2012年12月31日

悪夢ちゃん #11

『ドリー夢』

武戸井彩未(北川景子)が志岐貴(GACKT)を殺してしまったと思い込んだ
古藤結衣子(木村真那月)はショックで意識を失い、昏睡状態に陥ってしまう。

「医者にも原因がわからないって、体には異常がないってことでしょう?」と彩未。
「結衣子は・・・君が志岐君を殺めたと思って・・・意識を失ったんだ。
 意識の世界を、捨てたのかもしれない。」と古藤万之介(小日向文世)。
「どういうこと?」
「結衣子は・・・無意識の世界に行ってしまったんだ。」
「・・・」

「人間の意識は氷山の一角。
 その魂には、無限の無意識が広がっている。
 そこには、全ての感情、全ての行動、全ての時間さえも眠っている。
 その少女の無意識は、他人の無意識と繋がることができた。
 そして少女が眠る時、その魂が目覚め、
 他人の不吉な未来が悪夢となって現れるのである。」


5年2組みの教室では、冬の学習発表会の出し物について話し合う。
「私は、事件の真相について調べたいです。」と綾乃。
「え?」
「どうして七海ちゃんは神隠しにあったのか。
 一体何があったのかを調べて発表したらどうですか?」
「先生、私もそれを調べたいです。」と萌。
「私もそれを知らなきゃ何も考えられません。」と佳奈穂。
「私も気になって眠れません。」と裕子。
「ちょっと待ちなさい。」
「はい!」卓弥が手を挙げる。
「佐藤君。」
「俺はそれより、志岐貴の謎の死について調べたいです。」
「え!?」
「あ!俺も!海に落ちたってやつだろ?」と空。
「まだ死体は見つかってないんだよな。」と蒼太。
「先生、恋人だったんだから何か知ってる?」と駿一郎。
「・・・ノーコメント。」
「志岐貴も面白いけど、やっぱり学校とは関係ないよ。」と葵。
「ネットやワイドショーのネタだもんね〜。」と亜美。
「そうだよー。」
「静かにしなさい!」
「それじゃあ、多数決を取ろうと思います。
 七海ちゃんの神隠し事件の真相についてか・・・」と美咲。
「志岐貴の謎の死についてか。」と歩夢。
「先生、それでいいですか?」
「いいわけがないでしょう!学校の空気を読みなさい。
 そんなこと、発表できるわけがないでしょう。」
「どうしてですか?」と未来。
「先生は興味ないんですか?」と莉音。
「この学校に起きたことでしょ?」と翔。
「彩未先生にも関係あることでしょ?」と冬馬。
「それなら、みんなに関係があると思います。」と歩夢。
「僕も気になります。」と優雅。
「気になるよな?」と潤。
「気になる気になる!」と優斗。
「はぁ・・・みんなはいつからそんなにオカルト好きになったの?
 まったく誰の影響だ。
 ・・・」
「先生、結衣子ちゃんはどうしたんですか?」と美羽。
「古藤さんは、体調を崩して休んでいます。」
「神隠し事件とは、関係あるんですか?」と杏奈。
「・・・」
「近藤さん!神隠しって、一体何があったの?」と祐輔。
「・・・分からない。
 急に目隠しをされて、気がついたら山小屋みたいな所にいて。
 だけど、全然怖くはなかった。
 もちろん不安だったけど、みんなと一緒にいたし、
 優しいおばあさんが、いつも食事を持ってきてくれて。」と七海。
「・・・」

保健室
「おばあさんがいたの!?」と琴葉。
「私が育った施設にいるシスターかもしれない。」と彩未。
「ああ・・あの、悪夢ちゃんの夢に出てきた、アザラシ人間。
 その人がやっぱり、人身売買の組織に関わっているってこと?」
「・・・」

