2012年07月30日

リッチマン, プアウーマン 3

『明かされた過去…。恋が壊れるとき』

日向徹(小栗旬)は、バイクの後ろに朝比奈燿子(相武紗季)を乗せて
NEXT INNOVATIONに戻ってくる。
バイクから降りた燿子は、それを目撃した澤木千尋(石原さとみ)に、
自分たちはライバルだ、と声をかける。

雑誌のインタビューを受ける日向。
「トップリーダー日向徹っていうタイトルが駄目ですね。
 新しいものは誰が作ったかなんてどうでもいい。
 何が作られたかが重要なんだ!
 もういいですか?あなたと話していると時間がとても長く感じる。」
「えっとじゃあ、最後に、日向さんの出生について。」と記者。
「・・・ふ。鈍感は才能だな。
 ここまで言われてまだ僕の話ですか?
 まあいい。どうぞ。」
「6歳から養子として、今のご両親に引き取られたということですが。
 実のご両親とは?」
「顔も名前も知らない。」
「会いたいと思いますか?」
「思わない。生物学上の親に会うのに意味がありますか?
 いや、遺伝子工学でもやってれば別ですけど。
 もういいだろ!お疲れ様でした。」

「誰が作ったかなんかどうでもいいと、本気で思ってるところが
 お前のすごいとこだな。
 名声や称賛とか、そういう欲求ホントないのか?」と朝比奈恒介(井浦新)。
「自分がすごいことをなぜ人に認めさせなきゃいけないんだ?」
「みんな不安なんだよ。誰かにすごいと言ってもらわないと。
 だから学歴や肩書きにこだわるのさ。」
「お前もそうか?」
「いや。俺は世間からの称賛はもう飽きた。
 今は最高水準の能力を持った男に認められてる方が、気分がいい!」
「フッ。」

そんな折、日向は千尋に名刺が入った箱を差し出す。
社員でもないのに、と戸惑いながらも、自分のアバターが印刷された名刺を
日向が作ってくれたことが嬉しい。
しかし、印字された名前を見た千尋は、「澤木千尋」が偽名だとは
ますます言い出しにくくなる。

千尋は偽名を使ってしまったことを親友の小野遙香(野村麻純)に相談する。
「え?嘘の名前?バカじゃない?
 名前変えても就職に有利になんないよ。」
「この名前だから目に留まったのよ。
 うーん。ああもう、今更言えないよ。私は澤木千尋ではありませんなんて。」
「え?じゃあさ、昔から知ってたわけ?日向徹のこと。」
「あれはね・・・あ、私が東大落ちた日だったな〜。」
「落ちた?1浪っすか?」

(回想)
「どうしよう。もう落ちたなんて言うたらうちの親。」と千尋(真琴)。
おー、字幕では真琴と表示。ほんとうの名前は真琴ちゃんだ!やっぱりMだった!
「アハハ。まあ、親はがっかりするけど、だからってあんたを責めたりはしないわよ。」
食堂のおかみ(萬田久子)が励ます。
(回想終わり)

「定食屋のおかみさんとは仲良しで、家族にも友達にも言い難いことは
 ここで聞いてもらってた。」
「新橋のサラリーマンみたいだな。」

(回想)
「息子を捨ててる私が、親の気持語る資格ないけど。」
「会いたいがですか?」
「まさか。死んでも会いたくないわよ。
 何で、僕を捨てたんだ?なんて聞かれるのよ。
 ねえ、もしそれっぽい人が来たら、絶対に知らないって言ってよ。
 絶対よ。」
「はい、絶対。」

千尋の実家(釣り船・民宿)
父・真二郎と兄・真一は千尋が落ちたことで二人はへこみ、ケンカをし始める。
そこに居合わせたのが、日向徹。


「ここで民宿って、自殺行為だな。」と日向。
「は?」
「歩いても歩いても人に会わない。
 実際うまい料理もなく、秘湯と呼ばれる温泉もない。
 こんなとこ、何が目的で来るんだろうな?」
「じゃああなたは何が目的で来たがですか?」
「僕は・・・澤木千尋という人を捜しに来た。母です。」
「・・・」
「人づてにここが、母の故郷だと聞いて。
 知りませんか?」
「・・・いや。聞いたことないですね。」

