2011年07月04日

BOSS 2ndシーズン CASE 11

『ゆずれない正義』

大澤絵里子(天海祐希)ら「対策室」のメンバーが、あらぬ容疑で逮捕された。
野立信次郎(竹野内豊)は、対策室にサミットの警備をさせないための
妨害措置だと丹波博久(光石研)に訴える。
「いいんだ。これは私が預からせてもらう。」と丹波。
「しかし、」
「君も、共犯と思われてるんだぞ。まだ意見する気か?」
「・・・」

屋上
木元真実(戸田恵梨香)が野立に報告する。
「岩井さんの部屋に置かれていた死体は、黒い月の幹部で、
 死後2日経っていました。
 状況証拠だけです。」
「ディスクも取られた。コピーは?」
「コピーはしてあります。」
「さすがだな。急いで解読してくれ。
 敵の目的は48時間の留置と、ディスクを奪い取ることだ。」
「サミットまで、あと数時間しかありません。」
「しょうがない。俺たちだけで警備するしか。」
「これ。一部解読できたものです。」
「・・・・」

取調を受ける絵里子。そこへ丹波がやってくる。
「はぁ。とんでもないことをしてくれたな。」
「部長、これは、」と絵里子。
「言い訳はいい!逮捕されたという事実が重要なんだ。」
丹波の携帯が鳴る。
「はい。・・・は?早く出せ?一刻も早く。
 ・・・分かりました。申し訳ありません。」
携帯を切る丹波。
「はぁ・・。うちのトップだ。チッ!」

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それぞれ取り調べを受けていた絵里子、片桐琢磨(玉山鉄二)、
山村啓輔(温水洋一)、岩井善治(ケンドーコバヤシ)が対策室に戻る。
「花形は?」と絵里子。
「連絡がありました。40度の高熱で休ませてほしいと。」と田所幸子(長谷川京子)。
絵里子は花形に電話をしてみるが、留守電のメッセージが流れるのみ。
「ボスにも、メールしたと。
 病院では電話に出られないから伝えておいてくれって。」と幸子。
絵里子はメールをチェック。
『すみません、40度の熱です。
 近くの玉ノ塚病院で解熱剤を打ってもらったら、すぐ参加します。花形』
絵里子はそのメールを隣にいた野立に見せる。
「何やってんのよ。」と真実。
「はぁ・・・。」と山村。
「とにかく、拳銃を携行してくれ。」と野立。

車の中
森岡博(大森南朋)の元に幸子からメールが届く。
『全員釈放された 田所』
森岡は田所に返信。
『大丈夫。予定通り結構する。』

対策室
「一体どういうことや。」と岩井。
「対策室の個人情報を収集し、誰か操作してる者がいる。」と片桐。
「1課2課、組織犯罪対策5課、全部を同時に動かしてる。
 相当大きな力が働いてる。」と絵里子。
「警視庁も敵だらけと思って間違いないぞ。」と野立。
「これ。新島から持ってきたディスクのコピーの一部です。」
「日本版CIA計画!?」
「その中に、こういう数字が幾つもありました。
 解析してみると・・・。
 現職警官や元警察職員の職員番号でした。
 見て下さい。この男。
 2年前の委員長狙撃事件のときに、私が見た男です。」
「これが、例の組織か?2年前黒原委員長を狙撃した。」と岩井。
「その組織が隠れ蓑に黒い月を使った。
 高倉も、あいつらに殺された。」と野立。
「高倉も!?」と山村。
「殺された!?」と岩井。
「この組織に?」と片桐。
「ねえ、ちょっと待って。この番号・・・。」と絵里子。
「俺たちの同期。森岡の職員番号だ。
 この組織の・・中心人物だ。」と野立。
「森岡!?」と絵里子。
「やつらの目的は?」と片桐。
「日本版CIA計画。
 政府にとっての危険人物、危険思想の持ち主を、秘密裏に
 取り締まろうという組織ね。いわば、秘密警察。
 これを、警視庁の裏金で作ろうとしていた。」と絵里子。
「その通りだ。」と野立。
「やつらの狙いは?」と山村。
「・・・首相暗殺!」と岩村。
「竹岡首相は、開かれた政治、徹底した情報開示がスローガン。
 森岡たちにとっては、一番の敵だ。」と山村。
「とにかく木元は、解析を急いでくれ。」と野立。
「はい。」
「俺たちは、森岡を探そう。」

対策室に別の課の刑事たちがやってくる。
そこにいたのは丹波一人。
「総監は、釈放しろなんて言ってませんでしたよ!」と刑事。
「総監?」と丹波。
「うちのトップが、一刻も早く出せって!」
「あっ。かみさん。和子!
 ふふっ。我が家のトップ!出せって洗濯物よ〜。
 ためちゃってよく叱られちゃってさ〜。」
「おい!あいつらを追え!」「はい!」

「頼むぞ、対策室〜!」

丹波さん、ナイス!!

