2013年11月11日

リーガルハイ 5

『権利は誰のもの? 窓際社員のキャラクター裁判!!』

(回想シーン 有限会社あじさい文具)
「みんな、すまない。うちみたいな小さな文具メーカーが生き残っていける
 時代じゃないんだ。」と宮内。
「何でですか!うちの消しゴムはどこのよりもよく消えるし、
 三角定規はどこのよりも直角だ!」と水野。
「社長、もう一度みんなで頑張ろう!会社は家族でしょ!」と笠井。
「社長!」「社長!」
「みんなの気持ちはうれしい。俺も、親父から受け継いだこのあじさい文具を
 つぶしたくはない!
 …だけど、消しゴムは消しゴムだ。大手にはどうあがいても…」

「鉛筆一本あれば 白い紙にありったけの夢を描ける〜♪」水野が、
「消しゴム一つあれば どんなつらい い出も♪」社員たちが歌い始める。
「きれいさっぱり消してしまえる〜♪」
「ああ あじさいー 僕の 私の あじさい文具〜♪

そんな中、みんなの和に加わらない男が一人。
「田向、何してるんだ?」と宮内。
「あっすいません。」と田向。
「みんなが真剣に話してるときにお前ってやつは!」と水野。
「水野さん!」と笠井。
「何だ?これ。」
「犬の…親父かな?」


文房具店
「お父さん。」
「ん?」と素夫。
「これ欲しい。」
「おやじいぬ?う〜ん。もっと他にカワイイのあるぞ。」
「これがいい。」その少女は黛真知子・・・。
(回想終わり)

現在
「テーマパークの方はどうなってる?」と宮内。
「キッザニアとの提携で進めてます。」と水野。
「よし。何とかまとめるぞ。」と宮内。
「はい!」と社員たち。

「あっ。おはようございます。」と田向。
「お〜 田向。どうだ?クリエーティブ部門は。」と宮内。
「あっ。そこは異動になりました。」
「あっ。営業に戻ってもらったんだったな。」
「あっ。そこも異動になって、今は、総務です。」
「そっか。もうすぐ運動会だな。今年も、リレーに出るぞ。」
「はい。」

田向家
「優しいもん。」と妻・美絵。
「でもちょっと頼りなくない?」と百合子。
「男はさ、優しくて控えめぐらいがいいの。お父さんぐらいでいいのよ。」
「いやお父さんはなくない?」
「フフフ。ねえこれ早く出してこれ。」
「ああ、ごめんごめん。」

公園
「隣、いいですか?」蘭丸が田向に声をかける。
「あっ。確かアルバイトの…。」
「加賀です。聞きましたよ!おやじいぬ発案したのって、田向さんなんですってね。」
「まあ。」
「すっげえな〜。やっぱ、億万長者っすか?」
「…そんなふうに見えるかい?いまだに…平だよ。」
「またまた。特許料みたいなのがばんばん入ってくるんでしょ?」
「まさか。権利は…会社が持ってるから。」
「田向さん個人には全然入ってこないんですか?それっておかしくないですか?
 だって、社長は約束したんでしょ?何年か前の忘年会で。」
「忘年会?」

蘭丸が忘年会の動画を見せる。
「来年には新社屋も完成だ!
 ひとえにおやじいぬ様様!田向君 君のおかげだ!
 落ち着いたら 必ずふさわしい対価を支払うぞ〜!」と宮内社長。
一同の歓声。

「君…どこでこれを?」
「俺いい弁護士知ってます。」

今回、古美門研介(堺雅人)と黛真知子(新垣結衣)が扱うのは、著作権侵害問題。
16年前、零細文具メーカーの『あじさい文具』は、倒産の危機にひんしていた。
しかし当時、30歳の田向学(野村将希)が、何気なく落書きで書いた犬のキャラクター
“おやじいぬ”が空前の大ヒットとなり、現在では社名も『AJISAIカンパニー』に変え、
巨大なビルにオフィスを構えるほどに急成長を遂げた。

法廷
「キティ、ポケモンと並んで今や世界中を席巻する日本の超人気キャラクターおやじいぬ。
 しかし、全ては16年前、小さな文具メーカーだったころに作った、
 この消しゴムから始まったんです。
 生みの親は原告・田向さんです。
 会社は彼に、創作者としての対価を支払うと8年前に明言したにもかかわらず
 一切支払っておりません。
 おやじいぬのライセンス使用料などからして、相当の対価、
 25億円を請求するものです。」と黛。

拘置所
「幼稚園児は?」と貴和。
「裁判所だ。まだ序盤で私が出るまでもないので提灯パンツにやらせている。
 今回は私にふさわしい巨額訴訟でね。
 最新型プライベートジェット機を買おうと思ってる。
 裁判所に通うのに使うんだ。」と古美門。
「ねえ。上空8,000mで、したことある?」
「ない!」
「気圧が低いからかな…すっごいわよ。」
「よし!絶対買おう!」
「でもあの子、大事に使った方がいいわよ。」
「がに股のことか?なぜ?」
「男は結局いざとなったら意気地がないから。
 口では偉そうなこと言ってても、ぬるま湯大〜好きなのよ。
 とんでもないこと成し遂げんのはああいう女よ。
 あなたも分かってるはず。」
「とんでもない迷惑は掛けられっぱなしだがね。」

