「こんなに憑依事件が連発しとったら、認めざるをえんじゃろ。
 あんたは被害者じゃけ、罰するわけにはいかんじゃろ。」と猪俣刑事。
「しかし、親兄弟より大事な中山教授をこの手で殺してしまった以上、
 死刑にしてもらった方がいっそ楽です。」

そこへ当麻がやって来た。
「なんだー。」
「この一連の事件の犯人がわかったんで教えに来たのに
 何なんですか?その態度。」
「マジかよ。」
「さっき、お二人の上司の馬場さんにも伝えておきましたから。
 とりあえず顔出した方がいいんじゃないんすか?」
「やっべ!」
二人の刑事は慌てて部屋を出ていく。

「バカでしょう。天才のあなたから見ると凡人の人たちって。」
「そんな。僕はずっと助手で、中山教授のお荷物でした。」
「またまたご謙遜をー。
 大学の研究室で、パソコン調べさせてもらいました。」
「え・・僕のパソコンにはほとんど論文に関する資料は
 ないですけど。」
「はい。中山教授含め、他の人たちのパソコンには色々な資料が
 入っていましたが、林さんのだけ、なーんの資料もありませんでした。
 でもですねー、そうするとおっかしいんですよー。
 この論文に関する記述の7割ぐらいが誰のパソコンの中にも
 入っていない。じゃあ誰が書いたんだよこの論文わよっ!
 ってことになります。」
「もちろん、中山教授ですよ。」
「中山教授のパソコンこそスカスカっすよ。
 いや、データ量のことじゃないっすよ?データのクオリティーです。
 中山教授のあの程度の頭脳じゃ、絶対にこのノーベル賞ものの論文、
 書けないですもん。
 カースにせよ、シュレーディンガーにせよ、エフランダオにせよ、 
 天才の論文には、神の哲学が感じられますもんね。」
「はあ・・。何が仰りたいのかよくわからないんですけど。」
「聞きたい?聞きたい!?」
「ニンニク臭い・・・」
「なら言いましょう。
 中山教授が書いたと考えられているこの有名な論文は、
 あなたが書いたんです。」
「まさか。証拠はあるんですか?」
「そうきますよねー。
 ご存知かと思いますが、コンピューターのデータは操作して
 消しても完全には消えません。
 林さんは、相当丁寧に消す操作をしたつもりかもしれませんが、
 消しきれなかったデータを私、
 じゃーーーん。復元してコピーしちゃいました。
 コンピューターに関してだけは、私のほうが詳しかったようですね。
 エヘ。ごめんなさい。」
「キモ・・」
「でも、この論文はあなたの名義じゃなかった。
 一言で言えば、宝を横取りにされたんですよね?中山教授に。
 ここまではいろんな人から後で裏を取れると思います。間違いない。」
「・・・」
「さて、ここからは私の勘繰りです。
 中山教授は、パクったんじゃない、単純なミスだとすっとぼけ、
 あんたに謝ったんじゃないんですか?
 今から訂正するのはみっともない、必ず教授に取り立ててやるから
 許してくれとか上手い事言って。
 でも、あなたはいつまでたっても助手のまま。
 裏切られた憎しみで、あなたは中山教授を殺した。」
「憎んでなんかいませんよ。お世話になってる愛弟子なんですから。
 万が一僕が殺したんだとしても、やっぱり何かに憑依されたんです。」
「林さんのような超天才に私の様な凡人が説明するのも
 多少気恥ずかしいですが・・・
 人間の脳は通常1割しか使われていません。
 残り9割どんなSPECが秘められているのかまだわかっていない
 そうですが、私、他人に憑依する能力って実際にあると
 思うんですよね。」
「・・・」
「この奇妙な事件が次々起こっていくのをじっと眺めていて、
 私最初マジ羨ましかったんですよ。
 だって、自分では直接やれない馬鹿馬鹿しい事 
 やり放題じゃないですか。」
「女の人でもそう思うんですか?」
「そうなんすよー。でもね、あの悪戯の種類、どう考えても 
 女の欲望じゃないんですよね。」
「・・・」
「今の顔、自白と考えていいですよね?」
「まさか。」
「ま、いいや。
 私のセリフ続けますね。
 ミステリーはここが長いんだよぉ。」
「どうぞ手短に。」
「でね、私この事件をずっと眺めててですよ、
 私だったら、憑依って段々物足りなくなる気がしたんですよね。
 やっぱり、自分自身で、自分の名前で、自分の手で
 やった方が楽しいんじゃないかって。
 だから、あなたは実際に誰かに憑依するSPECがあるにも
 関わらず、自分の手で、中山教授を絞め殺した。」
「・・・」
「中山教授の死体、いくつかの扼痕がありましたよね。
 あれって、何度も何度も絞めたり一瞬放したりして、
 長い時間掛けて最大の苦しみを与えながら殺した証拠
 なんっすよー。
 顔にうっ血が出来るって、扼殺だと相当なもんです。
 悪戯気分じゃ出来ません。
 あなたは、自分の手で中山教授を殺すために、
 あなたと同じ名前の何人もの林実さんに憑依をし、
 この一連の事件を仕掛けました。
 自分も憑依されたってことにして、殺人罪から
 逃れるためにね。」
「私は科学者でね。推論だけじゃ納得できない。
 何か証拠はあるんでしょうね。」
「私にガソリンをぶっ掛けた武藤さん。
 実は左利きなんですよ。
 ところがあの瞬間右利きでした。
 覚えてませんか?あの時、武藤さんに憑依したあなたに
 ガソリンぶっ掛けられたの私なんですけど。」
「知るわけないでしょ。」
「憑依する人が右利きだと、操られる人も利き腕が左でも、
 右利きになるとは人類初の大発見です。」
「だったら昨日制服警官の方がそこで大立ち回りした時と
 辻褄が合わないですよね。」
「あれは、仕方なく左手を使ったんです。
 なぜなら、」
林の右腕を掴む当麻。
「中山教授ともみ合っている最中、右手の人差し指を痛めて、
 右手だと、引き金が引けなかったからです。」
林の右腕人指し指は膨れ上がっていた。
「・・・」
「証明終了。」
「・・・あなたの言うとおり、中山教授を殺したのは私ですよ。
 全ては君の推論どおりだ。
 あのジジイが僕の手の中で苦しみながら息絶えていく感触を
 味わいたかった。
 そして憑依されたことにして、罪を逃れるつもりだった。」
「せっかくのSPECも頭脳もお持ちなのに残念です。
 これからは刑務所で、死ぬまで日陰者です。」
「僕は逃げるよ。」
「え?」

