2012年07月29日

ビューティフルレイン 4

『母が遺した贈り物…父娘の切ない約束』

木下圭介(豊川悦司)は、病気のことを愛娘の美雨(芦田愛菜)に打ち明けた。
しかし、治らない病気だとはどうしても言うことができず、薬を飲んでいれば
すぐに治ると嘘をついてしまう。

小学校が夏休みに入った。圭介は、夏休み中も規則正しい生活を送るよう美雨に話した。
その際、圭介は、病気のことは中村富美夫(蟹江敬三)や千恵子(丘みつ子)らに
言わないよう口止めをする。
夏休みの間は、美雨も工場で一緒に昼食を食べることになるからだった。

ラジオ体操に出かけた美雨は、友だちの新井小太郎(高木星来)から
四葉のクローバーのキーホルダーを見せられる。
四葉のクローバーは“魔法の葉っぱ”で、4つ集めて願い事を書いた紙に
はさんでおけばどんな願い事も叶う、と聞かされ驚く美雨。
小太郎は、願い事が叶うまでは誰にも教えてはいけない、と付け加えた。

家に戻った美雨は、図鑑で四葉のクローバーを調べ、そのページに
「父ちゃんのびょうきが早くなおりますように」
と書いた紙を挟んで、探しに出かける。

美雨を見送った圭介は、仏壇の前に座り妻に語りかける。
「不思議だもんだな。
 美雨は、妙子のこと全然知らないのに、だんだん妙子に似てくるよ。
 ・・・約束は、必ず守るからな。」

美雨は菜子にクローバーのある場所を聞き、一人で探し始める。

圭介は、富美夫には腹痛だと言って病院へと向かう。
診察の後、圭介は、主治医の古賀豊(安田顕)に仕事のことを相談する。
「木下さんの場合、病期の進行もまだ初期段階ですし、
 当面、今のお仕事を続けることは十分可能だと思います。
 ただし、仕事を続けるためには、職場の人の、理解と協力が必要です。」
「みんなに、病気のことを言ったほうが、いいってことですか?」
「少なくとも、経営者には伝えたほうがいいと思います。
 この先、病気が進行することも考えられます。
 正しい知識と情報を共有してもらっておけば、
 事故やトラブルも、未然に防げるかもしれません。」
「なるほど。」
「それと、今木下さんが実践されてるように、メモを取るというのは、 
 とても大事なことなんですが、アルツハイマーの患者さんは、メモをどこかに
 置き忘れてしまうことが多いんです。
 ですから、大切なことは、信頼出来る人に伝えておいたほうがいいと思います。」
「大切なこと・・・」
「例えば、暗証番号。通帳や印鑑、保険証券の保管場所。
 それ以外にも、木下さんだけが知ってる、大切なことですね。」
「俺だけが知ってる・・・大切なこと・・・。」

千恵子に頼まれて得意先にお中元を届けに行っていたアカネ(中谷美紀)は、
炎天下の中で四葉のクローバー探しに夢中になっている美雨を見かける。
美雨から事情を聞き、一緒に探し始めるアカネ。

そのころ、中村産業に、アカネの夫である西脇拓哉からが電話が入っていた。
「はっきり言っておきますけど、僕はアカネと離婚するつもりはありません。
 近いうちにきちんと話し合って、もう一度、やり直したいと思っています。
 お父さんたちに、それだけは伝えておこうと思って。」

拓哉から話を聞いた富美夫は、アカネに連絡して、いますぐ戻るよう命じた。

中村家
「さっき・・・拓哉君から電話があった。」
「うちに!?」
「そうだ。」
「はぁ・・・。こっちからかけるって言ったのに!」
「お前、離婚するつもりでこの家に帰ってきたのか?」
「・・・」
「どうなんだ?
 仕事はどうしたんだ?銀行の仕事は。」
「銀行は辞めました。」
「いつ?」
「3ヶ月前。」
「そんなことひとことも言わなかったじゃないか!」
「仕事を辞めたら、何か変わるかなと思ったんだけど。」
「何が。」
「どうしても彼との関係がうまくいかなくなっちゃって。」
「何があったんだ。」
「・・・」
「お前な、浮気の1回や2回、」
「いや、そういうことじゃないの。」
「じゃあ何なんだ。」
「え・・いや・・とにかく、これからどうするか、一人でゆっくり
 考えてみようと思ってうちに帰ってきたの。」
「で、どうするんだ?」
「だから!今考えてるところ!もういいでしょ!」
「・・・」