古美門家
「おかえりなさいませ。先生に、ご相談があるそうです。」
見知らぬ男が険しいい表情で待っていた。

「長年しがないサラリーマンをやってきましてね。
 一番大事にしていたのは、会社の和です。
 こう見えても、組合と経営陣の間に立って、様々な職場環境の改善を
 やったりもしましてね。」と素夫。
「ご立派なことで。」
「だから、劣悪な労働条件で酷使する職場を、見過ごすことはできない。」
「つまり、ブラック企業を訴えたいと。」
「ブラックといえるのかどうか、まっ、それを見極めたいと。」

「ただ今戻りました!」と黛。
「あっ。おかえりなさい。いかがでした?裁判は。」と服部。
「きっちりやってきたんだろうなぽんこつ!」と古美門。
「やりましたよ。でもやっぱり25億なんて要求し過ぎです!」
「それ以下では私の取り分でジェット機を購入できない。」
「そんな物ばっか買ってどうするんですか。高所恐怖症のくせに。」
「どうせ中流階級という名の貧乏人家庭で育ったアッパラパーには高尚な趣味など理解できないよ。」
「悪うございましたね!」

「おかえり 真知子。」と素夫。
「ただいまお父さん。」

「…えっ?」と服部。

「…今私お父さんって言いました?ハッ。やだ私ったら。
 こんな所にお父さんがいるわけ…お父さん!」
「よう。」
「ようじゃないわよ!何やってんの?」

その男は黛の父親の素夫(國村隼)だった。
「お父さまでございましたか。これはこれは。」
「失礼しました。代表の古美門です。」
「事務員の服部と申します。」
「娘が、お世話になってます。」
「だから何してるのよ。」
「私はどうしても心配でね。」
「心配と申しますと?」
「毎晩、あまりにも帰りが遅い。休みもほとんどない。
 ひどく疲れていて、時々よく分からないことを口走る。」

「ざけんじゃねえぞ横分け小僧!」

「帰ってくると必ず部屋にこもって、横分け男の顔が描かれたサンドバッグを
 ぼこぼこに殴っている。
 娘の精神状態を案じても無理はないでしょう。」
「つまりこの事務所がブラック企業かどうかを確かめにいらしたと。」
「お父さん余計な心配だって言ったでしょ。」
「大変働き者のお嬢さまでございます。」
「伺いますが、ぽんこつとは何のことでしょう?
 他にも、貧乏家庭だのオッペケペーだの。」
「私そんなのとっくに慣れっこだから。」
「慣れっこ!?こんな仕打ちに慣れてしまったのかい?
 真知子。だいたいお前はあんなふうにがみがみののしるような子じゃなかったじゃないか。」

「お父さんこの際はっきり申し上げます。
 娘さんの帰りが遅いのは要領が悪く仕事が遅いからであり
 私がぽんこつだのオッペケペーだのと言うのは娘さんがぽんこつでオッペケペーだからです。
 この職場が気に入らないならどうぞ娘さんを連れ帰り、自宅に閉じ込め
 行く当てのない花嫁修業をばあさんになるまでやらせていればよろしい。」
「真知子、この人はいつもこんな感じか?」
「いつもはこんなものではありません。いい年こいた娘を送迎している朝ドラ貧乏家庭の
 バカ親には理解できないでしょうがね!」
「お父さんに何てこと言うんですか!」
「このバカ親にしてこのバカ娘ありと言ったんだよ。
 バカ親子!」
「誰がバカ親子ですか!」
「おっ!」
「フフフフフ。」
「ブラックだ!ここは間違いなくブラックだ!お前はブラックに捕まってしまったんだよ。」

AJISAIカンパニー
「この裁判は勝てないなんて、うちの顧問弁護士が言うもんだから。
 お宅は、丸く収めるのが得意って聞いて。」と宮内。
「私もこの裁判は勝てないと思います。」と羽生。
「さっさと相応の対価を払って、和解しましょう。」と本田。
「いやいやいやいや!田向は昔っからの仲間なんだ。根は、素朴ないいやつなんだよ。」
「社長、認識を改めてください。
 AJISAIカンパニーは すでに世界的な企業になってるんです。」と羽生。
「いつまでも文房具屋気分でいるから、ハイエナ弁護士に脇腹を突かれたんですよ。」と本田。

羽生法律事務所
「ようこそ!」と羽生。
「なぜ私の相手は常にこのゆとりの国の住人たちになるのだ?」と古美門。
「平和的解決の手助けをしようと。」
「戦争が始まろうとしてる所に飛び出す身の程知らずのバカは流れ弾に当たって
 死ぬのがオチだぞ。」

「お邪魔します。」と黛。
「お邪魔します。」と田向。
「お邪魔します。」と素夫。
「お邪魔するなあんたは!」と古美門。
「悪いが、しばらく職場環境を監視させてもらう。」

「どちらさまですか?」と本田。
「すいません。うちの父です。」
「部外者はこの話し合いには参加できないな。」と磯貝。
「僕がお相手しますよ。お父さんどうぞ。」と羽生。

「いや〜。しかし何てすがすがしいオフィスなんだ。」と素夫。
「ストレスをためずに働ける環境づくりは大事ですから。」と羽生。
「そのとおり。こういう所なら裁判でも勝ってくれそうな気がするもんな。」
「うちは勝率は良くないんです。勝つことに重きを置いてないので。」
「というと?」
「争い事にウィナーなんていない。誰もがルーザー。
 だから僕らは、争いをやめることを主眼に置いてるんです。」
「…うちの娘、どう思う?」

