2013年12月24日

リーガルハイ 9

『ついに最高裁! 例え全国民が敵でも必ず命を救う』

「私がやったの。
 私が…徳永光一郎を殺し…
 娘も殺そうとした。
 私が犯人。」

貴和の首をはねようとする、なぜか着物姿の醍醐。

「お待ちください!
 貴和さまを お助けください。お願いでございます」
「町娘…」と貴和。
「罪人から離れろ!さもなくば 切り捨てる!」
「離れませぬ。斬るなら私もろともお斬りください!」

「あれは…」貴和と黛。

「1つ、人よりよくしゃべる。
 2つ、ふらちな弁護活動。
 3つ、醜い浮世の鬼も金さえもらえりゃ無罪にしちゃう。
 人呼んで…」

「横分け侍!」

「ここで会ったが100年目。最後に勝つのは拙者でござる。」
「まだ懲りぬか。成敗してくれる!」

横分け侍を刺すくのいち。
「お前は…」
「くのいち、吉永慶子。」
「御免!」
「だ〜!」

二階からの大きな物音に服部が声をかける。
「どうかしましたか?」
「ベッドから落ちてしまいました。」
「えっ?では、あの…、例のまた悪夢を?
 腰を診てみましょうか。
「かたじけない。」

古美門研介(堺雅人)と黛真知子(新垣結衣)は、上告を決めた安藤貴和(小雪)に面会。
「高級ブランド品に身を包み、高級外車を乗り回し、好物のフカヒレやフォアグラに
 舌鼓を打った。
 『悪魔の女 安藤貴和』
 大ベストセラーだそうだよ。
 おかげで君の死刑を支持する声はますます盛り上がってる。」と古美門。
「悪魔か…。
 最初に私をそう呼んだのは、母よ。
 中学生のとき母の再婚相手が私に色目を使うようになって。
 そのころから分かってたわ。
 私には男をとりこにする才能がある。
 才能を生かして生きていくんだって。」
「最初の夫も2番目の夫も殺して大金をせしめた。
 それ以外にもまだまだ犯罪と疑惑のオンパレードだ。
 ホントは何人殺してる?」
「内緒。」
「まさに初志貫徹。迷いなき人生だな。」
「最後に呼んだのは…あの子よ。」
「あの子?」

(回想)
「いいかげん諦めなよ!
 あんたなんか絶対パパと結婚させないから。
 出てけよ…悪魔!」とさつき。
(回想終わり)

「それで2人とも毒殺することに?」と麻友z見。
「保険金さえ手に入れば、どうせもう用なしだからね。
 がきが生き残ったのは残念だけど。」
「毒物はどこに処分した?自宅に置いておくようなまぬけなことを君がするわけない。
 あれは検察が仕込んだ物だ。」
「川に捨てたわ。今頃太平洋じゃない?」
「吉永慶子とは、誰ですか?」と黛。
「昔お世話になった知り合いのおばさん。」
「罪を認めるよう言われたんですか?」
「素直に認めれば死刑にならないんじゃないかって。
 懲役で済むなら最悪それでもいいかなって。」
「懲役にはならない。
 世間が君をつるせと大合唱してる。
 死刑は既定路線だ。君の証言などもう関係ない。
 死刑か、無罪かだ。そして無罪にできるのは私だけだ。」
「で?最高裁の公判で私は何をすればいいの?」
「君に出番はない。黙ってろう屋にいたまえ。」
「被告人質問が行われることはまずありません。」と黛。
「つまり前回のように君という厄介な爆弾に台無しにされる心配はもうないのだ。」
「ハァ。つまんないの。」

