2012年09月02日

リッチマン, プアウーマン 8

『全てを捨てて君と・・・明日への旅立ち』

辞任会見を終えた日向徹(小栗旬)を、朝比奈恒介(井浦新)が待っていた。
「上出来だったよ、上出来!」
「全部・・・お前なのか?」
「・・・フッ!アハハハハ!
 そうだな。考えれば、全部俺がやったことだな。アハハハハ。
 才能はあるが、社会性のないガキ見つけて、
 おだてて、絶妙なところで金を増やして、
 でかいオフィス買ってやって、
 何からなにまで、好きなよ〜に遊ばせてやった。」
「・・・」
「全部、俺がやったことだ。」
「・・・」
「でもちょっと反省してんだよ。
 フッ。気づくのが遅かった。
 ガキは、甘やかし過ぎると・・・腐る!」
「・・・」
「俺が、お前を、こんなふうにしたんだ。」
「・・・」

山上芳行(佐野史郎)は日向に社長退任及び退職に伴う支払金額の算出を説明する。
保有株買い取り額、50億180万8,920円、
謝罪金の支払い50億円がそこから差し引かれ、残りは150万8,920円。
「これじゃほとんど無一文だ。
 複雑ですよ、私自身。
 正直言ってまだ信じられない。」と山上。
「いつからだ?いつから朝比奈は!」と日向。
「さあ。俺にはあの人の考えは読めない。」
「・・・」
「・・・」
「株はどうなってる?」
「あなたが、サーバールームを買うために手放した5%の株も含め、
 株価が底を打った時に一気に買い上げて、今、朝比奈さんの保有率は
 40%超えています。」
「情報漏えいもあいつが・」
「まさか!だって証拠も何も。」
「・・・」
「嫌な話はさっさと終わらせましょう。
 それからパーソナルファイルのインターフェースですが、
 こちらのプログラムも所有権は会社にありますので、手を引いてください。」
「え・・え!?手を引く?」
「パーソナルファイルは、取締役会で承認されたNEXT INNOVATIONの新規事業です。
 あなたの手からは離れる。」
「・・・そんなことは絶対にさせない!」

オフィスに戻った日向はパソコンを立ち上げるが、アクセス拒否されていて・・・
データは自動消去されてしまう。

日向は心配する社員たちを前に、パーソナルファイル事業だけを切り離して
新会社を作る、と宣言する。
そこへ朝比奈がやってきた。
「どうだ。日向徹らしいだろ?
 NEXT INNOVATIONは少し大きくなり過ぎた。
 アイデアとスピードで勝負してきた日向には、この大所帯は、足手まといなんだよ。」
「じゃあ、本当に新会社を?」と小川。
「日向徹の考えることは、俺の想像を超えるからな。」
「・・・」
悔しそうな日向を鼻で笑う朝比奈。
「これからは、私が、このNEXT INNOVATIONの少々重い舵を取る。
 不安を抱くことを恐れるな!これも成長の一過程だ。
 未来をつくるのは、変わっていく事を、楽しめる人間だ。
 君たちなら、できる。
 そうだろ?」
「はい!!」
「さあ、始めよう。」
「はい!!」

朝比奈の圧倒的な存在感の前に、日向は敗北感を味わう。

そんなふたりを、会社に戻ってきた夏井真琴(石原さとみ)は複雑な心境で見つめる。

会社を去る前にデスクを片付け始めた日向。そこへ真琴が顔を出す。
「何だ?」
「あの・・・驚きました、急に。」
「・・・」
「あ、お手伝いしましょうか?」
「いいからほっといてくれ。」
「すいません・・・。」
「製薬会社には?行ったのか?」
「はい。こんな一学生をすごく丁寧に対応してくださいまして。
 さすが一流企業は違うなぁっていうか。」
「嫌みか。」
「あ、いや、そんなつもりで言ったわけじゃ。」
「で?」
「で?」
「で?」
「で、あの・・・今後のことを、色々とお話させていただきました。」
「・・・そうか。良かったな。」
「・・・」
真琴の報告に日向は寂しさを感じる。

社員たちは日向解雇の話題でもちきり。
「俺大正解だと思うんだよね。朝比奈社長。いいじゃない!」
「今までがおかしかったんだよ。日向徹は組織のトップに立つ人間じゃない。」
「常識ないしね。」
「朝比奈さんはいいよ。見たでしょ?オーラあるよ。安心する。カッコイイしね!」