実家の食堂
母・歌子はテーブルに乗りきれないほどの料理を日向のために用意する。
「あの、無理せんといてください。」と千尋。
「うまいよ。」
「ああ。」
「最後の晩餐だと思って食べれば何でもうまい。」
「え!?」
「ただでさえ採算取れてないのに、娘の不合格を慰めるために、
 後先考えずに大盤振る舞いとは。フフフ。愚かだな。」
「あのう、お言葉ですけど。
 あまり人をバカにせんといてください!」
「僕は、羨ましいと言ったんだけどね。」
「は?」
「君は諦めるの?大学。」
「もうええかなって。ほら、うち貧乏やし。」
「うん。諦められる程度のことだったら早くやめた方がいい。」
「え?」
「本当に羨ましいよ、君が。
 こんなクソ田舎まで来て、結局母親は見つからない。
 それでも僕は・・・母を捜すのをやめようとは思えない。」
「・・・」
「僕の母も、あんな(歌子)だといいな。」
「・・・」
(回想終わり)

千尋が慕う食堂のおかみ(萬田久子)こそが、日向の母・澤木千尋だったのだ。
千尋は、母親に日向と会うよう勧めたが、母親は
「会いたい、会いたくないの問題じゃないの。
 会わない。
 私はそう決めてるの。」
と拒否したため、ふたりが会うことはなかった・・・。

翌日、千尋が定時前に出社すると、社員たちはすでに出社し熱心に仕事をしていた。
焦った千尋に、安岡倫哉(浅利陽介)は、今日が「デスメールの日」と呼ばれる
契約更新の日だからだと説明。
プログラマーらは、3ヵ月ごとに契約を延長するが、契約更新できなければ日向から
解雇通知のメールが届くのだという。

早速、デスメールが届いた田中が、朝比奈に泣きついていた。
朝比奈は田中のために企業のリストを用意していた。
「朝比奈さんが、わざわざ調べてくださった?」
「いや、それぐらいしか。」
「あの、時々、相談に乗ってもらってもいいですか!?」
「もちろん。いつでも来てください。
 プライベートの番号です。」
「ありがとうございます!」
「田中さん、頑張ってください。」

田中は日向を睨み、社を出ていく。

「何でお前は辞めていく人間に感謝されるんだ?僕はちゃんと恨まれてるぞ?」と日向。
「人の気持ちなんて、操り方しだいなんだよ。」と日向。
「いつでも相談においでって。どこにそんな時間があるんだ?」
「会うわけないだろ。無駄な出費避けるためだ。」
「出費?」
「ほら、前に逆切れして入館ゲートぶち壊した奴いたろ?
 修理に80万。ありゃ痛かったなぁ。」

さらに、会社のホープといわれる坂口(中野裕太)にもデスメールが届く。
怒った坂口は、日向と朝比奈に食ってかかる。
「どうして俺がクビなんですか!?
 売り上げ2位のゲームは俺が作ったんだ。
 初動で月10億の利益ですよ!?」
「学生であれを作ったのはすごいよ。
 だけど君を採用して1年。今はさほど利益がないんだ。
 まあ、君にはまだ可能性があると、俺は思うんだが。」と朝比奈。
「もはや怒りさけ覚えるね。これは。
 マイナーチェンジでだらだらと固定ファンを繋ぎ止めてるだけで
 まったく面白くない。
 結局君は、無能だったわけだ。」と日向。
「・・・ユーザーにいかに金を出させるかが勝負なわけでしょ?
 何を作ったって売れなきゃクズだ!
 現に俺のゲームはヒットした。
 後は別に面白くなくたっていいんですよ。金さえ稼げれば。」
「・・・今までありがとう。さよなら。」

NEXT INNOVATIONの壁の文字を見つめる坂口。
『5年で日向徹を追い抜いてみせる!』

頼まれたコーヒーを持ってきた千尋に、坂口はクビになったと告げる。
「分かってたんだけどね。俺はここに来て何も作ってない。
 学生時代に作ったゲームがバカ当たりしただけだって。
 みんな俺のこと何て言ってるか知ってる?
 ・・・一発屋。
 誰だって一つくらいは売れるものを作れる。
 でもそっから先が続かない。
 でも日向徹は違うんだ。
 ふっ。プログラム言語も読めない君には分からないだろうな。
 日向徹の凄さは。」
「・・・」