帰り道
「貴和さん、本当のことは何一つ言ってない気がします。」
「そうだろうな。」
「そうだろうなって、真実はどうなるんですか?」
「どうでもいい。われわれの仕事は貴和を無罪にすることだ。
 できなきゃつるされる。」
「貴和さんが懲役でいいって言うなら量刑不当を訴える手も…。」
「ない。」
「これまで上告審で死刑判決が覆って無罪になった例なんてないに等しいんですよ。」
「打てる手を全て打つ。あとは公判で私と敵の検事のどちらが勝つかの一発勝負だ。」
「そんなイチかバチかのギャンブルみたいなこと!」
「貴和は当時裁判で負け知らずの有名弁護士を雇ったが判決は覆らなかった。
 彼もまた安藤貴和という毒グモの巣に引っ掛かった哀れなハエの一匹なのかもしれない。
 こんなことを言わせておくわけにはいかないんだよ。
 無罪を勝ち取って勝率を100%に戻し不敗神話を取り戻す。
 これは私の戦いだ。」
「…結局自分のためじゃないですか。」

取材に答える古美門。
「誤解を受けやすい人なんです。
 実際に接してみると本当の彼女は素直で心根の優しい女性だと痛感します。
 間違ったイメージが独り歩きしてるんです。
 ねっ黛君。」
「…はい。」
「われわれは決して雇われているから弁護してるわけではありません。
 ただひたすら正義と真実を求めているにすぎません。
 ねえ黛君。
「…はい。」
「はいここまで!諸君大々的に報じてくれたまえ。」
「分かりました。」と汽車。
「お疲れさま。皆さん どうぞ。はいよろしくお願いします。どうぞどうぞ。」
蘭丸、服部が記者らに何かを配る。

「何なんですか?これ。」と黛。
「決まってるだろう、プロパガンダ作戦だよ。
 メディアを使い世論を少しでも変えるんだ。」

「10万も入ってるぞ!」と記者。
「いやいや駄目。シッシ〜。」と服部。
「もろ買収じゃないですか。」
「あっ、大手マスコミには完全に、無視されてしまいましたので。」と服部。
「金で転ぶような記者しか報じてくれないんだよね。」と蘭丸。
「こんなことして何になるんですか?」
「打てる手は全て打つと言ったろ。そういう君こそ少しは成果を挙げたのか?」
「はっ?」
「情報を盗んだのかと聞いてるんだ。」
「何の話ですか?」
「NEXUSに移籍した理由を忘れたのか?」
「それはNEXUSの理念に共感…。」
「違う!本件の担当検事だった羽生と本田は捏造を知ってる可能性が高い。
 やつらの懐に潜り込んで何らかの情報を盗み取るためだろうが。」
「初耳です。」
「今からでもやれ。特に羽生は あの性格だ。
 良心の呵責を感じて誰かに打ち明けたがってるかもしれない。
 ない色気を最大限に使ってやつを落とせ。」

NEXUS
「暑いな〜。ねえ羽生君。」シャツのボタンを外す黛。
「具合悪いの?」と羽生。
「えっ?」

「どうしたの?」と本田。
「体調が悪いらしい。きっと疲れてるんだ。」
「安藤貴和の裁判やってちゃk当然だよね。」
「本はといえば私のクライアントだ。
 彼女の厄介さはよく分かってる。無理しない方がいい。」と磯貝。
「僕らも本当は力になってあげたいんだけど、立場上そうもいかなくて。」
「担当検事だったあなたたちが手伝っちゃ駄目だよ。」と黛。
「ボタン留め忘れてるよ。」と羽生。
「あっホントだ。てへ!」

古美門家
「結局何の役にも立たないやつだな!」
「すいませんね!」
「先生。公判期日が決定いたしました。担当は、第三小法廷でございます。」と服部。
「ということは、判事は弁護士出身が2人、検事出身が1人、裁判官出身1人に
 学者出身1人か。検事出身が邪魔だな。」

最高裁判所
裁判所前に集まった人々は、古美門と黛にブーイングを浴びせる。

「…どアウェーですね。プロパガンダ作戦、全然効果ないじゃないですか。」と黛。
「こんな連中に何の権限もない!」
手のひらに人の字を書いて飲み込む黛。
「またそれか。」
「私最高裁なんて初めてなんで…。」
「ただじいさんばあさんがほうじ茶を飲みながら老眼鏡で書類を読んで
 はんこを押してるだけの一役所にすぎない。蹴散らすぞ!」
「…右手と右足一緒に出てます!」