そこへ、鹿浜、猪俣がやってくる。
林は気を失い・・・鹿浜に憑依し、銃を当麻に向ける。
「やられた。」
「左手だが、この距離なら何とかなる。」と鹿浜。
「鹿浜さん?」
「林に憑依されんたんですよ。」
「え!?」
「死ね。」
林が発砲。しゃがみ込む当麻。
「・・・惜しい。」

「銃をおろせ!」猪俣が鹿浜に銃を向ける。
「先輩を撃てるものなら撃ってみろ。
 絶命する前に、僕は他の肉体に憑依して逃げるだけだ。
 ま、この肉体は死ぬがな。」

当麻、自分に背を向けた鹿浜にキャリーバッグで殴りかかる。
鹿浜から銃を奪おうとするが、林は今度は猪俣に憑依していた。
「バーカ。今度はこっちだよ。」
「しまった・・・。」

「動くな。」瀬文がやって来た。
「お前らに僕は捕まえられない。」当麻を人質に取る林。
「当麻から銃を放せ。」
「俺に命令するな!」
「最後のチャンスだ。当麻から銃を放して今すぐ降伏しろ。」
「やっぱ警察はバカだな。アハハハハ。
 ・・・死ね。」
瀬文が引き金を引く。銃口は猪俣ではなく気を失っている林本人に。
猪俣が悲鳴を上げる。
「何故・・」
「指の怪我一つ、憑依先の肉体で影響されるんだから、
 所詮、この肉体から離れら得ないはずだ。」
林の怪我した腕に銃を押し当てると、猪俣はもがき苦しむ。
「逃げようとしたら、全身の骨を折るからな。」
林は猪俣の体を抜け、自分の体に戻ると、
「はい。」と素直に返事をする。

