2011年05月15日

鈴木先生 LESSON 3

『人気投票で熱血教師壊れる!』

小川蘇美に好きな人がいるらしいと生徒から聞かされ動揺した鈴木先生は、
その晩またしても蘇美の夢を見てしまう。

学校に向かいながら考え事をする鈴木先生。

「きっと・・・俺は疲れてるんだ。
 ありもしない願望を夢に見るのも、
 すべてはストレスのなせる技。

 ・・・この微妙なセンスの靴下。
 いまどき、手ぬぐいぐらいでしか見掛けない、
 きわめて和風な千鳥の刺繍とは・・・。
 さすがなセレクトだな、小川!
 いや、待て待て。
 俺はなぜそんなことを知っている!?
 無意識に、小川のナマ足を、目で追ってたってことか!?」


千鳥の刺繍の生徒が振り返る。
「先生、おはようございます。」
「・・なんだ。河辺か。」
「ひっどい!なんだって何ですか!?」
「あ・・いやいや。バレー部の朝練か?」
「そう!地区大会近いんですよ。」

「カーベェ!」
「マリ!!」
ハグし合う河辺彩香(小野花梨)と神田マリ(工藤綾乃)。

「朝っぱらから、変な汗かいちまった・・・。」

「おはようございます。」蘇美が声をかける。
「お・・おぅ、おはよう。」
蘇美の靴下には、千鳥の刺繍。
「先生、大丈夫ですか?顔が赤いみたい。」
「・・ああ、大丈夫だ。・・大丈夫。」

「・・何なんだよ。何なんだよこの激しい動悸は!
 こみ上げる、この切なさは。
 誰か、誰か何とかしてくれ!
 カムバック、平常心!
 カムバック、平常心!」

蘇美と接近し、高まる鈴木先生の鼓動!
この時の画面に現れる文字、
『なぜ?』『激しい動悸』『+切なさ』『=・・・?』
『Help me!』『Help me!』『Help me!』
それと合わせて、『カムバック、平常心!』鈴木先生ではない声!
凝ってますね〜!

他の生徒にも顔が赤いと気づかれる鈴木先生。やはり恋なのか?
生徒たちに彼女のことを冷やかされているとき、蘇美は複雑な表情。
両想いなのか!?

カーベェとマリの仲の良さ、朝の何気ないシーンでも描かれていました。


山崎先生は顧問を務める女子バレー部の朝練中に河辺彩香が
足をつって倒れてしまい、足をさするなどの介抱をしたところ、
他の部員からセクハラだと嫌悪の眼差しを向けられてしまう。
特に河辺と仲の良いB組の神田マリは、山崎先生を激しく嫌悪し、
あることを企み始める。

職員室
山崎先生を気にして飲みに行こうと誘う鈴木先生。
でも、「ハッピーランランな人と飲んでも何一つ楽しくない。
羨ましいよな〜。人生いいとこ取りしている人は。」と断られてしまう。

そんな中、B組のバレー部員である平良が職員室を訪れ、鈴木先生に
相談を持ちかけて来た。
平良が担任である自分を差し置いて鈴木先生に相談を
もちかけたことで、山崎先生は鈴木先生への嫉妬をますます深めていく。

別室で話す鈴木先生と平良。
平良は、神田マリを中心としたバレー部員たちが教師全員の人気投票
を行い、ワースト3の先生を貼りだして晒し者にしようとしていると相談する。
鈴木先生はなぜ山崎先生でなく自分に相談したのか聞いてみる。
「だって山セン・・・キモイんだもん。
 わかってるよ。キモイって言葉は、絶対に使っちゃ駄目なんだよね。
 だけど、めちゃめちゃ理由あるんだから。
 山セン、セクハラするんだもん!」
「セクハラ?」
「女子のこといやらしい目で見るし、最近はやたらカーベェに
 ベタベタしてさ。
 絶対頭ん中で変な妄想してるよ。」
「・・・」
「生徒を妄想のネタにするのだって、立派なセクハラでしょ!?」

「・・・やばい。・・・何も言えん。

 妄想は立派なセクハラ。
 妄想は立派なセクハラ・・・。
 妄想は立派な・・

 あ、いかんいかん。
 今は人気投票を食い止めることに集中しなければ。
 ・・・よし!鈴木、30の技の一つ、
 雑念消去の術!」


術使ってるところ、神田マリとカーベェに見られちゃった!
この時、鈴木先生の背後の掲示板には、生徒たちの書道の作品『集中』が
ズラ〜っと並んでいました!


