2012年08月11日

黒の女教師 4

『モンスター・マザー受験か部活か?母親が愚か者に!!』

都立国文館高校3年D組の 安田 (山ア賢人) はバレー部のエースで模試の結果も毎回東大A判定。
都大会予選に向け顧問・近藤 (モロ師岡) のもと厳しい練習に励んでいた。
しかし、調子が上がらずミスを連発。1年生の 溝口 (奥村秀人) の台頭もあり、
このままではエースの座が危うい。さらに模試の結果もC判定といつになく悪かった…。

試合が迫るある日、学校に安田の母・瑠美子 (キムラ緑子) がやってきた。
瑠美子は PTA 会長にしてバレー部の保護者会会長。いわゆる実力者だ。
息子の安田には勉強も部活もトップ以外は許さない。
安田はエースで東大受験生である事が息子としての存在意義となっていた。

そんな中、瑠美子はバレー部1年の溝口の存在に表情を曇らせる。
溝口は駅前の洋品店の息子で、バレー部の期待の新人・・・。

顧問の近藤は、次の試合、エースポジションを安田か溝口のどちらにするか迷っていた。
そこへやってきた瑠美子、
「新しいボールの使い心地を聞こうと思いまして。」
「やっぱり新品はいいですね。保護者会の皆さんの寄付のおかげです。
 ありがとうございます。」
「ポジション変更ですか?」
「いや・・あの・・。」
「試合前のポジション変更は、チーム全体の士気を下げます。
 まさか近藤先生はそんなことしませんよね?」
「も、もちろんです。」

その後瑠美子はある人物に連絡する。
「PTA会長の安田です。
 以前からご相談している制服の指定販売店の件ですが。」
瑠美子の視線の先には、溝口洋品店・・・。

朝、安田家
「三者面談もうすぐだったわよね?」と瑠美子。
「うん。」
「模試の結果が楽しみね。
 勉強も部活も一緒。普段から結果を出すことが大事ですから。」
「・・・ああ。」
「あ、そうだわ。シューズ早く買い替えときなさいよ。だいぶ傷んでたから。」
テーブルに2万円置く瑠美子。
「ありがとう。」

「行ってくる。」と夫・孝一(神保悟志)。
「いってらっしゃい。」

「親父就職決まったの?」
「決まるわけないでしょ。でもああしてもらわないと困るの。
 ご近所に知られたらたまらないじゃない。」
「・・・」
「あなたはお父さんみたいにならないでちょうだい。」
「え?」
「お父さんは、上司とケンカなんかするからクビになった。
 負けると分かってる勝負なんかするから。
 部活でも勉強でも、勝てる見込みのない勝負はしちゃダメよ。
 そうすれば勝ち続けられる。」
「・・・」

安田は練習中に溝口とぶつかり激怒する。
そんな二人を仲裁する近藤は、肩の痛みに表情を歪める。

一方、苛立ちからゴミ箱を蹴り飛ばす安田。
そんな安田を夕子は見ていて・・・。

PTA役員会、議題は、制服の指定販売店の変更について。
溝口洋品店より大手ナインに一括で発注した方がいいものが安く手に入ると
瑠美子は説明する。

朝、一人バレーボールの練習をする安田。

すみれの授業
「男性は、母親に、その人生を通して支配され続けます。
 源氏の君は、幼い頃に母親と死に別れ、その母が恋しいあまり、
 似た女性を探し求め、恋愛遍歴を重ねていったの。
 男って、死ぬまで母親の支配から逃れられないいきものなのよねぇ。」