「羽生君!」
「傍聴券、手に入りました。」と羽生。
「かつて検察の一員として死刑判決を求めた事件がこの私にひっくり返されるところを
 見届けに来たわけか。なかなかのどMだな。」と古美門。
「僕の立場でこんなこと言っちゃいけないんだけど、死刑判決が出てしまったことは、
 僕にとってずっと心に刺さったとげでした。」
「求刑した本人が何を言ってる。」
「検察全体の方針にあらがえなかったんです。
 だから検察を辞めました。
 …応援してます。頑張ってください。」
「君の励ましなど必要ないがね。」
「相手は手ごわいですよ。」
「シベリアの死に神が凍死するさまをしかと見届けたまえ。」
「…」

すべてを分かってから見直すと、この時の羽生君の視線って…。

法廷
「それにしてもこのタイミングで最高検に異動なんて出来過ぎじゃありません?」と黛。
「あえてぶつけてきたに決まってるだろ。」
「やっぱり、もう一度あの方でとどめを刺そうってことですよね。
 何といっても、古美門研介を倒した男ですから。」
「好都合だよ。ここで会ったが100年目だ。」

ドアの開く音、醍醐だ!部屋の温度が一気に下がる。
だが、古美門、黛はカイロで完全防備!

判事らが入廷。
「あれ?4人だ。判事が1人足りない。」と黛。
「検察出身の野村正武判事がいらっしゃらないようだね。」と古美門。
「検察出身者がいなくなるのは私たちには有利ですけど…。」
「おそらく悪い物でも食べて体調を崩されたのだろう。」
「まさか先生…。」

喫茶店、ウェイターに扮した蘭丸は…。

「…みたいなことやってないでしょうね?
「もちろんだよ。ただこれでこの小法廷の判事は弁護士出身が2人、
 学者出身と裁判官出身が1人ずつという理想的な顔触れになった。
 特に右から2番目、学者出身の板橋明美判事が死刑に消極的な傾向がある。
 アピールするなら彼女だ。

「では、開廷します。」と裁判長。

「さあ!リベンジマッチだ。」と古美門。

上告審 公判期日
「最高裁判事の皆々さま。検察が提出した証拠は全て間接証拠にすぎず
 直接的に被告人を犯人だと証明するものは何一つないのが実情です。
 しかも被告人は一貫して犯行を否定しております。」と古美門。
「しかし二審では、被告人質問で罪を認めていますね?」と判事。
「自暴自棄になってしまったんです。
 長い長い勾留生活。
 世間は右を見ても左を見ても悪魔の女を死刑にせよの大合唱。
 精神が崩壊しても無理ありません。
 精神科医の診断書もそれを証明しております。」

醍醐が咳き込む。

「私は幾度となく被告人に接見してきましたが日々やつれ水も喉を通らない状態。
 証拠として提出しました、彼女が自ら筆を執った告白文をぜひお読みください。
 彼女の真実の姿、本当の心の声が聞こえてくるはずです。
 繊細な繊細な彼女の心をこれ以上壊さないためにも、一日も早く過ちを正し自由の身に、」
古美門の言葉が醍醐の大きな咳にかき消される。

「具合が悪いなら外へ出たらどうですか?」と古美門。
「いや失礼。肺に穴が開いてるもので。」と醍醐。

「検察はこの点についてのご意見は?」
「まず、被告人が衰弱してるというのは誤りです。
 肉体的にも精神的にも、極めて健康です。
 それどころか、あまりの好待遇に、他の被収容者から、苦情が出てる始末。」

面会室
フライドチキンにかぶりつく貴和。
「ん〜!たまんない!」
「ムダにエロくフライドチキンを食うな!」と古美門。

法廷
「自筆の告白文といわれるものも、かつて被告人が書いていた日記とは、
 あまりに、文体や表現が違い、誰かの指導によって書かれた創作文であることは明白です。」と醍醐。