立ち去る坂口に朝比奈が声をかける。
「悪く思わないでくれよ。あれが日向なんだよ。」
「別に俺の中でのあの人の評価は変わってないですよ。
 やっぱすごいし。
 俺がムカつくのはね、こうやっていちいち声掛けてくる 
 朝比奈さん、あなたですよ。」
「・・・」
「あんたは俺と同類のはずだ。
 野心もあるし、誰よりも名声を欲しがってる。
 なのにどうして影の側に回るんだ?
 日向徹にビビってるからだ。
 真っ向勝負したら負けると分かってる。
 だから見方についたんだ!
 俺は違う。
 少なくとも俺はあんたのように逃げてない。」
「・・・」
「朝比奈さんってさ、失敗できない臆病者なんだよね。
 俺あんたのこと認めてないよ。」
「・・・」

解雇されなかったぷろぐらまーたちは大喜び。
「アハハ。リアルサバイバルゲームだな!」と日向。
「悪趣味ですね。」と千尋。
「何が?」
「会社から解雇されるってすごく深刻な問題ですよ?
 みんな生活があるんですから。
 それをゲームみたいに言っちゃって。
 右往左往している人を高みの見物ですか!?
 悪趣味以外の何物でもありません!」
「あ・・・今何かすごい懐かしい感じがした。」
「はい?」
「あ、あれだ。学級委員の女。たいてい可愛くない。
 お前はその匂いがするな。」
「よく言われます。
 うわ!嗅がないでください!」
「目くじら立てるお前の考えが分からない。
 こんなフェアな雇用形態は、ないと思うが?」
「・・・」

帰り道
「日向に悪趣味だって言ったのか!?すごいな君は!」と朝比奈。
「だって・・・。」
「でも日向の言うことも一理あるんだよ。
 給料分の成果を挙げない社員を置いとくとね、そのマイナス分を優秀な社員が
 補わなきゃならない。これは不公平じゃないか?」
「それはそうですけど。でもみんながみんな、日向さんみたいに優秀じゃありません。」
「日向さんみたいに、か。」
「は?」
「あ、いや。俺も今日はあまり愉快じゃなかったな〜。」
「いや、朝比奈さんは、人としてまっとうなんですよ。」
「アハハ。ねえ、ちょっと付き合わない?」
「え?」

家具屋
真剣にテーブルを観察する日向。
「・・・よし。・・・あ!!」
テーブルには『ご売約済み』の札が!
「日向様!何度も見に来ていただいて恐縮なんですが、
 実はこれ、他のお客様が・・・」
「僕が検討中だと言っただろう!?」
「ご検討中と言われてもう2年もたちますので、こちらといたしましても。」
「え、いやいやいや。ちょっと待ってくれ。
 今まさにこれにしようと決断したところなんだ。」
「そうおっしゃられましても。」

「あれ?日向さんじゃない?」と燿子。
「あ!お客様。ちょうどいいところに。」
「それ、私が買うの。」
「ホントか!?だったら話は早い。頼むから譲ってくれ。
 最後の2つで悩んでて、今これにしようかと。
 2年悩んだんだ!」
「それはダメ。だって私が先に決めたんだもん。
 この流れるような木目。
 お店の窓側の席に置いたら外から見ても映えるだろうし。」
「そうだ。そこが、分かるか?」
「分かる分かる!優美な自然を最先端のデザインが支える構図!」
「正解だ。」
「見る方向を変えると、テーブルの表情が変わって見えるの。」
「見ろ見ろ!この、この、この、美しいアール。
 その一方で、この抜けの細い足で支える斬新さ!」
「分かる!」