地下駐車場
「俺と田所は、追われてないから会場に入れる。
 先行って森岡を捜す。」
野立が絵里子にそう言い、車に乗り込もうとした時、
二人はすぐ傍に森岡がいることに気づく。
「・・・警視庁にこれだけのことを仕掛けられる頭と力があるのは、
 あなたしかいない。」と絵里子。
「・・・そういうことだ。無駄なことはやめろ。
 お前らが相手にしている敵は、でか過ぎる。」と森岡。
「一体どういうこと?」
「・・・資源と軍事力を持たない日本にとって、情報こそが、
 身を守るための武器だ。
 外国の顔色ばかりうかがっている、腰抜けの政府は何もしようとしない。
 だから自分たちで情報機関を作った。」
「その組織は人も殺すの?それじゃ、テロ組織と変わらない!」
「黒い月を隠れ蓑にするなんて、テロ組織以下。」と野立。
「この計画には、警察、官僚、政治家。みんな絡んいでる。
 お前たちが思っているより、ずっと大きい仕事だ。
 お前らに出来ることは何もないんだよ。」
「・・・俺たちはありんこか。
 お前、昔からよく言ってたよな。」
「踏みつぶされないようにせいぜいおとなしくしてるんだな。」
「でも釈放されたのは誤算だった。」と絵里子。
「会場には最新のセキュリティーシステムが引かれている。
 どうせ何もできない。」
「それはどうかな?」と野立。
「アリだって、集まったら象でも倒す。」と絵里子。
「・・・」
「行くぞ。」と野立。

森岡は二人が乗った車が走り去るのを見つめ・・・。

黒原邸
「手伝う!?」と黒原健蔵(西田敏行)。
「対策室が今、危ないから。」と理香(成海璃子)。
「いや・・しかし。」
「相手は2年前、お父さんを狙撃した組織だよ。
 それがまたテロを起こそうとしている。 
 しかもお父さんも出席する会場で。
 お父さんが狙われてるかもしれないんだよ。」
「ハハハ・・・。バカバカしい。
 お父さんはね、今は文部科学省の顧問だよ。
 言ってみりゃ、お飾りだ。
 それより、危険過ぎるぞ。」
「お父さんだって危険を冒して檀上に上がったから撃たれたんでしょ?」
「・・・」
「危ないと分かってて、でも、誰かの為に壇上に上がった。
 今の私も一緒なの。それに・・・みんないるから。」
「みんな?」
理香が出かけていく。

対策室に戻れなくなった絵里子らは、急きょ見つけた倉庫をアジトにした。
そこへ理香もやってくる。
「私変わります。」
解析を急ぐ真実に声をかける理香。
「出来るの?」
「ゼータ関数で複合化、変換解析の応用ですか。
 さすがですね。」
「ゼータ関数の応用は便利よ。」
「うん。セーター乾燥機は便利だよね。」と山村。
「でもここはハッシュ関数が正解でしょうね。」と理香。
「・・・」
「とにかく代わってください。私の方が速いから。」
「一言多いな・・。」
理香が解析を始める。
「・・・速っ!」と理香。

「張り合ってる場合じゃない。解析できたのは?」と絵里子。
「あ、これです。」と真実。
『13時45分 大ホール
 発表』
「13時45分からこのホールで、科学者の研究発表がある。
 竹岡首相はそこで、あいさつをする。」と絵里子。
「そこを狙って。」と片桐。
「それと、こっちがおそらく、購入したもののリストの一部です。
 C4コンポジット。プラスチック爆弾です。」
「知らせな!」と岩井。
「駄目だ。逆にもみ消される。」と片桐。
「この両から推察すると、人一人を殺傷する規模のものです。」と真実。
「爆薬を仕掛けるとすると・・・」と絵里子。
「テーブルの下。椅子・・・。」と山村。
「いや。そりゃ目立つやろ。」と岩井。
「彼らの手口からすると、首相一人を密かに狙うはず。
 となると・・・」と絵里子。
「このあたり。」と真実。
「可能性は高い。ここに入って爆弾を捜そう。」
「でもどうやって入り込むんや?
 サミットのIDパスは持ってるけど、俺らって分かったら
 すぐ捕まるぞ。」と岩井。
「最新のセキュリティーですよ。」と山村。
「黒原。取りあえず暗号いいからこっちに来て。」と絵里子。