病院
「ここで、夢札を引いているの?」と彩未。
「そうだ。」と古藤。
「意識は戻らなくても夢は見てるの?」と琴葉。
「結衣子の無意識は今も活発に動いている。」
「この子が意識の世界を捨てたって、どういう意味?」と彩未。
「え?」
「悪夢ちゃんが、無意識の世界に行ってしまったって、そう、言ったわよね?」
「結衣子はいつも、夢は外からやって来ると言っていた。
 夢とは、人間の無意識だ。
 もしかしたら、人間の無意識というやつも、我々の外側にあるのかもしれない。」
「それじゃあ、心が外側にあるってことになりますよ?」
「そうかもしれない。
 我々の外側に、人間の無意識の塊があって、
 我々の心は常に、そこから影響を受けて生きているのかもしれない。」
「・・・」
「結衣子は、その無意識にアクセスすることができたわけだが、
 とうとう、意識の中で生きることが辛くなって、夢の中に行ってしまったのかもしれない。
 結衣子は自ら望んで、目覚めないのかもしれない。」
「無意識の世界を選んだってこと?」と彩未。
「このまま眠り続ければ、現実にいる結衣子の体は、滅びるだけだろう。」
「・・・」
「結衣子の魂は、無意識の世界へ行ったまま・・・。」
「・・・」

彩未は夢獣の言葉を思い出す。

「私はあなたの無意識にいるだけだから、
 あなたが誰かの無意識とつながれば、
 私が伝達することはできるよ。」


「ほら。また夢を見ている。」
「見せて、その夢を。」
「構わないが、私はここを離れたくない。」
「夢札は、お借り出来ますか?」と琴葉。
古藤が頷く。

古藤の研究室
「どうも。」山里がやってくる。
「古藤教授が、もしあなたさえよければ、またこの研究室に戻ってきてほしいって。」と彩未。
「そうですか・・・。先輩の意思を継いで研究は続けたいと思いますから、
 ありがたいですよ。」
「夢の研究を続けるなら、あなたはもっと人の心を学ばなければいけないわね。」と琴葉。
「はぁ!?何偉そうに言ってんだよ。」
「ほら!すぐそうやって怒る。まだまだ修行が足りないわね。」
「帰る。」
「あー!ウソウソウソ!ごめんごめん!」
「ちょっと、二人付き合ってるの!?」と彩未。
「まさか!」「まさか!」
「だったら、早くあの子の夢札、見せてくれない?」

「これは・・・!」と彩未。
「新しい予知夢。」と琴葉。
「この人は・・・死ぬ気なのか!?
 警察に、知らせますか?」と山里。
「いや・・・その前に、私が会いに行く。」

彩未はシスターマリカ(藤村志保)に会うために児童養護施設に向かう。
「シスターマリカ。私は小さい頃、この施設でよく絵を描いていたと
 言いましたよね?」
「・・・」
「その絵の中に、動物はいませんでしたか?」
「動物?」
「犬のような、子供が描いたものだから、変な動物です。」
「それなら、あなたが描いた絵をみんな取ってあるのよ。」
「本当ですか?」

聖堂
「これよ。」
「・・・」
「暗いわね。」
シスターがキャンドルに火を灯していく。
彩未が描いた絵は、友達が虐待されている絵。
友達の家が家事になる絵。
いじめの絵。
そして・・・
「これは・・・!
 人身売買に関わっていたのは、前の施設長だったんですか?」
「・・・私が、世間知らずだったのね。
 それが子供をお金で売るようなことだと分かった時には、
 もう遅かった。
 施設長を止めることは出来なかったわ。」
「だから・・・殺したんですか?」
「・・・」
「私が描いた、この、絵の通りに。」
「・・・そうよ。
 でも、その絵を見たのは、殺った後だったわ。
 この施設を守るには・・・殺すしかなかった。
 また、あなたの悪夢は現実になったことを知ったのよ。
 それで私はその絵を隠したの。」
「どうして捨てなかったんですか?」
「私には、その絵が、神様のお告げにも思えたから。
 自分への戒めとして、それを受け入れようと。
 その、ブランコまで描くなんて・・・。
 その下には・・・施設長が眠っていたのよ。」
「施設長の遺体を、このブランコの下に埋めたんですか!?」
「そう・・・。
 ブランコの下なら、誰も掘り返さないだろうと思って。
 だけど、組織の人間にそれを気づかれていたのよ。」
「え・・・」
「組織は、闇のサイトに、そのブランコのマークを使って、
 私に脅しをかけてきたの。」
「誘拐事件に協力したのは、そのためですか?」
「ここにいる子どもたちを守るために、全てはしたことでした。
 しかし・・・それで私の罪が消えるわけではありません。
 ブランコの跡に聖堂を建てて、神に祈ってきたけれど、
 いつかはこういう日を迎えねばならなかった。」
「・・・」
「彩未ちゃん。よくここへ、来てくれましたね。
 私は、あなたが必ず来てくれると信じていました。
 あなたは私の天使だから。
 ありがとう。」
「・・・シスター。」
「さあ、あなたを見送って、私は警察に行きます。」
シスターは彩未を聖堂から出すと、鍵を閉めてしまう。
「シスター!シスターマリカ!シスター!」