「解決金として1億円。それに取締役のポストを提供したいそうです。」と磯貝。
「これからも一緒に、子供たちに夢を届けよう。」と宮内。
「いかがですか? 田向さん。」と本田。
「桁が違う!
 会社は家族。子供たちに夢を。
 そういうくだらない妄言で田向さんは16年もだまされてきたんだ。ヘドが出る。
 25億。それ以外はない。」と古美門。
「お金に固執し過ぎです。取締役として会社の発展に寄与することの方が…。」と羽生。
「そのうさんくさい笑顔をやめろ。ゆとりの国のへたれ王子。
 会社を信用できないから金をよこせと言ってるんだよ。
 つぶれかけていたあじさい文具を救ったのは誰だ?
 ライセンス料だけで年間20億。16年間で累計300億。
 関連商品を入れると5,000億以上の利益を稼ぐ巨大企業に成長させたのは
 いったい誰だ?田向さんその人でしょう!」
「そうだ!」と田向。

「それはどうかな。」と素夫。
「お父さん!」
「田向さんとやら。会社というのはね、チームワークだ。
 誰か1人の力だけなんてことではない。
 それが、日本式経営の良さだ。
 お見受けしたところ素晴らしい会社じゃないか。
 なかなかここまで理解のある経営者はいないよ。
 争い事に、ウィナーなんかいない。誰もがルーザーだ。」
「話は終わりましたか?朝ドラヒロインのパパ!
 あなたが理想とする会社は森繁の社長シリーズをピークとして
 バブルの崩壊とともにこの国から完全に消滅しました!
 化石時代のシーラカンスは二度と口を出さないでいただきたい!
 では皆さん、法廷で会いましょう。」
「失礼しました。」と黛。
「ブ〜ハハハハハハ!
 バウワウワウ…!バウワウワウ…!」
古美門、羽生の写真にまた落書きして立ち去る。

古美門家
「ベッカムが持ってるやつどれかな〜?」飛行機カタログを眺める古美門。
「先生、もう少し額を増やしてきたら和解に応じましょう。」
「寝言を言うな。」
「世界中のおやじいぬファンの子供たちが悲しみます。
 私も子供のころ大ファンだったし。」
「あんな芸術性のかけらもないくそ商品にだまされていれば世話はない。
 ねえ服部さん。」
「あっいや、それが最近私も、はまってしまいまして。
 これなんですけどね。
 法事のときにだけ会う親戚のラッコおじさん。
 ここを押しますとね…。

「大きくなったな」「ホタテ 食うかい?」

「いよいよネタに行き詰まりを感じますね。」と古美門。
「…とにかく、早めに和解するべきです。」

「あり得ないっしょ。やっと裁判にこぎ着けた俺の苦労が水の泡だよ。」と蘭丸。
「蘭丸君。」
「ちっす。そろそろ夕食かな〜と思って。」
「苦労って何?やっと裁判にこぎ着けたって?」
「だから、AJISAIカンパニーに潜入して田向を…。
 あれ?真知子ちゃん知らなかった?
 もしかして俺余計なこと言っちゃった?」
「いつものことだがね。」
「つまり、蘭丸君を使って田向さんに裁判を起こすようたきつけたんですか?
 ジェット機が欲しいから。」
「会社にだまされて惨めな生活に甘んじていたから啓蒙してあげただけだよ。人助けだ。」
「平和な職場に波風立てて何が人助けですか!
 あの会社はアットホームでいい会社ですよ。
 社長もいい人だからこそのんきに構えてただけなんです!」
「社員もいいやつばかりだから文句は言わないだろうと高をくくっていたんだ。
 要するにまぬけなんだよ。田向さんは正当な権利を主張しているだけだ。」

「今の話はどういう…。」と素夫。
「まだいたのか!」
「いや私がお食事をと申しまして。」と服部。
「どういうことなんだ真知子。」
「ああ…お父さんは知らなくていいんだよ。」
「誰?誰?誰なの?」と蘭丸。
「とにかく皆さんお食事にしましょう。」と服部。
「どういう法律事務所なんだここは!」
「うるさ〜い!全員出ていけ〜〜〜!!」

帰りの車の中
「古美門という男は問題があるな。」と素夫。
「問題しかないわ。」と黛。
「それに引き換え、あの羽生という若者は素晴らしい。」
「はっ?」
「彼の事務所に誘われたそうじゃないか。」
「はっ…羽生君ったら。」
「私は、真知子にはああいう職場で働いてもらいたいな。」
「…私は古美門事務所で抱えてる案件があるの。」
「これは、私の勘だがね。羽生君は、お前のことが好きなんじゃないかと思う。」
「かっ…勘弁してよ。」

法廷
おやじいぬ裁判 証人尋問
「田向さんははっきり言って使えない社員だった。
 いつもぼ〜っとしていてミスばっかり。
 おやじいぬ以外のヒットもまったく開発できなかった。
 そうですね?」と本田。
「まぐれの一発屋という声もありました。」と水野。
「営業時代は会社に多大な損害を与えたこともあるとか。」
「首になってもおかしくなかった。」
「なぜならなかったのかしら?」
「会社は家族が、社訓だからです。
 ミスはみんなのミス。成功もみんなの成功。
 それが、弊社の精神です。」
「社員が一体となっておやじいぬを育てたからこそ、今日の奇跡がある。
 その恩恵を独り占めすることは、権利の乱用にほかならないんじゃないかしら。
 以上です。」