理香は野立のPCに繋いだカメラを見ながら指示する。
「一番左の配線につないで下さい。」
「えーっと、次は?これ?」の野立。
「違う!右の方!」
「ああ、こっちね。怖いよもう・・。」
「はぁ・・・。」

「フォレンジックツールを使ってパスワードを解除。」と理香。
「次に、警視庁のサーバーに侵入。IDパスの情報を操作する。」と絵里子。
「了解!」
「どう?もう順番来るんだけど。」
絵里子は記者に変装し、セキュリティーチェックの順番を待っていた。
「今警視庁のサーバーに侵入してパスの情報を書き換えてます。
 ちょっと待って。」
「・・・早く。もう行くよ!」
『熊本花枝』のIDカードと指を機械に当てる絵里子。
不適合。
「あらやだ。何で?」
もう一度カードと指をあてる。
・・・適合!
「はいどうも〜。はいはいどうも〜。」
無事通過!

サミット会場に侵入した絵里子は、警官の目を避ける為、
そばにいた科学者に話しかける。
「今日のサミットの目玉って何でしたっけ?」
「西郡教授の発表に決まってるじゃないですか。
 ほら。」と科学者。
その、西郡(神保悟志)が会場入り。
「ああ、そうね。西郡教授。変わった名前のね。
 え?何の研究?」
「バイオテクノロジーですよ。新世代の。」
「ああ〜バイオ。」
「世界のエネルギー政策を一変させるような、画期的な発表が
 あるんじゃないかって噂です。
 だからSPがガードしてるんだとか。
 知らないの?西郡教授。」
「かき氷好きなんですけどね。どうもごめんあっさっせ。」

竹岡首相(若林豪)が会場に到着。

科学者に扮した片桐、インド人科学者に扮した山村が潜入成功。

一方、真実は、爆弾解除のため、通風孔へ向かった。
「監視カメラの無人の映像は、20秒しか録画できませんでした。」と理香。
「分かった。行くよ。」と真実。
「カウントします。」
「ゴー!」
「19、18、17・・・」
真実と岩井はドライバーで通風孔の入口を開けていく。
「10,9、8、7、6、5、」
真実を通気口に押し込む岩井。
「お尻触んないで!」
「4、3、2、1.」

すり替えた映像が元に戻るが、監視員たちは蓋が揺れていることに
気づかず、木元真美、潜入成功!

「よくやった。
 首相のスピーチは、科学者の発表の前の、2時から2時30分まで。
 となると、正確に殺すためには、確実に席に座ってる2時に
 爆発させる可能性が高い。
 必ずそれまでに解除しなくてはならない。」と絵里子。

「分かってます。」
真実はダクトの中を進んでいき・・・。

ロビー
「木元を向かわせてる。
 解除できないときは、非常手段として片桐たちが
 会議場内から非難させる。」と絵里子。
「分かった。」と野立。
「でも何故、敵の狙いは今日だったのかな。
 先週なら、竹岡首相の動きは、対策室もタッチしてない。
 わざわざ警備のきついサミットで狙う必要もない。」
「海外のメディアも入ってる。
 その目前で派手に殺してアピールするってことか。」
「いずれにしろ、話を聞きに行かないといけない。」
「・・・そうだな。」