キャンドルを倒していくシスターマリカ。
聖堂は火に包まれ・・・。

彩未がシスターを聖堂から連れ出す。
待機していた琴葉、山里は消化器で火を消し止める。

「どうして・・・。」
「悪夢ちゃんが、教えてくれたんです」
彩未の手には聖堂の鍵。
「悪夢ちゃん?」
「私の大事な教え子です。
 その子も、予知夢が見られるんです。
 そのおかげで、私は助けることができました!
 大事な人を、亡くさずにすみました。」
「彩未ちゃん・・・。」

パトカーのサイレン。

「話を聞かせてもらえますか?シスターマリカ。」と春山。
「はい。」
「今度こそ、組織の尻尾だけでも捕まえてみせますよ。」
「シスターを、よろしくお願いします。」

病院のベッドでは、未だに結衣子は眠り続けたままだった。
「君も・・・この子も、すごいな。」と古藤。
「教授に、見てもらいたい絵があるんです。」
それは、夢獣の絵。
「これは?」
「この絵を描いたのが、誰だか分かりますか?」
「・・・」
「あなたの娘です。
 結衣子ちゃんの母親です。」
「これを?」
「菜実子ちゃんが描いたんですよ。」

(回想)
「やだ!ユメノスケと離れたくない!一緒にいる!」彩未がなく。
「・・・彩未ちゃん。ユメノスケはうちの家族だから、
 あげるわけにはいかないの。
 彩未ちゃんには、彩未ちゃんの家族をあげるよ。」と菜実子。
「え?」

菜実子がユメノケの絵を描く。
子どもたちを笑顔で見守る古藤の妻・詩都子。
「はい!これが彩未ちゃんの家族!」
「私の家族?名前は?」
「名前は彩未ちゃんが好きにつけていいんだよ。家族なんだから。」
彩未は嬉しそうに絵を見つめ・・・。
(回想終わり)

「この絵を、菜実子が?」
「ここで無意識の話をしている時に思い出したんです。
 私や、結衣子ちゃんの夢に出てくるユメノケは、菜実子ちゃんなんじゃないかって。
 無意識の中でずーっと、見守ってくれていたんじゃないかって。」
「・・・私も、君に見せたい夢札がある。」
「夢札?」
「研究室まで来てくれ。」
「ここを離れてもいいんですか?」
「・・・結衣子に、それを見せるようにと言われた気がするんだ。」

研究室
「それじゃあ、彩未ちゃんの昨日見た夢を映しだすよ。」と古藤教授。

「みんな、学芸会では何をしたいですか?」と彩未。
「はい!私は歌って踊りたいです!」と結衣子。
「何ですか?それは。」
「ミュージカルです!
 タララララララー♪」

音痴な結衣子を見て笑う幼い彩未。
「彩未ちゃん。あの子は誰なの?」と菜実子。
「あれは、菜実子ちゃんの家族だよ。」
「私の家族?」
「そう!菜実子ちゃんの子供!」
「え!?それなら、これは未来なの?私はどこにいるの?」
「菜実子ちゃんは・・・もうこの世にいないの。」
「え!?」


「この夢札は・・・幼い頃の私が見たもの?」
「そうだ。君は、楽な羊飼いになりたくて教師になったわけじゃない。
 無意識に、教師の道を選んでいたんだ。
 遠い昔、君が見た夢の通りに・・・。
 そこで結衣子と出会う未来も決まっていたんだ。
 菜実子にとってはこれは悪夢だったろう。
 自分はこの世にはいないと言われたのだから。」
「・・・」
「実際に菜実子が高校生になって、自分が病気になった時に、
 もう長くは生きられないことを悟ったんだ。
 そしてその前に、結衣子を産む決心をした。」