美雨は、アカネと別れたあとも、必死で四葉のクローバーを探し続けていた。
が、風に飛ばされた帽子を追いかけようとした美雨は、急にめまいを起こし…。

中村家
昼の時間になっても美雨は帰ってこない。
圭介は家に戻ってみるが、家にもいない。
アカネに聞いてみようとすると、アカネは夫と電話中。
圭介はアカネが「離婚」と言っているのを聞いてしまう。

アカネが圭介に気づく。
立ち聞きするつもりはなかった、と慌てながら美雨がいないとアカネに言う。
「まだ帰ってないの!?」

その頃、巡回中の立花が倒れている美雨に気づき、中村産業に連絡する。

圭介は美雨をベッドに寝かせると、氷枕で頭を冷やし、看病する。
そこへアカネがやってくる。
「おじゃまします。
 ごめん、圭さん。私ね、堀船河川敷で美雨ちゃんと会ったの。
 お昼までには帰ってきてねって言ったんだけど、
 あの時無理にでも連れて帰ってくれば良かった。」
「何してたんだろう。」
「・・・圭さん、これからまだ仕事でしょ?」
「ああ。」
「美雨ちゃんは私が見てるから。」
「じゃあ、悪いけど。」
「うん。」
「行ってくるわ。」
「そうだ圭さん。
 病院、どうだった?」
「うん。また、ゆっくり。」
「うん。」
「病気のことは、美雨にも、誰にも言うなって言ってあるから。」
「わかった。」
「じゃあ。」

アカネは植物図鑑にはさまった紙に気づき、開いてみる。
そこには美雨の願い事が書かれていた。

「アカネちゃん?」
「うん?」
「父ちゃんは?」
「あ、今工場に戻った所。」
「美雨、どうやって帰ってきたか覚えてない。」
「お巡りさんが連れてきてくれたんだよ。
 美雨ちゃん、暑すぎて河川敷で倒れちゃったみたい。
 どう?気分悪くない?」
「う〜ん。喉乾いた。」

工場
「ご心配おかけしてすみませんでした。」
「大丈夫か?医者連れていかなくて。」
「はい。少し休めば大丈夫だと思います。」
「いや、夏のせいっすよ。暑過ぎますから今年の夏は。」と秋生。
「夏は毎年暑いんだよ。」と宗田。
「じゃ、圭さん、社長もいるしそろそろ仕分け始めますか?」
「仕分け?」
「・・・」
手帳を確認する圭介。
「いや、新しい機械入れるためのスペース空けなきゃって、
 圭さんが言ったんすよ。」
「ああ、そうか。そうだったな。」
「大丈夫かよおい。圭さんまで熱中症じゃないだろうな。」
「出た。ほら、暑さのせいっすよ。いやね、俺も最近おかしいんすよね。」と秋生。
「お前生まれつき。」と宗田。
「ひでぇ〜。」
「春夏秋冬、夏問わず1年中ボケまくり。」と宗田。
「言い過ぎ!」

美雨の部屋
「父ちゃん?」
「どうだ?」
「心配かけてごめんね。」
「今、おかゆ作ってやるからな。」
「ママちゃんに作り方教えてもらったおかゆ?」
「そう。ママちゃんから教わった、元気が出るおかゆ。」
「ねえ父ちゃん。美雨っていう名前は誰が決めたの?」

「大切なことは、信頼出来る人に伝えておいた方がいいと思います。
 木下さんだけが知ってる、大切なことですね。」


「・・・ママちゃんと、二人で決めたんだ。」
「いつ?」
「美雨が生まれた日。」
「7月11日?」
「うん。8年前の、7月11日。」

(回想)
「よかった。元気に生まれてきてくれて。」と妙子。
「見えるか?この人がお前のママだぞ。」とスーツ姿の圭介。
「初めまして。」
「聞こえたか?今のがママの声だぞ。」
(回想終わり)

「父ちゃんとママちゃんは、赤ちゃんが元気に生まれてきてくれたことが
 本当に嬉しかった。
 そん時、急に、ザア〜って大きな音が聞こえてきてな。
 ママちゃんと二人で窓の外を見たら、おひさまカンカン照りなのに、
 雨が降ってきたんだ。」

(回想)
「こんな綺麗な雨、初めて見たよ。」と圭介。
(回想終わり)

「お天気雨?」
「うん。雨粒の一つ一つが、きらきら光ってて。
 まるで空から、宝石が降ってくるみたいだった。」
「へ〜!」
「ママちゃん、そのきらきらをじっと見てて、
 それから父ちゃんに言ったんだ。」

(回想)
「美しい雨って書いて、美雨は?」
「美雨か。・・・うん。」
(回想終わり)