「なあ、パーソナルファイルが切り離されるんだろ?
 で、日向社・・・さんがその指揮を執ると。
 そうなると、俺らは?」と細木。
「選択を迫られるわけだ。」と小川。
「だよな?」
「NEXT INNOVATIONに残るか。ここを辞めて日向社・・・さんについていくか。」と安岡。
「うーーーーっ!!」叫ぶ3人。

「よし!ついてくるか!」と日向。
「ひ、日向さん!?」と小川。
「な、何なんですか?その素敵な笑顔は!」と細木。
「君たちが、パーソナルファイルにそこまで入れ込んでくれているとは。
 嬉しいね!」
「そりゃあ、思いレはありますけど・・・。」と細木。
日向は通りがかった真琴を捕まえる。
「夏井さんも、来ると言っている。」
「いや、私、そんなこと一言も言ってませんけど。」
「でも、何か夏井さん大手の製薬会社から内定もらったって。」と安岡。
「それを断って、僕のところに来ると言っている。
 なかなか言えたことじゃない。」
真琴の口をふさいで答える日向。
「君たちは、パーソナルファイルプロジェクトになくてはならない人間だ。
 僕は、君たちを必要としている。」
「行きます!僕、日向さんについていきます!」と小川。
「俺だって。インターフェース完成させますよ。
 ここまでやって誰かに取られるなんて、我慢出来ない。」と細木。
「俺はどうしよっかなぁ。どうせ行っても、雑用ばっかだし。」と安岡。
「何だよお前。」と細木。
「いや、じゃあ、日向さんが、俺の名前言えたら、行きます。」
「・・・あ、何?言えるに決まってるだろ。
 えーっと。・・・君は、・・・山岡くんだぁ!」
「だーーー!!残念だなぁ。惜しいなぁ。俺は行けないか。」
「すまん。」
「嘘です!行きますよ!何言ってるんですか?
 俺なんか、山岡でいいっすよ。」
「アハハ。山岡〜!」細木、小川が笑う。
「あ、そうだ。送別会やりますか?日向徹を送り出すんだし。
 華々しくやりましょうよ、送別パーティー。
 そこで俺達、宣言するんですよ。日向徹に、ついていくって!」と安岡。
「お!それいいね!」と小川。
「うーー!カッコイイじゃん俺ら!」と細木。

真琴は3人を見つめる日向の笑顔に気づき・・・。

その頃、朝比奈は山上と密談中。
「どうして否定しないんですか?パーソナルファイルを切り離すなんて話。」
「別に今白黒つける必要ない。
 あいつが出ていきやすいなら、そういうことにしといてやればいい。」
「一つだけ、聞いていいですか?」
「ええ。」
「日向徹がいなくなって途端に失速なんてことにはならないですよね?」
「フフフ。なりませんよ。疑ってるんですか?」
「ああ、いえね。前に、この会社のエンジンは日向徹だとあなたの口から聞いたものだから。」
「・・・」
「いいんですよ、俺は。会社が無事なら。フフフフフ。」
「後悔はさせませんよ。」
「・・・」

真琴は日向の送別パーティーの料理を朝比奈燿子(相武紗季)に頼みに行く。
燿子から、明日で契約満了になるのは寂しいだろう、と聞かれた真琴は否定するも、
日向への気持ちを見抜かれていた。

その日、荷物を持たずに帰っていく日向に朝比奈が声をかける。
「ずいぶんと身軽だなぁ。」
「よく考えたら、持っていかなきゃいけないものなんて一つもなかった。」
「さすが日向徹。潔いね。」
「・・・じゃあな。」
「それ、もらっとこう。」
朝比奈に言われ、日向は通行証を放り投げる。
「じゃあな。」朝比奈が冷たい顔で呟く。

レストランの厨房
「あした?また急だな。ケータリングとなると仕込みが変わるな。」と乃木。
「悪いけど、一緒に頼むわ。」と燿子。
「いいですよ。何か大事な人の送別会なんでしょ?」
「・・・ウフフ。そんな言い方すると嫉妬してるみたいに聞こえるわよ。」
「そりゃまずいな。日本語は難しいな。」
「日本から出たことないくせに。」
「あのな、外国で修行したからすげえっていうその考え方が古いんだよ。
 技術も味も日本は最高峰だろ。」
「はいはい。頼むわよ。」
「あっ。・・・」