「2年B組神田マリ。
 生徒会役員の一人で、河辺とは小学校以来の親友。
 人気投票の件は彼女が関わっているというが・・・」


放課後、鈴木先生は他の先生たちにこのことを報告する。
対応法を考える中、山崎先生はなぜ平良が自分ではなく
鈴木先生に相談したのか不満をぶつける。
「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょう!」
他の教師たちの厳しい視線に、
「・・・すみません。
 なんか・・・ちょっと今日俺・・調子悪くて。」と山崎。
そんな山崎に、教師たちは今日は帰ってゆっくり休むようにと
アドバイス。山崎はそれに従い、一人先に帰っていく。

残った教師たちは、協力してとりあえず投票用紙を見つけ出し、
なんとか計画を阻止しようとする。
だが結局その日、投票用紙は見つからなかった。

夜のデートでも、つい麻美に愚痴をこぼしてしまう。
「でさ、手分けしてその投票用紙探してみたんだけど、
 結局どの教室からも見つからなくて。
 だけど探しながら思ったよ。
 教師って何でもやる仕事なんだなって。
 ああそうだ。そろそろ席替えのことも考えなきゃいけない。」
「・・・」
「麻美さん?」
「・・・」
「どうしたの?なんか、上の空だけど。」
「ごめんなさい。えっと・・・あ、小川さんの話だっけ?」
「え!?・・・まさか。違うよ!」
「・・・」
2人の間に気まずい雰囲気が流れだす。

レストランの客が、注文したビールがまだ来ないとウェイターに文句を言う。

「一緒だなー、うちの職場と。
 ギリギリで仕事回してて、みんな我慢してる。」と麻美。
「・・・」
「ああ・・ごめん。
 私、仕事で疲れてて、なんか変みたい。
 今日は帰りましょう。」
「え・・麻美さん?」
麻美は帰ってしまう。

翌朝
「山崎先生。おはようございます!」桃井先生が声をかける。
「ああ、おはようございます。昨日はどうも・・・。」
「ああ、ドンマイドンマイ。みんな気にしてませんよ。
 気分が落ちる時ぐらい、誰にでもありますって。」
「桃井先生。」
「悩みがあったらいつでも言ってください。
 こんなストレスたまる仕事、お互いフォローしなきゃ
 やってられませんから。ファイト!」
桃井の気遣いに微笑む山崎。

そんな中、予想よりも早く人気投票は実行されコメント付きの
集計結果が配布されてしまう。
しかも、人気投票第1位だったのは鈴木先生、
肝心のワースト1位は山崎先生だった。

『みんな大好き 人気の先生
 ☆ベスト3☆
 1位 鈴木先生(27票)
 2位 岡田先生(23票)
 3位 槇谷先生(16票)