面会室
「だから付き合った男との性体験を細かく描写するなと言ってるだろ!
 完全に官能小説だ!」
「そこが 一番筆が乗るのよ。」

法廷
「そもそも検察としては、被告人の証言に重きを置いておりません。
 あらゆる証拠を積み上げ、客観的に証明してまいりました。」と醍醐
「あらゆる証拠とは何を指しているのでしょうか?」と古美門。
「被告人の住居から発見された毒物。
 近隣住民による現場での被告人目撃証言。
 その他もろもろです。」
「被告人の家から出た毒物がなぜ 犯行に使われた物と断定できるのでしょうか?」
「被害者から検出された成分と、一致してるからです。」
「成分が一致してる毒物ならば別のルートでも出回っています。
 東南アジアの闇業者が調味料に偽装して密売している青酸化合物です。
 インターネットでごく簡単に手に入りました。
 この毒物の成分分析表が、弁論要旨に添付した物です。
 ご覧のとおり、より詳細に分析してみると、こちらの方がはるかに一致している成分が多いのです。
 犯行に使われたのはこちらの毒物である可能性が高いのであります。」
「フフ。」
「何がおかしい?」
「その毒物なら、われわれもすでに入手し、検証しております。」
「ならばこちらの方が成分が近いと…。」
「あなたは化学に疎いようだ。
 物質が体内に入ると化学反応を起こします。
 実験の結果、変化後の成分は…どちらもほぼ同じ。差異はありませんでした。
 つまり、検察の証拠物の否定には、なり得ないのであります。」
「…」

古美門の脳裏に以前醍醐に負けた時のフラッシュバック。

「売人土屋秀典も、被告人に売ったと証言している事実を踏まえると、
 被告人の犯行に、疑う余地はありません。」と醍醐。
「…その土屋秀典も問題です。
 彼は被告人にだけ売ったと証言していますが…われわれは…。」

「先生代わります。
 われわれは他に2名、同様の毒物を土屋から購入した人物を突き止めました。」と黛。
「それが何か?」
「追加提出した証拠をご覧ください。
 1枚目が会社員の証言。2枚目が女子大生の証言です。
 つまり土屋は被告人以外にも、常習的に、不特定多数に毒物を売っていたものと思われます。」
「被告人に売ったことが、否定されるものではありません。」と醍醐。
「土屋秀典という人物の証言そのものに信用性がないと申し上げています。
 そもそも、彼がたくさんの人に…。」

フラッシュバックに震える古美門。

「検察と土屋の間で何らかの取引があった可能性があると私たちは考えています。」と黛。
「根拠があってそのような発言をなさるわけですよね?
 売人が被告人に毒を売ったと証言し、被告人の住居からそれが発見され、
 犯行に使われた物と一致した。
 被告人が犯人である、蓋然性は、疑う余地がない!」
「…」

「先生?」と黛。
「検察の捏造に決まっています。」と古美門。
「何ですって?」と醍醐。
「あの女がそんな簡単な証拠を残すわけがないんです。」
「先生。」
「何度も貴和に逃げられて今度こそ仕留めないと検察のこけんに関わる。
 だからでっち上げたに決まっています。」
「いいかげんにしろ!ここをどこだと心得るか。
 捏造と言うんなら、君たちこそ、記者たちを買収して拡散させている、
 被告人のポジティブキャンペーンこそ、捏造ではないのか?
 被告人が犯人だと分かっていながら、あることないことでっち上げ、
 犯罪者を野に放とうとしている。
 しょせんは、金と自分の名誉のために。
 卑劣極まりない。」と醍醐。
「…」
「古美門先生。あなたはこれまで、駆け引きや弁論技術、時に策謀をもって、
 裁判に勝利する手法をとってこられた。
 だが…ここでそんなものは通用しない!
 裁判はゲームではないのだ。
 罪を犯した者は償う。
 時には、命をもって償わねばならないときもある。
 それがこの社会で、まっとうに生きる人々の…民意だ。」