(回想)
「菜実子・・・子供の父親は誰なんだ?」と古藤。
「父親なんて誰だっていいのよ。その人に迷惑はかけないから。」
「お前は何を考えているんだ?その体で子供を産めるわけないだろ?」
「産むのよ。産んで彩未ちゃんに会わせるの。
 そうしなければ彩未ちゃんは、一生昔を思い出せないかもしれない。
 そうでしょ?
 そうなったのお父さんのせいでしょ?
 ちゃんと結衣子を育てて、彩未ちゃんに必ず会わせてあげて。」
「結衣子?・・・菜実子、お前はどうなるんだ?」
「結衣子がいれば大丈夫。私は結衣子の中で生きられるから。
 彩未ちゃんにもきっと会えるから。」

「ユメ〜?」
「ユメノケ!」
彩未がユメノケと出会う。
(回想終わり)

「菜実子は、自分で結衣子と名付けた子を産んで、
 意識が戻らないまま、そのままこの世を去った。」
「・・・」
「成長した菜実子の写真だ。
 母親に似て、美しい娘になった。」
「・・・」

電話が鳴る。
「はい。そうです。
 そうですか。すぐに迎えに上がります。」

アルバムの中に、志岐の写真もあり・・・。

「ここへ来る前に、ある人も呼んでおいたんだ。」
「え?」
「今ここへ来る。」

アルバムのページをめくると、校長先生の写真。
「校長先生!?」

「はい。武戸井先生。」
「校長先生!どうして?」
「黙っててごめんなさいね。
 私は、菜実子ちゃんが小学生だった頃の担任だったの。」
「そうだったんですか。」
「そう。
 何年ぶりかに突然、菜実子ちゃんから連絡があって、
 病室に呼ばれてね。」

(回想)
「武戸井彩未。先生、その名前覚えて。」
「この人は誰?」
「私の一番の親友。
 子供の頃に別れて、向こうには私の記憶がないの。
 でもね、その人は必ず小学校の先生になるから。
 甘澤先生、見守ってあげて。」
「私が?」
「必ずいい先生になるから。
 そうじゃなきゃ私が困るのよ。」
菜実子はそういい、お腹を愛しそうに擦る。
(回想終わり)

「何だか分からなかったけど、この名前が、菜実子ちゃんの形見のような気がして。
 そしたら、何年かして本当にあなたを見つけたの。
 本当に驚いた。
 私が校長に就任した時、教育委員かに頼み込んで、
 あなたをうちの学校に赴任させてもらったのよ。」
「そんな・・・。私はずっと・・・菜実子ちゃんに、守られていたなんて。
 人を信じていなかった時にも・・・ずっと・・・守られていたなんて・・。」
彩未が泣き出す。
「菜実子ちゃんの予言は正しかったのよ。
 あなたこの数カ月で、本当にいい先生になったもの!」
「・・・」

病院のベッドで眠る結衣子が穏やかに微笑む。

学校
「それでは、うちのクラスはミュージカルをやりましょう!」と彩未。
「え〜!?」「志岐貴は!?」
「思い切り楽しんで、この世の夢を創りあげましょう。
 今、学校を休んでいる古藤さんも、思わず参加したくなるような、
 そんな楽しい夢を、私達の力でつうって行きましょう。いいわね?」

「先生!私は昨日古藤さんに会いました。」と杏奈。
「え?」
「会ったというより・・・見たんです。」

「うそ!俺も見たよ。」と冬馬。
「僕も見ました。」と祐輔。
「じゃあ、本当にあれは古藤だったんだ。」
「先生、私も見ました!」と美羽。
「私も!」「私も見ました!」
「私も、見たんです。」と七海。
「私も見た!・・・ような気がする。」と綾香。

「みんな、どこで見たの?」
「私は、お父さんの面会へ拘置所に行くために、電車を待っていました。」
杏奈は反対側のホームに結衣子を見ていた。
「人違いじゃないの?」
「違います!古藤さんはちゃんと私に手を振っていましたから。」
「・・・」

