2012年08月26日

黒の女教師 6

『親子の愛!?暴力・音大女教授に愚か者』

美術室、彩(小林聡美) の授業
「だまし絵を見るポイントは、核となる絵を見つけること。
 そして一度見つけたら、決して目を離さないこと。
 もし目を離せば・・・大事なものを見失う。」

国文館高校3年D組の 三島恭子 (藤原令子) は進学先を音楽大学にするのか
私立文系にするのか悩んでいた。
亡くなった母の親友で親代わりでもある音大教授の かなえ (杉田かおる) に
師事してピアノと作曲を学んでいるが、作曲コンテストでは常に二位止まり。
かなえの娘であり幼馴染の 愛 (小池里奈) には一度も勝てたことがない。
そして進路相談の折に 夕子 (榮倉奈々) に、
「音大を卒業する、年間約4500人のうち、
 プロとして自立できるのは約3%。
 半数は就職先が決まらないのが現状。
 コンクールではいつも2位どまり。
 港南音大教授・石川かなえの娘、石川愛に勝てたことは、
 かつて一度もない。
 狭い世界ですら勝てないなら、早めに諦めるほうが賢明ね。」
と切り捨てられてしまう。
そこへかなえがやってきた。
「そういう指導の仕方はいかがなものでしょう。
 港南音大の、石川かなえと申します。」
「ということは三島さんの・・・」と遥。
「講師であり、親代わりです。
 恭子さんの亡くなった母親とは親友で、彼女のことは、娘のように
 かわいがってきました。」
「そうでしたか。」
「生徒同士を比較するのは、教育者として間違っていると思います。
 しかも、進路の話で簡単に諦めろというのは。」
「高校生の約70%は、将来平凡でも安定した仕事を希望。」
「高倉先生!」
「勝ち目のない夢を追うほど、高校生は子供じゃない。」
「・・・」

「ああいう教師がいるから芸術がダメになるのよ!
 あなたは愛と一緒に、港南音大にいらっしゃい。
 私が力添えするから。
 大丈夫。あなたには才能があるんだから。」
「・・・そうですかね。」
「え?」
「高倉先生の言うとおり、私は愛に勝てたことがない。
 本当に、音楽でやっていけるんでしょうか。」
「恭子ちゃん・・・。」
「私も所詮、安定を求める70%の側かもしれませんね。」
「・・・」
かなえは娘・愛が校門にいるのに気づき、笑顔で手を振る。
「ねえ恭子ちゃん。銀座のリリーホールって行ったことある?」
「リリーホール?」
「昔、あなたのお母さんと二人で、演奏会を開いたことがあるの。
 あの時は最高に幸せだったわ。
 愛とあなたが大人になったら、二人に同じ場所で演奏させたい。
 それが、私達の夢だったのよ。」
「・・・」

音楽室
自作『トワイライトゾーン』を弾く恭子。

(回想、10年前、病院)
「恭ちゃんは、歌を作るのが上手ね。」
「うん!恭子、お歌が好き。」
「ずーっと好き?」
「ずっと!」
「きれいな空。
 暗くなる前のこの時間、神様が降りてくるの。」
「ふ〜ん。」
「今みたいな時間、何ていうか知ってる?
 トワイライトゾーン。」
「トワイライトゾーン?」
「色んなものがぼやけて、見えにくくなる。
 神様が、わざとそうして試してる。
 その人に、どれだけ勇気があるか。
 前が見えないからって、怖がって泊まってちゃダメ。
 大丈夫。あとでちゃんときれいな景色が見えるから。
 お歌聞かせて。」
恭子がハミングする。
(回想終わり)

その頃、かなえは亡くなった親友との会話を思い起こす。
(回想、病院)
「かなえ・・・うちの恭子のこと、お願いね。」
「何言ってんのよ。」
「恭子と・・愛ちゃん。いつか二人で、リリーホールへ。」
「・・・」
「お願い。」
「分かった。約束するわ。」
(回想終わり)