「御社のカビの生えた社訓と吐き気のする精神によれば、
 田向さんはミスをたくさんしたのだから、成功しても報酬を受け取る権利はない。
 玉入れの紅白玉でも作らせておけばいい。そういうことですか?」と古美門。
「そういうわけではありませんが…。」と水野。
「田向さんが会社に与えた多大な損害とは幾らです?」
「何やかんや…1,000万ぐらいにはなるかと。」
「では、その1,000万を差し引いた24億9,000万円なら
 お支払いいただけるわけですか?」
「いや。おやじいぬはみんなで育てたものなので…。」
「最初に描いたのは誰ですか?」
「…田向君です。」
「1を2。2を3にするのはそう難しいことではありません。
 しかし0から1を生みだすのは凡人が100人集まっても不可能です。
 必要なのはたった1人の天才によるひらめきであり、
 田向さんこそそのほんの一握りの天才です。
 田向さんは、おやじいぬを描いたとき、気が付いたら勝手に手が動いていたそうです。
 まさに神の啓示。天の贈り物!天才だけがたどりつける境地です!
 凡百の社員の貢献などゼロに等しい!
 田向さんが生みだしたのです!」

「そういう言い方はどうかな?」と素夫。

「…以上です。」

「8年前の忘年会、社長はお酒も飲んでいるようですが、御社において忘年会は
 業務の一環ですか?」と磯貝。
「いいえ。あくまでもプライベートなものです。」と笠井。
「では社長の発言も、無礼講の酒の席でのものだと?」
「はい。」
「相当対価請求権の時効はご存じのとおり10年。
 社長のこの発言が公式なものでない以上、時効は中断されません。
 よって田向ちゃんのちぇいきゅうはみちょめられまちぇん!」

忘年会のビデオが流される。
「来年の目標は、売り上げ120%アップだ!」
「頼んだぞ!」と笠井。
「はい!」

「笠井さん。あなたはこの目標を達成しましたか?」
「はい。」
「他にも社長は毎年忘年会で様々な要求を社員にし、社員の皆さんはそれに応えようと
 必死に努力をしていますね?」
「もちろんです。社長の期待に応えたいので。」
「酒の席で言ったことなんか気にしなくていいのでは?」
「そうはいきません。やはり社長の言葉は重いですから。」
「で、あるならば、御社において忘年会は事実上業務の一環であり
 社長の言葉はオフィシャルなものです。」

「詭弁だ詭弁!」と素夫。

「傍聴席を大相撲の升席と勘違いしている老人は静粛に!」と古美門。

帰りの車の中
「いいか真知子。羽生君とひそかに協力して、和解に持ち込むんだ。」
「そんなことできないよ。」
「どうして?古美門の言ってることが間違ってるとお前もそう思うだろ?」
「依頼者の希望に応えるのが私の仕事なの。」
「それだって古美門がけしかけたんだろ?何であんなやつの所にいるんだ?」
「そんなに、悪い人でもないんだよ。」
「お前…まさか古美門のことが…。」
「はっ?」
「そうなのか?」
「えっ?」
「えっ?もうそういう関係なのか?」
「ううん…ちょっ…まっ…前見て!前!前!」
「いやどうなんだ?」
「いや何もない!」
「いつからだ!」

田向家の玄関には誹謗中傷の張り紙が…。
そこへ羽生がやってきた。

「苦労するのは、社宅の付き合いもある奥さんですよね。」と羽生。
「…私も娘も、今の生活に不満があるわけじゃないんです。
 娘も、会社に内定をもらっていますし。
 娘は、小さなころから、AJISAIカンパニーが大好きなんです。
 主人は…どうしてあんなふうに変わってしまったのか…。」と美絵。
「ご主人の怒りや悲しみの矛先は、実は会社ではなく別の所にあるんじゃないでしょうか?」
「というと?」
「ご主人をないがしろにしてはいませんでしたか?
 知らず知らずのうちに、ご主人のプライドを傷つけてはいませんでしたか?
 男は、愛する家族にさえ尊敬されていれば…満たされるものです。」
「…」

ファミレス
「お父さんお誕生日おめでと〜!イェ〜イ!」と百合子、美絵。
「まだ先だよ。」と田向。
「いや、去年の分…あ〜、おととしもかな。」
「もう何年もお父さんのお誕生日祝ってなかったなと思ったら、
 何だか申し訳なくなって…ねっ。
 お父さんのおかげで、私たち平穏無事な生活が送れてるのに。」
「お父さん。私たち今のままでもじゅうぶん幸せだよ。」と百合子。
「百合子…。」

「だから裁判なんてもうやめよう。
 そう説得するように、微笑みのペテン師にたらし込まれたわけですか?
 フ〜。(キャンドルの火を吹き消す古美門)
 向こうは焦ってるんです。このままやれば負けるから。
 25億円必ず手に入ります。
 あっ正確には私の成功報酬を差し引いた額ですがな。」
「私たち庶民には、あまりにも途方もない額で…。」
「貧乏ったらしい庶民感覚などもうお捨てなさい。
 ご主人は一握りの天才なんです。
 みすぼらしい社宅にもしみったれた会社にももうしがみつく必要はないんです。」
「…ホントに、勝てるんですか?」
「AJISAIカンパニーはすでに崩壊に向かっています。」