「私は、公園の前を通った時に・・・」
美羽はブランコで遊ぶ結衣子を見ていた。

「僕は、散髪している時に見ました。
 あれは絶対に夢なんかじゃありません!」と祐輔。

「・・・」

保健室
「病院に問い合わせたら、今もあの子は眠ったままで、
 出歩くはずはないって。」
「それはドッペルゲンガー、生霊かもしれない。」と琴葉。
「生霊?」
「あの古藤教授も言っていたでしょ?
 この世には、人間の無意識の塊が浮かんでいるって。
 我々の意識は、絶えずそこからの影響を受けている。
 悪夢ちゃんは、その無意識の塊に、アクセスできるわけよね?」
「そこで、他人の無意識と繋がるのよ。」
「クラスメートの意識は、そこからの影響を受けて、
 悪夢ちゃんの姿を、意識の中で見てしまったのかもしれない。」
「悪夢ちゃんが、無意識の世界に行ってしまったってこと?」
「今はまだ生霊でも・・・そのうち、本当の幽霊となって、
 みんなの前に現れかねない。」
「そんなことはさせない!私が絶対に連れ戻す!」

病院、彩未は結衣子の眠っている顔を見つめ・・・。

夜道、結衣子を背負って歩く彩未。
「彩未先生?」
「目が覚めた?」
「警察に捕まったんじゃないの?」
「大丈夫よ。私はどこにも行かないわ。」
「もしかして、これは夢なの?」
「・・・夢と思えば夢。現実と思えば、現実よ。」
「どこへ行くの?」
「学校に決まってるでしょ。」

早朝の学校
「ここからは自分で歩ける?」
「大丈夫。」
「さあ、行きましょう。」

誰もいない教室
「どうする?ここでみんなが来るのを待つ?」
「でも、怖い。またみんなに会ったら、誰かの悪夢を見てしまう。
 そしたら、誰かが私をまた捕まえに来る。
 誰かが悲しむところを、もう見たくない。
 大好きな人を、失いたくない!」
「夢なんか、少しも怖くないのよ。」
「え?」
「だってあなたは今も、夢を見てるんだもの。」
「・・・」
「これは、私の夢の中なのよ。」
「彩未先生の、夢?」
「そう。私の明晰夢の中に、あなたは今いるの。」
「これが、夢?」

「ユメ〜?」
「夢獣!」
「おはよう結衣子ちゃん。おかえり、かな?」
「ね。夢だと思えば少しも怖くないでしょう?
 これが、私の身につけた明晰夢。」と彩未。
「彩未先生は、自分の力で夢を見れるようになったの?」
「そう。その中で予知夢だって見られるのよ。」
「ほんと?」
「少し見に行こうか。」
「何を?」
「あなたが気になっている未来。予知夢を。
 お願い。夢獣。」
「いいよ。それじゃ、行くよ!」


保健室で眠る彩未。

キャッチボールをする父と息子。
「あ!神田冬馬君!」
「そうね。離婚したお父さんはお酒をやめて、神田冬馬とも仲良くなれたのよ。
 父親のギターと夢は、娘が受け継いだみたいね。」

森の中
「あ!上原翔君と弟さん。」
「弟の目の手術が成功して、埋めておいたお金を取りに来たのよ。
 そこまでは、あなたも予知夢で見ていたでしょう?」
「うん。」
缶を開けると、手紙が入っていた。
『ちゃんと届けようね。神様は見てるぞ。』
「あの人が入れたんだ。」
志岐を思う彩未。

バレエの発表会会場
「佐藤未来さんと、清水莉音さん。
 あ!琴葉先生!」
「清水莉音は、母親からの見えない支配に悩んでいたでしょ?
 琴葉先生は、その母親の方と仲良くなって、その心を、少しずつ変えていったのよ。
 そのおかげで、この親子の関係はとっても良好になった。
 琴葉先生の努力が、二人の未来を変えたのよ。」

昔の教え子・直也を見舞う聡子先生。
「誰だか分かる?あなたが死を予知した、貝原先生の教え子よ。」
「・・・」
「あの教え子は教師を目指していて、貝原先生がお見舞いに来るようになると、
 見る見るうちに、生命力を高めて行ったの。
 脳にできた腫瘍も、どんどん小さくなっているそうよ。」
「・・・」