勉強と部活、その両方が危うい今、安田は部活に集中する事を選び、
担任の 遥 (木村文乃) に三社面談で模試の結果を伝えないよう懇願する。

試合前日の三社面談で模試の結果を聞かれて戸惑う遥。
すると夕子 (榮倉奈々) が話し始める。
「エースで東大受験生。
 二兎追うものは一兎をも得ず。
 東大合格者の割合は0.2%。
 バレーボール全国大会に出場できる選手の割合は、0.009%。
 つまり、同時に手に入る確率は、限りなくゼロに近い。
 どう考えるかはそちら次第。」
「高倉先生、そんな言い方は。」と遥。
「いいえ。間違ってません。
 先生のご指摘はもっともです。
 時々いらっしゃいますよね。子供の実力が足りないのに、
 わざわざ勝てない勝負をさせている親御さん。
 部活と勉強、どちらかの成績が危うくなったら、
 勝てない方の勝負を捨てるべきです。
 で、模試の結果はいつ頃?」
「えっと・・・」

面談後
「C判定ってどういうこと?」
「試合前だから、ちょっと部活頑張りすぎて。
 でも次は取り戻すから。」
「明日の準決勝はたくさんの人が見に来ます。
 恥ずかしいプレイは許されない。
 ま、私がついてるから負けることはないけど。」
「・・・」
「どんなボールでも、あきらめずに追いかけなさい。」
「わかってる。諦めません。」

体育館
近藤が部員に報告する。
「残念な報告がある。
 1年の溝口から、休部届けが出された。
 事情があって、続けることができなくなった。
 お前ら!明日は準決勝だ!溝口のためにも絶対に、決勝進出を勝ち取れ!」
「はい!!」

溝口洋品店には閉店の張り紙が・・・。

翌日、エースとして試合に先発出場した安田は絶不調。
チームの足を引っ張ってしまう。

そこへ溝口がやってくる。
「休部届けは取り消します。
 やっぱりどうしても、戦いたいんです!」

溝口の活躍で辛くも勝利したものの、安田は試合途中からベンチを暖め続けていた。

試合後の練習中に瑠美子が現れ、足を痛めた安田に歩み寄る。
「連れて帰ります。これ以上見てられませんから。」
「待ってください!安田は今、試練なんです。
 黙って見守ってやるのも親の仕事なんじゃないですか?」と近藤。
「間違った道を正すのが親の仕事です。」
「僕の方針が間違ってるとでも?」
「こんなしごきみたいな練習、暴力と一緒です。」
「暴力!?」
「俊介。病院行くわよ。」
「病院?ちょっとひねっただけだって。」
「いいから!」

学校の外
「待てよ!病院って大げさじゃないか。」
「知り合いの先生が経営している病院があります。」
「何でわざわざ。」
「引き際を作るのよ。」
「引き際?」
「会長の息子がベンチなんて前代未聞よ!
 私がどんな目で見られたと思う?」
「・・・まさか、俺に部活やめろっていうのか?」
「あなたには受験しか残されていない。」
「待ってくれよ。部活だってもっと頑張れば、」
「頑張ればあなた勝てると思ってる?
 あの溝口君に勝てると思ってるの!?」
「・・・でも、母さんは諦めるなって。」
「諦めるとか諦めないとか以前の問題よ。
 いい?あなたは負け!完全に負けたの!
 自分の実力はあなたが、一番分かってるはずよ。」
「・・・」

和食の店
「ライオンの親が、子供を崖から突き落とすって話あるじゃない?
 あれ聞くと、いつも感動しちゃうんだよね。」とすみれ。
「母ライオンの愛情にですか?」と夕子。
「逆。子供ライオンの根性に。」
「そっちですか。」
「母親に突き落とされたのに、まだ崖を登って会いに行こうとする
 あきらめない根性。すごいと思うんだぁ。」
「それは根性じゃなくて本能なんじゃないの?
 子供はどんな母親だって憎みきれない。
 悲しいけどそれが真実。」と彩。
「だからこそ、他人の手が必要な時がある。」と夕子。

翌日、安田は松葉杖をつき登校。

職員室
瑠美子は近藤に診断書を提出する。
「アキレス腱断裂!?」と近藤。
「以前からアキレス腱炎を繰り返してたようです。
 炎症がかなり悪化したみたいで。」
「安田、どうして言わなかったんだ?」
「・・・」
「完治には数ヶ月かかるそうです。」
「数ヶ月・・・」
「残念ですが、部活は引退します。
 俊介、お礼は?」
「・・・」
「すみません。ショックみたいで。
 お世話になりました。」