 嫌われ者はやっぱりこの人
 ★ワースト3★
 1位 山崎先生(34票)
 2位 江本先生
 3位 鈴木先生』

鈴木先生はベスト1でもあり、ワースト3でもあり。
鈴木先生のコメントに『裏がありそー』と書かれていたのが気になる。


他の先生が必死に結果を隠そうとするも、その結果は山崎先生の
知るところとなってしまう。

「・・・まずい。まずいぞ。
 誰かがフォローしないと。
 ・・・フォロー?どうやって?
 考えろ、俺!
 さあ、どうする?
 どうすりゃいいんだ!?」


結局、教師たちは誰ひとり、山崎先生にかける言葉を見つけられず・・・。

2年A組の教室
「計画した当人はちょっとしたノリでやったことかもしれない。
 だが職員室の中では何人もの先生が、深く心を痛めたという
 ことを報告しておく。
 このクラスの中で、自ら計画に参加した者がいたら、
 正直に打ち明けてほしい。
 一人もいないか?」
「・・・」
「起きてしまったことは仕方がない。
 だが、自らが引き起こした騒ぎの責任から、
 逃れようとする生徒は、このクラスには一人もいないと
 信じたいんだ。
 いいよな?信じても。」
「・・・」
「堀の内。徳永。どうして目をそらした?
 何か知ってるのか?」
「・・・ごめんなさい、あの・・・。」
「私たちが計画しました。ごめんなさい。」
堀の内、徳永、河辺、樺山が名乗りをあげる。
「わかった。
 4人ともよく打ち明けてくれた。
 詳しい話は先生が、あとで職員室で、」

と、そこへ隣のクラスから突然山崎先生の怒号が響き渡る。

2年B組
「てめーら!ふざけんじゃねえぞ!!
 優しくしてやりゃあ、つけ上がりやがって!!
 誰が計画した?言え!!」
「・・・」

「山崎先生!」と鈴木先生。
「あんたは引っ込んどいてくださいよ!
 ・・・クソ。どいつもこいつも、バカにしやがって!!
 おい、誰だよ!計画したやつ!!
 早く名乗れおら!!」
「・・・」
「平良。お前何か知ってんだろ!
 鈴木先生に言ったこと俺にも言ってみろよ。
 ほら言えよ!」
平良の肩をつかみ揺さぶる山崎。

「山崎先生!」と鈴木。

「やめて下さい!!」とマリ。
「・・・」
「肩から手どけて下さい!・・・どけて!!」
「・・・」
「女子の体に気安く触らないでよ気持ち悪い!!」
「神田・・・。」

マリの声に、2Aの生徒たちが教室を飛び出していく。
「行っちゃダメ!!」と蘇美。
「・・・」
「関係ない人は行っちゃ駄目だよ。」

「マリ!!マリ!!」
マリに抱き着き泣く河辺。

「お前たち何しに来た!教室へ戻れ!
 戻れ!!」
鈴木先生が生徒たちを怒鳴りつける。

「・・・みんな戻ろう。戻ろうよ。」
加奈が2Aの生徒たちを教室から出そうとする。

「ほらやっぱり。
 可愛い女子は抜かりなく手懐けてらっしゃる。」と山崎。

教室には2Aの堀の内、徳永、樺山が残っていた。
「何だお前ら。」と山崎。
「今回の事件は、彼女たちが主犯のようです。
 ですが、全員深く反省して・・。」と鈴木。
「へ〜。鈴木先生喜び組の面々ってわけだ。
 裏切り者の平良の口封じにきたんだろ!」
「先生、それは・・」と鈴木。

「ごめん!私我慢できなくて。
 鈴木先生に全部話しちゃったんだ。」と平良。
「ヒラは裏切り者なんかじゃないよ。」
「そうだよ。みんな最初から仲間には入らないって、
 納得済みだったんだから。」
「誰もヒラのこと恨んでないよ。
 私だってひどいことしちゃったって思ってるもん。」

「だったら、何で仲良く徒党を組んでやってきた?
 あ、そうか。
 人気投票だけじゃ物足りねえから、直接俺に恥かかせに
 きたんだろうが!あ!?
 だったら笑えよ、おら!え!?」

「いい加減にして!!
 ・・・目的は果たしたんだから、もういいです。
 この事件、全部私が仕組んだんですよ。」とマリ。
「仕組んだ?」
「私、ずっと山崎先生んことがキモくてウザかった。
 しかも最近やたらカーベェにベタベタしちゃってさ!
 いつか・・・いつか何とかして傷つけてやろうって思ってたのよ!」
「・・・」