夢獣は直也の夢にも現れ、エールを送っていた。

学校
「分かった?みんなあなたの夢に、影響を受けたかもしれない。
 だけどそこから先は、自分で歩いてる。
 自分の力で、未来を変えて行く人だっている。
 その人間の未来は、その人にしかつくれないものなのよ。
 だからあなたは、何にも恐れることなんかない。
 悪夢ちゃんは、悪夢ちゃんのままで、未来を作っていけばいいのよ。」
「・・・」
「私が受け止めてあげるから。
 どんな悪い夢でも、ちゃんと受け止めてあげるから。」
「彩未先生・・・。」
「だから安心して、現実に戻っておいで。」
「・・・」

馬のいななき、ペガサスが舞い降りる。その背には、夢王子!
「ほーら。いつまでも夢の中にいると、
 変なのまで出てきちゃうから。」
「いい夢を見たければ、いつでも私を、お呼びください。」
「ホント?」
「お薦めはしないけどね。」と彩未。
「夢獣!」
「みんないるからね。夢の中でも、君は一人じゃないよ。
 安心して、この世の現実を見ておいで。」
「・・・」
「それじゃ、戻るよ。」彩未は結衣子の手を取る。
「さあ!」と夢王子。
「行くよ!」と夢獣。

病院、結衣子が目を覚ます。
「結衣子!」と古藤教授。
「結衣子ちゃん!」と琴葉。
「ここは・・・どこ?」
「学校だ。」
「保健室よ。」
「保健室?どうしてここにいるの?」
「彩未先生が連れてきてくれたんだよ。」
「え・・・それじゃ、あれは夢じゃなかったの?
 彩未先生は、どこ?」
彩未は結衣子の隣で手を握りしめていた。
「先生。」
「おはよう。」
「彩未先生!」
「人間の未来は・・・それは、いいことばっかりじゃない。
 悪夢も多い。
 だけど、いつだって私達が思い描く未来は、
 夢なのか、現実なのか、自分が行ってみるまではわからない。
 どんなに悪い現実の中でも、人は、いい夢を見る事ができる。
 だから、恐れず一緒に生きていこうね。悪夢ちゃん。」
「うん!」

琴葉がカーテンを開けると、生徒全員が待っていた。
「結衣子ちゃん!」「古藤さん!」
「みんなが、あなたを教室に迎えに来てるのよ。」と琴葉。
「さあ結衣子。挨拶をしなさい。」と古藤。
「みなさん・・・おはようございます!」

5年2組の生徒達は皆、それぞれなりたいものの衣装を着て記念写真。

5年2組ミュージカル
『私たちの夢、そして未来』

「サラバ、昨日をぬぎすてて
 勇気の声をふりしぼれ
 じぶんという菜の愛を知るために
 眠れない羊の群れよ
 迷えるこころの叫びを
 振り返るな我らの世界はまだ
 始まったばかりだ

 そしてどこまでも〜〜〜
 つづく夢を見た〜〜〜
 天使が 舞い降りてきた〜〜〜

 そしてどこまでも〜〜〜
 つづく空のもとで〜〜〜
 自由になりたい〜〜〜」

音痴に、元気に歌う結衣子!

神社の境内
「先生、これは何?」と結衣子。
「夢違観音よ。
 悪い夢を、いい夢に変えてくれる観音様。」
「私・・・ここを夢で見た!」
「ホント?いつの夢?」
「ずっと眠っていた時。」
「意識を失っていた時に、ここが夢に出てきたの?」
「そう。ここに、お父さんがやってきたの。」
「おとうさん?おかあさんじゃなくて?」
「そう。私のお父さん。」
「見たの?」
「顔はもう少しで見えそうなところで夢が終わってしまったから。
 けど、あれは絶対に私のお父さんだった!
 私には分かったの。」
「それも、予知夢なのかしら。」

足音が近づいてくる。それは・・・
「・・・あなたが!」と結衣子。
「夢みたい!」と彩未。
二人の前に、志岐が・・・!?



