2012年02月16日

最後から二番目の恋 第5話

『人生最後の恋って何だろう』

吉野千明(小泉今日子)の家に水谷典子(飯島直子)が転がり込んできた。
典子は、夫の広行(浅野和之)から、もう愛していないと言われたことに
ショックを受け、家を飛び出していた。
典子は、夫や息子に対する不満を千明にぶちまけた。
そのうちに何だかしんみりしてしまった千明と典子は、
抱き合って一緒に泣いてしまう。
 
同じころ、長倉和平(中井貴一)は、真平(坂口憲二)が病院の定期検査に
行っていないことを知り、その理由を問い詰めていた。
しかし、真平が何も言わずに部屋に逃げようとしたため、つかみ合いになってしまう。
万理子(内田有紀)やえりな(白本彩奈)も、和平たちを止めることができずにいた。
その拍子に、集めた桜貝を入れておいたビンが落ちた。
「ごめん。」と真平。
「謝らなくてもいい。
 何で逃げるんだよ。」
「・・・逃げてないよ俺は。
 逃げられやしないんだから。運命みたいなやつあkらはさ。
 だから逃げてるわけじゃないよ。
 ・・・やめようと思って。
 せっかく自分で、いつどうなってもいいように覚悟して生きてるのにさ。
 検査の日が近づくたびに、ドキドキして。
 悪い結果が知らされるんじゃないかって弱気になって。
 で、ほっとして。
 涙が出るほどほっとして、次の検査待つんだ。
 そうやって自分の気持ちが後ろ向きになるのがもう嫌なんだ。
 だからもうやめようと思って。」
「・・・逃げてるよ。
 俺には逃げてるようにしか見えないよ。」
「何で?」
「お前がドキドキしようが後ろ向きになろうが、
 検査には行くべきだろ。
 仮によくない兆候があったとして、検査して早く見つかったほうが
 いいに決まってる。」
「検査しても治るわけじゃない。」
「だからって行かないのは間違ってるだろ!」
「頼むから、正しいとか、間違ってるとかやめてくれよ。
 いいんだよ、間違ってても。
 正しくなくてもいいんだよ。」
「いいわけないだろ!」
「やめてくれよ、そういうの!
 ・・・兄貴には俺の気持ちはわからないよ。」
「・・・真平。」

海岸
さくら貝を探すえりな。
「あったか?お!いいのあったね。」と和平。
「・・・お母さんも死ぬ時、怖かったのかな。」
「うん?」
「事故だから、怖かったのはほんの少しだけだよね?」
「・・・そうだな。」
「真兄ちゃん、大丈夫かな。」
「大丈夫。心配しなくていい。
 えりなは真平のこと好きだもんな。」
「みんな好きだよ。真兄ちゃんのこと。」
「・・・そうだな。」
「私、真兄ちゃんの気持ち、わかるなって思う。」
「・・・」

千明の家
「起きてよ〜。」と典子。
「う〜ん。」ベッドの中の千明。
「起きようよ〜。」
「うるさい〜。」
「つまんないよ〜。」
「うーん。いい加減にしてよ〜。」
「やっと起きた!おはよう!」
「おはようじゃないよ〜。
 私ね、人に起こされんの嫌いなんだよね。
 眩しいー。もうやめて!」
「何言ってんのー。起こしてもらえるなんて幸せでしょ?
 いつまで寝てるつもりなのよ。」
「起きるまで!
 起きるまで寝るの!
 自分で起きるまで私は寝るの!」
「そんなんだから嫁に行きそびれるのよ。」
「はぁ!?嫁に行ったからって幸せだって限らないでしょ。
 あん!?自分はどうなのよ。」
「幸せな時だってあったわよ。」
「ほう。そりゃ、ようござんしたね〜。
 ・・・ていうか完全に起きちゃったじゃん、もう!」
「でも、あれだね。同じだね!」
「何が?」
「テレビ局のプロデューサーとかいってもさ、
 家ん中で着てるのはジャージ。私と一緒だね!」
「別にいいじゃん。だって誰に見られるわけでもないんだからさ。」
「そうだよね。家ん中なんてね〜!」
「いやいやいや。主婦の場合まずいんじゃないの?
 そういう手抜きが夫の心が離れていく原因だっていうよ。」
「意地悪。まあいいや。朝ごはん食べよう、朝ごはん!」
「嘘。もしかして作ってくれた!?」
「隣においしい朝ごはんがあるでしょ。」
「ちょっと待って。隣に行きたくないからうちに来たんだよね?」
「ずっとバレないわけないんだからさ。
 ほら!行くよ!」
「長倉家の人って分かんない〜。」
「ほら〜!早く〜!」
「そんな起きてすぐ行けるわけないっしょ、45なんだから。
 お化粧しないと誰だか分かんないって言われんだよー。」