そこへ黒原がやってきた。

屋上
「そうか。ハハ。理香はそこで暗号を。」
「ええ。なので危険はないと思います。
 2年前の狙撃事件。あれは、」と絵里子。
「森岡たちの仕業だ。
 警察内部に協力者がいることは、薄々は分かっていたが・・・。
 情報収集のプロ集団、すなわち、スパイ組織を立ち上げることは、
 私も賛成だった。
 この弱った日本を守るためにもな。
 ところが、森岡たちは少し急ぎ過ぎた。
 情報収集のみならず、彼らは工作まで始めた。
 次第にそれはエスカレートし、犯罪もいとわなくなった。
 殺人さえも。
 トップに立つとな、それまで見えなかったものが見えることがある。
 私はそれを突き止めるために、2年前、あの地位に立ってみた。
 結果はご覧のとおりだ。
 だがそのお陰で、君たちが、彼らを追いつめてくれた。」
「2年前、もっと早く仰って下されば、森岡を止められたかもしれません。」
「そうかもしれん。
 だが私としては、警察組織から多くの逮捕者を出し、
 国民に警察不信の思いを抱かせることだけは、
 なんとしても避けたかった。その一心だった。
 だから、この私が犠牲になって、それで終わってくれればと。」
「ところがまだ終わっていなかった。
 今度は、竹岡首相を狙っています。」
「分かってる。
 私の二の舞だけは演じさせてはならない。絶対に。」
「はい。」
「そうか。理香が、手伝いを?ハハハハ。」

会場
「それではこれより、世界環境科学サミット2011を開催します。」

ダクト内を突き進む真実。
「あら。ネズミ。」

ギャー!!じゃないところが真実らしい。(笑)

野立は、会場で配置に就いていた幸子に声をかける。
「どう?何かないか?」
幸子に背を向けて立つ野立。幸子はカバンから何かを取り出そうとする。
「サッチー。森岡の手下だろ?」
「・・・」
「もっと早く気づくべきだったな。
 出来の悪い元科警研。
 それが何で刑事になりたがったのか。
 おかしいと思った。
 ・・・絵里子が受け取った花形からのメールでピンときた。
 あいつが病気のときは、あんな言い方はしない。」
「・・・」
「花形は今どこだ?」
「・・・」

その頃、真実は爆弾を発見。
「あった!」
真実はすぐに解除を試みる。

野立の問いに応えようとしない幸子。
「ここにもいくつかの配管がある。
 これを使って何かを仕掛けるつもりだった。
 それには、花形が邪魔だった。」
「・・・花形君は・・」
「どうした?」
「・・・」
カバンに手を入れる幸子。
次の瞬間、銃の発砲音が!
倒れたのは・・・幸子だった。野立は逃げ去る男を確認。
「サッチー!」

会場
黒原は檀上の竹岡首相に小声で話しかける。
「よくお聞きになって下さい。
 通風孔に、爆弾がございます。
 今処理中ですが、万が一ということございます。
 騒がずに、何事もなかったかのように、私と一緒に速やかに
 ここを出てください。」

「花形は・・・ここに・・・。」
幸子の手にはメモ。
『中山町病院跡地』

野立から連絡を受けた岩井は、車で病院跡地を目指す。

首相は胃が痛いと言い、離席。

「ボスに・・・。すみませんでしたと・・・。」と幸子。
「もういい。もういい。話すな。」と野立。
幸子の意識が遠のく。
「サッチー。サ・・・。
 誰か救急車呼んでくれ。」

病院跡地
救命措置をされていた花形を監視していた男。手にはメス。
パトカーのサイレンの音にその場を後にする。

岩井が花形(溝端淳平)を発見。病院に搬送した。
「花形!しっかりせい、花形!」
「・・・田所さんは・・僕を・・助けて、くれたんだと、思います。」
「お前・・・」

ダクト内
「これだ!」
真実が爆弾を解除。
「解除・・出来ました。」

真実の報告にほっとする絵里子。
「花形が、右わき腹を撃たれて、鎮静剤と輸血をされていた。
 今、緊急手術中だ。
 幸い命は取り留められそうだ。
 田所が、弾を摘出した。」と野立。
「田所は?」
「かなり危険な状態だ。」
「もっと早く気づいてれば・・・。」
「ずっと悩みながらやってたんだろう。」
「・・・」

屋上
「爆発物は、殺傷能力が低いものでした。」と真実。
「どういうこと?」と絵里子。
「ただの脅かしってことか?」と野立。
「分かりません。まだ狙う気なのかもしれない。」
「首相のこの後は?」と絵里子。
「15時に小会議室で、科学者との懇親会だ。」

絵里子の携帯が鳴る。
「もしもし。」
「さすがだな。」と森岡。
「そう思うんならもうやめれば?」
「二の矢、三の矢がある。
 俺はしつこいたちでね。裏切り者は許さない。」
「あなたが田所も・・・。残念ながら花形は生きてるわ。」
「そうだろうな。あの女に人は殺せない。
 なかなか使えるやつだったが、お前に影響されたようだな。
 こっちは、使えない奴には容赦はしない。」
「だから田所も撃ったの?」
「そういうことだ。
 この件から今すぐ手を引け。
 お前たちとは戦いたくない。」
「たとえ自分が手を汚していなくても、あなたのやってることは殺人!
 たとえどんな理由があろうと、殺人は決して許されない犯罪!
 そこに正義はない!」
森岡は電話を切ってしまう。

