2011年04月18日

JIN -仁- 完結編 第1話

『時空を超えた愛と命の物語〜完結編始動!!
 歴史の針が今、再び動き出す…人は人でしか救えない』


「僕達は当たり前だと思っている。
 思い立てば地球の裏側に行けることを。
 いつでも思いを伝えることができることを。
 平凡だが、満ち足りた日々が続くであろうことを。
 昼も夜も忘れてしまったような世界を。
 けれど、それはすべて与えられたものだ。
 誰もが歴史の中で戦い、
 もがき苦しみ、
 命を落とし、
 生き抜き、
 勝ち取ってきた結晶だ。
 だから僕達は、さらなる光を与えなくてはならない。
 僕達の…この手で。」


1864年(元治元年)夏

「ここに来て もうすぐ二年になる。
 2009年、東京で脳外科医をやっていた俺は、
 謎の男の脳を手術し、胎児様腫瘍を取り出した。
 その男はなぜか、腫瘍の標本と、救急医療用のパッキンを
 持ち出そうとし、
 非常階段で男ともみあった俺は…
 なぜか、江戸にタイムスリップ。

 そこで…
 一人の青年を助けたことがきっかけとなり
 医療を通して、様々な江戸の人達と出会うことになった。
 歴史上の英雄や、大切な人のご先祖…かもしれない人にも。
 その人達に助けられ、支えられ…

 俺は何とかここで医者として生きることができていた。
 
 だけど、ふと思う。
 俺はいつまでここにいるのだろう?
 
 俺は、ここから…
 君の腫瘍を治せるような未来をつくってみせる。

 自分なりに考えてやってきたけれど、
 これが例えば神なんてものの仕業で、
 何かの目的があったとして…

 俺のやっていることは、その目的にかなっているのだろうか?
 ひょっとしたら、その目的がかなわないかぎり、
 俺は戻れないのではないだろうか?」


「明治見ちゃったりして・・・。」

「俺は何のためにここへ送られたんだろう。」

時を超え、南方仁(大沢たかお)が幕末の江戸時代に迷い込んでから、
2年ほど経ったある日のこと―。
落ち込む橘咲(綾瀬はるか)の様子が気になり、咲に翌日は
仕事を休み、実家に帰ったらどうかと提案する。
「私は…結納をほうり出し、こちらにまいった身でございますゆえ…。」と咲。
「その意味でも、一回ちゃんと謝りに帰った方がいいと思うんですよね。」
「あの…未来では、結納の席を飛び出すことは、ままあることなので
 ございましょうか?
「結婚式のドタキャンっていうのは、聞くことは、まあ。」
「ド…ドタキャン?
 私の所業は、ドタキャン、なるものなのでございますね。」
「ああ… ええ、まあ…。」
「未来では、その…ドタキャンなるものは、
 親兄弟にとり 許し難いことではございませぬか?」
「場合によりけりです…かね…。」
「結納の相手は、橘より格上の家柄幕府の家臣、という
 意味合いでは、相手の方は、兄より上役にあたります。
 その場合は、いかがでございましょうか?」
「やっぱり…ちょ〜っと、気まずいですかねえ…
 うん…気まずい。」
「…そういう次第でございますので、この件については
 お忘れくださいませ。」
「あっ…」

咲を心配する仁は、喜市に相談。
「咲さん忘れてくれって言うけど、このままってのはよくない
 気がするんだよな。」
「そりゃ良くねえよ。
 先生、ちゃんっと、咲様をもらいますって、言わねえとよ。」
「え?」
「かなり噂になってるよ。
 お武家さんの娘が家飛び出して、ふしだらにも男と一つ屋根の
 下で暮らしてるって。」と茜。
「そうなんですか!?」
「恭太郎様も差控だっていうし。」
「差控?」
「お城に のぼっちゃいけないってことだよ。」と喜市。
「それって、しばらくしたら」
「下手すりゃ、一生そのままだよ。」
「・・・」
「お沙汰が下ったみたいだよ。
 結納すっ飛ばされた相手が、面目を保つために上申したんだと
 思うけど。」
「知らなかったのかよ、先生…。」
「…」

咲の実家の前で大きなため息をつく仁。
そこへ、恭太郎(小出恵介)が出てきた。慌てて姿を隠す仁。
「南方先生!」
「…色々、ご迷惑を掛けていたようで。何も知らずに。」
「先生に、詫びていただく筋はございませぬ。」
「…あの、英さんどこか悪いんですか?」
「どうやら、脚気のようで。」
「脚気?」
「咲から聞いておりませぬか?」
「咲さん、ここに来たんですか!?」
「10日ほど前に、どこからか話を聞きつけた、咲が
 やってきたのです。
 母は、敷居をまたぐことさえ許さず、咲を追い返してしまったんです。」
「咲さんそんなこと一言も…。」
「家を捨てた身でございます。
 言いだすことは出来なかったのでしょう。
 では。」
「…恭太郎さん、待ってください。
 栄さんを診察させてもらえませんか?」
「しかし、母が会うかどうか。」
「お願いだけでもさせて下さい。」

「この時代 脚気は別名『江戸患い』と呼ばれ
 非常にポピュラーな病気だ。
 原因はビタミンB1の欠如。
 江戸の人は、白米を何よりのごちそうとし、
 副食は極めて貧しいものしかとらない。
 それが病の源であるが、長らく原因不明の伝染病とされ、
 明治に入ってもなお、ばく大な数の死者を出し続けた病気である。
 症状は 手足のしびれに始まり、
 つま先が上がらなくなり、転びやすくなる。
 末しょう神経が麻痺するのだ。
 さらに進むと、動悸、息切れが現れ、脈も速くなる。
 最悪の場合、衝心脚気、つまり、心不全によって死が訪れる。
 この時代、脚気は死病とされている病である。」