「あのー。どちらが買うんですか?」
「私が!」
「僕だ!」

バー
「そうだ。澤木千尋の、謎が解けたよ。」と朝比奈。
「え・・・」
「まあ、案外あっさりとね。
 リサーチ会社に頼んだら、すぐに分かった。 
 澤木千尋は、日向徹の実の母親だ。」
「・・・はい。
 朝比奈さんには、簡単すぎる謎でしたね。」
「うん。でも俺にとっては謎のままのが良かったかなぁ。」
「どうしてですか?」
「ずーっと母親を捜し回ってたなんて、あの日向にしては、普通すぎる。
 あれは強がりか。」
「嫌ですか?普通のひゅうがさんは。」
「嫌だね。人とのしがらみなんて気にも留めない、
 クールで自分勝手で人を怒らせる。
 でも、あんなふうに生きたいなと思わせるのが日向徹じゃないか。」
「アハハ。朝比奈さんはそういう日向さんが好きなんですね。」
「うん。そうだよ。」
「ウフフ。でも私は、お母さんを捜しに来た日向さんも、
 本当の日向さんだと思うんです。」
「・・・君はそっちの日向徹が好きなんだな。」
「え?」
「じゃあ堂々と言えばいいじゃないか。
 私は澤木千尋じゃない。
 お母さんの居場所を教えてあげたくて、つい名前を語りましたって。」
「・・・」
「黙ってるのは、卑怯じゃないか?」
「そうですよね・・・。言わないといけないですよね・・・。」
「日向は・・・どんな顔をするかなぁ。」

そこへ、日向と燿子がやってくる。
千尋は、インテリアショップで鉢合わせたという楽しげな様子のふたりが気にかかる。

その後、女子トイレで一緒になった千尋と燿子。
「・・・あ、あれ、あれですね。
 偶然日向さんによく会うんですね。」
「うん?」
「あ、あの、家具屋でばったり会ったりとか、
 バイクの後ろ乗りのやつたまたま見ちゃって。」
「ねえ、あなた日向さんのこと好き?」
「あ・いえ・・そんな。」
「私は好き。今までいろんな人に会ったけど、この人だなって思った。」
「・・・」
「偶然とか運命とかってどう思う?」
「いや・・あんまり現実的ではないですよね。ちょっと少女趣味っぽいっていうか。」
「そうね。でも真実だと思わない?偶然の再会ってやっぱり、
 二人が引きあって生まれるものだと思うのよ。
 ま、そんなわけで、最終的には日向徹かな。
 今そこ探ってるとこ。」
「・・・私も昔会ってるんだよな・・・。」

朝比奈兄妹を見送る日向、千尋。
「あの。お話したいことがあります。少しお時間いいですか?」
「ダメだ。」
「え?」
「テーブルの件を再検討しなきゃいけない。帰る。」
「いやあの、本当に大事な話なんですけど。」
「君の大事な話と、僕のテーブルの件を天秤にかけると、
 テーブルの方が圧倒的に重要なんだ。悪いね。」
「え・・・」
日向はタクシーで行ってしまう。
「はぁ・・・。あ!何ほっとしてんの?
 言わなきゃダメなんだって・・・。
 あ〜。どうしよう・・・。」

後日、千尋の元に坂口が現れると、自作のゲームが入ったUSBメモリを差し出し、
日向に渡してほしいと頼む。
「俺ぐらいになれば再就職なんて楽勝と思ってたけど、全然ダメで。
 じゃあ、あっと驚くようなもの作ってやるよって作ったんだけどさ。
 企業なんて、みんなバカばっかで分かんねえんだ。これの面白さが。
 ・・・あの人に見てもらいたいんだ。」
「いや、でも、何で私が?」
「澤木さんって、日向さんと親しいんでしょ?もしかして彼女?」
「違います!!やだそんな!何言ってんですか?ちょっと。」
「・・・自信、ないんだ。」
「え?」
「自分に力があるかどうか。
 見てもらうだけでいいから。」
「・・・はい。」

NEXT INNOVATION
「フッ。あいつはこのカードが好きだな。」
日向は坂口が作ったゲームで遊び始める。
「ふーん。」
「どうですか?」
「うん。悪くない。」
「本当ですか!?じゃあ、あの、もう一度雇ってあげたりとか。」
「それはない。」
「え!?どうして?」
「・・・人が、あたふたしてんのを見てるのって、面白いんだよ。
 僕は朝比奈と話がある。行ってくれ。」
「・・・分かりました。
 それがあなたのやり方ならそれでいいです。
 でも、せめて坂口さんには言ってあげてください。
 悪くないって。
 それだけで、多分坂口さんは救われます。
 私たちは自分に自信がないから、それでみんな不安だから、
 尊敬する人の、大丈夫の一言が欲しいんです。
 ・・・お願いします。」
「・・・」