そんな中、恭子はかなえにトワイライトゾーンをプラチナジュニア音楽杯に
送ったと報告。かなえの表情が一瞬曇る。
「分かってます。小さな賞でも一番になれないのに、あんな賞、通るわけないって。」
「若い作曲家の登竜門だものね。
 金賞は卒業後、音楽留学が約束される。
 その分、競争率も並じゃないわ。」
「でも、この曲は私の集大成なんで。」
「・・・」
「これがダメなら、潔く普通の大学行こうかな。な〜んて。」
「恭子ちゃん・・・」
「最後の賭けです。」
「・・・」

学校の屋内プールで泳ぐ夕子。その夕子を見つめる戸田トシオ。
「尾行癖が直らないようね。」
「・・・」
「今度は何?」
「先生のこと知りたいんです。
 先生のことが、忘れられなくて。」
「・・・」
「先生にもいるんじゃないんですか?
 忘れられない人。」
「・・・」

美術室
「上り坂か下り坂か。
 試してみないと分からない。
 お〜。下り坂。
 ほら、転がしてみて。このへんから、片目を閉じて。」
彩に言われてボールを置く恭子。
「上り坂に見えて、下り坂。」
「才能と同じですね。
 人生上がるか下がるか。
 試してみないと分からない。
 あ、藤井先生油絵描いてたんですよね?」
「・・・あ〜。前はね。」
「もう描きたいとは思わないんですか?」
「・・・」
「芸術系ってリスク高いですもんね。
 才能も、偏差値みたいに先に数字で分かればいいのに。」
「偏差値の代わりなら、いくらでもあるんじゃない?
 例えば、ライバルとか。」
「・・・」
「見たくないのに、つい見てしまう。」

美術室の帰り、音楽室から 「 トワイライトゾーン 」 が聞こえてきた。
何と弾いていたのは愛だ!
「愛!」
「あ、恭子。」
「今の曲、何で愛が弾いてたの?」
「何でって、練習してたんだけど。コンクール用で。」
「・・・私の曲、トワイライトゾーンと主旋律がそっくり。」
「え?」
「何でこんなことするの?」
「・・・こんなことって。」
「盗作、したんでしょ?」
「まさか!・・・」
「もういい。かなえ先生に話してくる。」
「待って!言いがかりつけないでよ。
 私には勝てないって、認めたくないだけなんでしょ?」
「あんたこそ、かなえ先生の娘だから、色々おまけしてもらってるんじゃない?
 コンクールだって、先生の娘だから、得してるんじゃないの?」
「・・・もういい。そんなつまんない曲、あんたにあげる!」
「つまんない曲って何?謝ってよ!
 これは私とお母さんの大事な曲よ!
 盗んだくせに、何言ってんのよ!泥棒!」
「だから、もういらないって。」
「あんたなんかに音楽やる資格なんていない!」
「・・・」
「消えてよ。私の前からいなくなってよ!」
「・・・」

翌日、かなえから愛がいなくなったと連絡が入る。
自分のせいだと後悔する恭子・・・。

夕子の授業
「生物の中で、共食いは多く見られる現象。
 特に水中の生物の、9割は共食いをしていると考えらている。
 その主な理由は、極限の食料不足。
 他には、椅子取りゲームに負けた弱者を排除しているという説もあり、
 それもまた・・・自然の摂理と言えます。」

そんな中、恭子がコンクールで金賞を受賞したとの知らせが届く。

「これであなたの未来は安泰。
 皮肉な話ね。このタイミングで道が開けるなんて。」と夕子。
「どういう意味ですか?」
「B組の、石川愛。」
「・・・」
「身に覚えがあるんじゃない?」
「でもそれは愛が、」
「とどめを刺して欲しいなんて嘘。
 あなたはただ、自分の音楽を守りたかっただけ。
 これで音楽に専念できればいいけど。」
「待って先生。愛のこと何か知ってるんですか?」
「・・・」

