2012年03月30日

殺人鬼フジコの衝動

限定版という言葉に惹かれて『殺人鬼フジコの衝動』を購入。



殺人鬼フジコの衝動 限定版 【徳間文庫】
殺人鬼フジコの衝動 限定版 【徳間文庫】真梨幸子

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以下ネタバレあり

自分のためのメモです。
完全ネタバレですので、これから読もうという方はご注意を!


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ネタバレだらけですよ〜。ご注意を!

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【登場人物】
藤子の父
藤子の母        
→(長女)藤子(次女)?

藤子                     
@裕也と結婚
→(長女)美波
A秀樹と再婚
→(長女)早季子(次女)美也子

藤子の母の妹・茂子
 姉を嫌い疎遠にしていたが姉家族の不幸な事件のあと藤子を引き取った。
 カルトを信仰。

小坂初代
 小坂恵美の母。
 化粧品のセールス・レディー。前科者、売春婦だったという噂。


【あらすじ】
・1〜2(少女の視点で語られる)
大卒初任給の倍稼いでいたという父。車は2台所有。
なのに給食費を払えない。体操服や笛も妹と共有しなければならない。
アロエやローズヒップをつまんで食べる母。
少女はK君にひどい仕打ちを受け・・・。
「あたしは蝋人形、おがくず人形」
目覚まし時計の歌を考えながらやり過ごす。
「チツジョ」
ある日、少女は妹を学校に残し、早退する。
偶然K君と会い、イジメから逃れようと必死に逃げる。
少女を追いかけたK君は踏切に入り、電車に巻き込まれ・・・
家に逃げ帰るとバルコニーには血まみれの母。
「カルマからは逃げられない」
犯人は少女の首に刃物を当てられ・・・。

・3〜8(藤子の視点)
森沢藤子は神奈川県川崎市で起きた一家惨殺事件の被害者。
藤子は母親の連れ子だった。
両親とも見栄っ張りで借金をしながら豪華な暮らしを捨てられず、
給食費も払えない状態。
事件後、一人生き残った藤子は母の妹・茂子に引き取られた。
事件の記憶は一部抜け落ちていた。
「大人って、ちょろい。」藤子は大人の同情を引く術を知っている。
転校した学校での女の子グループ。
別のグループのノンノンが持ってきた迷子のカナリア。
友達のタカリ。仲間はずれ。
カナリアの死。
クラスメートの小坂恵美に見られてしまい、自分が殺したわけじゃないのに
「バレなければいい。」カナリアのバラバラにして捨てる。
@小坂さんを殺害。
中2の時、大学3年の辻山裕也と付き合いだす。
裕也は体目的、という感じ。
藤子、バイトで知り合った大月杏奈を裕也に紹介。
裕也が杏奈に惹かれ、二人は付き合い・・・
それが藤子にバレる。
杏奈に別れを切り出された裕也は杏奈の首を絞める。
A駆けつけた藤子は杏奈が死んでいないと気づき、殺害。
遺体を切り刻んで捨てた。
妊娠、結婚。出産。幸せなはずの結婚生活はうまくいかず・・・、
昼は保険会社のセールス。夜はホステス。
保険会社に誘ってくれた小野田静香。
娘の美波を押入れに閉じ込めっぱなしという虐待。
小野田静香が子供を虐待死させる。
同じ頃、藤子をずっと追っていた新聞記者のバラバラ死体発見。
B美波の死。
C杏奈を恋しがる裕也を殺害。バラバラに。
整形手術。
藤子、二十歳に。
ホストクラブの請求10万が払えずに売春強要。
この時点で既に10人近く殺していると客に自慢。
DEその客と、ホストクラブの男(トオル)を殺害。
「人生は、薔薇色のお菓子のよう」が機嫌のいい時に口ずさむ曲。
再び整形手術を受け、美しく生まれ変わる。
そんな藤子を茂子が訪ねてくる。
「どんなに顔を変えても同じカルマを持っている。カルマだけは変えられない。」
藤子には早季子という娘がいた。
不倫相手の秀樹は建築関係の青年実業家。
離婚した秀樹は藤子と再婚。
夢のような生活・・・それは長く続かず。
夫の会社は倒産し、今は工事現場で働いている。
化粧品のセールスレディー。それは小坂だった。
支払いは付けで。
外からは遮断機の音。
引っ越したい。でも引っ越しても又すぐに叔母に見つかるだろう。
茂子に頼まれ、名前だけ貸す形で、夫婦で生命保険に入った。
顔のシミ、シワ、タルミ。アロエを削り取り口に入れる。
F差し歯を治す金目当てで美容師を殺害。
自宅のテーブルの上には給食袋。
「当て付けがましい!」と早季子を虐待。
Gブティックの店員を殺害。
H近所の主婦を殺害。
I夫・秀樹を殺害。
血だらけの部屋。
電車の警笛。テラスから顔を出すと・・・早季子?小坂さん?