「どうぞ。」と栄(麻生祐未)。
「…ご無沙汰…しておりました。」
「…」
栄が小刀を抜く。
「母上!」
「あなたは、この守り刀のようなお方です。
 我が身を守ってくれると同時に、最後はその命をも絶つ。
 あなたがいなければ、恭太郎が生きながらえることはなかった。
 けれども…咲が飛び出すことも、恭太郎が、差控の憂き目に
 あうこともなかったでしょう。」
「…」
刀をしまう栄。
「診察だけはお受けします。
 …せっかくご足労いただいたのですから。」
「…ありがとうございます。」

やせ細ってしまった栄を診察する仁。
「栄さん、食事はきちんとされていますか?」
「…」
「脚気を治すには食餌療法しかありません。
 当分は白米はやめ、玄米に替えてください。
 それから、芋や豆もたくさん取ってください。」
「…」
「神経の麻痺も出てますし、脈も速い。
 いつ衝心脚気を起こしてもおかしくない状態なんです。
 このままでは…死んでしまいます。」
「もう…生きていたくもございませぬゆえ。」
「…栄さん。脚気は治るんです!
 わざわざ苦しい思いをして死のうなんて、」
「生きていたとして…
 これより先、私にどのような望みがあるというので
 ございましょうか?」
「…」
「恭太郎が武家としての誇りを取り戻し、
 咲がひとかどの家に嫁ぐ日はまいるのでございましょうか?」
「…」
「お引き取りを。」
「…」

仁友堂
「脚気を治すには食餌療法しかありません。
 どうにかして食べていただくしかないんですが。」と仁。
「かなわぬことかと存じます。」と咲。
「…」
「これは…母の私への罰なのです。
 橘家に泥を塗った私を、死をもって戒めようとしているのです。
 ならば私は…黙って受けるしかございませぬ。」
「…それはちょっと…違うんじゃないですか?」
「先生には、お分かりにならぬやもしれませぬが、
 私達にとって、家というのは、」
「そうじゃなくて。
 咲さんは、医者でもあるんでしょ?
 黙って見ているだけ、というのは…
 違うんじゃないですか?」
「…脚気によい食べ物だと、悟らせぬように
 食べさせればよいのですよね?」
「…はい!」

何とかして栄を助けたいと考えた仁は、甘いものが好物だという
栄のため、ある食べ物を思いつく。
それは、ドーナツ(道名津)。
材料は、玄米、黒糖、ゴマ油、小麦粉、卵、豆乳。
仁たちは早速、脚気の特効薬を作り始める。

「未来では、男の肩も廚(くりや)に立つのでございますか?」と咲。
「まあ…人それぞれですけど。」
「先生は、なさっていたのでございますね?」
「いや、そんなには。」
「では、なぜ このようなことをご存知で?」
「あ…。一緒に、作らされたことがあって。」
「あ…左様で。」

「かつて 助けられなかった大切な人。
 そのご先祖と思われる人を助けることで、
 今はもう、生まれなくなってしまったかもしれない人。」


「すみません。」
「…もう、考えても仕方のないことですから。
 野風さんがお元気なら、それで。
 あ、もう揚がりました。」

横浜 野風の手習
「あんたがいると亭主達が浮き足だっちまってねぇ。
 あんたみたいのが男もつくらず、こんな所に独り身で
 暮らされちゃ、色めきだつなって方が無理なんだよ。」
「あちきは 子らに読み書きを教えているだけでありんす。」
「ほら出た!その言葉!
 吉原で有名な花魁だったんだってねー、あんた。
 早く引き払っとくれよ!」
女が出ていく。

野風は家の外に木箱が置いてあることに気づく。
手紙には、
『野風さまへ
 お似合いに存じ候、お使いください
 流龍より』
と書いてあった。
「流龍?坂本様?」
辺りを見渡す野風。
木箱の中には美しい簪が入っていた。

仁友堂では、ドーナツが完成。
問題はどうやって栄に食べさせるか。
そこへ、恭太郎がやってくる。
「一芝居、うってはいかがでしょうか?
 私にも、一枚かませていただけませぬか?」
「よろしくお願します!」

橘家
「実は、大吉屋の子供が持ってまいったものがございまして。
 菓子だそうですが。」と恭太郎。

「大吉屋で新しい菓子を作ることになって、おいらも何か作れって
 言われたんです。
 奥方様はお菓子に詳しいって聞いてさ。
 味見してもらおうと思って。」
ふすまの向こう側から喜一の声。

「これは?」と栄。
「道名津、というものらしいです。
 どうぞ、召し上がってみて下さい。」
「私は味など分かりませんから、別の方に。」
「子供の気持ちがございます。
 どうか。」
「…では、一口だけ。
 …」
菓子の味に、栄の表情が一瞬緩む。だが、栄はあることに気づき…
食べるのをやめてしまう。
「母上、もう少しいただかれては。」
「もう十分です。
 喜市ちゃん、大変おいしゅうございましたよ。」
「…」

山道を歩く仁たち。
「面目ない。」と恭太郎。
「…」
「喜市ちゃん?」
「おっ母さん、この辺で斬られたんだよな。」
「…ごめんな。思い出させちゃったな。」と仁。
「…明日も持っていこう!」
「…」
「明日も、あさっても!
 食べて下さるまで、持ってこうよ!」
「…」
「おいら、もう見送るの嫌だからよ。」
そう言い笑顔を見せる喜市。
咲は喜市の小さな手を握り締めながら、
「ありがとう、喜市ちゃん。」と礼を言う。

「上手くいくとよいのですが・・・。」と恭太郎。
「…」

「母は、気づいたかもしれぬと?」と咲。
「ええ。
 どうしようかなぁ・・・。」

仁の背後から、誰かが銃を突きつける。
「え!?何?」
「ホールドアップじゃ。」
男の声に両手を上げる仁。
「先生!」
「…龍馬さん!!」
「ハッハッハッハッハ・・・!
 …お手上げなんじゃ、先生!」
「…」