河辺が泣き出す。
「泣かないでよ。私カーベェのためにやったのに。
 カーベェのこと泣かしたら全然意味ないじゃん。」マリが河辺を抱きしめる。
「なんでこんな酷いことするの?」と河辺。
「え?」
「つきあってる山際先輩のことも悪く言うし、
 男の人が私に優しくすると、そんなに嫌なの?」
「カーベェ?」
「私ね、山崎先生に優しくしてもらって本当は嬉しかったんだよ!」
河辺を突き飛ばし、泣き叫ぶマリ・・・。

そんな中、山崎は狂ったように笑い出す。
黒板を叩きながら・・・。
「もういいよ!もう茶番はたくさんだ!
 鈴木。本当は全部お前が仕組んだんだろうが。」
「・・・」
「そう考えたら何もかもつながるんだよ。
 大体お前よ、いつも人をダシにして、
 自分だけいい顔しやがってよ!
 毎回いいとこ取るだけ取って、
 俺は利用されてばっかりでよ!
 職員会議だってそうだ。
 毎度毎度、校長に取り入って、手柄独り占めしやがって!
 俺はよ、言いたいことずっと堪えてよ!
 おめぇのめでたしめでたしに、ずっと付き合ってんだよこら!
 それなのにお前何だよこら!
 いい恰好しようとしやがって!
 俺をコケにして踏み台にしてよ!
 一杯どうですかなんて言ってんじゃねえぞこら!
 おいこら!覚えてろよ鈴木こら!!」
鈴木先生に掴みかかる山崎を、他の教師たちが必死に止め・・・。

「山崎先生が、壊れた・・・。
 いや・・俺が追い込んで壊したっていうのか?
 俺のせいで・・・この、俺のせいで・・・。」


駅ホーム、麻美に電話をする鈴木。
「頼む、出てくれ。」

「もしもし。」
「あ・・麻美さん?
 あの、俺・・・会いたいんだ。
 今、すっごく会いたい!」
「ねえ、私って何?」
「え?」
「あなたにとって私って何?
 つらい時の便利な聞き役?
 それとも、都合のいい代役?」
「代役!?」
「ほかに好きな子いるんじゃない?」
ふと、蘇美のことを思う鈴木。
「まさか!何言ってるの?
 ・・・どうしたの?いったい・・・。」
「ごめん。ここんとこ私駄目なの。」
「麻美さん?」
「時々こんな風になっちゃう。
 お願い。ほっといて。
 気持ちが治ったら、こっちから電話かメールするから。」
「いや、でも・・・。」
「大丈夫だから。
 お願い。待ってて。」
麻美はそう言い電話を切ってしまう。

「麻美さん・・・。」

イメクラ
女子高生に扮した女性の足を触りまくる山崎。
山崎は、学校の制服、刺繍の靴下を持ち込んでこの店に来ていた。
そしてこの女性、実は山崎らの務める学校の元生徒だった。

鈴木家
「・・・眠れない。
 いろいろなことがあり過ぎた。」


「・・・小川。
 今夜だけ、逃げ込んでもいいか?
 空想の中に・・・。
 空想することを、自分に許してもいいか?
 ・・・明日になったら、すべて忘れる。
 だから、今だけ・・・。」
鈴木先生はそうつぶやくと、空想の蘇美が現れる。
「心の中は、自由だから。」と蘇美。
「すまん・・。」
「謝ることないよ。
 何もかも我慢してたら、壊れちゃう。」
蘇美のひざまくらで心地よさそうに目を閉じる鈴木先生。