千明と典子、二人のやり取りが可愛くて楽しい〜♪

典子は、長倉家で朝食を食べようと、千明を引っ張っていく。
長倉家の人々の様子がいつもと違うことに気づく二人。

典子がまた家出をしたと知った和平は、子どももいるのだから
夫婦で話し合え、と説教した。
しかし典子は、和平の言葉を無視し、万理子に向かって出会い系掲示板の
やり方を教えてほしい、と言い出す。
広行だってやっているのだから、このままでは悔しい、というのだ。
和平は、そんな典子に言い聞かせようとするが、
「間違っているのは分かってるの。
 でもやるの!
 お兄ちゃん正しいことしか言わないからつまんない。」と取り合わない。
「お前正しいこと言って何が悪いんだよ。」
「そう思う人?」
典子、万理子、えりなが手を挙げる。
真平はその場から逃げ出す。
「・・・いや。
 お兄さんの言っていることってすっごくまっとうだし、
 必要な言葉だと私は思いますけど・・・。」と千明。
「ありがとうございます。」
「いえいえ、そんな、お礼言われるようなことじゃありません。
 味方しているわけじゃないですし。
 実際、つまらないのは、確かなんですしね。」
「は!?」
「いや、でもまっとうで、必要なことって、
 つまらないんですよ、きっと。」
「・・・」
「うん?あれ?何か私今、すっごくいいこと言っちゃいましたよね?
 使えるなーこれドラマに。」
「は?」
「あ、いえいえ。」

その後、スタッフから電話で呼び出された千明は、APの三井(久保田磨希)
とともに、脚本家の栗山ハルカ(益若つばさ)と会う。
ハルカは、脚本が書けなくて苦しんでいるらしい。
「どうも・・。」とハルカ。
「あらまあ、ひどい顔。
 でもまあ、カッコイイじゃん。」と千明。
「え?」
「書けないんだって?」
「才能ないんでしょうか、私。もうダメかも。
 神様に見放されちゃったのかも。」
「・・・何かほっとした。
 栗山ハルカでもそんなこと思うんだね。」
「・・・」
「寝てないんでしょ。
 大変だよね。家のこともあるだろうし、
 子供はまだ小さいし。」
「そうなんです!」
「なーんて同情なんてしないんだよ、私は。
 あなたが幸せな結婚しててさ、子育てもちゃんとしてさ、
 仕事も第一線で活躍してさ。
 全然知らなかったから、びっくりした。
 なんかちょっと、落ち込んじゃったもん、私なんか。」
「・・・」
「すごいなって思った。
 尊敬もした。
 だからさ、お願いだから、家のこととか理由にしないでね。
 そんなの聞きたくない。カッコ悪い。」
「・・・」
「それにさ、あなたが書かないと、何も始まらないの。
 みんな何にも出来ないの。
 それくらいの仕事なのよ!あなたの仕事は。
 スタッフ、キャスト、全ての人の人生、さらには、
 その家族の人生をあなたが背負ってるの!
 私はね、意見言ったり、文句言ったりはできるけど、
 書けないんだよ。
 書くことはできないの。
 だから、先生にお願いするしかないんだ。
 お願いします。
 よろしくお願いします。」
「・・・千明さん。頑張ります。私、頑張ります。」
「ありがとう。」