5日後、職員室
「今朝も、メールが来たんですけど、でも居場所を教えてくれなくて。
 先生、何か分かったことありませんか?」とかなえ。
「いや、それが、クラスの生徒にも連絡がないみたいで。」と榎戸。
「あの全員に聞いたんでしょうか?
 もう5日も経つのに、誰にも連絡してないなんて。」
「失礼ですが、お父様は・・・」
「夫とはもう随分昔にわかれたきり、あの子は連絡先も知りません。」
「そうですか。どうでしょうここは正式に、警察に捜査を依頼してみては。」と副校長。
「ああ・・・でも・・・本人からメールが届くうちは、警察も動いてくれないんじゃ。」
「確かに、まあそうですね。」
「大丈夫。あの子は戻ってきます。
 実は、愛が応募した曲が、高校生アジア作曲コンクールで、金賞を受賞したんです。」
「アジア作曲コンクール・・それって、」
「世界的音楽家を開拓するための、国際コンクールです。」と副校長。
「ずっと私達親子の、目標でしたから。」
「すごいじゃないですか!おめでとうございます!」
「で、そのことを本人には?」と副校長。
「メールで伝えました。」
「そうですか。」
「授賞式の日が、迫っているんです。」
「それは、つまり・・・」
「愛は必ず、授賞式の日に戻ってきます。
 私達の夢が、叶う瞬間ですから。」

「夢ねぇ。」すみれが呟く。

小料理屋
「0.12秒差。
 オリンピック陸上男子100メートル、1位と2位の差。」と夕子。
「どっちも9秒台だったわよね?」とすみれ。
「ウサイン・ボルト、9秒63。ヨハン・ブレーク、9秒75。」
「はぁ〜。どっちも超人。大差ないわ。」とすみれ。
「彼らにとって、そのわずかな差がすべてです。」
「ねえ、9秒台で走るとさ、どんな景色が見えるんだろう。」
「想像つきませんね。」
「才能ある人が、よく神が降りてくるとか無になるって言うじゃない?」
「はい。」
「一度でいいから、そんな感覚味わってみたいよね〜。
 藤井先生?」
「え?」
「聞いてます?」
「ああああ、うん。・・・」

すみれの授業
「ものうらやみし、身の上嘆き、人の上言い。
 これは、枕草子の中の一節です。
 他人を羨ましがり、自分の身の上を嘆く。
 あ〜憎らしいって。
 ほんと、今も昔も、ダメなヤツほど他人を気にするのよね〜。
 でも、そういうヤツって必ず身を滅ぼすのよ。
 気がつけば、大切な何かを失っている。
 な〜んてね。」

依然として行方不明の愛が、自分とは比べ物にならない大きな賞を獲った
ことを知り、さらにもやもやする心を持て余し・・・。

そんな時、音楽室からトワイライトゾーンが聞こえてきた。

音楽室
「愛・・・」
そこに彩がやってきて・・・。

教室に戻った恭子は、生徒たちみんなに愛のことで責められる。
「石川愛消したの、あんたなんだって?」
「普通幼馴染にそこまでする?」
「知らない!私は何もしてない!」と恭子。
「何かひどいこと言ったんじゃねーの?」
「違う!愛が私の曲を!」と恭子。
「そもそも言い過ぎでしょ。音楽やる資格ないとか何様?」
「つーかどっちにしても勝てねーんだよ!」
「嫉妬してたんだ。小さいね。」
「本当は、あんなこと言うつもりじゃなかった。
 まさか、ホントに愛がいなくなるなんて・・・。」と恭子。
「愛ちゃん、可哀想。」
「か〜ごめかごめ かごのなかのとりは いついつでやる」
「違うの・・・」
「うしろの正面だ〜れ?」
恭子が振り返ると、夕子がいた。
「本当に消えるべきは、あなた。」

悪夢に飛び起きる恭子。
「三島さん。大丈夫?あなた音楽室で貧血起こして、」と遥。
「愛は?高倉先生は?」
「高倉先生?あなた一人で倒れてたのよ。」
「・・・」
「石川さんのことが心配だったのね。大事な幼馴染だもんね。
 早く帰ってくるといいわね。」
「・・・」