意識を取り戻すことなく無意識の世界にとどまる結衣子。
彩未が志岐を殺してしまったと思い、意識のある世界を捨ててしまった。
受け止め切れない現実から目を背けた。
それは、幼い頃自分が親友の母親(結衣子の祖母)を殺してしまったと
思い込み、記憶と笑うことを捨ててしまった彩未と同じ。

彩未に家族(ユメノケ)を作ってくれた菜実子。
菜実子に家族(結衣子)を見せてあげた彩未。

菜実子は彩未に結衣子を会わせるために無理して出産した。
彩未に記憶を取り戻させるため・・・。

古藤教授は結衣子のために彩未を捜したのではなく、
彩未のため、菜実子との約束を護るため、彩未を捜し出したんだ。

校長先生と菜実子も繋がっていた。

彩未はみんなに守られていたんだね・・・。


ドリーム、夢。
お楽しみ会をミュージカルに決めた彩未先生は子どもたちに
「思い切り楽しんでこの世の夢を創りあげましょう、
 楽しい夢を私たちの力で作っていこう」と呼びかけました。

夢は人の想いを支え、人は未来を変えていく。
それぞれの悪夢はちゃんと未来を良い方に変えていた。

各話のその後が気になっていたので、そこまでちゃんと見せてくれて大満足!

このドラマは見始めるまでは期待していなかったのですが(!)
見事に予想を裏切ってくれました。楽しかったです!



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夢札とは、データ化された夢のメモリー。
古藤教授は、夢を映像化することに成功した。
その夢札を『獏』と呼ばれる夢の読み出し機にセットすると、
夢が映像化される。

結衣子は他人の無意識と繋がることができる。
結衣子の無意識が外からやって来る他人の無意識に感応してしまう。
眠るとその無意識が目覚め、予知夢を見させてしまう。
夢の出来事は何かの象徴に置き換えられる。

「人間の意識は氷山の一角。
 その魂には、無限の無意識が広がっている。
 そこには、全ての感情、全ての行動、全ての時間さえも眠っている。
 その少女の無意識は、他人の無意識と繋がることができた。
 そして少女が眠る時、その魂が目覚め、
 他人の不吉な未来が悪夢となって現れるのである。」

明晰夢
夢の中で自分が今、夢を見ていると完璧に自覚している夢。
夢で願望を満たすように、夢の中身を操ることのできる人間。
彩未は自分が見たい夢をみる方法を手に入れた。

夢中遊行
睡眠中、無意識の状態で起きだし、いろんな行動をとった後、再び眠りにつく現象。
彩未の無意識が、自分を異常者だとブログに書いていた。

黒雲
人間の無意識の塊

第1話『任夢』任務
・カブトムシと火事→甲家の心中事件
・赤いワニ→美羽の母親の赤いワニ皮のバッグ
 彩未が美羽を刺し殺す→美羽の心を殺す
 彩未の首が赤いワニに食べられる→クビになる
・ヒッポグリフ→飛行機
 あり得ない組み合わせ、狂った世界の象徴→母親と若い男
 爆発音→飛行機事故
・相沢美

第2話『チー夢』チーム
神田冬馬が泉でカモを捕まえ、巨大なヘビに差し出す、
その後、大蛇の腹を切り裂き、中から女子中学生が現れる。
・泉からカモ→小綾乃のプラガモの財布
・大蛇→スナックうわばみ
・ヤマタノオロチ
・アマテラス=輝美
・スサノヲ=冬馬
・頭が8つある大蛇=父親

「人の最大の欠点は、人を信じるという甘えにこそある。
 これで少しは自分が楽になれるという甘えが、
 人を信じることの正体だ。
 そして必ず、裏切られる。」
「人を信じるから人が怖くなる。」
「甘えてるだけでしょ!その気持ちにつけ込んで!」
 その子もそうよ。父親の甘えてるだけでしょ!
 それを断ち切らなければ、その子は本当に生きてるとは言えない!
 親に恵まれなかった子供はね、自分で生きていくしかないのよ!
 人に幸せを求めたら、自分が傷つくだけなの!
 そういう自分を、自分で助けて行くしかないのよ!
 大人だったら大人らしく、そこに導いてやれよ!!」

第3話『クリー夢』クリーム
・透明人間と予言の書
・浦沢直樹/蛭子能収
・「つまり、君がほしいのは、優秀な執事だ。」
「別に。ディナーはいらないわよ。」
・本当の自分
・金の斧、銀の斧(金ののっぺらぼう、ふつうののっぺらぼう)
・赤根祐輔

第4話『邪夢』
・ジャム→ウソ
 ウソは小泉綾乃の心を蝕む毒
・宮沢賢治『雪渡り』
・自由と自分勝手
・空気を読む
・ブログを更新していたのは彩未だった!