帰り道
「物分りの良いお医者様のおかげで助かったわね。
 あなたここで待ってなさい。車取ってくるから。」と瑠美子。

安田が一人になると、夕子が声をかける。
「アキレス腱断裂。
 アキレス腱炎の悪化が原因なら、随分前から痛みに耐えていたことになる。
 ゴミ箱を蹴ることも出来ないほど。」
「・・・変な言いがかりはやめてください。」
「逃げることは誰にでもできる。」
「・・・」
「でも後悔からは逃げられない。」
「・・・」

松葉杖をつきながら投稿する安田。
「怪我したんだ。」と彩。
「・・・諦めたんです。才能ないんで。」
「いいんじゃない?諦められるのも才能の一つ。」
「・・・」
「でも諦めないのも才能の一つ。」

渡り廊下
「安田。悪かったな。選手の故障に気づかなかったのは、
 監督の責任でもある。」と近藤。
「・・・溝口には、実力では勝てませんから。
 早めに諦めることができて、かえって良かったです。」
「本当にそう思ってるのか?」
「・・・」
「確かに、勝ち負けは大事だ。
 どんなボールでも最期まであきらめず追いかける。
 いつもそう言ってたのは、お前じゃなかったのか?」
「・・・」
「一番大事なのは、自分に負けないことだと、俺は信じてたんだがな。」
「・・・」
「すまん。今さらだったな。
 3年間よく、頑張った。」
「・・・」

その後安田はバレーの練習する部員たちと、壁に掲げられた
『あきらめるな』の文字を見つめ・・・。

安田家
「母さん、部活に戻りたいんだ。」
「どういう意味?」
「あきらめたくないんだ。」
「言ったわよね。勝負はとっくについてるの。」
「負けたっていいよ。でも後悔だけはしたくないんだよ。」
「・・・」
「近藤先生に言われて気づいたよ。
 自分に負けるのだけは嫌なんだ。」
「あきらめると決めたのは誰?
 今さら全部嘘でしたなんて許されると思う?
 あなたはよくても私の立場はどうなるのよ。」
「バレーをやりたいんだ!あきらめたくないんだ!」
「私より近藤先生の言うことを信じるっていうの?」
「・・・」

そして数日後、バレー部の保護者親睦会が開かれる。
瑠美子はみんなにカップ酒を用意。
「というわけで、息子の引退と合わせて、私も保護者会会長を辞めさせていただきます。
 皆様のお手元にお配りしてるお酒は、私からの感謝の気持です。
 ありがとうございました。
 それでは、國分館高校4連覇を祈願いたしまして、
 乾杯!」
「乾杯!」

酒に弱い近藤は5年ほど前に部活の保護者親睦会でビール一杯で酔っぱらい
暴れてしまったことがあり、その後禁酒。
お茶で乾杯に参加する。

「近藤先生。内々にお話が。」
瑠美子は近藤を体育館倉庫に連れていく。

「息子さんのアキレス腱炎、気づかず、すいませんでした。」
「実は、私からの話もそのことなんです。」
「安田の怪我、どうかしたんですか?」
「重度の後遺症が残ってしまう可能性があるんです。」
「後遺症!?」
「一生走ることができないかもしれないと。」
「・・・」
「このお酒、実は私からではなく息子からのものなんです。
 新しいシューズを買うためのお金で買ったんです。
 ケリをつけて、忘れたいからって。」
「・・・」
「息子の気持ち、汲んでもらえますか?」
「・・・」

何かが割れる大きな物音に、教師らが駆けつけると、
近藤が体育館倉庫で倒れていた。そばには怪我をした瑠美子・・・。
「何があったんですか!?」と遥。
「近藤先生が・・・。」