AJISAIカンパニー
「どうなりますかね?裁判。」と蘭丸。
「んっ?うん…。」と栗田。
「あっそういえば"あにげーたー"シリーズ考えたのって栗田さんなんですよね?」
「うん…まあそうね。」
「ってことは、もし田向さんが勝ったら、栗田さん的にもおいしいっすよね。」
「んっ?」
「だって"あにげーたー"だって結構売れたわけでしょ?
 そりゃおやじいぬの25億とはいかなくても、2億や3億は…ねっ?」
「うん…。」

「"まんとひひいおじいちゃん"、藤原さんの企画なんですね?
 かなりヒットしたみたいっすね。」

「"おふくろう" 考えたのも、そもそもおやじいぬにファミリーを作ろうって言いだしたのも、
 久野さんなんですよね?」

法廷
「つまりAJISAIカンパニーは、責任の所在を曖昧にする傾向があると。
 牧歌的ではあるが、個人の権利を軽視しているとおっしゃるわけですね?」
「はい。」と栗田。

「努力しても報われないのなら、誰も努力しなくなってしまう。
 第2第3の田向さんが生まれるためにも創作者個人の権利を手厚くするべきだと。」
「はい。」と藤原。

「おやじいぬを生みだした功績はどこにあると思いますか?」
「ひとえに、田向さんその人です!」と久野。

「羽生君!異議ありって言いなさい。異議ありって!びしっと。」と素夫。

「法廷に授業参観日はないと言っておけ。」

取材を受ける田向。
「イチローが何十億という年俸をもらっても、誰も文句は言いませんよね?
 でもそれを会社でやろうとすると、大変な抵抗に遭う。
 出るくいは打たれる。そういう文化なんです。
 社員の一人一人がアーティストのはずなのに。
 だから私は、戦わなければいけない。
 私は、キャラクターライセンス界のイチローだから。」

車の中
「くそっ!古美門の好きにさせて たまるか!」
「お父さんが闘志燃やしても仕方ないんだから。もう法廷には来ないで。」
「どうして?私はお前のこと…。」
「来ないで。いいわね?」
「…分かった。」
「何これ。食事券?」
「クイーンズタワーホテルのレストランだ。デートには最適だ。
 羽生君は、いつでもOKだそうだ。」
「勝手に羽生君と話進めないでよ。」
「上の部屋も夜景が奇麗だ。
 もう、お前もそういうことがあっていい年だと思う。
 羽生君なら、私も許す。」
「…やめてよ。」
「もし、向こうが誘ってこなかったらこう言え。
 酔っぱらっちゃった。どこかで休みたい、とな。」
「やめてって。」
「…」
「泣いてんの?」
「バカなことを言うな。」
「えっそっ… 想像、したの?」

羽生法律事務所
「3億…限界の額です。納得していただきたい。」と磯貝。
「田向さん、無駄足だったようです。帰りましょう。」と古美門。
「おやじいぬの人気が急落しているのはご存じですよね?」と羽生。
「それだけじゃない。田向さんをまねて訴訟を起こす社員が後を絶たない。
 特にクリエーティブ部門はもうめちゃくちゃだ。」と磯貝。
「田向、この額で勘弁してくれ。このままじゃ会社が持たない!
 頼む。このとおりだ!」
「…」
「田向さん、会社をめちゃくちゃにして、子供たちを失望させて、
 そうまでして25億欲しいですか?
 あなたにとって、それは本当に幸せなことですか?」と羽生。
「幸せに決まってるだろう。この世は金だ。」
「田向さんに聞いてるんです!」
「…」
「黛君、田向さんの気持ちを答えてあげなさい。」と古美門。
「えっ…。
 田向さんは…正当な権利を、求めてるだけです。」
「そのとおり!では。」

「田向…俺たちはお前に、そんなにひどいことをしたんだろうか…。」と宮内。

「行きましょう。」と古美門。

「5億なら…応じるだろうか…。」と宮内。
「もうやめましょう。向こうが和解に応じないんじゃ仕方ない。
 それに、会社全体を守ろうとしている社長が、私利私欲に走る人間に
 これ以上屈するべきじゃないですしね。」と羽生。
「だが勝算あるのか?」と磯貝。
「社長、あじさい文具当時の従業員リストを徹底的に洗いました。
 ここを見てください。
 パートタイマーの登録番号、84の次が、86。」
「1人抜けてる。」と本田。
「いや、そんなはずはないんだが…。」と宮内。
「敵が抜いたのか?」と磯貝。
「都合の悪い人物だから?」と本田。
「85が誰か、突き止めてください。」
「はい。」

法廷
「元あじさい文具、パートタイム従業員大木和子さん。
 16年前、おやじいぬが発案された当時も勤務していましたね?」と羽生。
「はい。」と大木。
「あなたの趣味は何ですか?」
「油絵です。作品描き上げると、必ず会社のみんなに見てもらってました。」
「その当時描かれた作品を1つお見せください。」
「はい。これです。」
「それは?」
「当時飼ってた、コタローです。」
「おやじいぬによく似ているように見えます。
 田向さんは大木さんのこの絵を見ておやじいぬを描かれたのではないでしょうか?」
「はい。私はずっとそう思ってました。」
「なぜ今まで黙っていたんですか?」
「創作者が誰とか、もうどうでもいいことだと思ってたんで。」
「しかし、田向さんがおやじいぬの創作者だと主張される以上、
 大木さんもまた主張しなければなりません。」
「いや、そんなことするつもりはありません。」
「なぜですか?」
「だって会社は家族、おやじいぬはみ〜んなのものだからです。」
「以上です。」