その夜、真琴は親友の遥香に相談する。遥香と久賀はどうやらケンカ中らしい。
「もしね、信頼してる人が、急に自分に対する態度変えたら、つらいよね?」
「そうね。でもそれは多分、こっちが気づかないうちに、相手を傷つけてんのよ。」
「・・・」

送別会当日。
安岡は、送別会用のVTRを編集中。
「おい。夕方までは通常業務だぞ。」と山上。
「日向さんがいないと俺・・・やることないんすよ。」
「・・・日向のいない会社か。」

その頃、真琴は朝比奈のオフィスに呼ばれていた。
「今日で終わりだね。」と朝比奈。
「はい。」
「なんだか、ばたばたしてて悪かったね。
 2ヶ月も頑張ってくれたのに、社内が、こんなで申し訳ない。」
「ああ、いえ。」
「後は卒論かな?まあ夏井さんのことだから準備万端か。」
「あ・・・。何か考えがあるんですよね?」
「え?」
「朝比奈さんは、何か考えがあって、日向さんを・・・。
 きっと、何か新しい戦略とか。
 すごいことを、また二人で始めるんですよね?
 これはそのスタートってことですよね?
 あ、といっても私は今日でおしまいなんですけど。」
「ここで、働く気はないか?」
「え?」
「イヤ・・アハ。前から考えていたんだ。
 君は我が社に、必要な人かもしれないって。」
「・・・え、いや、でも・・・。」
「内定が出ていることは分かってる。ゆっくり考えてもらって。
 NEXT INNOVATIONは正式に、君を採用したい。」
「・・・」

送別会のためにやってきた日向は、警備員に訪問を告げる。
「日向・・・日向徹。訪問先、NEXT INNOVTION。
 日向!?」
「アハハ。5年もいて、初めてですね、話すの。」
「ああ。そうですね。でもどうして?」
日向は来客用の名札を受け取り・・・。

「日向さん到着されました!
 どうぞこちらへ!座ってください。
 それでは皆さま、スクリーンにご注目ください。」と安岡。
BGMはCHIKAGOの『素直になれなくて』。

The history of NEXT INNOVATION

2004年 NEXT INNOVATION設立
学生会館の小さな一室から始まった


「うわ〜!若いなぁ。」
「こんな狭いところから。」
「あ!この壁、ここのだったんだ。」

社員、たったの2人

仲間も加わり

2006年 社員数、20名ほどになる

SNS「File」を開発

2006年 SNSの登録者数1000万人到達


「やっぱすごいな。」
「お!山上さん登場。」
「アハハ。」

2007年、山上さんとの出会い
まだ証券マンの頃

2008年 現在の新オフィスへ移転

日向社長、座り心地にご満悦

朝比奈副社長、同じくご満悦


「そうえいば、朝比奈さんは?何でいないの?」とリサ。
「このあとバーンと登場だろ?でっかい花束か何か持って。」
「あー、それだ。がっちり握手かハイタッチ。」

2012年 真っ白だったWallに、たくさんの落書き

「インターンシップ、お疲れ様。」燿子が真琴に声をかける。
「ありがとうございます。
 はぁー。この二人は、何か、強いもので結ばれてますよね?
 だからきっと大丈夫ですよね?」
「・・・」

日向徹と朝比奈恒介がつくった
NEXT INNOVATION,

8年間の歴史。

To be continued


「では、NEXT INNOVATIONの創業者であり、さらなる躍進を目指して、
 このパーフェクトな楽園から出ていこうという、
 はっきり言って無謀な、」と安岡。
「おいおい、そこまで言うなよ。」と山上。
「日向徹さんから一言!」と安岡。