救急車で病院に行く母を見送る安田。
「もし助けが必要なら、その時は美術準備室に来なさい。」と夕子。
「何のことですか?」
「そのうち分かるわ。」

廊下
「どうも。」戸田が夕子を呼び止める。
「・・・」
「また課外授業ですか?」
「あなたには関係ないわ。」
「・・・」

翌日
「昨夜の親睦会で、酒によった近藤先生が、保護者を負傷させるという
 事件を起こしてしまいました。近藤先生には自宅謹慎してもらっています。
 取り急ぎ、被害者の自宅に謝罪に行く予定ですが。
 青柳先生、ご同行願います。」と副校長。
「ちょっと待って下さい。」と遥。
「何ですか?」
「本当に近藤先生がやったんですか?」
「体育館で二人が口論していたのは確かなんですよね?」
「でも私、近藤先生があんなことするなんてどうしても思えないんです。」
「とにかくお願いします。」
「・・・」
「高倉先生もいいですね?」
「はい。」

安田家
「申し訳ございませんでした。
 近藤先生は、1ヶ月の謹慎処分となりました。」と副校長。
「謹慎だけですか?4針も縫ったんですよ。」
「はい。実は、保護者からのご批判も多いので、
 あさってのPTA臨時役員会で、ご意見を求めることになりました。」
「それで?バレー部は?」
「今年の都大会は、出場辞退ということで決定しました。」
「そうですか。」

夜、鼻歌を歌いながら食事の支度をする瑠美子。
「怪我の具合どう?」と安田。
「ありがとう。優しいのね。」
「頼みごとがある。
 近藤先生のこと、何とかしてほしいんだよ。
 PTA会長の母さんならできるだろ?」
「遅かれ早かれ、こうなってたんじゃないの?
 だってあの先生、5年前も同じような事件起こしてるんでしょ?」
「近藤先生は厳しいけど、人に怪我させるようなこと。」
「あやしいわね。普段の練習だって、まるで暴力じゃない。」
「近藤先生は信念を持ってやってるよ。」
「あの人が信念?
 飲めもしないお酒を、ちょっとすすめただけで飲めるような人よ。」
「すすめた?まさか母さん。」
「そうよ。私がすすめたの。
 あなたのためよ。あなたが部活を諦めないなんて言い出すから。
 負け試合に戻るのを止めてあげたのよ。」
「自分が何したのか分かってんのか!?
 人の人生何だと思ってんだよ。」
「どうせ大した人生じゃない。あっさり丸め込まれるぐらいだもの。
 負け試合がお似合いなのよ。」
「・・・」

安田は美術準備室へ。
「助けてくれるって言いましたよね。」
「時間外の活動は有料なの。」
「新しいシューズ買おうと思ってた金です。
 この金で、母さんを追放してください!」
「お母さんからもらったお金だったりして。」とすみれ。
「いいんじゃない?本人がよければ。」と彩。

廊下を歩く3人、白衣を脱ぎ捨てる夕子。
「それでは、課外授業を始めます。」

「もしもし。東中野の新井病院でいいんだっけ?」とすみれ。
「はい。そう書いてあります。」と夕子。
「了解。」

すみれは看護師に扮し新井病院に潜入。
「内科の内田ですけど、今おたくの患者さん呼んでたよ。」
「ありがとう。コールしてくれればいいのに。」
ナースが出ていくと、すみれはパソコンを操作。
「ごめんなさい。ちょっと借りま〜す。」

彩と野口警官は瑠美子の夫が務めているはずの商社へ。

夜、PTA臨時役員会が開かれる。
「まずはじめに、事件の詳細について、安田さんにご説明いいただきます。
 お願いします。」と副校長。
「それでは説明させていただきます。
 あの日、酒に酔った近藤先生は、練習方針について私と意見が対立し、
 口論になりました。
 そして近くにあったボールを私に打ち付けたんです。
 割れたガラスは私の腕に刺さり、数針を縫うケガを負いました。」
「ひどいわね。ありえないわよ。だって教師よ。」と保護者たち。