「ヤサイはともかく、中山教授殺しだけは、
 あなたが実際の肉体で行った犯罪ですから立件起訴します。
 心神喪失でもなく、現行法の中できっちりと罪を償って
 もらいますから!
 覚悟しとけよこの野郎!」
当麻は林の傷口に銃をグリグリ押し付けるのだった。

京女の托鉢僧を見張る野々村。
「出たな、妖怪好きボクロめ!
 あのー、警察のものですが。」
「すいません、ごめんなさい!
 うち、偽物なんです。」
「え?偽物?」
「これを読んでれば、募金作業よりも儲かるって仰られて。」
傘の裏にはお経のあんちょこが貼り付けられてあった。
「ごめんあさい。」
「てか、憑依について聞きたいんだけど。」
野々村の携帯が鳴る。
「はい。
 え?解決した?」
その隙に女性は逃げてしまった。

地下牢に拘束される林実。

病院
「この顔ですか?」
海野医師はネットで林実容疑者の写真を探し、美鈴に見せる。
「間違いありません。兄に触れたとき、この人の顔の映像が
 私の頭の中に飛び込んできたんです。」と美鈴。
「うん。」
「それだけじゃありません。
 この人たちの顔も、私の頭の中に飛び込んできたんです。」
美鈴は海野に冷泉、桂被告の新聞記事を見せる。
「何だろう。指名手配写真・・じゃないか。」
「全部、事件の前なんです。」
「君のお兄さん、もしかしたら、何か、知ってて、
 殺されそうになったのかもしれない。」
「え・・」

ミショウ
「当麻君、瀬文君、お手柄お手柄でした!」
「ありがとうございます。」「ありがとうございます。」
「じゃ、お祝いにご馳走するよ?どう?
 中部日本餃子で一杯。」
「すみません。自分は所要が。失礼します。」
「じゃ、当麻君は?」
「私はこれからが本番なんで。」
「何の?」
「せっかくのえさが手に入ったんです。」
当麻は林実の牢獄の監視映像を盗聴していた。
「これを使わない手はないんですよ。」
「・・・ハエ。」
新聞紙でハエを叩き潰そうとする当麻。
その時、時間が止まり・・・。

林が拘束される牢獄に、ニノマエが近づいていく。
「起きろ。」
「・・・ニノマエ!」
「SPECの存在を何故公表しようとしたの?
 まさか目立ちたかったの?」
「僕は僕だ。たまたまSPECがあるからと言って
 お前らの仲間にはならない。」
「仲間?」
「お前らの組織の事は多少研究した。」
「組織?
 アハハ。なーんだ。安心したよ。
 サブコードを良くわかっていなかったようだね。」
「・・・」
「まあいいや。これ以上公にされたら困るしさ。」
牢獄の鍵を見せるニノマエ。
「死ね。」
「・・・助けて!助けて!!助けて!!」
必死に助けを求める林。
ニノマエが鍵を差し込むと、電流が流れる。
それは当麻が仕掛けた罠だった。
「・・・当麻ーーーーっ!!」
監視カメラを睨みつけながら叫ぶニノマエ。

時間が再び動き出す。
新聞紙を手にハエを追いかける当麻。
そこへ、林実が殺されたという報告が入り・・・

当麻は慌てて監視カメラの録画を確認してみる。
そこには一瞬、ニノマエの姿が映っていた。
「やはり・・・ニノマエ・・・。」



林実の憑依の力、実は別の力を持っているのかと思っていましたが、
本物だった!?
てっきり、京女の托鉢僧を使った催眠なのだと思っていました。
もし本当に憑依というSPECがあったとしたら怖いですね〜。

当麻はニノマエを、ニノマエも当麻を知っていた。
ニノマエのいる組織とはどんなものなのか。
サブコードとは何なのか?
この組織の表と裏を意味するのか?