一同の拍手。

「静粛に。」と裁判長。

古美門が席を立つ。
「先生?」と黛。
「もう帰る。」
「待ってください!」
「うるさい放せ!
 こんな所にのこのこ出てきた僕がバカだった。
 どいつもこいつもお父さんに言い付けてやる!
 僕のお父さんは偉いんだ!お母さんに迎えに来てもらおう。
 そしてデパートのレストランでプリンアラモードを食べてから屋上の観覧車にのっ、」
古美門が倒れる。
「先生!先生…すごい熱!救急車を!!」

古美門家
「心的外傷?」と服部。
「一種の、PTSDのようなものじゃないかと。
 極度の緊張とプレッシャーの中で、負けた相手を目の当たりにしたことで
 敗戦トラウマが発症したんだと思われます。」と羽生。
「敗戦トラウマ…。」と服部。

「スカイドンシーボーズザラガスジェロニモン…。

「あれ?何かぶつぶつ言ってるよ。」と蘭丸。
「ベムラーバルタン星人ネロンガラゴングリーンモンス…。」

「ああこれは…ウッ…ウルトラ怪獣を登場順に羅列してるようですな。」と服部。
「服部さんも詳しいっすね。」
「たわいのない取りえでございます。」
「幼児返りは、心的外傷の症状の1つだ。」と羽生。
「元から幼児みたいな人じゃない。」と黛。
「で、これどうすりゃいいわけ?」と蘭丸。
「今は当分、裁判から遠ざける必要がありますな。」

「スフランピグモンガボラジラースギャンゴドドンゴミイラ人間ペスターガマクジラ
 ガヴァドンブルトンザラブ星人アボラスバニラヒドラ ケムラー…。」

「先生…先生。」と黛。
「あっピグモン。」
「黛です。裁判頑張りましょう?」
「裁判?」
「そうです。醍醐検事を倒して、貴和さんを助けましょう。」
「もう無理だよ。」
「そんなことありませんよ。先生ならきっと勝てます。」
「無理だって。僕みたいな何の取りえもない無能な最低くそ野郎に勝てるわけないよ。」
「先生は素晴らしいですよ。1億円稼ぐんでしょ?
 高速何とか、やってもらうんでしょ?」

「なかなかレアなやりとりですね。」と蘭丸。
「確かに。」と服部。

「だって相手は民意なんだよ。そんなの勝てっこないよ。」
「何言ってるんですか。先生らしくないですよ。
 ほら立ちなさい!」
「嫌だ嫌だ嫌だ…。」
「ほら!立って!」
「うわ〜〜〜。」

「無理強いは禁物だよ。」と羽生。
「ああ今は…そっとしておくしか、なさそうですな。」
 
「ジャミラドラコゴモラダダウーメフィラス星人ジャミラ…
 あ〜ジャミラ2回言っちゃった。もう一回最初からだ。
 ベムラーバルタン星人ネロンガラゴングリーン…。」

面会室
「ちゃんと公判は再開されるんでしょうね?」
「もっ…もちろんです。」と黛。
「まったく使えない。だから懲役でもいいって言ったのよ。
 あなたたちを信用した私がバカだったわ。」
「…私たちを信用したことなんてあるんですか?」
「…」
「私はいまだに、あなたから信用されてるとは思えずにいます。」
「…とにかく、このまま死刑になったら私あんたと横わけ小僧の枕元に立って、
 毎晩金縛りにするから。」
「…公判は、必ず再開させます。

最高裁判所
「再開の必要ないでしょう。」と判事。
「まだじゅうぶんな審理をし尽くしていません。」と黛。
「十分だと思いますよ。」
「中途半端な審理で被告人を死刑にしたら、かえって世論の反発を招きかねません。」
「公判は、1回だけということになってますので。」
「慣例であって決まりではないはずです。」
「では。」
「原判決を覆す決定的な重要証拠がまだあるんです。
「なぜ提出しないんですか?」と板橋。
「…裏取りに、時間がかかってまして…。」
「ただちに提出すれば、検討します。」

古美門家
「あれ?どうしたんですか?」と黛。
「おかえりなさい。」
「だっ…誰かにつけられなかったろうな?」怯える古美門。
「はっ?」
「実は新聞各紙をはじめ、各メディアで、古美門先生と黛先生を批判する声が…
 高まっておりまして。」
「これ。」

『金の亡者の弁護士死ね』
『悪魔の手先コロス』

「ネットは大炎上。プロパガンダ作戦が完全に裏目に出たね。」と蘭丸。
「その結果、このような郵便物が、匿名で。」
「殺害予告…。
 こっ…こんなの信じてどうするんですか。
 ホントにやるわけ…。」

窓ガラスの割れる音!