千明の言葉に心を打たれたハルカは、それからわずか数時間で原稿を上げた。
だが、送られてきたのは、同じクールに他局で放送されるドラマの第4話!
「はー!?聞いてないよ!何あの子、掛け持ちやってんの!?
 しかもさ、こっちは3話が来なくて困ってるっていうのに、
 もう4話書けちゃったって話!?ええ!?
 はぁっ!これってさ、怒っていいとこだよね?三井さん!
 私今、怒っていいところですよね!?」
「いいと思います!」
「だよね!
 怖い。怖い怖い怖い怖い怖い!
 自分が何するか分かんなくて怖い!」

その原稿を読み上げた千明。
「・・・面白いよこれ。面白い!
 面白いよ。うん。
 絶対当たるね、これは。
 あれだね〜。
 私との相性が悪いんだね、きっと。
 私がダメなんだな。
 仕事もちゃんとできないのか私は。」
落ち込む千明・・・。

一方、和平は、観光推進課の提案書を持って来年度の予算会議に出席する。
しかし、観光推進課からの提案書は、すべて見送られてしまい、
さすがの和平も落ち込んでしまう。

観光推進課に戻った和平は、申し込めば参加できる観光推進課の企画
『大人の鎌倉散歩』について部下に尋ねる。
申込者は9名。60代の女性3組と、40代か50代の女性3組。
「みんなおばさんばっか・・・
 いや、今のは確実に俺の失言。ホント申し訳ない。」と和平。
「いいんです!
 課長も、おばさんより若い女の子の方がいいんですね?」と大橋知美(佐津川愛美)。
「いや、べつにそういうつもりで、」
「そうですよねえ!」
「いや、そんなあの、深い意味で・・ぽろっと・・・」

公園でみどりと話す真平。
「私じゃない人のこと考えてる。」
「え?そんなことないよ。
 俺は何やってんのかなーとか思ってさ。」
「何って?」
「うーん。俺、役に立ってる?
 みどりを少しは幸せにできてるかな。」
「もちろん。幸せにしてくれてるよ。ものすごく。」
「そう。」
「幸せにしてくれてるけどさ。
 あんまり真平君が幸せじゃなさそう。」
「え?」
「それに何か、寂しいよね。やっぱり。」
「寂しい?」
「ずっといてくれるわけじゃないし、私一人じゃないし。
 なんか、愛人になった気分?ウフフ。」
「そうか・・。」
「うん。悪くないけどね、それも。」
「・・・」
「一人の人とずっとはダメなの?」
「・・・」
「あ、いいや。
 うん、いい!やめた。
 私はその一人じゃない気がするから。」
「いや・・」
「いいや。や〜めた!」
「・・・」

観光推進課
「お疲れ様です。」と知美。
「うん、お疲れ。」と和平。
「お先に失礼させていただきます。」
「はい。」
「これからちょっと、ある方と、偶然会わないといけないので。」
「ああそう。気をつけて。」
「はい。失礼します。」
「??」

和平が仕事を終えて職場を出ると、知美がわざとらしく横切る。
「あら!」
「あ、びっくりした・・びっくりした・・。」
「偶然ですね〜!」
「あのさ・・」
「はい?」
「こういうのは偶然って言わないんだよ。」