美術室
「藤井先生!」
「受賞のこと聞いたわよ。おめでとう。」
「・・・とても、とても大切な曲が認められたんです。
 たぶん、もう二度とあんな曲は作れない。
 その曲が、金賞をとったのに、嬉しくないんです。」
「あなたはあなた。自分の道を突き進めばいい。」
「藤井先生・・・」
「とかなんとか言って欲しい?」
「え?」
「人の目を騙すのは簡単。
 だけど自分を騙すのは難しい。」
「・・・」
「結局、あなたの心は何を求めてるの?」
「苦しいんです。このままじゃ、このままじゃいけない気がして・・・。」
「助けてあげようか。
 そうね。報酬は1回のレッスン代でいいや。」
「・・・報酬?お金出せっていうんですか!?」
「そりゃそうでしょ。助けてあげるんだから。」
「・・・藤井先生だったら分かってくれると思ったのに。」
「夜は美術準備室にいるから。」
「もういいです!」

その後恭子はかなえのもとへ。
「かなえ先生!私先生に言わなきゃいけないことがあるんです。
 私の曲トワイライトゾーン。
 あれを愛が弾いているのを聞いて、私つい、盗作されたと思って
 ついカっとなっちゃって。
 愛にひどいこと言っちゃったんです。いなくなればいいって。」
「・・・」
「前に先生、言いましちゃおね。
 愛と私、二人でリリーホールで演奏会開くのが夢だって。
 でも私にそんな資格ないんです。
 ずっと愛が妬ましかったんです。だからあんな酷いこと・・・。」
「小さい頃からずーっと比べられてきたんだもんね。
 そういう気持ち、私も分かる。
 私もずーっと、あなたのお母さんのことそう思ってたの。
 彼女に勝ったことなんてなかったわ。
 リリーホールで演奏したのも、本当はあなたのお母さんだけ。」
「かなえ先生・・・」
「だから、一つお願いがあるの。
 トワイライトゾーンのことなんだけど。」
「はい。」
「残念だけど、受賞は取り消されるわ。」
「え?」
「あれは、愛が先に応募したから。」
「何言ってるんですか?先生。」
「こっちは国際コンクール。あなたのよりもずっと大きな賞よ。
 初めて譜面を見せられた時、愛の名前で応募したのよ。」
「・・・そんなバカな。」
「あの子が先に、賞をとってたの。」
「そんなの許されるわけない!それは私の曲です!」
「どんな無能な人間でも、人生でひとつは名作を作り出せる。」
「どういう意味ですか?」
「あなたなんかが金賞をとったところで、遅かれ早かれ実力不足で終わるでしょ。
 でも愛は別。あの子には才能がある。
 私とあなたで、愛の未来を作ってあげたいの。」
「・・・トワイライトゾーンを盗んだの、先生だったんですね。」
「答えは・・・イエス、でもノー、でもない。
 結果が全てよ。
 トワイライトゾーンの作曲者は、石川愛。
 作曲の権利に、登録する必要はないの。
 先に世に出たほうが勝ち。
 愛は、この賞で、世界に羽ばたくわ。」
「先生が・・・」

かなえの携帯が鳴る。着メロはトワイライトゾーン。
「この曲!」
「そう。トワイライトゾーン。愛の曲よ。
 はい。ああ、金賞作品。ええ。
 あれは確かに、娘が作曲した曲です。
 ああ、盗作は残念ですが、教え子の不祥事ということで
 私にも責任があります。」
「違う!」と恭子。
「争うつもりはありません。
 三島恭子の受賞を、取り消していただければ。はい。」
かなえが電話を切る。

「私は・・・信じてたのに。今までずっと。」
「・・・」
「返してよ!あれは私とお母さんの大事な曲よ!」
「訴えたければ訴えれば?
 無駄だと思うけど。」
「・・・」