「いや〜!はははは〜!
 これが民意だ。全国民が敵なんだ!
 服部さん、地下シェルターに避難しましょう〜。」と古美門。
「ございません。」
「だははは〜。あははは〜うわ〜ははは〜。」

NEXUSを訪れる黛。
「検察は不正をしたんじゃないの?
 あなたはそれでいいの?
 守秘義務や職務規定より大事なものがあるんじゃない?
 私が知ってるあなたは、いつだって弁護士としてじゃなく一人の人間として自分の信念を貫いてた。
 時にはルール違反をしてでも、みんなを幸せにするために行動してきたじゃない!]
「…僕から情報を取ったとバレれば君だって…。」
「そんな覚悟はとっくにできてる。」
「…大事なメモをうっかり落としたのは、僕のミスだ。」
羽生はそう言うと、メモを一枚、テーブルの上に置く。

優慶大学附属小学校
「江上順子さん。
 再就職先にまで押し掛けてすみません。
 徳永家の元家政婦で事件の第一発見者であるあなたに、
 もう一度話を聞きたいと思いまして。」黛が一人の女性に声をかける。
「全部話しましたから。」と絵が意味。
「話し忘れてることはありませんか?」
「ありません。」

別の日
「どんなささいなことでもいいんです。」と黛。
「何も隠してないって言ってるでしょ。」と江上。
「何も隠してないならどうして私を避けるんですか?」
「あなたが、あの女の弁護士だからよ。」
「吉永慶子…。」
「はっ?」
「ですか?」
「何言ってんの?訳分かんない。」

別の日
「悪魔の女を死刑台に送る手伝いができて満足ですか?」
「…」
「徳永家をめちゃくちゃにした貴和さんを恨んでいるのは分かります。
 でも、間違った証拠で死刑が執行されたら、あなたは一生十字架を背負いますよ。」
「…」
「あなたが死刑のボタンを押すんです。
 その手で子供たちに、給食を作り続けられるんですか?」
「…」
「協力してくだされば、ご主人が会社のお金を使い込んで請求されている多額の損害賠償、
 奇麗にするお手伝いをさせていただきます。」
「…」

帰り道、黛は事務所に報告の電話を入れる。
「獲得しましたよ!江上順子ですよ。
 なかなかの爆弾です。
 誰って…もういい。帰ってから説明します。」

その後、黛は…。

古美門家
「はい古美門法律事務所でございますが。はっ!?黛先生が?」

病院
「集団で暴行を受けたみたい。頭を強く打ってて…意識が戻らない。」と本田。
「何ていうことを…犯人は 見つかったんでしょうな?」と服部。
「ええ。悪魔を弁護する国民の敵だからって、供述してるらしい。」と磯貝。
「国民の…敵…。」と蘭丸。
「…」傷ついた黛を見つめる古美門。
「古美門先生、僕のせいかもしれません。僕が情報を渡したから…。」と羽生。
「やらせたのは私だ。
 …マスコミに大々的に報じさせろ。」
「どこへ?」
「弔い合戦だ。」