「失礼します。すみません副校長。ちょっとよろしいですか?」とすみれ。
「はい。」
「学校あてに、妙な報告書がメールで届いたんですけど。」
「報告書?何ですか?
 ・・・7月19日、体育館倉庫にて、何者かが故意に近藤先生に酒を飲ませ、
 泥酔させ、眠らせました。
 そして、ボールでガラスを割り、割れたガラスの破片で自分の腕を切りつけ、
 あたかも近藤先生が暴れて、自分がケガをしたかのように偽装しました。
 これ、どういうことです?」
「まだ、続きがあります。」
「その何者かとは、昭和53年、国民体育大会、東京都予選会の女子バレーボール得点王、
 彼女なら、ガラスを割るのに十分な、ドライブボールを打つ力があります。
 ・・・」
「都立若宮高校二年、吉田瑠美子さん。
 得点王は・・・豪腕アタッカー。」と遥。
「え!?」
「そういえば、ご自宅にもトロフィーや賞状が!」
「いい加減にして。何の証拠があるっていうんです?
 憶測にも程があります。
 ガラスを割ったのは近藤先生です。間違いありません。」
「・・・」

「ここに診断書があります。
 近藤剛殿。
 病名、右上腕二頭筋長頭腱炎。
 病状は、肩から指先にかけての激しい痛み。
 新井病院。」と夕子。
「近藤先生、肩を壊していたんですね。」とすみれ。
「え・・・」
「だからあのマシン使ったんだ。」と遥。

「失礼します。PTAの方、一名遅れて見えました。」
彩が連れてきたのは、ガードマンの制服を着た男性。
「夜勤で遅くなりました。
 3年D組、安田俊介の父です。」

「え!?安田さんのご主人、山菱物産じゃなかったの?」
「まさかリストラ!?」

「妻がご迷惑をかけて、すいませんでした。」
「何しに来たの!?」
「瑠美子、もういいじゃないか。君は、よく頑張った。」
「頑張った?負け試合じゃ意味がないのよ。
 負け試合じゃ意味がないのよ!」
瑠美子が教室を飛び出していく。

体育館
『あきらめるな』の横断幕を引き剥がす瑠美子。
「何やってんだよ!」と安田。
「やめなさい!」と夫。
「こんなもののせいで、メチャクチャよ!!」

「他人の人生をめちゃくちゃにしたのは誰?
 ここに報告書があります。
 制服の指定販売店変更の件。
 製作者は、PTA会長の安田瑠美子さん。あなたですね。」と夕子。
「・・・母さんが溝口んちを倒産に追い込んだのかよ!
 どういうことだよ!」
「あなたのためだったのよ。」
「俺の為?いつ俺がこんなことしてくれって頼んだよ!」
「だってそうでしょう?
 あのまんまいったらあなた、エースはおろか、ベンチだったじゃない。
 会長の息子がベンチよ!?そんな恥ずかしいことできるわけないでしょ!」
「そんなことのために・・・」
「親の気も知らないで。
 私がどんな気持ちでここまでしたか分からないの?」
「じゃあ母さんは俺の気持ち考えたことあんのかよ!
 ガキの頃から東大とバレー押し付けられて、
 俺がどんな気持ちだったか考えたことあんのかよっ!」
「こんなはずじゃなかった。
 優秀な自慢の息子のはずだったのに。
 いつからこんな自分勝手に。
 こんな子に育つはずじゃなかったのに。
 私がこんなに頑張ってるのにあなた何故分かってくれないの!?
 どうして思った通りに育ってくれないのよ!!」
「・・・母さん。」
「母さんなんて呼ばないで!
 エースでも東大生でもないあなたなんて・・・みっともないだけよ!
 私は悪くない。全部あなたのせい。
 私の思う通りに育ってくれないあなたが一番悪いのよ!」
瑠美子が安田に殴りかかる。
その時、夕子の回し蹴りが炸裂。。瑠美子、吹き飛ぶ!
「・・・愚か者!!
 あなたのせい?
 息子はエースで東大生。そんな肩書きが欲しくてたまらなかったのは、
 どこの誰!?
 自分の見栄のために仕組んだ悪事を、子供のせいにしてんじゃないわよ。」
「・・・」
「人のせいにするのは卑怯者って、学校で先生に教わらなかった?」
「・・・」
「高校時代得点王をとったのを最後に、怪我をして挫折。
 バレー一筋だったあなたは、勉強不足のため希望の大学に行けなかった。
 ずっと負け試合をしてきたのは・・・あなたよ。」
「・・・」