「いい!すごくいい名前だ。
 美雨にしようって。」
「それで美雨になったの?」
「うん。」
「そうだったんだ。初めて教えてくれたね。」
「本当は、もう少し大きくなってから教えようと思ったんだけどな。」
「もっと教えて。」
「うん。」
「それからママちゃんは、急に病気になっちゃったの?」
「・・・うん。」
「いつ死んじゃったの?」
「美雨が生まれて、2週間たって。」

(回想)
「頑張れ。退院したら、三人でお宮参りに行くんだろ?」
「あなた・・・色々ありがとう。」
「美雨も応援しているぞ。」
「私、あなたのお嫁さんになれて良かった。
 短い間だったけど、美雨のママにもなれて良かった。
 私・・・とっても幸せだよ。」
「・・・」
「本当に・・ありがとね。」
「妙子・・・。」
(回想終わり)

「・・・ママちゃん可哀想。」
「いいか、美雨。
 ママちゃんは最後まで、美雨のことを心配して、
 美雨の幸せを願ってた。
 だから美雨は、ママちゃんの分まで元気に生きて、
 楽しいことをたくさんやって、やりたいことをぜ〜んぶやって、
 絶対に、幸せにならないといけないんだぞ。」
「うん。」
「ママちゃんはいつも、天国から、美雨のこと見てるんだからな。」
「うん。」

中村産業に新しい機械が運び込まれる。
「・・・中古だったんですか?」と秋生。
「当たり前だよ!
 こんなのお前、新品で買ったら幾らすると思ってんだよ。」と中村。
「いやだって社長が清水の舞台から飛び降りる気持ちでっつったから
 俺てっきり、新品かなって。」
「清水の舞台から飛び降りるつもりで、中古。これが町工場の現実だ。」
「動きゃいいんだよ、機械なんて。ねえ社長。」と室田。
「そういうことよ。」
「中古だけど、まだ十分使えます。
 ただし、冷却機能だけちょっと弱ってるんで、
 動かすときは必ずこのタンクに油を入れてください。
 そうしないとすぐ熱持って、ショートしちゃうとこれ、
 使い物にならなくなっちゃいますから。」と圭介。
「了解。」
「頼むよ〜。俺はみんなの明るい未来のために、長〜いローン組んだんだからな。」
「生命保険まで解約してね。」と千恵子。
「え!?マジっすか!?」
「まあとにかく今日も一日頑張ろう!」と中村。
「はい!」

昼休み、圭介は美雨の宿題をチェックしながら食事を摂る。
「あ、ここ間違ってるじゃないか。」
「あ、ホントだ。」
「うっかりミスが多いぞ!」
「人間たまには間違うことがあるさ!」
「どこで覚えたんだよそんな言葉。」

「圭さん!!何やってんだよ!」と中村。

圭介は機械に油を入れずにまわしてしまっていた。
「圭さん。何で給油しなかったんだ?」
「・・・」
「自分で言ったろ。動かすときは必ずタンクに油入れろって。
 俺が気づいて電源切らなかったら、使い物にならなくなってるとこだったんだぞ!」

「どうしたの?」アカネが駆けつける。

「・・・どうもすいませんでした。」
「圭さん、どうしちまったんだよ。
 今までしなかったような単純ミスしたり、
 打ち合わせすっぽかしそうになったり。
 え?いったいどうしちまったんだよ!」
「あんた・・何も美雨ちゃんの前でそんなこと。」と千恵子。
「黙ってろ!
 圭さんだって、よく分かってるだろ?
 この機械は、俺が清水の舞台から飛び降りるつもりで買った機械なんだぞ。」

「社長さん!父ちゃんを怒らないで。」
「美雨ちゃん・・・」
「父ちゃんは・・・父ちゃんは・・・疲れてるの!
 だから許してあげて!美雨も一緒に謝るから。
 ごめんなさい!」
「・・・」

「圭さん・・・。
 美雨ちゃん、大丈夫。
 誰も圭さんのこと怒ったりしない。
 だから、泣かなくていいんだよ。
 あ、アイスクリーム買ってあげるから、一緒に食べよう。ね!」
アカネが美雨を連れていく。

「本当に、すいません。」
「圭さん、何があったんだよ。」
「何か、悩み事があるなら何でも言って。
 お金のこと以外なら何でも相談に乗るよ。」と千恵子。
「・・・俺・・・病気なんです。」
「病気?」
「若年性、アルツハイマー。」
「・・・」