裁判所前、リポーターの中継。
「古美門弁護士がやって来ました。日本中から批判を浴びる中での厳しい戦いと
 なっている古美門弁護士。」

法廷、いつものように足を机の上に投げ出しながら、醍醐を見つめる古美門。

「では、開廷します。」

「大変異例にもかかわらず、証人への尋問を許可してくださり感謝申し上げます。
 徳永家の元家政婦にして事件の第一発見者、江上さん。
 警察の取り調べに対しこう証言していますね。
 いつものように勝手口から入り、その日は資源ごみの日だったので、
 台所の瓶や缶類をごみ集積所へ運び、リビングへ行くと光一郎さんとさつきさんが倒れており
 慌てて救急車を呼んだ。」
「はい。」
「抜け落ちている証言はありますか?」
「…はい。」
「おっしゃってください。」
「資源ごみを捨てる際、台所に見たことのない変な瓶が落ちていたんです。
 外国の調味料か何かだと思い、そのまま捨てました。」
「警察にそう証言したんですか?」
「はい。でも、事件には関係のないことだと。」
「ちなみにその瓶とはこれですか?」
「とても、よく似ています。」
「これととてもよく似た瓶が犯行現場に落ちていたそうですよ?醍醐検事。
 真犯人は毒物を犯行現場に放置して去っていったのであり、
 被告人の部屋から発見された物は事件とは無関係なんじゃありませんか?」

「その資源ごみを、警察は?」と判事。
「一切回収できていません。
 すでに収集され手遅れだったものと思われます。
 つまり警察と検察は証拠の確保に失敗したのです。
 江上さん。ありがとうございました。」

「事件当夜、現場付近で被告人は、多くの人々から目撃されています。
 証拠と証言、総合的に考慮すれば、結論に、疑う余地は、ありません。」と醍醐。

「証言、石井由美。
 買い物から帰宅し家に入ろうとしていたところ、徳永家の勝手口から安藤貴和が
 出てくるのが見えた
 実験結果は提出した資料のとおりです。
 石井家の玄関から徳永家の勝手口は電柱が邪魔で見えません。」と古美門。

「検察の実験結果とは異なりますし、信用性の高い目撃証言が実に多い。」と醍醐。
「フッ。」古美門が笑う。
「何か?」
「多過ぎますよ。普通は目撃者などそうそういるものではない。」
「恵まれました。」
「藤野真希子。夕食の支度をしながらふと窓の外を見ると、
 徳永家の勝手口から安藤貴和が出てくるのが見えた
 川辺好美。日課の犬の散歩をしていたところ、 
 徳永家の勝手口から安藤貴和が出てくるのが見えた。
 よくもまあ、ピンポイントで安藤貴和が出てくるところを見るものです。
 この地域には5分に一度は徳永家の勝手口を見ることにしましょうという条例でも
 あるんでしょうか?」
「どなたも証言には自信を持っており、偽証してるとは考えにくい。」
「そりゃあ自信を持ってるでしょう。
 徳永家の勝手口から出てきたのがたとえ 『突撃!隣の晩ごはん』のヨネスケであったとしても
 安藤貴和に見えたに違いない。みんながそれを望んでいるから。
 人は見たいように見、聞きたいように聞き、信じたいように信じるんです。
 検察だってそうでしょう?」
「侮辱だな。」
「ええ侮辱したんです。証拠によってではなく民意に応えて起訴したんですから。」
「われわれは公僕だ。国民の期待に応えるのは当然だ。」
「愚かな国民の愚かな期待にも応えなければならないんですか?」
「愚かですか?」
「ええ愚かで醜く、卑劣です。」
「傲慢極まりない。私は、素晴らしい国であり、美しく、誇り高い国民だと思っている。」