翌日、学校の屋上
「心の中は、自由。
 空想の小川にそんなことを言わせて、
 俺は結局、目の前の問題から逃げてるだけじゃないか。」


「鈴木先生。」
「あ・・桃井先生。」
「はい。」
「何です?」
「ビタミンたっぷり。シークワーサージュース。
 私いろいろ探ってるんだ。ストレス対処の裏ワザ。」
「いただきます。」
「山崎先生、昨日も今日も連絡取れないみたい。
 自宅療養ってことになっているのに、どこで何やってんるんだか。」
「心配ですね。」
「・・・だけどもしかしたら私の責任かもしれない。」
「はい?」
「人気投票事件のあと、私あの人に余計なフォロー入れちゃったの。
 こっちから電話して慰めたりして。
 そしたら、勘違いして告白なんかしてくるから、
 バッサリ振っちゃったの。」
「・・・そうだったんですか。」
「・・・だけど、紙一重かもしれないわね。
 壊れちゃう人と、踏みとどまれる人と。
 誰でも、向こう側に行く可能性はある。」

職員室
「鈴木先生!桃井先生!
 実はたった今、教育委員会から連絡員の方が見えて・・・。」
「山崎先生が自宅療養中、風俗店に入り浸ってたっていうんですよ!」
「風俗!?」

「本人も、あっさりと事実を認めています。
 処分はご自由にと、開き直っていますよ。」
「通ってたのは、だいぶ前からだったんですよね?」
「まさかマスコミに書かれたりしたら。」
「合法の店だから犯罪云々って話じゃないでしょ。
 あくまで、倫理的な問題であって。」
「ただ・・一つ、問題がありましてね。
 鈴木先生。
 情報元は、先生のクラスの河辺彩香の・・姉だそうです。」
「は!?」
「山崎先生が指名していたのは、その女性だったそうですよ。」
「・・・」
「まさか、山崎先生は、河辺さんに妙な気持ちを抱いていて・・。」
「うーん。彼女の代用として、お姉さんを指名していた!?」
「そういえば家庭科実習のとき、一部の女子が話しているのを
 聞いたことがあります。
 山崎先生が、最近妙に、河辺さんになれなれしいって。」
「何てこった・・・」
「依願退職、でしょうね。普通に考えて。」
「・・・」

鈴木先生は河辺の家を訪ね、姉に話を聞いてみる。
「本当だよ。毎回私を指名して変態プレイさせやがって。」
「変態プレイ?」
「いつも私に先生って呼ばせてよ。
 どうも変だと思って妹のアルバム見たら、やっぱり写ってやがった。」
「・・・」
鈴木先生にハイソックスを渡す河辺の姉。
「あの野郎、最近私にそれ履くように言ってさ。
 プレイの時、やたら興奮して頬ずりしてやがった。」
「・・・」
「同じ靴下、妹も何足か持ってんだよ。
 あの変態教師、絶対妹をイメージして興奮してやがったんだ!」
「・・・」
「あいつに会ったら伝えといてよ。地獄に落ちろって!」
「・・・」

「違う。河辺じゃない。
 山崎先生がイメージしていたのは・・・
 おそらく・・・
 この靴下を履いていた、もう一人の生徒。

 風俗店。先生ごっこ。
 山崎先生には、それしか道がなかったのか。」


「先生もこっちに来ませんか?」
山崎にそう言われているような気がする鈴木。

「麻美さん!声を聞かせてくれ!」

麻美は携帯が鳴っていることに気づいても、電話に出ようとしなかった。

絶望する鈴木の肩に、誰かが手を乗せる。
それは・・・蘇美だった。
鈴木は蘇美の手を取り・・・。

というところで飛び起きる。
・・・夢だった。

早朝、無心になり走り込む鈴木先生。

「山崎先生の事件は夢だった。
 朝が来るたび、そう思おうとしてみる。
 あれは夢で、誰も傷ついたりはしなかったのだと。
 なにも壊れたりはしなかったのだと。
 しかし・・・それははかなく崩れ去るんだ。」


その日、山崎は荷物を片づけに来ていた。
部活の思い出の品を段ボール箱に詰め込み、立ち去ろうとすると
鈴木先生が立っていた。
山崎先生は無言で一礼し、職員室を出ていった。
「山崎先生・・」