「課長!課長!」田所勉(松尾諭)が追いかけてくる。
「おう。どうした?」
「すいません。実はお願いがありまして。」
「・・・聞きたくないね。」
「いやいや、そう言わずに。」
「何だよ・・。」
「いや、実は急な話なんですが、今度の日曜、見合いの話がありまして。」
「へ〜。」
「相手が長崎の人でね、日曜に東京に来るっていうんですよ。
 是非会いたいって。
 何か向こうが乗り気なんですよね、これが。」
「え?お前写真見せたの?」
「はい。」
「で、乗り気なの?」
「はい。」
「変わった人もいるね。」
「いやいや、そんなことないですよ。」
「でも良かったじゃん。」
「ホントですか!?」
「おお。」
「ありがとうございます!」
「いや別に礼言うなよ、お前。」
「じゃあ遠足の方、よろしくお願いいたします!」
ガッツポーズの知美。
「え?遠足って何?」
「じゃ、お疲れ様です。」と田所。
「お疲れ様です!」と知美。
「何・・・え!?」
「はいはい、分かってます。
 応援、ありがとうございます。
 お疲れ様です!」
「おいちょっと!お前ちょっと!おいおい田所!
 まだ何も言ってないって!」
「お疲れ様です!」と知美。
「頑張ります!!」と田所。
「な、何で頑張るんだよあいつ・・。
 何だよ・・何だよ遠足って・・」
「頑張りましょうね!遠足!」
「・・・えーーーっ。おい田所・・」
「さ、行きましょう!」
腕を組んで歩く知美。
「何やってんだよ!ダメだってこんなところで!
 何やってんのよもう。」
「課長、そういうふうに見えないようにしてるけど、
 ホントはとっても落ち込んでるんですよね?」
「え?」
「だから、一緒に帰りましょう。
 せっかく、偶然会ったから、ホントは食事でもしたいところですけど。」
「あのさ・・・」
「でもね、今日は、一緒に駅まで帰るだけでいいです。
 ね!はい、行きましょう!」
「ダメだって、ダメだって!」
和平、走る!!

極楽寺駅
和平と千明が偶然一緒になる。
「お疲れ様です。」
「お疲れ様です。」
「あれ?今日随分早いんですね。」
「ええ。なんだか仕事になんなくて。」
「ああ、ありますよね、そういう時。」
「ダメでした〜今日は全然。」
「私もです。最悪です。」
「ありますよねー。この年になると仕事がうまくいかないのって
 キツいですよね。
 若いころは次頑張ろうって思えたけど、次が良くなると思えない。」
「次はもうないんじゃないかとかもう、変わらないんじゃないか、
 みたいなね。」
「そうですね〜。」
「どうすんですか?そういう時。」
「うーん。忘れますね。
 なるべく考えないようにして、ぱーっと騒ぎます。」
「ああ。」
「賑やかに。」
「ハハハ。」
「今日もそうしようと思ったんですけど、友達に振られちゃいました。」
「ああ、残念だ。」
「あれですか?そちら、一人になって、ウジウジウジウジいつまでも
 考えるのが好きなタイプ?」
「好きじゃないですけどね。
 なんか、言葉にトゲありますよね?」
「え?これ普通ですけど。すいませんね。」
「ああ〜、ああ、なるほど。」
「ええ。」
「ハハ。」
「フフフ。」
「でもあれですよね、あのー、美しいバラにはトゲがあるって
 今はね、ハハハ、言いますからね。」
「アハハ。美しいバラ。」
「ええ。
 今朝味方してもらったんで、ちょっと、お返しに言ってみました。」
「ああ〜。言うことがつまらないって話でしたね〜。」
「・・・言葉がトゲで出来てますもんね。」
「だからこれ、普通なんですって。」
「は〜。」
「でもね、嫌なことがあると全身がハリネズミみたいに
 トゲだらけになりますから。
 もうそこら中にグサグサグサグサ刺さりますから。
 気をつけてくださいね。」
「もうなってますよ。」
「なってませんよ。」
「なってますよ。」