「・・・えーっと。
 8年前は、こういう人間でした。
 社会性がなくて、やたら攻撃的で。
 こんなふうに、沢山の人と関われるような、まともな人間じゃなかった。
 顔と名前もすぐ忘れるし。アハハ。それは今もか。
 まあでも、そんな人間が、時価総額3000億という、
 実際、どのくらいでかいのかもつかめない会社の、社長になるんだから、
 現実は意外と面白い。
 しかも、今そこを出ていくという。
 ほんと、リアルは何が起こるか分からないな。
 ・・・でもだから、この先は、もっと面白くなると思っている。
 パーソナルファイルは、無謀だけど、化けるかもしれない。
 どうなるか分からないから、楽しみだ。
 ああ、もちろん、僕も、僕一人でこんなところまで来れたわけじゃない。
 あっ。山上さんが、口うるさく金の管理をしてくれて。
 それから・・・ああ、いろんな人が。そう、そうだ。
 僕は・・・ ・・・
 朝比奈がいてくれたから・・・。
 朝比奈に、NEXT INNOVATIONを、朝比奈の手に委ねることに、不安はない。
 今までありがとう。」

「このタイミングで、朝比奈新社長、登場!」と安岡。
「え!?」と社員たち。
「となると、出来すぎなんでね。」
「ちょっと〜。」
「照れちゃいますからね。
 あ、そうだ。じゃあここで、言っちゃおうかなぁ。
 皆さんに、お伝えしたいことがあります。
 小川さん、細木さん、こちらへ。」と安岡。
「えっと、突然なんですけども、僕たちは、日向さんについて、」

「ちょ!ちょっと見ろよ!」

社員の声にみんながテレビを見る。
ニュースが朝比奈率いる新生「NEXT INNOVATION」と大手家電メーカー「J1テック」の
パーソナルファイル事業における業務提携を伝えていた。

「NEXT INNOVATION社長、朝比奈恒介です。
 本日は、お集まりいただきまして、ありがとうございます。
 僭越ながら、、私から説明をさせていただきます。
 このたび、JIテックとNEXT INNOVATIONは、共通番号制度導入に伴う
 個人情報の、管理システムの開発を、共同で行うことになりました。
 プロジェクト名は・・・パーソナルファイルです。」
「パーソナルファイルといえば、前社長の日向徹氏が手がけていたものでは
 ないんですか?」と記者。
「日向は、NEXT INNOVATIONから一切手を引いております。」
「株主であることには変わりないんでしょう?
 発言権はあるじゃないですか。」
「日向徹は、NEXT INNOVATIONのすべての株を手放しております。
 パーソナルファイルも、日向徹とは今後一切、関係ありません。」

「つまり、身ぐるみ剥がされてるってこと?」と社員。
「株がなきゃ、金だって無いだろうし。」

「パーソナルファイルがない?じゃあ、僕達何をするんだ?」と小川。
「全部取り上げられて、放り出されるってこと?」と細木。
「・・・あ!今、記者会見!?」と安岡。

社員たちがざわめく中、朝比奈が花束を手に現れた。
テレビの会見は収録されたものだった。
「日向徹を見送るのに、俺がいないわけにはいかないだろう?
 今日の昼前に発表してきたんだ。この場に間に合うようにね。
 お前が取締役会から、パーソナルファイル事業の承認を取り付けてくれて
 助かったよ。おかげでJIテックとの話も早かった。
 日向。長い間・・・はぁ・・・。いや、あっという間だったか。
 ありがとう。
 お前と一緒に、ここまでやってこれて、楽しかったよ。」

「・・・小川、細木。行こう。」
「え!?・・・いや、俺ら・・・」と細木。
「すいません。」と小川。
「・・・フフッ。
 安岡ーっ!!」
「・・・何で今、正解出るかなぁ・・・。
 すいません。俺も・・無理です。」
「・・・」

「あ、何だ。仲間を連れていくつもりだったのか?
 似合わないぞ。
 日向徹は、孤高の男じゃなかったのか?」と朝比奈。
「・・・」
「違うな。お前は俺がいなきゃ、何も出来ないもんな。」
朝比奈が日向の耳元で囁く。
その言葉に日向の怒りが爆発!