校長室
「三島恭子の件ですが、盗作の疑いがあがってます。
 これが事実なら、我が校の評価にも影響が。」
「しばらく、様子を見ましょうか。」

職員室
「三島さんが盗作なんかするわけありません!」と遥。
「事実、先に石川愛が受賞した作品で、三島恭子の金賞は、
 取り消しになるそうです。」と副校長。
「そんな・・・やっと1位取れたのに。」
「盗作か。そんなことするような子に見えなかったですけどね。」
「いずれにせよこれが事実なら、もはや三島恭子の音楽の道は
 厳しいかもしれませんね。」
「芸術の世界は、狭いですから・・・。」

夜、恭子は美術準備室へ向かう。
「遅かったじゃない。」と彩。
「それで、お望みは?」と夕子。
「やっぱり作品を取り返したい、とか?」とすみれ。
「私、音楽をなくしたくないんです。」
「約束のものは?」と彩。
「これです。」
彩は封筒を受け取り、夕子に渡す。

白衣を脱ぎ捨てる夕子。
「それでは、課外授業を始めます。」

かなえの携帯に愛からの着信。
「愛?」
「お母さん。心配かけてごめんね。
 明日の授業しき会場には、絶対行くから。」
「あ〜。良かった!愛、やっと戻ってきてくれるのね。」
「うん。」

高校生アジア授賞式会場
ステージに愛の姿はなかった。
かなえは、愛が受賞を辞退したことを知らされる。

「お母さんの目の場所でピアノを弾くから来てほしい」との伝言に、
かなえは銀座のリリーホールに向かう。

「今そっち向かった。予定通りちゃんとできる?
 返事は?」と彩。
「はい、分かりました。」と、リリーホールにいる野口警官。

リリーホール
舞台でトワイライトゾーンを弾くのは、愛ではなく、恭子だった。
そこへ、夕子、すみれが姿を現す。
「あなた達は・・」
「どうも。」
「愛は?愛はどこにいるの?」
「作品は子供のようなもの。」と夕子。
「え?」
「その子どもを奪われたら、どんな気持ちになるんでしょうね。」
「何言ってるの?」
「自分の大事な子供を永遠に奪われる。
 あなたにはその気持を味わってもらいます。」
「・・・」

愛がピアノを弾く姿を見守る彩。
その背後には愛がいた。

「子供を奪うって・・・一体、愛をどこへやったのよ!
 教えなさいよ!」

涙を流しながらピアノを弾く恭子。
『前が見えないからって、怖がって止まっちゃダメ。
 大丈夫。あとでちゃんときれいな景色が見えるから。』
母の言葉を思い出しながら・・・。

「愛は?愛はどこよ!」

「お母さんもうやめて。」
「愛!愛、早くこっちにいらっしゃい。愛を返しなさい!」

「その前に、私の曲を返して!」と恭子。

「何なのよ。教師のくせに人の娘誘拐して、ただで済むと思ってんの?」
「・・・」

「この人は、もう私の母親ではありません。」
「愛・・・」

「実は、あなたのお嬢さんから頼まれたの。」と彩。
「・・・」

「音楽室で、恭子とケンカしたあの日。」
(回想)
「今までのコンクール賞金、30万あります。
 実力で手にしたお金じゃないけど・・。」と愛。
「母親が作った曲を応募してた。
 つまり、ずっと身代わりで賞をとってたってわけ?」とすみれ。
「でもまさか、恭子の曲に手を出すなんて。
 もう私には、音楽をやる資格はありません。」
「音楽を捨てるってこと?」
「捨てるのは・・・音楽だけじゃありません。
 お母さんを捨てたいんです。」
(回想終わり)

「さよなら。お母さん。」
「・・・私を捨てるなんてできるわけないでしょ。
 あなた何もわかってない。
 あなたはね、私のもとにいてこそ輝けるの。
 あなたには、私がいないとダメなの。」

「それはどうかしら。」

「どうも。警察です。」野口登場。

「娘がいいないのに、警察に通報しなかったのはなぜ?」と夕子。
「心配ごとがあったのよね。娘じゃなくて自分の。」とすみれ。
「何の話よ。」
愛が服を脱ぎ始める。
「愛!愛、やめなさい!」
愛の背中には無数の虐待の痕・・・。