仁友堂
坂本龍馬(内野聖陽)は仁に助けを求めえにやってきた。
聞けば、勝海舟(小日向文世)の師である佐久間象山(市村正親)
という人物が何者かに襲われ、ケガをして瀕死の状態に陥っているというのだ。
象山は蘭方医であり、蘭学の権威でもあり、砲術にも通じる当代一の大学者。
勝の師匠でもあるその人物、何者かに襲われて首を三条河原にさらされたが、
どうやらそれは偽物で、本人は瀕死の重傷らしい。
龍馬は仁に一緒に京に来てほしいと必死に頼む。
「少し…時間をもらえませんか?
「今日、明日にも象山先生は死んでしまうかもしれんき。」
「実は…栄さんが脚気なんです。」
「ああ…」
「いつ心臓…心の臓が止まってもおかしくない状態で、
 今、ここを離れるわけには…。」
「ほうかえ…。ほいたらのう…。」
「すいません。」

龍馬が帰ったあと、咲は仁に言う。
「母のことなら、どうか、お気になさらないでください。
 いざとなりましたら、私が口をこじ開けてでも食べさせますから。」
「…それだけじゃないんです。
 龍馬さんがあれだけ言うんだから、佐久間象山先生というのは、
 すごく影響力のある方だと思うんです。
 そんな方を、助けていいもんなんですかね…。
 歴史は大きく変わってしまったりするんじゃないでしょうか。」
「…あ。」
「今までやってきたことだって、回りまわって未来を変えて
 しまっているのかもしれないし、
 今更悩むことではないのかもしれないけど。」
「…ですが、先生は、医者なのでございましょう。」
「…」
「黙ってみているだけというのは、違うのではないでしょうか。」
「…」
仁は咲の言葉に微笑むと、
「京都か・・・。」と呟く。

仁から教わったことを咲は学び、実践し、
そして仁が迷った時に、今度は咲が仁に教える。
すごく素敵な関係ですね。


京都に行くことを決めた仁は、熱や湿気に弱いペニシリンを
乾燥させて持っていこうと考え、職人たちと共に早速準備を始める。

道名津を橘家に差し入れる咲。
だが栄は「同じものではないですか。」と言い、口にしようとしなかった。

仁友堂に戻った咲は、小豆を煮始める。

「こうして、俺は京都に出発することになった。
 が、この時代の旅は、過酷なものだった。
 陸上の移動手段は徒歩。
 それも、大荷物を背負った上で。」


休憩し、咲が作った道名津を食べる仁たち。
「咲さん、あんこ乗っけたのか。」
「では、あんドーナツでございますな。」
「あんドーナツか。」

「そして、船は蒸気船。
 その揺れはまさに想像を絶し…」


「すっきりしたがや。」と龍馬。
「はい。
 あ、龍馬さん。少し教えてほしいんですが。」
「おぅ。」
「象山先生を襲ったのは誰なんですか?」
「首の横の斬奸状には、攘夷派が天誅を下したっちゅう
 声明があったけんど、実はそれは見せかけで、
 襲うたがは象山先生を抱える、松代藩の家老一派じゃないか
 っちゅう噂も、あるがぜよ。」
「何でそんな?」
「象山先生は、”"百年先まで見通せる”といわれる天才じゃ。
 けんど、それゆえに傲慢で、敵も多いお人じゃったき。
 現に、後ろ傷を負って死んだがは、武士にあるまじき
 醜態じゃちゅーて、佐久間家は屋敷を召し上げられたぜよ。」
「じゃあ、偽の首は?」
「松代藩が、攘夷派に罪をなすりつけるための見せかけにした
 っちゅうとこじゃろ。
 象山先生は、熱心な開国主義者じゃったし、
 攘夷派のもんらは天誅じゃちゅーて、人を襲いまわっちょった。
 疑うもんもおらんがじゃ。
 そん攘夷派を、国賊っちゅうて斬りまわっちゅうがが、
 新撰組じゃき。
 まっこと、今のこん国は、兄弟ゲンカばっかりしちゅう。
 海の向こうには、とんでもない敵がこじゃんとおるっちゅうに。
 この国はどうなるがぜよ。」

「詳しいことは覚えてないが、龍馬さんは確か、
 この後、この国をまとめるべく奔走し、
 そして、明治を見ずに、非業の死を遂げる。」


(回想)
「南方仁がおれば、坂本龍馬は死なん!」
「助けますよ。俺が、この手で。」
(回想終わり)

「だが、俺にそんなことができるんだろうか?
 神は、俺にそれを許すんだろうか?」


大阪から徒歩で京都に向かう龍馬たち。
「あれは?」
「長州の連中です。
 こないだの池田屋で、尊王攘夷派の指導者達を新撰組に殺され
 いきりたってるんでしょう。」と蜷川。
「長州の人ってどうしてそんなに、いじめられてるというか。」
「尊王攘夷を掲げている長州は、それをおもしろく思わない薩摩に
 はめられたんです。
「薩摩と長州ってそんなに仲悪かったんですか。」
「犬と猿ぜよ。」と龍馬。
「その結果、長州は都を追われ、藩主父子には処罰が下されました。
 それから長州は、国賊とさげすまれるようになったんです。
 久坂玄瑞などが、藩主父子の免罪を求めて嘆願を重ねておりましたが
 果たせぬうちに池田屋です。
 長州としては、もう我慢がならぬというところでございましょう。」
「長州はその、何をどうするつもりなんですか?」
「天子様の身柄を奪い、我こそは官軍じゃっちゅうて、
 国賊の汚名を一気に返上するとか。」と龍馬。
「いいんですか? そんなことして。」