「うわーー!!ここは僕の会社だ!
 僕た作ったんだ!
 システムも、サイトもゲームも、売り上げも株も、3000億という価値も
 僕がつくった!!
 このオフィスは?ああ、僕が考えた。
 この机は?イスは?僕が選んだ!
 お前たちが快適に働けるように。
 こんな場所誰がつくれる?
 自由で、それでいて高い能力を要求される、最高に洗練されたステージだ!
 うん。なあ?お前ら、ここで働けて誇りに思うだろう。ああ?
 何で僕がここを去らなきゃいけないんだ!!
 NEXT INNOVATIONは、全部僕が作ったんだ!」

「・・・もういいだろ。
 頼むからこれ以上醜態さらさないでくれ。」と朝比奈。
「・・・」
「さあ行けよ。警備員につまみ出される日向徹は・・・見たくない。」
「・・・」
壁にプロジェクターを投げつける日向。
『お前ならできる!!』の"お前"に傷がついた。
「修理代は、勘弁してくれ。
 払える金も無いからな。」
日向がオフィスを出ていく。

「みんなすまなかったね。せっかく楽しい雰囲気だったのに。
 あ、宮前君、悪いがここ片付けてくれないか?
 燿子。悪いがみんなに温かい料理を配ってくれないか?
 酒も追加しよう。何がいいかな。ワインがいいかな。」
朝比奈の頬を叩く燿子。
「・・・頼むよ。」
「やるわよ。仕事だから。」

エレベーターに乗り込む日向。
「私行きます!」と真琴。
「来るな!」
「・・・」
「何でだろうなぁ。お前にだけは・・・今の僕は見られたくないんだ。」
「・・・」
日向はエレベーターのドアを閉めて行ってしまう。

日向を追おうとする真琴。
「25階だよ。階段は無理だろ。」と朝比奈。
「・・・どうしてですか?
 どうして大事にしているものを自分で壊すんですか?」
「え?」
「朝比奈さんは、誰よりも日向さんのことを大切に思っていたでしょう?」
「・・・そう見えていたら計算通りだよ。
 しかし、君は、そこまで素直だと、この先も損をするぞ?」
「素直になれない人に言われたくありません。」
「・・・」
エレベーターのとが開く。
「行ってどうするんだ?」
「わかりません。」
「あいつも来るなと言ったんだろ?」
「分かってます。」
「行くな!」
「採用の話ありがとうございます。でもお断りします。」
「返事は急がなくていいって言っただろ。」
「すいません。でも気持ちは決まってますから。
 私、日向さんのことが好きです!
 お世話になりました。」
エレベーターの戸が閉まる。
「・・・二人とも行くのか。」

日向がバイクで「NEXT INNOVATION」が入るビルを出ようとしたところ、
「待って!・・・待って!!」
真琴が飛び込んできた。
「お前何やって!」
「すいません。全然聞こえてなかったから。」
「何やってる!」
「私、一緒に行きます!」
「またお前は!」
「一時の感情です。でもいいんです。私がそうしたいと思ったから。
  たとえ間違っても、後悔はしません。」
「・・・ついて来てほしくないんだ。そう言っただろう?」
「全部断ってきました。」
「え?」
「研究所も、朝比奈さんも、断ってやりましたアハハハハ!」
「お前・・・」
「見られたくない?あなたのプライドなんてそんなもんどうでもいいです!
 私は・・・日向徹についていきたい!」
「・・・」
その思いはついに日向の心に届いた。
「乗れ!」
「はい!!」
日向は真琴をバイクの後ろに乗せ、行くぞ、と言って走り出す。

通行人を通すためバイクを止めた時、日向、そして真琴は振り返り、
そびえ立つ会社を見上げる。
「・・・」
「・・・写真取りません!?」と真琴。
「はあ!?」
「さっき、NEXT INNOVATIONの歴史?見てて何かすごい羨ましいなって。
 写真取りません?よいしょ。
 今日は記念すべき最初の日ですから。」
「最初?」
「今日は何かが終わる日じゃない。二度目の、スタートの日です。
 だからその記念の日に写真を撮りましょう!
 で、今度隣に写ってるのは、私なんです。フッフッフッフ!」
「フッフッフじゃない。」
「フフフ。いいからいいから!撮りましょう!よいしょ。
 せーの!
 撮りますよ?笑って。チーズ!」
カシャ。
「よし!」と真琴。
「ぼろぼろだな。」
「いいんです、最初はこれぐらいの方が。」
「まあ、そうだな。」

