2012年10月12日

ゴーイングマイホーム 第1話

『小心者の男に訪れた人生のヘンテコな転機
 突然現れた美女&伝説の生き物クーナの謎』


CM制作会社のプロデューサー・坪井良多(阿部寛)は、華やかな肩書とは裏腹に
会社ではいつも板挟みの毎日。

“俺がいないと何も進まない”と自負するも、実際は「まーまーまー」と
その場をやりすごすだけの彼を、人は陰で“マー君”と呼んでいた。
良多は家でも、人気フードスタイリストの妻・沙江(山口智子)に何かと頭が上がらない。

小学4年生の娘・萌江(蒔田彩珠)が「コビトがいる」と話して担任教師から
呼び出しを受け、父として威厳ある態度で叱ろうとしても、いつのまにか
言い負かされる始末。

しかし、どこか憎めない存在の「体は大きいのに小っちゃい男」として、
それなりに幸せな毎日を送っていた。

ある日、折り合いの悪かった父・栄輔(夏八木勲)が故郷・長野で倒れた。
母・敏子(吉行和子)に呼び出され、良多は姉・多希子(YOU)と義兄・
健次(安田顕)と共に病院にかけつける。

すると、意識が戻らない父の病室に、一人の美しい女性(宮アあおい)が見舞いに現れた。
昔から母を泣かせてきた父の隠し子か、まさか愛人なのか…?
渦巻く疑問が止まらない良多たちは、父のカバンを開けてしまう。

カバンから出てきた父の手帳から、女性の名前と住所が判明し、
母と姉に命じられた良多は、再び長野に出かけることになる。

手帳の住所を訪ねると少年・大地(大西利空)が“クーナ”を捕まえるんだと
スイカを罠に仕掛けていた。良多の探す菜穂は、大地の母だという。

大地に案内された先は、栄輔の幼なじみ・治(西田敏行)の営む歯医者だった。
菜穂は治の娘で、歯医者の脇で「クーナ事務局」を運営している。
栄輔がそこで、幼い頃に見た「クーナ」という小さな妖精をこどもたちと
探していたと菜穂から聞かされた良多は、ますますわけがわからなくなる。
初めて知った父の、あまりに奇妙な行動。その目的はお金か女か?それとも…?

公式HPより

以下、感想メインです。

「高田純次どうかな〜。高田純次。」
「高田純次?」
「今ブーム来てると思わない?3回目ぐらいの。
 こういう時代にはさ〜、昔で言ったら植木等みたいな、
 ああいうキャラクターがウケんじゃないかなぁ。」
「植木等ったって今の人はわかんないんじゃない?
 萌江、知ってる?」
「ガチョーンの人?」
「・・・それは谷啓だよ。」

待ちに待った山口智子さんの連ドラ、第一声は声のみでした。
これがまた、普通の夫婦の会話。この普通っぽさがすごくステキです。

山口智子さん演じる沙江はフードスタイリスト。
お料理のプロ。出てくる料理が美味しそう!


一人娘の萌江は不思議ちゃん。
10センチぐらいの生き物、フロドが見える。
フロドはオーストラリアと日本のハーフ。テレパシーで会話するらしい。

「あなたシックスセンスなのね。見えるわけね。」と学校の先生に言われて、
先生の背後をじーっと見る萌江ちゃん。
見えてるの?それとも先生をからかった?

「ごちそうさまは?」
「さま〜。」

「いってきま〜。」「ます!」

と言葉を省略するのは学校で流行っているのか?


阿部寛さん演じる良多はCMのプロデューサー。
その日はの大事なプレゼンの日。
黒系のスーツにネクタイの良多に、「法事ですか?」とお隣の小林さん。

CMプロデューサーという仕事が描かれているのも面白いです。
試写をクライアントに見せている間、ずーっとお辞儀してる!