「止まれ!」長州藩士が仁たちの行く手を遮る。
「この方らは高名な医師です。
 さるお方の治療のため、江戸から来てくださったんです。」と蜷川。
「おぬしら、蘭方医か?」
「はい。」と仁。
「蘭方医など、皆西洋かぶれの国賊じゃ!
 荷をすべてあらためよ!」
「はッ!」

「ちょっと待ってください!開けないでください!」
必死に抵抗する仁。

「そのくらいにしておけ!」と久坂。
「久坂殿…」
「私はその者に会ったことがある。
 幕府とは関係のない、風変わりな医者じゃ。」
久坂はそう言い、仁たちを通す。
「あのときの詫びじゃ。南方殿。」
「・・・」
「ペニシリンはこの国を救う薬じゃ。」
「どういたがじゃ?久坂!
 おまんらしゅうもないぜよ。」と龍馬。
「私は元々医者だぞ。」
「…」
「坂本。お前は間違えるなよ。」
「何をじゃ?」
「早く行け。」

龍馬と共に京都入りする仁。
そこには、生きているのが奇跡といえる程の重症を負った
象山の姿があった。

早速象山を診察する仁。
ふと、首に掛けられた袋に気づく。
伸縮する素材…それは…。
「これは、先生がお作りに?」
「さあ。昔からずっと身に着けられておられるものですが。」
「どういうことなんだ…。」

「いかがでございましょう?」
「象山先生はあまりにも血を失いすぎています。
 出血性のショックで血圧は低下。意識もありません。
 DIC、凝固障害も合併し、傷も膿みはじめています。」
「あの…」
「この状態で生きているのが奇跡だとご理解いただければ…。
 最善はつくします。
 山田先生、ペニシリン紙片を蒸留水で戻して下さい。」
「はい。」

「この袋の素材はこの時代のものではない。
 現代の医療用ネットなどに使われているものだ。
 もし、これを自分で作ったのならば…怪物だ。
 もし、どこかで手に入れたとするならば…
 俺と同じ、未来から来た人。
 もし、本当にそうならば、話を聞いてみたい。」


治療後、仁はまだ意識の戻らない象山に問いかける。
「あなたは今日まで何を考えて生きてきたんですか?
 この時代は、あなたの目に、どう映りましたか?
 私は…ここで何をすべきなんでしょうか。」

元治元年 7月19日
京都御所 蛤御門前
「撃て!」

「久坂!久坂はわあしの誘因じゃ!
 久坂はどこにおるがじゃ!!」
銃声が鳴り響く中、必死に久坂を捜す龍馬。

同じ頃、仁は心停止となった象山に心臓マッサージを施す。
「ここで死んでどうするんですか!!
 もうないんですか!
 あなたにはやり残したことがないんですか!?」

龍馬が久坂の居場所に駆けつけると、久坂は自害しようとしていた。
「坂本…」
「何をしちょるがじゃおまんは!」
「離せ!何をしに来たんだ!」
「国賊の汚名を着せられたまんまで、おまんはそれでええがかえ!!」
「攘夷など…攘夷などくそくらえだ!!」

仁の必死の治療の甲斐もあって、なんとか一命を取り止めた象山。
「ワシを…呼び戻したのはお前か?」
「はい!」
点滴を見つめる象山。
「外せ。」
仁以外の人が部屋を出ていく。

久坂と龍馬。
「攘夷など 本気で信じとるヤツがいたらアホじゃ!
 長州はアホの集まりじゃ!」
「ほいたらどういてここまで突っ走ったがじゃ!」
「私はこの国を一つにしたかっただけじゃ!」
「…」
「日本は外敵に狙われている。
 外国に真に立ち向かうためには、まずこの国が一つに
 ならなければならぬ!
 でなければ太刀打ちなどできぬ。
 だが、この国にはその考えはない!
 長州だ、土佐だと、別の国の人間だと思っている。
 それを乗り越え、一つにできるものが、
 尊王であり、攘夷であると思った。」
「…」
「一つになりえるきっかけでさえあれば良かったのだ!
 だが長州は…熱くなりすぎた。

「火や!火が回ってくるで!」男の声。

「久坂!行くぜよ!」
龍馬を突き飛ばし、屋敷の外に出す久坂。
「久坂!!」
龍馬が急いで部屋に戻ると、久坂は自分の腹に小刀を刺していた。
「…久坂。」
「坂本…。お前は間違えるな。」
「…」
「この国の未来を…。」
「久坂−−−っ!!」

仁と象山
「お前は未来から来たか。」
「…はい。」
「ワシは行った口だ。
 まだ、十の頃だった。
 ある日、木の上から落ち…
 目が覚めると、光のやたらとまぶしい天井があり、
 白い、西洋人のようないでたちの者たちが、声を掛けてきた。
 そこで点滴を初めて見た。
 初めは何が起こったのか全く分からなかったが、
 ある日、窓から外を見た。
 そこには、見たこともない風景が広がっていた。
 だが…故郷の見慣れた山々もまた、変わらず広がっていた。
 ワシはここが、未来の同じ場所なのだと理解した。
 全てが驚きだった。
 好奇心の塊だったワシは、あらゆることを知ろうとした。
 だが、しばらくたったところで、今度は、階段から落ち、
 気がついたら同じ木の下にいた。
 夢を見ていたのかと思ったが、衣と頭の網は夢ではないことを
 物語っていた。
 ワシはそのとき見た世界に少しでも近づこうと、
 あらゆることを学び、考え広めようとしてきた。
 理解されないことも多かったが…。
 ワシはお前がうらやましい。」
「え…」
「ワシにはこんなものは作れぬ。
 お前には、山のような知識と技があるのだろう。
 未来を見越し、この国を救うこともできる。」
「でも…それは許されることなんでしょうか?」
「…」
「私ごときが歴史に係わってしまうなんて…。」
「それこそが神の意志だとは思わんのか?」
「…」
「歴史を変えるために、自分が送り込まれたのだとは。」
「あなたと違って、私は平凡な、」
「お前は歴史を変えてしまうことを恐れてる!
 裏を返せばそれは、自分が歴史を変えてしまえるかも
 しれないと思ってるからだろう?」
「…」
「相当な自信家だ。」
「違います、私は…」
「つべこべ言わずに救え!」
ガーゼで作った袋を仁に投げつける象山。