第5話『ホー夢』
・深い穴→罪悪感
・ゾンビ→5人の詐欺グループの遺体
・サッカーのホームとアウェイ
・無意識に消した記憶
・ひどく後悔しているような悪いこと
・夢中遊行
・上原

第6話『チャイ夢』
・白鳥の湖
・ブラック・スワン
・清
・白鳥=未来 黒鳥=莉音 カッパ=河端
 カッパが偽物を消すためにチャイムを鳴らした。

・菜実子、ユメノスケと詩都子。

・『黒鳥はお前だ!お前がやったんだ!お前の罪を思いだせ!!!』


第7話『ブー夢』
・予知夢ブーム
・吸血鬼に自分の身を捧げる、相手の肉となり永遠に残ろうとする。
・強欲

第8話『マイ夢』
詩都子・・・古藤教授の妻。ホームから転落した子供を救おうと事故死
菜実子・・・古藤教授の娘。彩未の友達。結衣子の母。後に病死。
バンシー(死を予告する女の妖精):高級クラブのホステス、坂東志織

第9話『皆夢』
・アザラシとセルキー:スコットランドの北部、オークニー諸島に伝わる妖精
人間を誘惑し、子供を作って、いずれは海に帰る→
人間を誘拐し新しい戸籍を作って、海外に養子として売る
・セルキー→タクシーの象徴

第10話『タイ夢』
タイ夢・・・タイム、時間。
残された時間はわずか。彩未たちは星の位置で時間と場所を特定した。
一日が終わり、一日が始まる。

第11話『ドリー夢』


ユメノケ=古藤教授の娘、結衣子の母親の菜実子


キャスト
武戸井 彩未 (北川景子)

志岐 貴 (GACKT)
夢王子(GACKT)
平島 琴葉 (優香)
古藤 結衣子 (木村真那月)

貝原 聡子 (濱田マリ)
麦山 勇市 (岡田圭右)
稲本 克行 (川村陽介)
山里 峰樹 (和田正人)

中込 真也 (阿南健治)教頭
甘澤 龍子 (キムラ緑子)校長

古藤 万之介 (小日向文世)

明恵小学校 5年2組の生徒たち
堀 駿一郎 - 新井雄貫
神田冬馬 - 原田一輝
大川美咲 - 川嶋紗南
相沢美羽 - 木村葉月(第1話)
清水莉音 - 豊田留妃
木下 萌 - 南乃彩希
小泉綾野 - 白本彩奈
間宮蒼太 - 渋谷龍生
月本奈央 - 土岐瑞葵
佐藤未来 - 田爪愛里
佐藤卓弥 - 若山耀人
榎本歩夢 - 清水優哉
森田裕子 - 斎藤夏鈴
赤根祐輔 - 高村竜馬
近藤七海 - 大友花恋
上原 翔 - 千葉裕太
伊澤佳奈穂 - 内藤るな
名倉優斗 - 大田愛翔
井上 葵 - 鍋本凪々美
田之上 空 - 稲田羅倭
樋口杏奈 - 春名風花
瀬川亜美 - 石橋宇輪
手塚 潤 - 井水大輔
葉山優雅 - 石黒雄大


スタッフ

脚 本:
 大森寿美男
原 案:
 恩田陸『夢違』(角川書店)
音 楽:
 横山克
チーフプロデューサー:
 大平太
プロデューサー:
 戸田一也
 千葉行利(ケイファクトリー)
 大塚英治(ケイファクトリー)
演 出:
 佐久間紀佳
 猪股隆一
 菅原伸太郎
制作協力:
 ケイファクトリー


北川景子さんの主な出演作品



GACKTさんの主な出演作品





タグ:悪夢ちゃん
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