「やっぱりまだ狙う気ですね。」と真実。
「はぁ・・。」
「狙いは懇親会か。」と野立。

「その心配はないよ。」と黒原。
「黒原さん!」
「竹岡首相は、この会場を出た。」
「本当ですか?」と野立。
「総理とは、30年来の友人関係で、気の置けない仲だからね。
 まあ事情を話したら、さっさと出てったよ。」
「じゃあ、サミットは?」と真実。
「まあ、世界中から科学者が集まってるからね。
 そのまま行われてるようだ。
 少しは役に立ったかな?」
笑顔で頭を下げる絵里子。
「ハハ。じゃあ。」
黒原が帰っていく。
だが絵里子は、何かに引っかかりを感じ・・・。

会場内を歩く絵里子と野立。
「安心しろ。首相は官邸へ移動された。」
「・・・」
「どうした?」
「何か引っかかるの。」
「うん?」
「見せて。」
野立が持っていたスケジュール表を見る絵里子。
「首相のスピーチがなくなり、研究発表が繰り上がっただけだぞ。」
「繰り上がった・・・。
 本当は首相がスピーチするはずだった。
 この教授ってもともと東和大だったんだ。」
「東和大での官民挙げての研究を、アメリカに持ち込んだってことらしい。
 だから日本の学界からは、裏切り者扱いされてるよ。」
「裏切り者?」

裏切り者は許さない、と森岡は言っていました。

「大澤さん。また一部解読できました。」理香からの連絡。
「何?」
「この日本版CIA計画の資金源が、どうやらバイオテクノロジーと
 関係があるようなんです。
 あと、よく分からないけどボルテックス"の文字と、
 港区の緊急搬送の病院名も。」
「分かった。ありがとう。」

「・・・は!そういうことか!」
「うん?」
「日本版CIA構想には、新たな資金源が必要。
 それが、この石油に代わるバイオテクノロジーの発明。
 彼らは、この発明を、盗もうとしてる。
 特殊な微生物から作り出されたエネルギー。
 CO2排出量が石油の3分の1で、世界シェアを必ず取る。
 これが成功したなら、莫大な富が手に入る!
 彼らは西郡教授を密かに殺して、この研究を独占するつもりよ。」
「そうか・・・。
 この時間本来なら、首相がスピーチをしている時間。
 そこで殺されたら、首相を狙った暗殺に巻き込まれたと、誰もが思う。」
「新発表も闇に葬られる。」
「ボルテックスって?」
「ボルテックス発生器。いわゆる空気砲。
 例えば、青酸ガスのような有毒ガスを人に向けて発射すれば、
 特定の人間だけを殺し、その後は拡散するから、
 ・・・ほかの人には害がない!」

二人が会場に行くと、ちょうど西郡教授が紹介されているところだった。
絵里子が無線で指示を出す。
「片桐。西郡教授を保護!演壇のマイク!」

「教授!」
片桐が西郡教授を演壇から引き離す。
次の瞬間、空気砲が発射!

犯人の一人・前田が、西郡教授の研究データが入ったUSBメモリを拾おうとする。
「発表されたら最後!どうしても殺す気ね!」
絵里子がその前田を取り押さえると、前田はメモリを放り投げる。
そして絵里子がそれに気を取られた瞬間、前田は絵里子の手の甲に
注射を打った。
「痛っ!」
「R4ウイルス。」
前田は一言そう言うと、会場にガスを撒く。
「何を撒いた!?」
「ヘヘ。みんな死ぬよ。
 ハハ!すぐ病院行かなきゃなあ。アハハハハ。」
会場に集まった人々が避難する中、別の男がメモリを拾う。
「待て!!」男を追う山村。

「片桐。森岡を捜せ。」と野立。

大ホールキャットウォークにいた森岡に、男がメモリを届ける。

車で立ち去る森岡を、片桐が追跡。

会場内
「大丈夫だ。バイオテロじゃない。催涙弾のようなものらしい。
 犯人が逃げようとして苦し紛れに放ったんだろう。」と野立。
「車回して。病院が危ない!」と絵里子。