「逃げて下さい!町中に火が回っているようです。
 ここも間もなく!」と蟻川。
「ワシよりも、この道具や薬を運べ!」
「しかし、」
「早くしろ!タワケどもが!!」
「はい!!」と弟子たち。

「もし、お前のやったことが、意に沿わぬことであったら、
 神は、容赦なくお前のやったことを取り消す!
 神は、それほど甘くはない!
 ならば、救え!
 その心のままに!
 救えーッ!!
 救えーーッ!」
象山の言葉に、仁はガーゼの袋を手に取り走り出す。

「再び 京の町に出ると
 世界は変わっていた。
 世界は…変わっていたんだ。」


火事で火傷を負った人々があふれていた。
幕府軍が長州の藩邸や立てこもった屋敷に火をかけて回ったらしい。

仁は火傷を負い泣いている少女に歩み寄ろうとする。
「先生!一人助ければ我も我もと押し寄せましょう。
 ペニシリンは、手元にあとわずかでございます。」と山田。
「…どこか安全な場所に治療所を確保しましょう。」
「先生!」
「できるだけのことはしましょう。
 でなきゃ、象山先生に合わせる顔がありません
「…はい!」
「お母さんですね?お子さん診ます。」
「お菊は!?」
「私は医者です。」
「お菊は助かりまっしゃろか?」

その後、京都に留まり、長州と薩摩の戦いによって怪我をした
人々の治療に専念する仁。
そんな中、龍馬が銃に撃たれた長州の武士・東(佐藤隆太)を運びこむ。
村人たちの罵声に、診療所を出ていこうとする男。
「ちょっと待ってください!
 今取り出さなければ壊疽になるかも。
 脚だけじゃなくて命も…」と仁。
「もとより死ぬ覚悟じゃ!」
「…おまん、女房はおらんがかえ?
 好きな女子は?
 飲みたい酒は?
 もう十分かい。やり残したことはないがかえ!?」と龍馬。
「…一つだけ。」
「ほいたら、悪いことは言わん。」
仁の治療を受ける男。

そこへ、新撰組がやってくる。
「ここに 長州の者が逃げ込んでいるようだが。」
「幕府の犬が!」と東。
「お願いです。やめてください!」と仁。
「国賊め!」
新撰組が刀を抜く。
「やめて下さい!」

その時、一発の銃声が鳴り響く。
発砲したのは、龍馬だった。
「…弾が、たまたま出てしもたがじゃ。
 弾だけに、たまたまながじゃき。
 ほれ、見てみ。怖いねや。」
逃げ出す龍馬を新撰組が追いかける。

「先生…あの御仁は?」と東。
「土佐の坂本龍馬という方です。」
「…土佐の…坂本。」

「南方先生。ペニシリンがもう…。」と山田。
「…」
「新しいもんは近くで、職人達が戻してくれておるのですが。」
「病状を見極め慎重に使うようにしましょう。」

翌日、人々の治療に当たっていた仁は、突然現れた新撰組によって
どこかへ連れ去られてしまう。

「ここで病人が待っておるそうじゃ」と近藤勇。
「戻してください!医者なら他に、」
「これは、禁裏御守衛総督として守備隊の総指揮をとられる
 一橋中納言様、じきじきのご下命である!
 ありがたく思えッ!!」
「でも私は…。何するんですか 離してください!」

「おはんが河原で、不思議な医術を使うちょっ医者どんでごわすか?」
「申し訳ありませんが河原に戻して…」
「こげな姿で失礼しもす。
 おいは、薩摩の西郷吉之助ちいいもす。
 今は、大島ち、いうちょいもんど。」
「…西郷…隆盛さん?」

西郷(藤本隆宏)は二日前から吐き気と腹痛が治まらない状態だった。
「西郷さんが…この戦を指揮されたのですか?」と仁。
「国賊・長州を叩きつぶす、それはもう見事な戦いぶりでごわした。」
「火まで放つ必要があったので、」
「よかで!早う診れ!」
「…はい。」
「…ありがとうごわす。」

西郷を診察する仁。
「虫垂炎です。」
「虫垂炎!?」
「腹の中の腸の一部に付属している虫垂という部分が
 炎症を起こしてるんです。
 さらにその炎症が腹膜を刺激し、腹膜炎も起こしかけています。
 このまま放置すれば、確実に死に至ります。」
「そげな病は、聞いたこつがごわはん。」
「どげんすれば治りもんどかい?」と西郷。
「腹を切り、手術をすれば。」
「腹を…。」

「腹を切るなんどち何ちこち言うとじゃ!」
「大島どんに妙なこつしたならそん首をすった斬っど!」
「さては お前は長州が送り込んだ刺客じゃろ!」

「私は、無理やりあなた達に、」と仁。

「みんな!ご無礼をしたらいかん。
 先生、せっかくおじゃしてもろうたどん、
 おいが、腹を切るような、手術をしたなら、
 士気を、落とすこつにもなりかねもはん。
 一橋中納言さあには、おいから伝えもんで、
 どうぞ、お引き取りを。」
「…では、そうさせていただきます。」