「こんな厳しいレッスンしてたってバレたら、困るもんね〜。」とすみれ。
「あとは署の方でお聞きしましょうか。」と野口。
「私はただ、音楽に貢献したかったのよ。
 それだけじゃないわ。
 私のおかげで、ダメな生徒たちが、開花できたのよ。
 見返り求めたっていいじゃない!
 ・・・ふふふ。ホントのこと教えてあげましょうか。
 確かにあなたの母親は才能があった。
 でもあんたは違う。あんたは才能ゼロの凡人。
 夢を追えば、せいぜい路頭に迷うのがオチ。
 人間はね、2つに分かれるの。
 舞台に上がる人間と、客席にしかいれない人間!
 あんたは、舞台に上がる器じゃない!
 さ、帰ってレッスンするわよ。」
「やだ!やだ!離して!」
「私は、あんたのために夢を諦めたのよ!」
愛を突き飛ばすかなえ。
「きゃっ!」
「やめてください!」
「どきなさいよこの凡人!」
恭子を突き飛ばすかなえ、その時夕子の回し蹴り、炸裂!

「愚か者!!
 才能が足りなかったのは、あなた。
 夢に見切りをつけたのも、あなた。
 自分の問題を他人にすり替えてんじゃないわよ!
 夢をかなえたいなら、最後まで貫けって、
 学校で先生に教わらなかった?」
「・・・」

「お母さん。私もうお父さんと暮らしてるの。」
「・・・何ですって?」
「もうこれ以上、お母さんの身代わりでいるのは嫌なの。」
「・・・」

「恭子、今までごめんね。」
「愛・・・」

「待ってよ、愛!」
「ここまでです。」と野口。
「離して!あの子は私の子よ!」
「完全に、児童虐待防止法違反です。
 傷害の容疑で連行します。」
「愛!!愛!!」

「これで、課外授業を終わります。
 ライバルが去って満足?」
「え?」
「他人が気になるようなら、さっさと夢を捨てることね。」
「もちろん、あなたの自由よ。」とすみれ。
「さっきの曲、よかったわよ。とか何とかいってほしい?」と彩。
「先生。」恭子が微笑む。
「これからが勝負ね。」
「はい。ありがとうございます。」

校長室
「盗作問題で、三島恭子の潔白が証明され、
 プラチナジュニア音楽杯、金賞が確定しました。」
「ハハハハ。」手を叩いて喜ぶ校長。
「彼女には特に指導なしということで。」
「いいんじゃないでしょうか。」

職員室
「卒業したら4年間パリ留学か。今から楽しみだね。」と遥。
「ご心配おかけしました。」
「三島さん、頑張ってね。」
「はい。」

美術室
彩はキャンパスを見つめ・・・そして筆を取る。

そんな彩を戸田が見ていて・・。


杉田かおるさん、さすがの迫力!
でもまさか、自分の娘をあんなに傷つけているとは思わなかった。
背中だけでなく、心までも・・・。

恭子たちにとっての音楽と、彩にとっての美術。
彩がなぜ筆を置いたのかが気になります。

黒の女教師たち、3名ともそれぞれ過去に色々あるみたいですね。
夕子と長嶋家の娘との過去。
油絵をやめることになった彩。
すみれの不倫。

終盤は、彼女たち一人一人にスポットが当てられていくのかな?
そこが気になります。



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チャイム・トゥ・チャイム
「教師の仕事は、始まりのチャイムが鳴ってから、終わりのチャイムが鳴るまで。
 必要以上に、生徒に深入りはしないこと。」

課外授業のレッスン料
生徒が別のことで使おうとする金額を夕子は要求。
同じ金額、でも、ずっと有意義な使い方。

黒い女教師のパターン
・女教師3人での食事のシーン。
・「夜は、学校の準備室にいます。」
・「そろそろ時間です。」
・暗い廊下を3人で歩く。高倉、白衣を脱ぎ捨てる。
・「それでは、課外授業を始めます。」
・回し蹴り
・「愚か者!!」
「学校で先生に教わらなかった?」
・「それではこれで、課外授業を終わります。」
・「先生、ありがとうございました!」
プラス、
・プールのシーン
・長嶋家