「満足した?」夕子が安田に聞く。
「そこまで言わなくてもいいだろ。」
「あなたが頼んだことでしょう?」
「・・・」

「これで、課外授業を終わります。」
立ち去る3人。

「これですべて終わり・・・。」と瑠美子。
「どんなボールも、あきらめずに追いかけろって、
 最初に教えてくれたのは、母さんじゃないか。」
「・・・」
息子、夫を見つめる瑠美子。
安田は母の手を取り・・・。

翌日、学校の廊下
三者面談の順番を待つ江衣花は、隣りにいる戸田に聞く。
「面談一人で受けるんだ。」
「うん。」
「ご両親何してるの?」
「さあ。うちは普通と違うから。」

校長室
「近藤先生と、元PTA会長の安田さんは、和解が成立したそうです。
 これでバレー部は、大きな波風を立てず、活動を再開できそうです。」
「いいんじゃないでしょうか?」と校長。

バレー部
練習に精を出す溝口、安田。
「結局、諦めない方を選んだんだ。」と彩。

職員室
机の引き出しから一枚の色紙を取り出す夕子。
『瑞穂へ
 女子バレー部より』

プール
夕子は水に浮かび考えこむ。

その夜、夕子はまた長嶋家のインターホンを鳴らす。
「どうぞ中へ。そんなところに立っていらしても困ります。」

夕子が長嶋家に入っていくのを戸田は見ていて・・・。



あきらめないことを教えるのも親の仕事。
でも、近藤先生の言っていた
「黙って見守ってやるのも親の仕事なんじゃないですか?」
これができないと、モンスターペアレントになってしまうのかなぁ。

諦めるなと言っておきながら、負けると分かると諦めさせる。
負けることも挫折することも大きな経験になるのに。
誰だってそういう経験しているはず。
瑠美子自身もそういう経験があったのに、そこで学べず、後悔ばかりして
生きてきたのでしょう。
わが子可愛さのあまり、そんな苦労はさせたくない、という考えもあるけれど、
瑠美子の場合、我が子への愛情というよりは、ただただ、夫や子供に恥をかかされたくない、
そんな思いが表面に出ていました。

エスカレートするモンスターマザーの暴走。
お酒飲めない人に日本酒って、怪我よりも大きな問題になってしまうんじゃ。

和食屋さんでライオンの親は子を崖から突き落とす、という話をしていましたが、
ラスト、崖から突き落とされた母親に息子が手を差し伸べていた。
息子も夫もいい人で良かったね。
現実ならなかなかこう、簡単にはいかないでしょう。

3人の女教師の授業内容、食事の際の会話がしっかり物語にリンクされていて、
こういう構成、大好きです。
今回の時間外料金は2万円、母親から貰った新しいシューズ代。
時間外料金の設定は一律ではなく、その子に応じて、というところも良いです。

長嶋家の娘が色紙の書かれた瑞穂なのか。
戸田は瑞穂のことを知っていて、瑞穂のことで夕子を恨んでいるのかな?



ランキングに参加中!応援クリックよろしくお願いいたします。
人気blogランキング    TV Drama Ranking



公式HP


黒の女教師 オリジナル・サウンドトラック
黒の女教師 オリジナル・サウンドトラックTVサントラ

Anchor Records 2012-09-05
売り上げランキング : 54407


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



THE OVER(初回生産限定盤)(DVD付)
THE OVER(初回生産限定盤)(DVD付)UVERworld

ソニー・ミュージックレコーズ 2012-08-29
売り上げランキング : 36


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



黒の女教師―ブラック・ハイスクール・ストーリー (Linda BOOKS!)
黒の女教師―ブラック・ハイスクール・ストーリー (Linda BOOKS!)山下友弘 荻田美加