絵里子は野立とともに、西郡が運ばれた病院へと急ぐ。
「黒原が送ってきた例の暗号の一部。
 どこの病院に運ばれるかが明記してある。
 西郡教授は湘北病院。」と絵里子。
「病院?」
「森岡は二の矢三の矢と言っていた。
 万が一テロが失敗したときに備えて、何か企んでる。」
「・・・」

病院には既に真実が到着していた。
「大丈夫です。連絡を受けて徹底的に調べましたが、
 不審な物も人物もいません。」
「思い過ごしだ。」と野立。
「あと花形のオペも、もうすぐ終わるそうです。無事だとか。」
「花形?ここに運ばれてたの?」
「はい。偶然。」
「・・・森岡は、田所が花形を殺さないのは分かっていた。
 なのに放っておいた。
 なぜ?
 岩井の話だと、花形のところから誰かが逃げていったとか。」
「とどめを刺そうとしたところに自分が来たから、
 刺さずに逃げたんだと言ってましたけど。」
「とどめを刺すのは一瞬でできる。
 岩井が来たからといって、あれだけ訓練された人間が、
 目的を果たさずに逃げるとはおかしい。」
「・・・」
「きっと花形は、この厳重な警備をかいくぐるために利用された?」
「犯人はもう、すでに侵入している・・・。」と真実。

そこへ、片桐から、森岡の居場所がわかったと連絡が入り、
絵里子と野立は急行する。
「この辺りの所轄の婦人警官に、一斉送信でメールを送った。
 森岡の車の特徴をな。」
「さすがぁ。」
「それが野立会。あいつとも散々行った。」
「いた!」

病院に残った真実は、西郡の側に仕掛けられた爆弾を発見。
救急隊員に扮した男が仕掛けていったのだ。
起爆装置を持った男と格闘した末、男を逮捕した。
「爆弾を発見しました!今すぐここを避難して下さい!」
真実はそう言うと、爆弾を持って窓から外へ。

森岡を追跡する絵里子と野立。
「警視庁の中で、何かの力が動いている。
 それを止められるのは、対策室しかいない。
 だから再結集させた。だけど・・・」と野立。
「敵が森岡だったとは・・・。」
「仲間だったのにな。」
「だからこそ捕まえる!私たちの手で。」

倉庫の前に森岡の車が停めてあった。
車を降りた野立と絵里子は、銃を装備し、指を鳴らし顎を触る合図。

病院では、真実が不審な救急隊員を発見。
その男・村井の手には遠隔装置。
村井から遠隔装置を奪い取る真実。
男はナイフを手に真実に襲いかかるが、真実が男を取り押さえる。
「殺人未遂で、逮捕します。」

倉庫
森岡を捜す絵里子。
「そこまでだ!」背後から森岡の声。
「お前は撃ちたくない。銃を下ろせ。」
「・・・」
「兵隊が。アリがいくら働いても、日本は何も変わらない。
 そのことに気づいたんだよ。」
「誰がアリ?決める権利は誰にもない!
 まして踏みつぶす権利など誰にもない!」
「そういう青いところは変わらないな。ピーパー。」
森岡に向き合う絵里子。
「下ろさない。あなたより早く、あなたを撃つ!」
「下ろせ!」
「下ろさない!」

「下ろすのはお前だ、ピーピー。」
野立が森岡の後方から銃を構える。
「・・・ふっ。参ったな。
 お前ら二人に挟まれるとは。
 ・・・射撃の腕は、お前らより上だったよな。」
「知ってる。」と絵里子。
「ダントツに上だった。ただ・・・」と野立。
「あの頃から、10年経ってるよ。」と絵里子。
「・・・絵里子。」
森岡は、絵里子と野立が構えた銃を弾き飛ばす。
「いってぇ!」
丸腰になったふたりに銃を向ける森岡。
両手を挙げ、絵里子の前に出る野立。
銃を下ろそうとする森岡。
次の瞬間、絵里子は野立の腰に隠した銃を引き抜き、
森岡の右肩を撃つ。
「ピーピー。」
「ハハッ。2対1かよ。痛えっつーの。
 ・・・俺は、自分がやったことを間違ってると思わない。
 警察だけじゃ、国は守れない。
 誰かがやんなきゃいけないんだよ。」
「ねえピーピー。私はアリでもいいと思ってる。
 でもやっぱりあなたも、アリなんじゃないかな。」
「・・・」
「一緒だったころと変わらない。
 ただがむしゃらに働いているように見える。」
「・・・ふっ。
 ピーポー!」
「何だよ。」
「俺がその名前だったんだぞ。お前が取ったんだ。」
「ああ。すまなかった。」
「やっと謝ったな。ハハ。」
「森岡博。竹岡首相、西郡教授の、殺人未遂容疑で逮捕する。」
「・・・お前に手錠をかける日が来るとはな。」
森岡が持っていたUSBメモリには、激レアのゴールデン ちくわくんが
付けてあった。
「ふっ。まったくだ。
 なあ、同期のよしみで言っとく。
 ホントの敵は、意外と身近なところにいるぞ。
 気を付けろ。」
「・・・」