「圭さん。美雨ちゃんが待ってる。何か話があるんだって。」

「詳しいことは、明日また改めて、説明させてもらいます。」

木下家
「美雨。」
「父ちゃん、ごめんね。」
「何が。美雨は何も気にすることなんかないんだぞ。
 全部父ちゃんが悪いんだ。」
「違うよ。美雨がいけないの。
 ほら。3つしかないでしょ?
 あと1つ見つけてたら父ちゃんの病気はすぐ治ったんだよ。」
「どういうことだ?」
「この紙に魔法の葉っぱを4つ挟んでお願いしたら、
 どんな願い事でも叶うはずだったの。」

『とうちゃんのびょうきが
 はやくなおりますように。
 美雨』

「だけど、3つしか集められなかった。
 アカネちゃんにも手伝ってもらったのに、
 どうしてもあと1つ見つけられなかった。」
「美雨・・・」
「美雨があと1つ見つけてたら、父ちゃんの病気はすぐ治ったのに。
 どうしても見つけられなかったの。」
「美雨。もういいんだよ。」
「ごめんね、父ちゃん。」
美雨を抱きしめる圭介。
「美雨。父ちゃん嬉しいよ。
 美雨のその気持だけで、もう十分だ。
 後はもう、何もいらないから。」
「美雨も。父ちゃんがいれば何もいらない。」
「ダメな父ちゃんで、ごめんな。
 だけど父ちゃん頑張って、ママちゃんとの約束だけは、守るから。」
「約束?」
「父ちゃんな、最後にママちゃんに言われたんだ。」
「何て?」
「美雨のこと、よろしくねって。
 何があっても、一緒にいてあげてね。
 約束だよって。」
「ずーっと一緒にいるって約束したの?」
「うん。ずーっと一緒だ。
 だから父ちゃん、絶対頑張るからな。」
「うん。」

中村家
「お前、知ってたのか?圭さんが、若年性アルツハイマーだってこと。」
「・・・」

木下家
「ねえ父ちゃん。」
「うん?」
「病気が治ったら、一緒にママちゃんのお墓参り行こうね。」
「うん、行こうな。」



美雨の小さなママっぷりがとってもカワイイ。

圭介の、
「不思議だもんだな。
 美雨は、妙子のこと全然知らないのに、だんだん妙子に似てくるよ。
 ・・・約束は、必ず守るからな。」
というセリフに、もしかして美雨は圭介の子じゃなかったりするのかな、
なんて思ってしまったけど、ふたりの約束は、
「美雨のこと、よろしくねって。
 何があっても、一緒にいてあげてね。
 約束だよ。」
妙子も生まれたばかりのわが子を思うと辛かっただろうな。
でも、幸せだったって・・・。

大切なことは信頼出来る人に伝えておいた方がいい、と古賀先生の言葉。
通帳や保険のことをちゃんと信頼出来る人に伝えておくのも大切だけど、
圭介が美雨に話したのはなぜ美雨という名前にしたか、というお話。
本当は、もう少し大きくなってから教えようと思っていた、というセリフが切ない。
妙子のこと、美雨が生まれてからの日々。
父から娘へ、伝えたいことはまだまだいっぱいあるはず。
切ないです。



ランキングに参加中!応援クリックよろしくお願いいたします。
人気blogランキング    TV Drama Ranking



雨に願いを(初回限定盤)(DVD付)雨に願いを(初回限定盤)(DVD付)
芦田愛菜

ユニバーサル ミュージック 2012-08-01
売り上げランキング : 394

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



仮)7月クールフジテレビ系日9ドラマ 「ビューティフルレイン」 オリジナルサウンドトラック
仮)7月クールフジテレビ系日9ドラマ 「ビューティフルレイン」 オリジナルサウンドトラック平沢敦士

ポニーキャニオン 2012-08-29
売り上げランキング : 135995


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



キャスト
木下 圭介 (45) - 豊川悦司
木下 美雨 (7 → 8) - 芦田愛菜
木下 妙子 (故人) - 石橋けい

西脇 アカネ (35) - 中谷美紀
中村 富美夫 (65) - 蟹江敬三
中村 千恵子 (61) - 丘みつ子
勝田 秋生 (22) - 三浦翔平
宗田 清 (56) - でんでん

新井 春子 (40) - 国生さゆり
新井 小太郎 (7) - 高木星来 

古賀 豊 (37) - 安田顕
立花 健太 (26) - 君嶋麻耶
松山 昇 - 金時むすこ
松山 菜子 (13) - 吉田里琴

スタッフ
脚本 - 羽原大介
企画統括 - 成河広明
編成企画 - 鹿内植、佐藤未郷
プロデュース - 貸川聡子、山崎淳子
演出 - 水田成英、小林義則、八十島美也子
制作 - フジテレビ
制作著作 - 共同テレビ


芦田愛菜ちゃんの主な出演作品



豊川悦司さんの主な出演作品




この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。