「勝っちゃったね。」と本田。
「向こうが戦いにこだわるからだ。悲しいね。」と羽生。

「いつ描かれた物ですか?」と古美門。
「16年前です。」
「まさにおやじいぬが生まれたころですね。どこで描かれましたか?」
「うちの庭です。」
「背景にあるこの棒のような物は?」
「あっ。街灯ですね、前の道の。」
「区役所の資料によると!あなたのご自宅の前に街灯が設置されたのは、
 今から14年前です!
 2年後に街灯ができることを予見して描かれたということでしょうか?」
「それは…えーっと。」
「もう一度聞きます。いつ描かれましたか?」
「あっ…えっ…。ですから16年前とか15年前とか…。」
「正確に!」
「そんな昔のこと、はっきり覚えてるわけないじゃないですか!」
「以上です。フッフッフッフッ。
 ハッハッハッハッハッ!ホ〜ホッホッホッ!
 ヒャ〜ヒャッヒャッヒャッヒャッ!
 ヒャ〜ハハハハハ…!
 ホ〜ホホホホホ…!
 フゥ〜!」

車の中
「まんまとトラップに引っ掛かったのよ、羽生君は。
 あくまでも、社員みんなで考えたもの。
 それを貫くべきだった。
 勝負あったわ。」

田向家、必死になってあるものを捜す美絵と百合子。
全ては裁判に勝ち大金を得るため。
そんな妻娘の様子に田向は…。

古美門家
「傍聴に行かれなくても、よろしいんですかな?」と服部。
「そのつもりでしたが何だか、足が重くて。」と素夫。
「お嬢さまに来るなと言われたから?
 いや、それとも、愛社精神あふれる会社が、敗北するのを…見たくないからですかな?」
「…娘が離れていく気がするから…だと思います。
 何だか、どんどん変わっていってしまうみたいで。」
「悪徳上司に、黒く染められていくようだと?」
「…」
「私は以前、スイスでよくトレッキングをしましてな。」
「はあ。」
「あっ、エーデルワイスが一面に咲き誇る高原がありましてな。
 いやしかしその年はあいにく、天候不順で寒いの何のって。
 案の定、エーデルワイスは全部枯れてしまっていました。」
「で?」
「ところがですな、よく見ると、一輪だけ咲いていたんです。
 その一輪は、それまで見た、どんなエーデルワイスよりも、美しいものでした。」
「…で?」
「おしまいです。」
「えっ?」

原告本人尋問
「当時、あじさい文具は経営が危機的状況で社員は皆多忙を極めていました。
 深夜遅くに帰り、眠ってる娘さんの寝顔を見て、幼稚園で描いた絵を見詰める。
 そんなことが、田向さんの喜びだったんじゃありませんか?」と古美門。
「はい。」と田向。
「あなたが無意識に手を動かし描きだしたおやじいぬは、天からの授かり物でもなければ
 パートの大木さんの絵をまねたものでもありません。
 愛する娘さんから、大好きなパパへの贈り物だったんです。
 おやじいぬは、紛れもなくあなたのものです。
 以上です。」
その絵は、田向の妻と娘が押入れの中から選んだ絵…。

「私は、田向君の利益を搾取していたわけではありません。
 利益を、一部の経営陣が独占していたわけでもありません。
 会社全体で分かち合ってきました。」と宮内。
「AJISAIカンパニーは、古き良き日本企業の美徳を今なお持ち続けている会社です。
 個人個人が権利を主張し合うのではなく、お互いを思いやり分かち合う。
 宮内社長はそういう社風を大事にしたかったんです。
 このまま奪い合う社会を、加速させるのか、分かち合う社会を取り戻すのか
 この裁判は…そういう裁判です。
 以上です。」と羽生。

「原告代理人。」と裁判長。

「…行け。」と古美門。
「えっ?」
「せっかくの授業参観だ。パパの目の前でパパの大好きな古き良き日本企業に
 お前がとどめを刺してこい。」

「…終身雇用。年功序列。愛社精神。会社は家族。
 それらは全て…過去の幻想です。
 田向さんはあなたより先に気付いたんです。
 時代は変わったんだと。
 これからはTPPをはじめ、ますます情け容赦ない時代になります。
 義理と人情なんかでは、おやじいぬも会社も守れはしない。
 食い尽くされるのみなんです。
 分かち合う社会は素晴らしいでしょう。
 しかし、自分の権利を主張し、嫌われようと憎まれようと、戦って勝ち取る。
 そういう人もたたえられるべきです。
 時代は決して後戻りしません。
 変われないものは滅びるのです。
 田向さん個人の正当な権利と、功績にふさわしい報酬、25億円を断固として請求いたします。
 …ただ、喜びも、苦しみも分かち合い、がむしゃらに働き、この国を発展させ、
 家族を養ってきた全ての会社と、働いてきた人々には…
 心から、ありがとうと言いたいです。
 …以上です。」