だが、仁は苦しむ西郷を置いて帰ることが出来ず・・・。

「切らせろ!!」
「…」
「俺に腹を切らせろ。」
「何じゃおはんは!」「気でも触れたとか!」
「俺が治していたのは、あんた達が焼けだした人達だ!」
「…」
「あんた達からすりゃ、どうなろうとかまわない人達だ。
 でも俺からすれば…あんた達こそそうだ!
 勝手に戦って町を焼け野原にしたあんた達を助ける暇があれば、
 俺は焼けだされた子供を助けたい!」
「何だちゅう!」
「…でも今ここで、西郷さん、あなたを見殺しにすれば、
 俺はあなた達と同じになる。
 命を差別する者になってしまう!
 …だからどうか、助けさせてください!
 私のために、あなたを助けさせてください!」
「…おいが、助からんかったときも…
 先生に手出しをすっこつはならんど!」
「…」
「先生、どうぞ、頼んみゃげもす。」
「はい!」

「いくら歴史音痴の俺でも知っている。
 西郷隆盛は、明治維新の立役者だ。
 
 もし、この手術が失敗すれば、
 日本の歴史は変わってしまうのだろうか?
 だが、こうも思う。
 もしも、俺がここにいなければ、
 この人はこの病気になったのだろうか?
 これは、神の仕組んだ出来事なのだろうか?
 俺を使って、何かを変えさせるための。

 だが、ただ、今は…」


西郷の手術が進む中、西郷の首を狙う長州藩が乗り込んでくる。
「そこにおるのが西郷じゃ!!」と長州藩。
「手術中ですよ!」と山田。
「出てってください!」
消毒用のアルコールを長州藩の武士に投げつける仁。
アルコールに火が燃え移り叫び声をあげる武士。
別の武士が刀で斬られるのを目の当たりにし、動揺する仁。
「南方先生!」と山田。
「…」
「南方先生!」山田が仁の頬を叩く。
「患者が死にまするぞ!」
「!!」

西郷の手術が無事終わる。

仁は、切り殺された武士の遺体を見つめていた。
「…もう、参りましょう、先生。」と山田。
「…」

二人が診療所に戻ると、龍馬が待っていた。
「先生!薩摩屋敷に連れていからたっちゅうて、
 どうなっちょるかと思いよったがじゃ。」
「…」
「どういた?」
「あの、長州の御仁は?」と山田。
「お仲間の方が来て、一緒に出ていかれました。」
「あの体で、でございますか?」

お菊の母が、子守唄を歌っている。
お菊は亡くなっていた。
「ペニシリンがなくなってしまい、打つ手もなく…。」と蟻川。
「申し訳ありません!
 実は、薩摩に渡したのが、最後のペニシリンでございました。」と山田。
「…」

「それから数日間、
 俺は患者を見送り続けた。
 俺は無力だった。
 神の定めた歴史の前に、
 俺は何のために来たんだろう?
 何をするために、ここへ。
 この時代へ。」


船の上
「ほととぎす地になく声は有明の
 月より他に知る人ぞなし
 久坂の辞世の句じゃ。
 故郷を思う私の声は、誰にも届くことはなかった、
 そんなとこじゃが…
 ワシは久坂の声を、聞いてしもうた。」
「…」
「のう、先生。
 死んでいったもんらに報いる方法は、
 一つしかないち思わんかえ?
 もっぺん、生まれてきたい。
 そう思える国にすることじゃき。
 そう思わんかえ?」
「…」

「だけど、龍馬さんもまた、
 志半ばで 死を迎えるのだ。
 そう遠くない未来に。
 運命を知っていれば、龍馬さんはそれを避けることが
 できるかもしれない。」


「…龍馬さんは、これからこの国を一つにするため走り回ります。」
「おッ? おお!」
「だけど…その途中で、暗殺、
 !!」
あの頭痛が仁を襲う。
「…おお!先生!おい!先生!」

「戻るぜよ、あん世界へ。」

「これもまた、神の意志なのか?
 ならば、俺は…
 俺は見送り続けるしかないのだろうか?
 大切な人達の死を。」


「咲さん!!
 その髪って…。」

「神の定めた死を。」

「栄さん…栄さん…。」

仁が目を覚ます。
「…夢か。」

「お気づきになられましたか。」
「すいません。」
「どうぜよ、先生は?
 おうおう!先生!江戸に着いたぜよ。」

江戸に着いた仁は、真っ先に橘家に駆けつける。
栄の部屋は綺麗に片づけられ・・・。
「そんな…。」

「お久しゅうございます。」栄の声。
「…!!」
「この度は…」
「良かったです…良かった。」栄の手を握り締める仁。

「これを お考えになったのは先生でございましょう?」
「…」
「一口食べて分かりましたよ。咲の味がいたしましたゆえ。」
「どうして、食べてくださったんですか?」
「意地でも食べてやるものかと思っていたのでございますが、
 喜市ちゃんが…毎日、毎日、足を運んできて。
 これはもう、いたしかたないと思い、
 正直に説明したのでございます。
 私は、もう生きていたくないのだと。
 すると 喜市ちゃんは…。」

(回想)
「奥方様。おいらも そうでした。
 おっ母さんが死んだとき、おいらもコロリから、
 助からなきゃ良かったって、思いました。
 だけど、おいらあれからいいこと、いっぱいありました!」
「…私は、喜市ちゃんのように若くはありませぬゆえ。」
「変わったことだって、いっぱいあります!
 ペニシリンができて、治る病が増えて、
 今度は、脚気に効く、お菓子ができて。
 南方先生が来て、江戸は、すごく変わりました!
 だから、これからも、きっと変わります!
 咲様のことを、今は、笑う人もいるかもしれませんけど、
 咲様は、きっと江戸で、初めての女のお医者様になります。
 女でお医者様なんて、すごい事だと、おいら思います!
 えっと…だから…
 奥方様が笑える日は、必ず来ます!
 南方先生が、きっと、そうしてくれます!
 神様は、乗り越えられる試練しか、与えないんです!」
「…」
「でも…笑えないんです。
 死んだら、ダメなんです。
 生きてなきゃ、笑えないんです!」
「…いただきますね。
 …おいしい。」
(回想終わり)