8はここで終わり。
1〜2で描かれている子供は藤子ではなく、藤子の娘の早季子。
終わりまで読み、2まで戻ると話がつながる。
その後、藤子は娘・早季子の首に刃物を当てるんですよね・・・。

9は早季子の作った話。
あの日、K君に追いかけられた日・・・
早季子は小坂さんに呼ばれて振り返る。
K君は小坂さんに助けられた。死ななかった。助かった。
「さあ、行きましょう。」
早季子は小坂に連れられ、家とは反対方向に歩き出す。

このあと、あとがき。
ここにはK君は死んだと書かれています。
この小説を書いたのは早季子。
あとがきを書いているのは妹の美也子。
二人の母親が、藤子。
美也子は姉・早季子が書いたラストが腑に落ちない、と書いています。

ここに、『高津区一家惨殺事件』のことが書かれていました。
母親、父親、妹の死体が解体された状態で放置。
3人の首は玄関に置かれ、藤子はその玄関でうずくまっているところを
保護された。

小坂恵美の母・初代と茂子は同じ宗教団体で繋がっていた。
また、初代は秀樹と関係を持っていたらしい。
藤子は茂子が思い描くとおりに夫を殺す、ただの人形だった。
茂子に引き取られた早季子も同じ。教団に広告塔として利用される人形。


美也子はカナリヤを殺したのは小坂恵美と知る。
そして、殺された記者が見つけた犯人の手掛かり、ピンクの口紅。

姉・早季子は殺されたのでは?
美也子は疑問を晴らすため、明日、茂子と初代に会うと書いている。
そして・・・。


小坂初代と小坂恵美。
初代も恵美を虐待死、恵美は動物を虐待。

藤子と美波、早季子、美也子。
親から虐待されていた藤子は、美波を衰弱死させ、
早季子、美也子が生まれても育児放棄、虐待。

藤子の両親と妹を殺したのは、茂子なのでしょう。
姉妹の仲は良くなかった。特に藤子は茂子が崇拝する宗教を
毛嫌いしていた。そして茂子はお布施のお金が欲しかった。
藤子を引き取った茂子、「忘れなさい」という言葉は
今思えば洗脳だったのかも。
藤子が犯人だと思い込ませるようなシーンもありました。
自分が家族を殺したと思い込み、鬼になってしまったんだろうな・・・。
ストーリーに出てきた藤子の殺人事件は10前後だと思います。

読み返してみると、結構ヒントがあったんだな。
まず、一家惨殺事件の被害者の数。
藤子の場合、妹も殺されていて、早季子の場合、妹は学校に残っていました。
茂子と小坂の、同じ線香の匂い。
おかしいな?と思う場面もあったけど、子供の記憶だし、
記憶を一部失っているっていうし・・・と、騙された。(笑)

救われない人たちばかりで読んで後味の悪いこと。
でも途中でやめることは出来なかった。
1と2が藤子の話ではないと気づいてから、最後の最後で、そうきたかー。
もう一度読み直しちゃいました。
それでも整理しきれず、記事にしちゃいました。

この作品は、ドラマ化出来ないよね・・・。



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Excerpt: 小説「殺人鬼フジコの衝動」を読みました。 著者は 真梨 幸子 殺人鬼となったフジコの人生を見せていく この不愉快感というか 共感は薄いけど、最後まで気になり 読ませますね 淡々と進みながらも、..
Weblog: 笑う社会人の生活
Tracked: 2013-06-29 18:01