黒の女教師の過去
・夕子と長嶋家
・油絵をやめることになった彩。
・すみれの不倫。

第一話
・勝ち組と負け組
・統計『新任教師の離職率』
・脅迫された10万円
・「悪いことをしたら自分に返ってくる。
 それが社会のルールって、学校で先生に教わらなかった?」
・「悪いことをしたら自分に返ってくる。
  そうだよね。」と彩

第二話
・自己プロデュースとリセット
・統計『教師の残業代(教職調節学)給料の4%。』
・プレゼント代5万円
・「間違いをリセットできるのは、パソコンの中だけって、
  学校で先生に教わらなかった?」
・「間違いはリセットできない。」と彩。

第三話
・痴漢詐欺
・人間も見る人によって180度変わる/女の恨み
・自分の言葉
・恐喝されかけた10万円
・「嘘つきは泥棒の始まりって、学校で先生に教わらなかった?」

第四話
・モンペ
・諦めるな/二兎追うものは一兎をも得ず//親の支配/勝てない勝負/ライオンの親子
・「子供はどんな母親だって憎みきれない。悲しいけどそれが真実。」(彩)
 「だからこそ、他人の手が必要な時がある。」(夕子)
・「逃げることは誰にでもできる。でも後悔からは逃げられない。」(夕子)
・「諦められるのも才能の一つ。でも諦めないのも才能の一つ。」(彩)
・統計『東大合格者、バレーボール全国大会に出場できる選手の割合』
・新しいシューズ購入代・2万円
・「人のせいにするのは卑怯者って、学校で先生に教わらなかった?」

第五話
・花火と恋
・「ズルも、大人の知恵の一つ。
  今の日本じゃね、まともにやったって損するだけ。
  反則勝ちでも勝ちは勝ちだから。」
・見栄
・立花の50万→栞の携帯本体
・「反則勝ちは失格って、学校で先生に教わらなかった?」 

第六話
・共食い、ライバル、嫉妬
 他人を羨ましがり、自分の身の上を嘆く。
・高校生の約70%は、将来平凡でも安定した仕事を希望
・1回のレッスン代
・「夢をかなえたいなら、最後まで貫けって、学校で先生に教わらなかった?」
・彩先生の過去

第七話

第八話
 
第九話
 
第十話



キャスト
高倉夕子 … 榮倉奈々
  ○  
戸田トシオ … 松村北斗
望月亮平 … 千葉雄大
下村明日香 … 大野いと
杉本順平 … 西井幸人
松本 栞 … 土屋太鳳
安田俊介 … 山ア賢人
山岸リオ … 竹富聖花
佐伯江衣花 … 広瀬アリス
栗原啓太 … 太 賀
野間 薫 … 杉咲 花
三島恭子 … 藤原令子
立花 聡 … 上遠野太洸
梅原 優 … 中条あやみ
  ○  
青柳 遥 … 木村文乃
落内福子 … トリンドル玲奈
野口警察官 … 駿河太郎
堀田副校長 … 光石 研
内田すみれ … 市川実日子
芹沢校長 … 南 果歩
藤井 彩 … 小林聡美


スタッフ
原案・脚本
 山下友弘 (連ドラシナリオ大賞)
脚 本
 大林利江子
 吉澤智子
 池田奈津子
音 楽
 出羽良彰
音楽プロデュース
 志田博英
主題歌
 UVERworld 『 THE OVER 』/ ソニー・ミュージックレコーズ
演 出
 岡本伸吾
 石井康晴
 川嶋龍太郎
プロデュース
 伊與田英徳
製作著作
 TBS

榮倉奈々さんの主な出演作品



木村文乃さんの主な出演作品



市川実日子さんの主な出演作品



小林聡美さんの主な出演作品





タグ:黒の女教師
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