「売れそうなら、またアイデアごと坂口を雇おう。 
 うちの新規事業にしてもう一度当てればいい。」と朝比奈。
「それは前回と同じだから退屈だ。
 あいつはまた、何も生み出さずに会社でのうのうと生きていくぞ。」
「じゃあ、潰すんだな?」
「・・・」
「アイデアだけ買い取ってやろう。金に困ってるらしいから、おだてれば
 言い値で手放すだろう。」
「・・・呼んでくれ。」
「了解。」

坂口が会社に呼ばれる。
「日向さん。とにかく、やってみます。
 ていうか、俺他にもうやりようがねえし。」
「出資した分早く返してくれ。
 5年後には僕を追い抜くんだろ?」
「・・・でも、驚いたな。会社を作れだなんて。」
「これもひとつのゲームだ。知らない間にお前が育ったら、
 それはそれで面白い。」
「つまり、これ以上の手助けはなしってことですか?」
「出資者が経営に口を出すと、ろくなことにならないからな。」
「俺が会社か・・・やれるかな。
 とにかく頑張ります。」
「・・・坂口!」
「名前、覚えて・・・」
「大丈夫だ。お前のアイデアは面白い。」
「・・・本当に、ほんとに感謝してます!」涙ぐむ坂口。
「感謝なんか必要ない。僕は少し高いおもちゃを買っただけだ。」

「どういうことだ?会社を作らせるって。」と朝比奈。
「僕の金だ。どう使おうと勝手だろ。」
「金の話をしてるんじゃない。坂口は潰しておかないと。」
「あいつの顔見たか?」
「え?」
「あいつはヒリヒリさせると面白いな〜!
 誰も守ってくれない。
 自分でやらなきゃいけないって状況でこそ、あいつは真価を発揮するんだ。」

会議室
「しかし坂口のあれはマズいだろ〜。
 大化けしたらこっちが食われるってこともあるのに。」と山下(佐野史郎)。
「いいじゃないですか。日向らしくて。
 あいつは自分より優秀な人間が出てくることを、まったく怖がっていない。」と朝比奈。
「読めないねぇ。あなたホントは日向のことをどう思ってるんだ?」

ある日、田中が日向を待っていた。
「朝比奈さんとお約束してたんですけど、急に来れれなくなったって。
 もう5回目なんですけど。」と田中。
「気付け!それは来る気がないんだ。
 違う。僕はここで打ち合わせがあって。」
「あ!じゃあ朝比奈さんはきっと、日向さんに相談しろって意味で!?」
「・・・お前意外と楽天家だな。」
「ふふふふ。楽天家。日向さんこっちです!」
「ちょっと・・・」

「ありがとうございました!!」と田中。
「朝比奈のヤツ・・・」

田中から解放された日向は、千尋がある高級レストランにいることに気づく。

「就職を諦めて見合いでもするのか?」
「え!?え!?何で?」
「見合い相手にもすっぽかされたんじゃ、もう行き場がないな。」
「違いますよ。大学の教授です。OB紹介してくださるって言ってたんですけど。
 忘れられちゃったみたいで。」
「・・・うん。」
「え?」
「ここの値段を知っているか?」
「あ、いや・・高そうだなとは思いますけど。」
「ここまで粘って、何も食わずに帰る勇気はないだろう。
 しかし、食えば、お前一人の財布ではとうてい支払えない額が請求される。
 話を聞こう。」
「え!?」
「何か話があると言ってただろ。大事な話が。」
「え・・・い、今ですか?」
「ちょうど時間が空いている。食事もできる。都合がいい。」
「・・・お、お腹すきましたよね。じゃ、まず何か食べましょうか。」
「支払いの心配がなくなったと踏んだな?」
「いや、ちゃんと持ってきてますから。」

千尋は、偽名を名乗ったことと、日向の母親の件を謝罪したいと思っていたが、
突然の催促に困惑する。
そこで、酒の力を借りることにするが、飲むほどに楽しくなってしまい切り出せない。