自宅前
「ああ、そういえば、今朝何かあったんですか?」と千明。
「は?」
「いや何かいつもと全然雰囲気違ったから。」
「ああ、単なる、兄弟げんかです。」
「へ〜。真平君もケンカなんかするんだ。」
「ええ、まあ。」
「私の前ではいつもニコニコしてて、笑顔の天使って感じなんで
 何か想像できないな。」
「そうですか。」
「はい。
 でもいいですね、ケンカとか。
 怒ってる真平君も、見てみたいな。」
「・・・」
「なんちゃって。」
「フフフフフ。」
「何ですか?」
「真平のことになると、針というかこう、トゲが抜けますね。」
「そんなことないですよ。」
「つるんつるんですよ。つるんつるん。」
「ほっといてください。」
「ハリネズミのハリが抜けたらネズミですよ、ただの。」
「あなたと喋ってるといつでもハリネズミになれるんですけどね!」
「あ!出てきましたよ、針。」
「うわ!出てきた出てきた。おやすみなさい。」

そんな二人のやりとりを真平が聞いていて・・・。

和平と千明の会話も楽しい〜!でも真平は少し複雑そう・・・。

千明の家でくつろぐ典子、そして万理子。
「どうしたの?」
「うん、万理子がさ、私もここに来たいって言うから
 どうぞって言った。」
「・・・ちょっとちょっとちょっと、待ってよ。
 私はさ、一人になる時間もないわけ?
 静かな暮らしがしたくて鎌倉に来たのにさ〜。」
テレビを見ながら大笑いの典子。
それを見て一緒に笑う千明。
「まー、しょうがないか!
 せっかく女3人集まったんだからさ、何かして遊ぶ?」
「いいねー!遊ぼう遊ぼう!」
「あの、遊ぶとは?」と万理子。
「何か・・例えばトランプとかさ。」
「トランプー!?」
「なぜ、トランプ?」と万理子。
「何かもっとさー、大人っぽい遊びしようよー。」
「えーーいいじゃん、トランプ。ねえ!」
「はい!挑戦してみます。」

神社の境内
ネコにエサをあげる真平。
「天使は怒ったりできないもんなー。」

千明の家
トランプで遊ぶ3人。
「あ、そうそう。千明ちゃんと一緒だよ。3人。」と典子。
「何が?」
「あ、こちらです。」万理子が携帯を見せる。
「嘘でしょ!?マジでやってんの?あんた達。
 しかも何?この3人目。
 僕の年齢はヒミツ、だって。怖!」
「どうしよう〜。かなり年下のイケてるの子が来たりして!」
「ないよないない。きっとおじいちゃんか何かだよ。
 年言えないなんてさ。」
「あり得ますね。」
「ね〜!」
「何よそれ。あ!ねえ、洋服貸してよね。」
「はあ!?」
「大丈夫。大抵の服はね、着こなせると思うから。ね!
 あ!洋服見せて!ちょっと。ね!」
「ちょっと!何負けてるからってー。待って!」

「服服♪うわ!」
「勝手に開けてるよ・・・」
「うわ〜!持ってるね〜!さすがだね〜!」
「あのう、典姉、あのう、私と一緒に離れて見てるだけって
 言ってませんでしたっけ?
 何故に?何故にお洒落を?」
「何言ってんのよー。いいのが来たらどうすんのよ。
 準備はしておかないと。」
「何の準備よー。」
「何のって・・スケベ。」
「はぁ!?」
「あ!これカワイイじゃない。私のほうが似合うんじゃない?
 ね、どう?これ。若く見えるよね?
 ね、どう?いくつに見える?これ。」
「45歳に見えます。」と万理子。
「何よそれあんた。」
「43ぐらいには見えるかな。」と千明。
「えーー。」

日曜日。
千明は、友人の荒木啓子(森口博子)、水野祥子(渡辺真起子)に
誘われて『大人の鎌倉散歩』に参加した。
集合場所には和平!
和平も千明の姿にびっくり!