「私は、あの子に救われました。」
「私もです。」
仁の瞳から涙があふれ・・・。

橘家を出ていく仁。
「このことは、咲さんには?」仁が恭太郎に聞く。
「治ったことは承知しておりますが、母とはまだ会っては。」
ガタンという物音。
咲と喜市が立っていた。
「…あの。」と咲。
「…」無言の栄。
栄に背を向け歩き出す咲。
「負けは許しませんよ、咲!」
「…」
「お前は戦のような人生を歩むのでしょう。
 けれど、選んだのはお前です。
 橘の家に泥を塗っても、その道を選んだのです。
 ならば…勝ちなさい。
 橘の家のために、
 同じような生き方を選ぶ、世の女子達のためにも、
 道を開きなさい!」
「…」
「母はここで見ております。
 くじけることは許しませんよ!」
「…」
「楽しみにしています。咲!」
咲の瞳から涙があふれ・・・。

「神の許した行為。
 神の許さなかった行為。
 その違いがどこにあるのか、俺には分からない。
 だけど、一つだけ確かなことがある。
 この手を止めてしまっては、
 何も変わらないということだ。 
 橘家の汚名をそそぐことも、
 龍馬さんの運命を変えることも。」


象山の袋を握り締める仁。
「これは…。」
袋の中には、平成二十二年の10円玉が入っていた。

「それは あの時の?」と咲。
「違います。ある方にもらったんです。」
「では、あの時のものも、その方が?」
「分かりません。
 でも…この出会いは、運命だと思うんです。
 神の仕組んだ…。」

「救えーーーっ!」象山の言葉を思い起こす仁。

「ならば、心のままに。
 まずは江戸の町を、脚気から救おう。」


「今、評判の、あんドーナツだよ!
 脚気にも効く 仁友堂が作った体にいいお菓子だよ!」

仁友堂
「先生、どっか行かはるんでっか?」
「ちょっと、松本先生のところに行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
「では、 あとよろしくお願いします。」

「だが、この時の俺はまだ知らなかったのだ。
 このあんドーナツが巻き起こす出来事を。
 そして、それが、仁友堂最大の危機を招いてしまうことを。
 大いなる、神のたくらみを。」



待ちに待った続編スタート!

1864年の暮らしと、2011年の暮らし。
江戸で2年という年月を生きる仁は、迷いながらも『仁友堂』で
医師の仕事を続けていました。
でも外科の診察に訪れる人はほとんどおらず、収入は福田先生の
内科に頼り切りのよう。

「ならわしを変えるのは大変ですよ。
 世を変えるってことですから。」

そういう時代だったんですよね。

そして、縁談を破談にしてしまった咲は、あれからずっと
橘家から追い出されたまま。
ドタキャン、ドタキャンって、シリアスな会話なのに笑って
しまいましたが、これも江戸時代ではあり得ない大事件。

ドーナツ(道名津)の登場にも楽しくなりました。
本当は日本にドーナツがやってきたのはいつなのでしょう。

象山の胸の袋は、ガーゼで出来たもの。これを見たとき鳥肌が!
もしや、彼が階段で仁とぶつかった男かと思いましたが、
象山は子供の頃、木から落ちてタイムスリップ。
彼も仁のように神に選ばれたのでしょうか。

自分が生きていた場所と全く違う風景。
でも、見慣れた山で、ここが未来だとわかった。

そういえば仁も、病院の屋上から見る景色とあの丘から見る景色で
自分はタイムスリップしたと確信したんでしたっけ。

象山との出会いは、仁にとっては大きかっただろうな。
自分が歴史を変えてしまうかもしれないという恐怖。
でも、それこそが神の意思。
迷っていた仁にとって、こんなに心強い言葉はなかったでしょう。

「つべこべ言わずに救え!」

象山の絶叫。市村正親さんの熱演が素晴らしかったです。

もし、象山が落ちた木と現代とつながっているとしたら、
仁はそこから現代に戻れるのかも。

見ごたえのある2時間SPでした。次週も楽しみです。



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公式HP


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TVサントラ
Anchor Records 2011-05-25

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B002QMMIBEJIN-仁- DVD-BOX
角川映画 2010-03-17

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主題歌
B002MS1SN6逢いたくていまMISIA BMG JAPAN Inc. 2009-11-18by G-Tools



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小説版
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第1話
・未来モノローグ
「私達は、当たり前だと思っている。
 思い立てば、地球の裏側にでも行けることを。
 いつでも、思いを伝える事が出来ることを。
 平凡だが、満ち足りた日々が続くであろうことを。
 闇を忘れてしまったような夜を。
 でも、もし、ある日突然、その全てを失ってしまったら。
 鳥の様な自由を。
 満たされた生活を。
 明るい夜空を、失ってしまったら。
 闇ばかりの夜に、たった一人、放り込まれてしまったら・・・。
 あなたはそこで、光を見つけることが出来るだろうか。
 その光を、掴もうとするだろうか。
 それとも、光なき世界に、光を、与えようとするだろうか。
 あなたの、その手で。」
・運び込まれた男
 年齢は、30代から40代、身長は180センチ程度。中肉。
 血液型はA型のRH+。
 患者の傷は、何か鋭利な刃物で頭部を切りつけられたもの。
 頭蓋骨骨折と、急性硬膜外血腫を起こし、緊急手術。
 顔面に無数の打撲傷。
 胎児の形をした腫瘍。
・未来の好きな言葉。
「神は、乗り越えられる試練しか与えない。」
・野口の言葉
「医者は患者の為にその恐怖と、戦うべきなんじゃないんですか?
 一緒にその恐怖と戦うから、尊敬されるんじゃないんですか?
 先生って呼ばれるんじゃないんですか?
 失敗して傷つかない人間なんていないですよ。
 先生は卑怯です。
 先生のやり方は、自分の代わりに他人に傷ついてもらっているような
 ものじゃないですか。」
・謎の声
「戻るぜよ、あん世界へ。」
・仁、文久2年(1862年)へタイムスリップ
・仁モノローグ
「あいつがいれば戻れるはずだ。
 あいつに連れてこられたようなもんなんだから。」
・斬られた恭太郎
「・・・それが私の、寿命なのです。」
・恭太郎の開頭手術、タエの額の縫合手術