神の手を持つ男のことを知りたがる海野医師。
公式HPスペペディアによると、
『ピクルス
 海野の苦手な食べ物のひとつ。塩漬けしたキュウリ(野菜)を砂糖、
 塩、スパイスなどを混ぜた酢で漬けたもの。』
それなのにピクルスを美味しいそうに食べていた海野。
もしかして、『ケイゾク』の朝倉に乗っ取られている?

神の手を持つ男って、誰なのでしょう。
もしもう登場しているとしたら、当麻が左利き!と呼んでいる
地居?それとも、怪我が治ってしまった瀬文?
もし瀬文だとしたら、志村はSPECに反対する組織の命令で
瀬文を殺そうとしたのか?
色んな予想が湧き出て収拾がつかないです。(笑)

毎回瀬文は当麻を守っていますね!
さりげなくさっと当麻の前に出て、身を挺して守ろうとする瀬文が
カッコイイ!
瀬文にしてみれば、もう自分の周りにいる誰にも傷ついて
欲しくない、という思いがあるのでしょうね。



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主題歌
The Ricecookers「NAMInoYUKUSAKI」

外国のアーティストかと思っていましたが、国籍は日本。
歌番組で見てみたいです。
ドラマでは毎回アレンジが違うそう。
第1話はギターバージョンでした。

歌詞の耳コピ。文法、意味など考えずに聞こえたまま。
間違い多し。あしからず。(笑)
※歌詞が確認出来たら削除します。

"I'm one step behind every step you take
Each time I reach just seems to fade away
But of every spec of ライ(life?lie)
I fight the break it need to
try day will break the night
light will find my way
One after another endless シー(seen?)
how many more will I find the way
Everytime hoping be the last
I might have to say hello
Night after night I dream of ways
Not have to meet you once again
because everytime feels like the very first time
and I'll have to say good bye
Get bye with a little bit of
hoping on maybe just a little
Push on my sholder yes I'll take my punch out
Because on and on or rest on
First and take a let go
Then it only then more to see why you ahead all"


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B0043GT12KTBS系金曜ドラマ SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~オリジナル・サウンドトラック
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Anchor Records 2010-12-01

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甲の回魔弾の射手
犯人:脇 智宏
SPEC:異常な身体能力
射殺
漢字=麻「痺」

乙の回天の双眸
犯人:桂 小次郎
SPEC:千里眼(異常に鋭敏な聴覚の持ち主)
死刑
漢字=血「痕」

丙の回漂泊の憑依者
犯人:林実
ニノマエに殺される
SPEC:憑依



気になるポイント
・津田が属する特殊能力者の犯罪の研究グループ
・ニノマエ
・海野

・左利きの地居、当麻の怪我した左腕
・キャラクターの名前。
 数字の0と1が付く人は、能力者?
 ☆一 十一 (1)漢数字の1
 ☆志村 美鈴(0)ミレイのレイ
 ?地居 聖 (1)チイ→イチ
 ?海野 亮太(1)ウミノではなく、ウンノ→ウノ(スペイン語)
 ☆冷泉 俊明(0)レイセン
 ☆印には何らかの力が現れている。

気になるセリフ
1話(脇)
「我々の存在に気付いてしまった以上仕方ない。
 当麻さんの仰る通り、人は進化を遂げ続けている。
 進化した我々は、この世界を修正していかなければならない。
 政治、経済、教育、モラル。
 今手をつけなければ間に合わなくなる。
 今どきタレントや、親の七光りで当選した二世議員たちに、
 この世界を任せている場合じゃないんですよ。」
1話(ニノマエ)
「せっかく俺たちに近づいてきたやつらが現れたのに、
 何勝手な事するんだよ。
 お前が死ね。」
 