知美がW見合いの娘の方だと気づいた千明は、それを啓子たちにも報告する。
「ファンキーですねー課長さんったら!
 あの方ね、ファンキーさんっていうあだ名なんですって!」
「ファンキーさん♪」
「な、長倉と申します。
 ファンキーなんて名前ないです、全然。」
「私達、噂のカップルですかね。」と知美。
「・・・」

和平は、千明たちに弄ばれながらも、懸命に役目を果たそうとしていた。

厄年について語り合う女性たち。
なぜ女の厄年は30代で続くのか。
ガイドであるファンキー長倉に尋ねる千明だが、
詳しくわからない和平は、調べておくと言う。
なぜ女の厄年は続くのか。
すると、参加者の女性が言う。
「多分さ、女の用が済んだら、終わりってことなんじゃない?」
「女の用って?」
「子供を産んだら、女の人生役目は終わりっていうことよね。」
「終わっちゃうんだ・・。産んでない私達!」
「昔の話よ。」
「笑ったよね、今!」
「笑ってないです・・」と知美。
「笑ったのー!?」
「あ、はい。」
「そのうち分かるのよねー!」「そのうちそのうち!」

「あ!そういえばさ、あれどうなった?」と啓子。
「何?」
「あれよ。生理よ生理。まだ来ないの?」と祥子。
「・・・今そんな話思い出さなくてもいいでしょ。」
「だってー、子供産んだら女の役割は終わりだなんて言うからさ。」
「何か人生終わりみたいなさ。」
「うるさい!」

一行は、昼食をとるために真平の店に向かった。
この企画の担当だった田所が店の予約を忘れていたため、
真平を頼るしかなかったのだ。
啓子と祥子は、真平に興味津々だった。

「千明ー。」と真平。
「うん?」
「手伝って。お願い!」
「うん。分かった。」

仲良くキッチンに並んで準備する二人。

「わかるわよー。
 私もお姉さんぐらいの時、50男に恋したりしてたからさ。」と啓子。
「そうなんですか?」と知美。
「うん。でもね、やめときなさい。それはね、単なる気の迷いだから。
 なんか落ち着くなとか、若い男みたいにギラギラしてなくて
 いいな、なんて思ってるんだろうけど、
 何?今どきでいうと、枯れ専?
 枯れたら折れちゃうのよ、木は。
 簡単よ。ポキポキポキって。
 何かさ、頼り甲斐があっていいな、なんて思ってるんでしょ?
 もう、それも嘘!
 だってさ、頼ったら折れちゃうのよ、ポキって。
 枯れてるってことはさ、水分ないんだから。
 お姉さん、わかる?」
「はぁ・・・。」
「私は、結構いいと思うな、課長さん。」と祥子。
「そうですか!?」
「うん。人生最後の恋にはさ、ああいう人がいいのよ。」
「人生最後・・・」
「まあ、ドキドキとか、キラキラとか、ときめきとか、
 そういうのはないわけだけど、
 何か落ち着くっていうか、楽な感じあるでしょ。
 恋愛の駆け引きに疲れた後にはさ、いいのよ〜。
 なんていうのかなー、こう、使い古された家具、みたいなさ。
 それこそあれよ。古民家みたいなもんよ。
 味があるっていうか、ほっとするでしょ?」

「古民家って何だよ・・・。」

その夜、出会い系掲示板に写真をUPした典子は、
万理子とともに、待ち合わせ場所に向かった。
典子たちが離れて様子をうかがっていると、そこに現れたのは
広行だった。
広行は、みっともない真似はやめろ、とだけ忠告し、
その場を立ち去った。