第2話
・コロリ(コレラ)との戦い
・バタフライエフェクト、蝶の羽ばたきがさ、地球の裏側で台風を引き起こす。
・江戸の人々と触れ合うたびに、仁は本気でこの命を救いたいという思いを
 取り戻していく。

第3話
・文久2年(1862年)秋
・喜市や山田純庵をコレラから救う。
・仁がコレラに感染。咲の懸命な看病。
・タエは辻斬りに遭い亡くなってしまう。
・仁は拒んでいた髷を結い、江戸で生きていく覚悟。

第4話
・未来と仁の2ショット写真『2007.10.13』
・彦三郎の慢性硬膜外血腫の手術
・恭太郎、初音と出会う。
・野風の彦三郎への恩。
・揚げ出し豆腐

第5話
・野風、仁に夕霧の診察を頼む。
・痩毒(そうどく=梅毒)
・ペニシリンの製造過程を思い出したきっかけは咲の油落とし。
 製造方法を教えたのは大学時代の未来。

第6話
・医学館(漢方医学)VS医学所(西洋医学)
医学所(蘭方医)には松本派と弟子、緒方派と弟子。
医学館(漢方医)には多紀派と福田ら弟子たち。
・伊東派の首に痣がある医師。
・この時点で仁、江戸で半年以上過ごしている。
・「南方大明神」の札
・腑分け=解剖
・仁モノローグ
「俺の招いた歴史の混乱」
・仁モノローグ
「俺には、この世界に対する執着がない。
 だから、指針などないような、仏のようなことが出来るけど、
 だからこそ、きっと、何一つリアルに感じられないんだ。
 俺はもう本当に・・・死んでいるのかもしれないな。」
・命を狙われる仁。野風が咲に知らせ、咲が救う。
・平成二十二年の10円玉

第7話
文久3年(1863年)5月〜文久3年(1863年)6月
・天命
「ご判断を急ぐ必要はないのではないでしょうか。
 いつか、天命も参りましょうし。」
「天命?」
「人には、いかに生きるべきか、天命を授かる時が来るといいますから。」
「もし、いつか、本当に天命なんてものが空から降ってきたとして・・・」
 天命=あの胎児?
・ヤマサ
・1863年7月25日洪庵死去

第8話
文久3年(1863年)8月
・小さな盃、人の器、形見の器
・初音の敗血症、新しいペニシリン


第9話
・火事
・火消しの心意気、医者の心意気 
・新しい医術道具
・消えてしまう未来の写真。野風と未来の関係



【キャスト】

南方 仁 … 大沢 たかお
野風・友永 未来 (2役) … 中谷 美紀
橘 咲 … 綾瀬 はるか

橘 恭太郎 … 小出 恵介
佐分利 祐輔 … 桐谷 健太
山田 純庵 … 田口 浩正
タエ … 戸田 菜穂
喜市 … 伊澤柾樹

千葉重太郎 … 平山浩行
鈴屋彦三郎 … 六平直政

初音 … 水沢エレナ

緒方 洪庵 … 武田 鉄矢(特別出演)
濱口(石丸謙二郎)

新門 辰五郎 … 藤田 まこと(特別出演)

野口元 … 山本耕史
杉田 … 戸次重幸

伊東玄朴

松本良順(奥田達士)
福田玄孝(佐藤二朗)
多紀元えい(相島一之)

夕霧 … 高岡 早紀
鈴屋 彦三郎 … 六平 直政
橘 栄 … 麻生 祐未
勝 海舟 … 小日向 文世
坂本 龍馬 … 内野 聖陽




南方仁 …… 大沢たかお
橘咲 …… 綾瀬はるか
野風・友永未来 …… 中谷美紀 (特別出演)
坂本龍馬 …… 内野聖陽

橘恭太郎 …… 小出恵介
佐分利祐輔 …… 桐谷健太
西郷隆盛 …… 藤本隆宏

佐久間象山 …… 市村正親
新門辰五郎 …… 中村敦夫

東修介 …… 佐藤隆太
中岡慎太郎 …… 市川亀治郎
橘栄 …… 麻生祐未
勝海舟 …… 小日向文世


【スタッフ

原 作
村上もとか『JIN−仁−』(集英社「スーパージャンプ」)
脚 本
森下佳子
演 出
平川雄一朗/山室大輔/那須田淳
プロデュース
石丸彰彦/中井芳彦
音 楽
高見優/長岡成貢
主題歌
「いとしき日々よ」平井堅
音楽プロデュース
志田博英
医療指導・監修
酒井シヅ(順天堂大学 医学部医史学 名誉教授)
冨田泰彦(杏林大学 医学部医学教育学 講師)
ペニシリン監修
花木秀明(北里大学 抗感染症薬研究センター センター長)
歴史監修
大庭邦彦(聖徳大学 人文学部日本文化学科 教授)
土佐弁監修
橋尾直和(高知県立大学 文化学部 教授)
時代考証
山田順子
製作著作
TBS


大沢 たかおさんの主な出演作品



中谷 美紀さんの主な出演作品



内野 聖陽さんの主な出演作品




18:49 | CM(2) | TB(3) | JIN -仁- | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これはJIN−仁ー第二部(2011年)のセリフではないでしょうか?第一部(2009年)のがありませんか?提供していただけませんか?
Posted by あや at 2011年04月25日 09:51
あやさん、おはようございます。
2009年の作品も同じカテゴリに入っています。
よろしければご覧ください。

http://www.dramanote.com/category/7359471-1.html
Posted by ちーず at 2011年04月30日 07:34
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