「うーん!あーでも見直しましたよ!
 坂口さんに言ってあげたでしょ?
 大丈夫、お前のアイデアは面白いってもう!
 日向徹にそんなこと言われたら嬉しいに決まってんじゃないですか!」
「お前ちょっと飲み過ぎじゃない?」
「え?何で?何で助けてあげようと思ったんですか?」
「助けてなんてない。」
「えー!?」
「困難な道を選ばせて、あいつが喜んだり泣きを見たりしてるのを
 そばで見てるほうが面白いと思ったんだ。」
「放置プレーですか?アハハ!やるぅ!」
「フフ。嫌いではない。」
「ああ、でも日向さんってめっちゃSですよね?どS!!」
「フフフフ。お前はホントに周りが見えてないな・・・。」
「でもー、坂口さんもきっとそのほうが楽しいですよね?
 坂口さんを、本気にさせたんですよね。」
「いいように解釈するな。僕は新しいことがしたいだけだ。
 誰かにチャンスを与えて、大丈夫だと言ってやるのは
 僕にとっては新しかった。
 別にあいつのためじゃない。
 自分の楽しみを一つ増やしただけだ。」
「ふーーーん。」
「何だ!」
「いや、日向徹の徹ってこの、冷徹の徹だと思ってたけど、
 そうじゃなかったなぁ〜!」
「じゃあ何の徹だ?」
「・・・星一徹!アハハハハh!」
「結局どSだ。」
「ホントだ!アハハハ!」

トイレ
「ダメなもんだ。何か楽しすぎる。
 ああ、どうしよう。ああ無理だ言えない!
 ああ・・でも言わなきゃ。
 う〜。どうしよう。どうしよう・・。」

席に戻る千尋、日向の笑顔に
「くっそ!かっけえなぁ〜!もう言えないじゃないか。」

やがて、レストランを出たがまだ言えない千尋は、もう一軒飲みに行こう、と日向を誘う。
「今度私がおごりますから!
 それとも何ですか?バカにはおごられたくないですか?」
「・・・」
「ぬおーー。」
「だ〜から絡むなと言ったろ。飲み足りないなら飲ませてやる。
 貧乏人の金を搾取して飲む酒はまずそうだ。」
「とかいってホントは情に厚いのよね。星一徹だから!」
「勝手にイメージを作り変えるな。」
「ついでに不器用。バカだ何だって言ってんのも、ホントはコミュニケーション
 取りたいだけなんでしょ?」
「まさか。人と関わるのは面倒だ。ちょっと甘い顔をするとこうやって絡んでくる。
 一生できれば一人がいい。」
「あ!」
転びそうになる千尋を支える日向。
「・・・嘘よ!だってお母さん捜しに来たじゃない!」
「・・・」
「・・・あ。・・・違うの。」
「お前・・・誰だ?」
「・・・」
「澤木千尋とは・・・僕の母親の名前だ。」
「・・・ごめんなさい。あなたの母親の名前を語りました。 
 あなたの気を引きたくて。」
「・・・」
「ずっと言えなくて、すいませんでした。」
「・・・二度と、その顔を見せるな。」
「・・・」


日向に秘密を打ち明けた・・というより、バラしてしまった!
割りと早いテンポで進んでいくのが良い感じです。

千尋ちゃんのほんとうの名前は真琴。やっぱりMでした!
お父さんの名前は真二郎。兄は真一。実家は漁師をやめて民宿を経営。
そこに日向が母を探してやってきたのか〜。

真琴が千尋と名乗ったのは、ただ日向の目に留まりたいということだけでなく、
自分が日向と母親の再会させてあげなかったことに責任を感じていたからでした。

恐怖のデスメール!プログラマーは3ヶ月毎の更新。厳しいな〜。
人の恨みを買う役回りの日向と、人に感謝されるよう動く朝比奈。
これ、朝比奈はわざとやっていますよね。結局尻拭いは日向にやらせているし。

期待の新人・坂口も容赦なくクビ。
「ユーザーにいかに金を出させるかが勝負なわけでしょ?
 何を作ったって売れなきゃクズだ!
 現に俺のゲームはヒットした。
 後は別に面白くなくたっていいんですよ。金さえ稼げれば。」
日向は坂口がこう考えていることを見抜いていたのでしょう。