次の瞬間、今度は絵里子が倒れ込んだ。

病院に搬送された絵里子は、R4ウィルスという病原菌を
打たれていたことが判明。
まだワクチンはないが、動物実験で、サルに有効なワクチンが
見つかっているらしく、真実と片桐が国立ウイルス研究所に
取りに向かっていた。

「チームの大切さを、私たちに教えてくれたのは、ボス。」と真実。
「ああ。」と片桐。
「ボスは絶対に死なせない。」

「チームの大切さを私たちに教えてくれたのは、ボス」というセリフ、
『大切なことは全てあなたが教えてくれた』を文字ってる?


病院
絵里子の携帯が鳴る。
「ああ・・よくやってくれた。
 あなたのお父さんも無事よ。」
電話の向こうでは、理香が泣いていて・・・・。
「大丈夫。無事だって。」
「・・・」
「・・・どうかした?」

真実、片桐が病院に到着するが、絵里子は窓から抜け出した後だった。

足元がふらつくなか、絵里子は、黒原を訪ねてホテルにやって来る。
「あなただったんですね。」
「・・・」
黒原の手からUSBメモリを奪う絵里子。
「森岡の持っていたUSBは偽物でした。
 何でこんなことを・・・。」
「・・・この国のためだ。
 その小さなものの中に、日本の、知力の結晶が入ってる。
 やつらはそれを、アメリカに売ろうとした。
 だから、取り返したまでだ。」
「それがあなたの使命。
 あなたは、日本版CIA計画のトップだから。」
「日本の学界、政界、財界の全てが、その発明に
 大きな期待を寄せていた。
 国家予算。民間予算。相当な額をつぎ込んだ。
 日本復活の、切り札になるはずだった。」
「理由はどうあれ、あなたのしたことは犯罪です。
 しかも、あなたはすべての罪を、森岡に着せようとした。
 私にはそれが許せない!」
「フッ。森岡はよく働いてくれた。
 はぁ・・・。やつは十分に承知しているはずだよ。
 我々は、情報を精査し、しかるべき、政治家を育て、
 万全の国家体制を敷く。
 それをしなければ、早晩、この国は滅びるだろう。」
「・・・法を犯せば裁かれる。
 この当たり前の道徳が崩れたときこそ、この国は終わります!」
「・・・」
「2年前、撃たれたのは?」
「すべてを、闇に葬り去るつもりだった。
 黒い月の仕業としてな。」
「撃たれたんですね?わざと!」
「それが、私の役割だ。
 国家百年の大義のためなら、私は命など惜しくはない。」
「その目的のためなら、人が死んでもいいと?
 アリは踏みつぶされてもいいと!?」
「大澤君。何度も言うが、国家百年の、大義のためだ。
 愛するこの国のために、行使された正義だよ!
 多少の犠牲はやむを得ない。」
「・・・多少。多少って何です!?
 命の重い軽いを誰が決められるんです!」
「誰が決める?
 最も、この国を愛する人間だよ。」
「・・・あなたの愛は、溺愛です。
 この国を溺愛するために犯した、ストーカー殺人です!」
「何?
 ・・・私だと、何故わかった?」
「あなたの娘さんです。」
「・・・」
「これを知らせてくれたのは、理香さんです。
 彼女は、ディスクの暗号を完全に解読しました。」
「・・・」
「泣きながら、教えてくれたんですよ。
 犯罪は犯罪だからって。
 たとえ何十年刑務所に、行くことになったとしても。」
「・・・」
黒原が理香の姿に気づく。
「やっぱり、あなたの娘さんです。
 本当は、こうなることを望んだんじゃないんですか?
 理香さんが、暗号を解読していると知った時。」
「・・・」
絵里子が席を立ち、理香に歩み寄る。
理香の頭に優しく手を置き、理香を黒原の元に連れていく。