傍聴席、素夫の目には涙が浮かんでいて…。

「お父さん!」
「真知子。最後は立派だったよ。」
「お父さん。」
「安心しなさい。もう来ないから。
 私も、また何か熱中できるものを見つけるよ。」
「うん。」

「古美門君。私は…君のことが嫌いだ!」
「似た者親子ですね〜。」
「娘には、羽生君の事務所に行ってほしいと心底思ってる。
 だがね、この子は昔から、私が何と言おうと、こうと決めたら聞かないんだ。」
「その点は私も痛いほど思い知っております。」
「今後とも、娘を、びしびし鍛えてやってください。
 反面教師として。お願いします。」
「お父さんにお願いされるまでもなく娘さんを昼も夜もなく引きずり倒し容赦なくこき使います。
 わが事務所は、古き悪しき企業体質ですのでね。」
「…ハハハ。古美門君。やっぱり私は、君のことが嫌いだ。」
「アハハハハ…!」

「駅まで送るよ。」
「いや、いいよ。
 真知子。厳しい環境で生き抜いてこそ、大輪の花…。
 ああ、そうか!そういう意味か。」
「はっ?」
「真知子。お前は一輪のエーデルワイスになるんだ。」
「うん。」
「あっそれと…忘れるな。
 酔っぱらっちゃった。どこかで休みたい、だからな。」
素夫が帰っていく。

「全体的に何の話だ?」と古美門。
「さあ。」

拘置所
「早速ガルフストリームを1機予約した。ベッカムと同じやつさ。
 君、私と一緒に乗せてあげよう。」
「高所恐怖症でしょう?」と貴和。
「誰に聞いた!」
「顔を見れば分かるわ。」
「すぐに克服し、君を無罪にしてそこから出す。
 今度こそ、妙な気を起こすな。つるされたくはないだろうが。」
「そんなことより、あの子揺れてるわよ。」
「何の話だ?」
「幼稚園児。2人の男の間で揺れてる。」
「ほう。」
「向こうに行っちゃうかも。」
「バカ同士お似合いだ。」
「そうなってもいいの?」
「考えてみたが困る点が1つも思い浮かばない。
 それより!上空8,000mで、高速回転三所攻めというのはどうだろうか?
 あ〜。ぶるる…。」

レストラン
「やっぱり君たちは強いな。今回も完敗だ。」
「はっ…羽生君。君って…。」
「いけない?」
「そんなことないけど。負けたわりに、何かあんまり悔しそうじゃないけど。」
「そんなことないよ。めちゃくちゃ嫉妬してる。ますます奪いたくなっちゃうな。
 うちにおいでよ。
 君と僕が1つになったら、素晴らしいことが起こると思う。」
「ひっ…1つになるのは…どうかな…。」
「君と僕なら、1+1が100万にも200万にもなるよ。」
「…」
「そろそろ出ようか。」
「あっ…よっ…。よっ…酔っぱらっちゃったなあ。
 これはもう、どっ…どこかで休んだ方が、いいのかも。」
「そうだね。すぐに家まで送るよ。チェック。」
「…ありがとう。」

ファミレス
「このマンションこのまま買い取ると12億だから…。」と美絵。
「だったらニューヨークのビルに投資した方が絶対回収率高いって!」と百合子。
「ちょっと待って!今計算してんだから!」
「…今日だよ。」と田向。
「二ューヨークに拠点移すと税金対策になるから。あ〜!」
「今日なんだよ!」
「あっ?何が?」
「父さん、誕生日今日だよ。」
「…」妻と娘、田向を無視。

公園、羽生が田向に声をかける。
「宮内社長、正式に辞任しましたよ。」
「…」
「サウジアラビアのことわざに、こういうのがあるんです。
 砂漠で道に迷ったら、足跡をたどって戻るしかない」
「…」

田向があじさい文具跡地に訪れると、宮内がいた。
「…」
「こんなに、狭かったんだな。」と宮内。
「…」

「あっ!」
水野が、笠井がやってきた。

「この辺が入り口で、この辺が倉庫か。」と水野。
「いつも鉛筆や消しゴムの返品の山で。」と笠井。
「この辺りで、いつも、みんなで丸くなって、頭抱えてたよな。」と宮内。
「だいたいいつも、水野さんが泣きながら歌いだして…。」と田向。

「鉛筆一本あれば 白い紙にありったけの夢を描ける〜♪」水野が歌い始める。
「クレヨンひと箱あれば 青い空と七色の虹を描ける〜♪」笠井が歌い始める。
「消しゴム一つあれば どんなつらい思い出も♪
 きれいさっぱり 消してしまえる〜♪
 ああ あじさいー 僕の 私の あじさい文具〜♪」

「俺は…いい消しゴムが作りたいんだよ。」と宮内。
「また始めてえな!」と水の。
「消しゴム1つからね。」と笠井。

「あの…資金なら…多少あります。」と田向。

「ハハハハハ…。」
4人は笑い合い・・・。

「これが、僕らの勝ち方だ。」と羽生。

古美門法律事務所
「もう来ないんじゃなかったのか?」と古美門。
「何か新しく熱中できるもの見つけたみたいで。」と黛。

「これが、マグロパパ。これは、ハマチママ。
 カンパチ兄ちゃん。関サバ姉ちゃん。
 のどぐろじいちゃんに佐賀のサバばあちゃん。」と素夫。

「ハハハ。これ、デザインがほぼみんな同じですな。どう見ても。ハハ。」と服部。
「権利関係をちゃんとしたいんだ。誰かにパクられないように。」と素夫。
「誰もパクらない。帰れバカ親子!」


終身雇用。年功序列。愛社精神。会社は家族。ブラック企業。

今回の案件は著作権問題。
田向から相談しに来たのかと思っていたら、
古美門の方が嗅ぎつけて動いていたとは。

パートの登録番号85番大木さんのリストを抜いたのは
おやじいぬの真の生みの親だから・・・と思わせて
実は描いたのはおやじいぬヒットの後だった。
大木さんが絵を書くのが好きだという情報を得て、
田向がパクったわけではないと確証を得た上で羽生側を泳がせて、
その上、親子の愛でとどめを刺す!
古美門トラップ、いつもながらにお見事!