2話(桂)
「警察が無能なあまり、罪を償うことなく、
 青空の下のうのうと生きている犯罪者が、どれほど沢山
 いることでしょうか。
 未だに癒えぬ被害者の怒りや悲しみが天に届き、
 神が・・・私に命じたのです。
 神にかわって、この千里眼を用い、天罰を下せと。」

3話(林とニノマエ)
「僕は僕だ。たまたまSPECがあるからと言って
 お前らの仲間にはならない。」
「仲間?」
「お前らの組織の事は多少研究した。」
「組織?
 アハハ。なーんだ。安心したよ。
 サブコードを良くわかっていなかったようだね。」

3話(海野)
「医者っていうのは、死になれていると思われていますが、
 本当はそうじゃない。
 人の死は、おりの様に、心の中にずっと溜まっていくんです。
 痛みとか、悲しみや、色んな重みを背負ってます。
 それは、刑事のあなたと一緒だと思う。
 悪いようにはしません。神の手を持つ男のデータを教えて
 くれるだけでいい。
 その代わり、僕は志村さんを救ってみせる。」


【キャスト】
☆当麻 紗綾(24) - 戸田恵梨香
☆瀬文 焚流(36) - 加瀬 亮

 野々村 光太郎(70) - 竜 雷太

警視庁関係者
 津田 助広(42) - 椎名桔平(特殊能力者の犯罪を研究するグループ)
 近藤 昭男(50) - 徳井優
 馬場 香(40) - 岡田浩暉
 鹿浜 歩(55) - 松澤一之
 猪俣 宗次(28) - 載寧龍二
 正汽 雅(20) - 有村架純
 志村 優作(24) - 伊藤毅

その他
☆一 十一(ニノマエ - )(年齢不詳) - 神木隆之介
☆志村 美鈴(19) - 福田沙紀
?地居 聖(24) - 城田優   
?海野 亮太(35) - 安田顕
☆冷泉 俊明(年齢不詳) - 田中哲司

中部日本餃子「CBC」


【スタッフ】
脚 本 
 西荻弓絵
演 出 
 堤 幸彦
 加藤 新
 今井夏木
 金子文紀
プロデュース 
 植田博樹
 今井夏木
 赤羽智比呂
音 楽
 渋谷慶一郎
 ガブリエル・ロベルト
製作協力
 オフィスクレッシェンド
製 作
 TBS

Wikipediaより


戸田恵梨香さんの主な出演作品



加瀬 亮さんの主な出演作品





22:24 | CM(1) | TB(1) | SPEC | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、本当に頭の中で整理が出来ない作品です!子供のころに読んだ『サイボーグ009』や『幻魔対戦』最近では『X−MEN』の世界なのですが漫画や映画では登場人物の能力を最初に紹介していているのでアクションシーンに入れるのですが、このドラマは現実的な部分と非科学的な部分がうまく絡められていているので思考停止になってしまいます…

今回も教授を殺害したのは林だとわかるのですが、托鉢僧が関係のない人物だとは〜北海道から鹿児島までの人物が憑依されるところでも気がつかなかったです!

『サイボーグ009』と重ねると一話の脇が全身武器の002、二話の桂が003、など結局近い能力をもつのかな?ニノマエの能力は001、でも今回の憑依(コントロール)する能力も001なので違うかな〜00タイプのあとに010=当麻のタイプが戦った記憶があるのでオマージュしていると瀬文 =セブン=007=変装の名人=スパイなんて妄想も!当麻を庇う理由もそこにありそうな気がそのうち海や火の気のないところから出火、人の力では出来ない犯罪がでてくると楽しめるのですが!

加瀬さんのキャラが良いですね!ガソリンだらけのスタンドに落としたライターを蹴り飛ばす演技演出カメラワーク短いシーンでしたがどきどきさせられました!気弱な青年役だけではなく今回のダーティーヒーローやコメディーなどでも見てみたい役者さんです!



Posted by けた at 2010年10月26日 21:20
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SPEC #03
Excerpt: 『漂泊の憑依者』
Weblog: ぐ〜たらにっき
Tracked: 2010-10-26 19:43
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