「・・・ここは僕のすべてだった。」
「・・・はい。」

再びバイクに乗る二人。
日向は真琴の手を自分の身体にまわさせる。
「行くぞ。」
「はい!」

海沿いの高速道路を走る二人。その表情は晴れやかで・・・。


天国から地獄。昨日までいた場所から転がり落ちていく日向。
会社のためとはいえゲーム感覚で人を切ってきた日向は、
自分が解雇通知を受け取ることで、受け取った人間の気持ちを知ることになる。
信じていた人たちに裏切られ、絶望を知る。
それでもまだ信じてついてきてくれる人がいる。
この壁を乗り越えられれば、日向は以前よりももっと強くなっているはず。

新しいカリスマの誕生。
朝比奈の力強い言葉に社員たちは魅了されていく。
旧社長の目の前で・・・。

真琴と遥香の会話。
「もしね、信頼してる人が、急に自分に対する態度変えたら、つらいよね?」
「そうね。でもそれは多分、こっちが気づかないうちに、相手を傷つけてんのよ。」
今回、朝比奈が日向を裏切ったけれど、朝比奈は今まで日向にずっと
傷つけられていた、ということですね。
日向は人を傷つけている自覚がないから、たちが悪い。

素直になれない大人たち。
安岡が作ったVTR、そこにはNEXT INNOVATION、日向、朝比奈の歴史が
『素直になれなくて』のBGMと共に映しだされます。

朝比奈は朝比奈で、日向や真琴が本当に好きなのに素直になれない。
可愛さ余ってにくさ百倍。
朝比奈の逆襲。

そして日向は、地位も、名誉も、財産も、パーソナルファイルも、
日向が社員のために考えて作り上げた楽園も、すべて奪い取られてしまった。

欲しかったものすべて手に入れた朝比奈は、
一番欲しかったものを手放した。

すべてを失った日向は、一番欲しかったもの一つだけ手に入れた。
すべてを失ったはずなのに、最後のあの笑顔。
この回が最終回でも良いような爽やかな展開でした。

ここからの日向は優しくて強い人間になれるはず。
そして、朝比奈率いるNEXT INNOVATIONはJIテックに乗っ取られてしまうのかも。
きっとそこで、日向さん登場、と予想!



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気になる点
日向は6歳の時養子として今の両親に引き取られた。
真琴が高3の時、母を探しに高知にやってきた日向と出会う。
9年前、旅行中の燿子、汽車の中で日向と出会う。
8年前、大手通信会社に勤める朝比奈、日向と出会う。
5年前、証券会社に勤める山上が日向と出会う。


・千尋は日向のことを知っていたのか。それとも会社を調べて興味を持ったのか。
・千尋が澤木千尋の存在を知ったのはいつ?
・フェイスブックもどきに登録したのは千尋なのか?それとも本物の澤木千尋なのか?
・千尋の資格
 普通免許、漢字能力検定2級、TOEIC840ten ,色彩検定、秘書技能検定2級、
 食品衛生管理者、キネシオテーピング資格、クリーニング師、世界遺産検定、
 きものコンサルタント、管理栄養士、ギフトラッピングコーディネーター、
 グリーンセ・・・、レタリング技能検定3級、サービス接遇検定、
・千尋の趣味
 魚釣り
・特技
 暗記


安岡君の名前覚えて作戦
第2話:名前Tシャツ
第3話:『(や)さしくて!(す)素直で!!(お)おもろい!!!(か)角刈り(笑)』


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キャスト
日向 徹 : 小栗旬
澤木千尋 : 石原さとみ
(夏井真琴)

朝比奈 耀子 : 相武紗季
朝比奈 恒介 : 井浦新

安岡 倫哉 : 浅利陽介
小川 聡史 : 中村靖日
宮前 朋華 : 八木のぞみ
立石 リサ : 舞川あいく
山下 芳行 : 佐野史郎

小野 遥香 : 野村麻純
久我 友樹 : 古川雄輝

夏井真二郎
夏井真一
夏井歌子

乃木 勇太 : 丸山智己
笛木 匡正 : 中原丈雄

スタッフ
脚本 : 安達奈緒子
プロデュース : 増本淳、関口大輔
演出 : 西浦正記、田中亮
音楽 : 林ゆうき
制作 : フジテレビドラマ制作センター


小栗旬さんの主な出演作品



石原さとみさんの主な出演作品





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