それからしばらく後、冴えない中年男ふたりしか来ないことに
がっかりした典子は、諦めて帰ろうとしたが…。
 
帰宅した和平は、真平に礼を言うと、真平も和平に謝る。
「兄貴。」
「うん?」
「ごめんね。」
「・・・いいよ。
 お前の気持ちも、わからないでもない。
 でも検査のことはさ、ちゃんと考えろよ。」
「うん。」
「うん。
 ・・・お前さ、」
「うん?」
「お隣さんといると、楽しそうだな。顔が明るいよ。」
「そう?」
「うーん。お似合いですよ、お二人。」
「お似合いね。」
「向こうもお前に惚れてるみたいだしさ。」
「そう思う?」
「フッ。何?誰がどう見たってお前。」
「分かんないんだよね。恋愛したことないから。」
「いや、お前はどうなんだよ。」
「だから分かんないんだって、そういうの。」
「うん。」
「でもさ、」
「うん?」
「本当に仲がいいっていうのは。」
「うん。」
「違うんじゃないかな。」
「え?違うって?」
「わかんないけど。うーん、あ、例えばだよ。」
「うん。」
「それこそ兄貴と千明みたいにさ、言いたいことぽんぽん
 言い合ってさ。
 ああいうのが仲がいいっていうんじゃないかな。」
「・・・は!?」
「フッ。ああいうの俺にはできないもん。」
「バカじゃねーの?お前。あんなこと言われたいの!?」
 
同じころ、千明は、啓子と祥子を自宅に招いていた。
「いいでしょー!」
「いいよー。落ち着く!」と祥子。
「何かさ、ほっとするね!」と啓子。
「そうなのよー。
 最新の家とかマンションとかさ、新品の家具とかもいいんだけど、
 何ていうの?古いんだけどさ、しっくりくるっていうか。
 安心するっていうかさ。ま、ほっとするんだよね。
 わかるでしょ?」
「うん、わかる。
 何かさ、結局は行き着くところはこういう感じかなってね。」と啓子。
「そうなんだよ。なんだかさ、馴染むんだよね、昭和の体に。」
「分かる分かる。」
「なるほどね。あれ・今日何かそんな話してなかったっけ?」と祥子。
「うん?なんだっけ。何かしたね、そんな話。」
「なんだっけ?」
「何何?物忘れ?
 いいから乾杯!古民家に!」と千明。
「乾杯!」


千明と典子、それと、千明と和平。
テンポ良い会話が心地よくて楽しい。

仕事のことで落ち込む千明、そして和平。
言い争うだけじゃなくて、共感し合う部分もちゃんと持っている。
ずっと二人の話を聞いていたくなります。

和平にアタック中の知美ちゃん。
きっと偶然を装うのだろうって思っていたけれど、本当に実行!
知美ちゃん、本当に和平さんに恋してたんですね。
ずっと母親のお見合いを邪魔しようとしているのかと思っていました。

大人の遠足も楽しそうでした。
ファンキー長倉という名前、気に入った!
祥子と啓子は千明、真平の2ショットを羨ましがったり、
知美ちゃんと恋バナで盛り上がったり。
枯れ専、枯れ木という喩え話をしている中、
和平が水を注いで回っているのが切ない〜。

千明にとって和平は古民家、
安心する、ほっとする存在なのかも。

でも、それよりも気になるのは真平君。
彼も怒ったり泣いたり、ちゃんと恋が出来るようになるといいな。
検査をちゃんと受けて、ずっと安定した状態が続きますように。

出会い系サイトに登録して様子を伺う典子と万理子。
そこへやってきたのは広行!
ということは、彼はまだそのサイトを見ているってことー!?
典子は新しい恋に走るのか!?広行、どうする!?



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公式HP

【キャスト】

吉野千明
  小泉今日子
長倉和平
  中井貴一
長倉真平
  坂口憲二
長倉万理子
  内田有紀
AP三井さん
  久保田磨希
田所勉
  松尾諭
大橋知美
  佐津川愛美
武田誠
  坂本真
長倉えりな
  白本彩奈
一条さん
  織本順吉
水野祥子
  渡辺真起子
荒木啓子
  森口博子
水谷広行
  浅野和之
水谷典子
  飯島直子


【スタッフ】

脚本
  岡田惠和
音楽
  平沢敦士
主題歌
  浜崎あゆみ「how beautiful you are」(avex trax)
プロデュース
  若松央樹
  浅野澄美(FCC)
演出
  宮本理江子
  谷村政樹
  並木道子
制作
  フジテレビドラマ制作センター


小泉今日子さんの主な出演作品



中井貴一さんの主な出演作品





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