今ではクライアントの言いなりな良多は、部下にマー君と呼ばれている。
「まーまーまー」のマー君。マヨラーのマーではない!
昔はこういうタイプではなかったようです。


自宅で仕事をする沙江。
「じゅんじゅん、あんまり大きさそろえないでね。
 その方がお母さんっぽくなるでしょ。」

お母さんっぽさを演出したり、
お味噌汁にお砂糖を足して具材を浮かして、

「美味しそう〜!」とアシスタント。
「でもこれ食べちゃダメですよ。
 美味しそう〜なのと、美味しいのは、別ですから。」

温かさを出すためわざと下手に作る。
そして、美味しそうに見せるための小細工。
実際に見えるものと、見えていないもの・・・。


この日、良多の父親が倒れてしまい、良多は故郷の長野へ。
特急列車の中、良多はミカンを食べながらいつの間にか夢の中。
夢の中の良多はまだ小学生。ミカンを食べながらテレビのスキージャンプに釘付け。
笠谷選手のジャンプの真似!夢の中だけでなく実際にしてしまった!


駅の前に止まっていたタクシーの運転手を演じているのが阿部サダヲさん。
ダブル阿部さんの会話が楽しい!

「この町の人はね、バスなくなったらもう表出ない。
 表にいるのは、イノシシと熊だけ。」

お金払ってくれれば申でも熊でも乗せるって運転手さん楽しそう。
良多がイノシシか熊に出会う日はくるのでしょうか?(笑)


母・敏子、姉・多希子、義兄・健次、3人が3人とも良多の服装を喪服と勘違い。
冒頭のご近所さんのシーンがここまで繋がっていました。

「あのね、私、保険証忘れちゃったんだけど。」
母敏子が良多、多希子、健次それぞれに確認するのも、あるあるって思った。
それと、父の具合が今すぐどうというわけではないと知り、
駆けつけてきた良多と多希子が「なぁんだ〜」とつい言ってしまうところも
リアルだな〜と思った。


仕事から帰った沙江は、萌江が食べたかったホットケーキをちゃちゃっと作ってしまう。
すごく美味しそう!でも完成しても写真撮影が最初。

「やっぱりトマト、湯剥きしてまるごとゴロンとさせようかな。」
娘と家にいても、娘のためにホットケーキを作っても、
頭の片隅にいつも仕事がある。

母の手料理、お弁当、台所=母の愛情が結びつくけれど、
萌江にとって台所は母の仕事場。母の料理は母の仕事。

お家での仕事ってこういう時大変だな。
オンとオフの切り替えがないから。


「世界はね、目に見えるものだけでできているんじゃないんだよ。」と萌江。
萌江は寂しいんじゃないかな。寂しいから、見えないものが見えてしまう。

「萌江、おやすみ」
「すみ〜」
親に怒られても省略して話す萌江ちゃん、反抗期?


長野、タクシーに乗る良多。運転手さんはまた同じ人(阿部サダヲさん)!
「(熊や猿)出ますよ。たくさん。
 でもお客さん。一番怖いのは、人ですから。
 東京より、ずっと平和ですよ。」
「・・・何か、深いですね。」
「時々想像するんですよ。
 このまま、人間が減って、一人もいなくなって。
 後には、熊や、猿や、イノシシだけが残ってる。
 それはそれで、けっこう美しくて、豊かなんじゃないかな〜って。
 まあでも、そんときにはもう、僕もいないはずなんですけどね。
 でも、いっつもタクシーだけは走ってるんだな〜。
 その景色の中をね。ええ。」

人間がいなくなってもタクシーは走っている。
そんなシーンを想像中・・・。


学校、お弁当の時間。
「いいな〜萌江ちゃん。いつも豪華で。
 お店で売ってるみたい。」
萌江のお弁当を羨ましがる友達。でも萌江は少しも嬉しそうじゃない。
お店で売っているみたい、というのも褒め言葉に聞こえない。

そんな時、萌江は机に座ってあっちむいてホイして遊ぶ男子を
突き飛ばしてしまいます。
机に座っていたから?フロドを蹴っ飛ばしちゃったか?


父の病室に見舞いに来る若い女性・菜穂(宮崎あおい)。
腹違いの妹?それとも愛人?

それなりに幸せだったはずの家族。その幸せは偽物だったのか?