「きっと、紙一重だ。
 俺も、山崎先生も。
 もしかしたら、麻美さんも。
 だが俺は、向こう側にはいかない。
 絶対に、何があっても。

 生徒たちの笑顔が、日ごとに少しずつ、
 傷を癒してくれる。
 小川の微笑みさえも。

 俺は・・・教え続ける。」


「よし!じゃあ授業始めるぞ。」


あー、原作読みたい!
原作もドラマのようなテイストなのでしょうか。
かなりお気に入りな作品です。

この作品を見ていると、学校が一つの社会に見えてきます。
社会の中で一生懸命生きている人々。
ストレスを抱え、それでも必死に頑張って生きている。
でもある時、越えてはならない一線を越えてしまい・・・

山崎先生は少し気の毒でした。
生徒に頼れる同僚の教師。
恋(合コン)でも負け、お気に入りの生徒も取られ、
自分のクラス、部活の生徒も頼るのは自分ではなく鈴木先生。
多忙な毎日、ストレスはたまる一方。

そんな中起きた、セクハラ騒動。

被害者とされるカーベェは、そんな風には思っていなかった。
思春期の女子は、こういうことに過敏になってしまうというのは
あると思うけど、それにしてもマリの行動は行き過ぎ。
男性恐怖症なのか。それとも親友カーベェにとっての
一番でいたかったのかな。
このことで、二人の友情には亀裂が入ってしまった。

山崎先生、優しく気遣ってくれた桃井先生には失恋。
そして、風俗通いがバレ・・・。

体育会系の元気いっぱいな先生が、少しずつ壊れていき、最後に爆発。
そして、悲しい笑みを残し、無言で去っていきました。

鈴木先生も相当追い込まれている。
麻美さんに会えなくなり、蘇美との空想に逃げ込み。
それじゃあ駄目だと迷い、雑念を振り払うように走り込み、
必死に踏みとどまろうとしている。

麻美さんはどうしてしまったのかな?
先週までは、デートでも、電話でも、鈴木先生の仕事の話を
楽しそうに聞いていたので、仕事の話が嫌、というわけではなさそう。
聞き上手なタイプのようにも思います。
鈴木先生、無意識のうちに蘇美のことを話題にすることが多く、
そのことに嫉妬してしまっているのか?
それとも、職場であったことを鈴木先生に話したいのに、
鈴木先生は自分のことばかり喋っているからなのか?

人間生きていれば誰だってストレスを抱えるし、辛いことも
あるけど必死に耐えて頑張っている。
そんな中、桃井先生のセリフが心に残りました。

「だけど、紙一重かもしれないわね。
 壊れちゃう人と、踏みとどまれる人と。
 誰でも、向こう側に行く可能性はある。」

普通の学園ドラマと思いきや、人の心の弱さ、心の支え、迷い、
難しい問題を、前月9より現実的に、深く掘り下げて描かれている
ように思いました。重いけど、目が離せない展開。

山崎先生役の山口智充さんの熱演が素晴らしかったです。




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公式HP


キャスト

鈴木章 - 長谷川博己
秦麻美 - 臼田あさ美
山崎潔史 - 山口智充
桃井里香 - 田畑智子
足子瞳 - 富田靖子
川野達郎 - でんでん
江本源三 - 赤堀雅秋


スタッフ

脚 本
古沢良太 岩下悠子
音 楽
大友良英
オープニング・テーマ
「光射す方へ」
ROCK'A'TRENCH [ロッカトレンチ]
(ワーナーミュージック・ジャパン)
エンディング・テーマ
「僕が僕であるために」
馬場俊英
(ワーナーミュージック・ジャパン)

チーフプロデューサー
岡部紳ニ(テレビ東京) 
プロデューサー
山鹿達也・阿部真士(テレビ東京)
豊島雅郎・竹内文恵(アスミック・エース)
守屋圭一郎(ROBOT)
監督
河合勇人 橋本光二郎 滝本憲吾
製作著作
「鈴木先生」製作委員会


長谷川博己さんの主な出演作品





タグ:鈴木先生
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