「・・・お父さん。」
娘に優しく微笑む黒原。
「リーカリン。大きくなったな・・・。」
「・・・」
二人は涙を流しながら見つめ合い・・・。

その様子を見守っていた絵里子は、その場に倒れてしまう。

病院
「一応、ワクチンを打ったんですが。」と医師。
心電図の警告音。
「絵里子!」
「ボス!」と真実。
「そんな・・・」と山村。

屋上
ピーポ、ピーパ、ピーピーの写真を見つめ、敬礼する野立。

病室
元気におにぎりをほおばる幸子。
病室には対策室メンバーとの記念写真。

花形は真実に付き添われリハビリをはじめた。

丹波は妻・和子にラブコール。
「和子?うん。たまってる?靴下?
 あ、たまってた?ご、ご、ごめん。」

片桐は、街中で女性に声をかける"修業"中。
「お疲れサマンサ、タバサ!
 お、お疲れサマンサタバサ!
 お疲れサマンサ!」

アメリカに戻ることになった理香を見送ったのは、山村と岩井だった。
「気を付けてね。忘れ物、ない?」と山村。
「・・・私も、いつか対策室に入りたいな。ちゃんと。」
「いつでもウェルカムや。」
「じゃあ。」

「やっぱり、好きだったのかな。
 こう、何か・・大きな何かを、忘れてないかな。」と山村。
「忘れてるよ。」と岩井。
「理香ちゃん・・」
「違う。カバン。カバン忘れてんねん。」
「あーっ!早く言ってよ、もう!」
「見送るのも忘れてんで。」
「理香ちゃーーん!!」

そして、見事に回復した絵里子は空港にいた。
「先生!先生!先生!」
男性(紀三郎)(津川雅彦)が声をかける。
リコベン〜!BGMも、離婚弁護士!
絵里子が振り返る。
「・・・」
紀三郎の後ろを、紺色のスーツ姿の女性(天海祐希)が不思議そうに通り過ぎていく。

「あれ?どこかでお目にかかったような。」と紀三郎。
「警察で?」と絵里子。
「え?」
「警視庁特別犯罪対策室の大澤です。」
「・・・・ああー!」
敬礼し、立ち去る絵里子。
その表情は清々しく…。

Until the nest case...Later!



黒幕は黒原でした。大義大義って、『SP』の尾形も同じことを
言っていましたよね。映画版はまだ見ていないんですが、
国を変えるため罪を犯す、というストーリーが続いているのが
ちょっと気になります。もっと驚く展開が欲しかったなー。

黒い月メンバーの高倉龍平(反町さん)は本当に殺されてしまったのか!?
あっさりと消されてしまっていてすっきりしません。
もしかして偽装されているんじゃ。
次作品に繋がっているのかも。

Until the nest case...Later!とあるので、続編に期待できそうですね。
BOSSの魅力は何と言ってもキャスト!
前シリーズの吉瀬美智子さんは一話のみ、戸田恵梨香さんも一部のみの
登場だったのは、ファンとしては残念でした。
次作はオリジナルキャスト全員のスケジュール時に制作してほしいです。

華やかさのある楽しいドラマでした!



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【キャスト】

大澤 絵里子(天海 祐希)特別犯罪対策室

野立 信次郎(竹野内 豊)
木元 真実(戸田 恵梨香)
花形 一平(溝端 淳平)
奈良橋 玲子(吉瀬 美智子)
岩井 善治(ケンドーコバヤシ)
山村 啓輔(温水 洋一)
片桐 琢磨(玉山 鉄二)

田所幸子(長谷川京子)
黒原理香 (成海璃子)

丹波 博久(光石 研)
屋田 健三(相島 一之)

池上 浩 (丸山 智己)
川野 昭夫(長谷川 博己)
森 政夫(HILUMA)

小野田 忠(塩見 三省)

黒原健蔵(西田敏行)

森岡博(大森南朋)



【スタッフ】

脚 本 … 林宏司
演 出 … 光野道夫 / 石井祐介
音 楽 … 澤野弘之 / 和田貴史 / 林ゆうき
主題歌 … 「My Best Of My Life」 Superfly
プロデュース … 村瀬健 / 三竿玲子
制 作 … フジテレビドラマ制作センター


天海 祐希さんの主な出演作品



竹野内 豊さんの主な出演作品


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