金は人を変えてしまう。
会社では窓際のような存在の夫を優しいからとのろけていた妻、娘。
ふたりとも、今の暮らしにそれなりに幸せを感じて暮らしていたのに
お金が入る、もっといい暮らしが出来るとわかった途端、
本当に大切なものを見失ってしまった。

ですがあじさい文具創立時のメンバーが原点に戻り、
やりたい仕事と向き合えるようになれたのは良かったですね。

服部さんが素夫に話した、天候不順の中咲いていた一輪のエーデルワイスの話。
厳しい環境で生き抜いてこそ大輪の花を咲かせる。
黛の成長がますます楽しみです。 


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服部さんの過去
・スイスのホテルで料理長(第1話)
・書の嗜み
・計算が早い
・楽譜も書ける(昔フォークソングをかじっていた)
・バンコクで屋台
・家庭菜園
・モンゴル相撲
・芸能通
・醤油づくり
・演劇
・ワンダーフォーゲル
・王家の谷で発掘調査

・整体師
・京都で化粧師

羽生のことわざ:カナダ、オーストラリア、サウジアラビア。
第1話『水は飲めるが燃えはしない。石油は燃えるが飲めはしない。』(サウジ)
第2話『暑いときは 日陰を見つけろ』(サウジ)
第3話『砂嵐の後の夜空は奇麗』(サウジ)
第4話『砂漠で道に迷ったら足跡をたどって 戻るしかない』(サウジ)

気になるセリフ
第1話
「正義がまかり通らない世の中になったらこの国の司法は
 終わりではありませんか?」(黛)
「教えてあげよう。正義は金で買える。」(古美門)

第2話
「俺はお前をこの世界から葬ると決めたんだ。
 そのためなら、地位も名誉も喜んで捨てる。
 刺し違えてもお前を地獄に引きずり込む。
 必ずな。
 それが俺の贖罪だ。」(三木)

第3話
「榎戸がバリバリのストーカーの変態野郎だったとしても、
 あらゆる手段を使って無罪にしろ。それが君の仕事だ。」(古美門)
「私はそうは思いません。
 私たちの仕事は、あくまで適正な判決に導くことです。」(黛)

第4話
「あなただけ特別」
「神でもない我々に、そんなこと分かるはずもない。
 正義は特撮ヒーロー物と『少年ジャンプ』の中にしかないものと思え。
 自らの依頼人の利益のためだけに全力を尽くして戦う。
 我々弁護士に出来るのはそれだけであり、それ以上のことをするべきでもない。」(古美門)
「やはり古美門先生を倒すのは、三木先生でなければ無理ですよ。」と沢地。
「ここに来た、自分自身の目的が、はっきりわかったんです。
 あなたを、倒すためです。」と黛。

第6話
「勝利のみが全てではない。
 私が理想とする弁護士像を圭子さんに見た気がします。
 一緒に、行かせてください。」(黛)
「一人でグリーン・ゲーブルズにでも行ってなさい!」(圭子)
「圭子さんのようになりたいんです。
 そして、古美門先生に、いつか勝てるようになりたいんです。」
「・・・あなたは私のようには一生なれない。」
「・・・」
「なる必要もない。
 せいぜい古美門の下で滑った転んだやってなさい。
 そうすればいつか、あいつを倒せるかも。」
「え?」
「彼に勝てるのは私ではないってことよ。」

第7話
「分かってないね。最も手強い敵は三木なんかじゃない。
 自分の土俵で戦える人間だよ。」(古美門→黛)

第8話
「12歳の子が母親と断絶しようとしている。
 内心どれほどの苦悩を抱え、血を吐く思いをしているか君に分かるか?
 二度と薄っぺらい言葉を吐くな。」(古美門→黛)

「私が彼を採用したのも、あなたのご子息であれば育ててみたいと思ったからです。
 ・・・しかし、その結果、どんな悲劇を招いたかは・・・申しません。」
 古美門研介という法律家は、あなたが生み、私が完成させた化け物です。
 私たちは共犯なのです。
 ご子息を、葬りましょう。」(三木)



【キャスト】
古美門 研介 - 堺雅人
黛 真知子 - 新垣結衣
服部 - 里見浩太朗
加賀 蘭丸 - 田口淳之介(KAT-TUN)

三木 長一郎 - 生瀬勝久
沢地 君江 - 小池栄子
井出 孝雄 - 矢野聖人

羽生 晴樹 - 岡田将生
本田 ジェーン - 黒木華
磯貝 邦光 - 古舘寛治

安藤貴和 − 小雪

【スタッフ】
企画
 成河広明
 加藤達也
プロデュース
 稲田秀樹
 成河広明
 山崎淳子
脚本
 古沢良太
音楽
 林ゆうき
演出
 石川淳一
 城宝秀則
制作
 フジテレビ
制作著作
 共同テレビ


堺雅人さんの主な出演作品



新垣結衣さんの主な出演作品



里見浩太朗さんの主な出演作品




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