日向と燿子、家具の趣味はピッタリ合うようですw
でも、日向に影響を与えているのは千尋。

「それがあなたのやり方ならそれでいいです。
 でも、せめて坂口さんには言ってあげてください。
 悪くないって。
 それだけで、多分坂口さんは救われます。
 私たちは自分に自信がないから、それでみんな不安だから、
 尊敬する人の、大丈夫の一言が欲しいんです。」

千尋のこの言葉があったからこそ、日向は坂口に言ったのでしょう。
「坂口、大丈夫だ。お前のアイデアは面白い。」

その言葉を貰った時の坂口の表情が良かった。
尊敬している人に認められることで、自信をもつことが出来る。


日向って人の心はわからないし冷たいしイヤなヤツなのに、
仕事に対する姿勢は本物。
面白いものを作りたい。面白いことが大好き。
そんな子供のような思いが、ちゃんと仕事に繋がっている。

日向の魅力が分かる人は、そこがちゃんと分かっている。
上辺だけしか見れない人は、日向を憎み、朝比奈の方に行ってしまう。

朝比奈と日向。
日向は、失敗を恐れず、ただ面白いことを追いかけていく。
朝比奈は、失敗できない臆病もの。人としてまっとう。

千尋が現れ、今までうまくバランスを保っていた日向と朝比奈の関係にも
変化が生じてしまっているようです。
次回、二人は衝突してしまうのか?


日向は悪気があって傷つけているのではなく、自分の行動、言葉が
人を傷つけていることに気づいていない。
子供の頃、叱ったり、褒めたり抱きしめたりしてくれる母がいなかったから。
大人になってからも、日向にそこを指摘出来る人は誰もいなかった。
千尋はそんな日向に物怖じせずに間違っていることはズバっと言っている。

そんな二人のこれからの関係も気になるところ!




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気になる点
・千尋は日向のことを知っていたのか。それとも会社を調べて興味を持ったのか。
・千尋が澤木千尋の存在を知ったのはいつ?
・フェイスブックもどきに登録したのは千尋なのか?それとも本物の澤木千尋なのか?
・千尋の資格
 普通免許、漢字能力検定2級、TOEIC840ten ,色彩検定、秘書技能検定2級、
 食品衛生管理者、キネシオテーピング資格、クリーニング師、世界遺産検定、
 きものコンサルタント、管理栄養士、ギフトラッピングコーディネーター、
 グリーンセ・・・、レタリング技能検定3級、サービス接遇検定、
・千尋の趣味
 魚釣り
・特技
 暗記

安岡君の名前覚えて作戦
第2話:名前Tシャツ
第3話:『(や)さしくて!(す)素直で!!(お)おもろい!!!(か)角刈り(笑)』


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キャスト
日向 徹 : 小栗旬
澤木千尋 : 石原さとみ
(夏井真琴)

朝比奈 耀子 : 相武紗季
朝比奈 恒介 : 井浦新

安岡 倫哉 : 浅利陽介
小川 聡史 : 中村靖日
宮前 朋華 : 八木のぞみ
立石 リサ : 舞川あいく
山下 芳行 : 佐野史郎

小野 遥香 : 野村麻純
久我 友樹 : 古川雄輝

夏井真二郎
夏井真一
夏井歌子

乃木 勇太 : 丸山智己
笛木 匡正 : 中原丈雄

スタッフ
脚本 : 安達奈緒子
プロデュース : 増本淳、関口大輔
演出 : 西浦正記、田中亮
音楽 : 林ゆうき
制作 : フジテレビドラマ制作センター


小栗旬さんの主な出演作品



石原さとみさんの主な出演作品





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【リッチマン、プアウーマン】第3話
Excerpt: それがあなたのやり方ならそれでいいです。 でも、せめて坂口さんには言ってあげてください。 悪くないって。 それだけで、たぶん坂口さんは救われます。 私たちは自分に自信がないから。 それで..
Weblog: ドラマ@見取り八段・実0段
Tracked: 2012-07-30 18:34

リッチマン、プアウーマン(3)
Excerpt: 視聴率は 13.1%・・・前回(11.3)より 明かされた過去 恋が壊れるとき
Weblog: ドラ☆カフェ
Tracked: 2012-08-03 01:51
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