泰文堂 2012-07-11
売り上げランキング : 21384


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



チャイム・トゥ・チャイム
「教師の仕事は、始まりのチャイムが鳴ってから、終わりのチャイムが鳴るまで。
 必要以上に、生徒に深入りはしないこと。」

黒い女教師のパターン
・女教師3人での食事のシーン。
・「夜は、学校の準備室にいます。」
・「そろそろ時間です。」
・暗い廊下を3人で歩く。高倉、白衣を脱ぎ捨てる。
・「それでは、課外授業を始めます。」
・回し蹴り
・「愚か者!!」
「学校で先生に教わらなかった?」
・「それではこれで、課外授業を終わります。」
・「先生、ありがとうございました!」
プラス、
・プールのシーン
・長嶋家

第一話
・勝ち組と負け組
・統計『新任教師の離職率』
・脅迫された10万円
・「悪いことをしたら自分に返ってくる。
 それが社会のルールって、学校で先生に教わらなかった?」
・「悪いことをしたら自分に返ってくる。
  そうだよね。」と彩

第二話
・自己プロデュースとリセット
・統計『教師の残業代(教職調節学)給料の4%。』
・プレゼント代5万円
・「間違いをリセットできるのは、パソコンの中だけって、
  学校で先生に教わらなかった?」
・「間違いはリセットできない。」と彩。

第三話
・痴漢詐欺
・人間も見る人によって180度変わる/女の恨み
・自分の言葉
・恐喝されかけた10万円
・「嘘つきは泥棒の始まりって、学校で先生に教わらなかった?」

第四話
・モンペ
・諦めるな/二兎追うものは一兎をも得ず//親の支配/勝てない勝負/ライオンの親子
・「子供はどんな母親だって憎みきれない。悲しいけどそれが真実。」(彩)
 「だからこそ、他人の手が必要な時がある。」(夕子)
・「逃げることは誰にでもできる。でも後悔からは逃げられない。」(夕子)
・「諦められるのも才能の一つ。でも諦めないのも才能の一つ。」(彩)
・統計『東大合格者、バレーボール全国大会に出場できる選手の割合』
・新しいシューズ購入代・2万円
・「人のせいにするのは卑怯者って、学校で先生に教わらなかった?」

第五話

第六話

第七話

第八話
 
第九話
 
第十話



キャスト
高倉夕子 … 榮倉奈々
  ○  
戸田トシオ … 松村北斗
望月亮平 … 千葉雄大
下村明日香 … 大野いと
杉本順平 … 西井幸人
松本 栞 … 土屋太鳳
安田俊介 … 山ア賢人
山岸リオ … 竹富聖花
佐伯江衣花 … 広瀬アリス
栗原啓太 … 太 賀
野間 薫 … 杉咲 花
三島恭子 … 藤原令子
立花 聡 … 上遠野太洸
梅原 優 … 中条あやみ
  ○  
青柳 遥 … 木村文乃
落内福子 … トリンドル玲奈
野口警察官 … 駿河太郎
堀田副校長 … 光石 研
内田すみれ … 市川実日子
芹沢校長 … 南 果歩
藤井 彩 … 小林聡美


スタッフ
原案・脚本
 山下友弘 (連ドラシナリオ大賞)
脚 本
 大林利江子
 吉澤智子
 池田奈津子
音 楽
 出羽良彰
音楽プロデュース
 志田博英
主題歌
 UVERworld 『 THE OVER 』/ ソニー・ミュージックレコーズ
演 出
 岡本伸吾
 石井康晴
 川嶋龍太郎
プロデュース
 伊與田英徳
製作著作
 TBS

榮倉奈々さんの主な出演作品



木村文乃さんの主な出演作品



市川実日子さんの主な出演作品



小林聡美さんの主な出演作品





タグ:黒の女教師
16:51 | CM(0) | TB(0) | 黒の女教師 | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。