見舞いに来ていた女性は誰なのか?
母、姉に言われ、良多は父のカバンを開けることに。
保険証。映画の鑑賞券2枚。りんどうの花の種。どこかの鍵。黒革の手帖!
「火サスみたい!」「清張よ!松本清張よ!」
「母さん面白がってんだろ。」
「面白がんなきゃやってらんないわよこんなこと。」

手帳には下島菜穂という名前。
「ここ!父さんの生まれたとこよ!」


萌江が男の子を突き飛ばしたことで、沙江は学校に呼ばれる。
担任の園田先生は沙江にサインをもらい嬉しそう。

帰り道、
「なんで、あんなことしたの?」
「気に食わなかったから。」
「何か言われたの?」
「別に。」
「・・・もう、ママ、全然わかんないよ。萌江のこと・・・。」
「・・・」


良多は母姉に言われ次の日曜日も女性のことを調べに長野へ。
タクシーは1台しかないのか、またもや阿部サダヲさん!

『故郷を守る!ダム反対!』の看板。

良多はスイカの仕掛けで"クーナ"(妖精)を捕獲しようとしている男の子、
大地と出会う。
この子は菜穂の子供でした。菜穂は父の愛人なのか?

西田敏行さん演じる治は、歯医者であり菜穂の父親。

良多の父は、子供たちと森でクーナを捜していたという。
「栄輔さん子供の頃見たんですって。」
「これを?」
「ええ。」
「またまた。あの人ね、昔からコレばっかりですからね。」
「本当ですよ。ねえ、お父さんも一緒に見たんでしょ?」
「見てないよ。」
「嘘!見たって言ったじゃない、昔。」
「錯覚だよ、錯覚。」
「嘘つき。」
「60年も前のことだしな。俺も子供だったから、
 カエルか何かと、見間違えたんだと思うよ。」
「またそんなこと言って。」
「もしあれが、そうだとしても、もうあそこにはいないよ。」
「あれ?」と良多。
「なんで分かるのよ。」
「あんなところで生き続けられるわけがねーじゃないか。」
「そうしたのお父さんじゃない。」
「・・・そうだよ。俺だよ。俺が殺したんだよ。」
「・・・」


良多のお父さんの手帳に書かれた(ク)の字、これは、クーナのことですね。
クーナとフロドは同じ生き物なのかな?
治の「俺が殺した」はダム建設のことを言っているのか?


病院
看護師に言われ、父の手を握り語りかける良多。
「良多ですけど・・帰りますよ、東京に。
 ・・・何なんですかね。クーナって。
 本気ですか?何かあれでしょ。
 何かまた、別のことたくらんでるんでしょ。
 お金とか、女とか。
 ・・・女とか。」


目に見えないもの。人間がいなくなった世界。
想像力をかきたててくれるドラマでした。

夫婦の会話、親子の会話、姉弟の会話。
どれもこれも普通の家族の会話で、
でもその普通さがすごく素敵。映像も映画っぽくて素敵。

普通の夫婦。普通の親子。普通の家族。普通の幸せ。
その普通さの中に、キラキラしたものが隠されている。

仕事、結婚生活を続けていくうちに無くしてしまったものがあるとしたら・・・。
良多は仕事への情熱を、沙江は萌江の気持ちを、
取り戻すことができるのでしょうか。

10月期のレビュー一本目、期待通りの作品でした。
ただ今期は仕事が多忙期なため、感想メインになりそうです。


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【キャスト】

坪井良多 - 阿部寛
坪井沙江 - 山口智子
下島菜穂 - 宮アあおい
伊藤多希子 - YOU
伊藤健次 - 安田顕
真田隼 - 新井浩文
小林悟 - バカリズム

坪井栄輔 - 夏八木勲

徳永太郎 - 阿部サダヲ
坪井敏子 - 吉行和子
鳥居治 - 西田敏行


【スタッフ】

脚本・監督
 是枝裕和

プロデューサー
 豊福陽子
 熊谷喜一


阿部寛さんの主な出演作品



山口智子さんの主な出演作品






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