「逸脱した議論を勝手に進めないで。」と判事。
「いいじゃありませんか。興味深い議論です。」と板橋判事。

「美しく誇り高い国民が証拠もあやふやな被告人に死刑を求めますか?」と古美門。
「本件の場合、有罪であるならば、極刑がふさわしい。
 わが国においてそれは、死刑だ。」
「生命はその者に与えられた権利です。それを奪う者はたとえ国家であっても人殺しです。」
「あなたが、死刑廃止論者だとは意外だな。」
「いいえ反対じゃありませんよ。
 目には目を。歯には歯を。殺人には殺人を。立派な制度だ。
 ただ人知れずこっそり始末することが卑劣だと言っているだけです。」
「白昼堂々と殺せというのか?」
「そのとおり。青空の下市中引き回しの上、はりつけ火あぶりにした上で
 みんなで一刺しずつ刺して首をさらし万歳三唱した方がはるかに健全だ。
 だがわが国の愚かな国民は、自らが人殺しになる覚悟がないんです。
 自分たちは明るい所にいて、誰かが暗闇で社会から消し去ってくれるのを待つ。
 そうすればそれ以上死刑について考えなくて済み、この世界が健全だと思えるからだ。
 違いますか?」
「仮にそうだとしても、それもまた、民意だ。」
「民意なら何もかも正しいんですか?」
「それが民主主義だ。」
「裁判に民主主義を持ち込んだら司法は終わりだ。」
「果たしてそうかな?」
「そうに決まってるでしょう。」
「いささか古いな。
 法は、決して万能ではない。
 その不完全さを補うのは何か…。人間の心だよ。
 罪を犯すのも人間。裁くのも人間だからだ。
 多くの人々の思いに寄り添い、法という、無味乾燥なものに血を通わせることこそが、
 正しい道を照らす。裁判員裁判は、まさにその結実だ。
 そして本件において、人々が下した決断は…
 安藤貴和は死刑に処されるべき、というものだった。
 愛する家族と、友人と、子供たちの健全な未来のために。
 これこそが民意だ。」

一同の拍手。

「静粛に! 静粛に!」

「素晴らしい。さすが民意の体現者醍醐検事。
 実に素晴らしい主張です。
 いいでしょう。死刑にすればいい。
 確かに安藤貴和は社会をむしばむ恐るべき害虫です。駆除しなければなりません。
 次に寝取られるのはあなたのご主人かもしれませんからね。
 あなたの恋人かもしれないし、あなたの父親かもしれないし、あなたの息子さんかもしれない。
 あるいはあなた自身かもしれない。
 死刑にしましょう。
 現場での目撃証言はあやふやだけれど死刑にしましょう。
 被告人の部屋から押収された毒物が犯行に使われた物かどうか確たる証拠はないけれど
 死刑にしましょう。
 現場に別の毒物らしき瓶が落ちていたという証言があるけれど、気にしないで死刑にしましょう。
 証拠も証言も関係ない。
 高級外車を乗り回しブランド服に身を包み、フカヒレやフォアグラを食べていたのだから
 死刑にしましょう。
 それが民意だ。それが民主主義だ。何て素晴らしい国なんだ。
 民意なら正しい。
 みんなが賛成していることなら全て正しい。
 ならば…みんなで暴力を振るったことだって正しいわけだ。
 私のパートナー弁護士を寄ってたかって袋だたきにしたことも、民意だから正しいわけだ。
 …冗談じゃない。…冗談じゃない!!
 …本当の悪魔とは、巨大に膨れ上がったときの民意だよ。
 自分を善人だと信じて疑わず、薄汚い野良犬がどぶに落ちると一斉に集まって
 袋だたきにしてしまう…そんな善良な市民たちだ。
 だが世の中には、どぶに落ちた野良犬を平気で助けようとするバカもいる。
 己の信念だけを頼りに、危険を顧みないバカがね。
 …そのバカのおかげで今日、江上順子さんは民意の濁流から抜け出して、
 自分の意思で証言をしてくださいました。
 それは江上さんたった1人かもしれませんが…確かに民意を変えたのです。
 私はそのバカを…誇らしく思う。」

病院
「黛先生!」と服部。
「真知子ちゃん!」と蘭丸。
「先生!」

法廷
「民意などというものによって人一人を死刑にしようというのならすればいい。
 しょせんこの一連の裁判の正体は、嫌われ者をつるそうという国民的イベントにすぎないんですから。
 己のつまらない人生の憂さ晴らしのためのね。
 そうでしょう?醍醐検事。」と古美門。
「…」
「あなた方5人は何のためにそこにいるんです?
 民意が全てを決めるなら、こんなに格式ばった建物も、権威づいた手続きも必要ない。
 偉そうにふんぞり返っているじいさんもばあさんも必要ない!
 …判決を下すのは、断じて国民アンケートなんかじゃない。
 わが国の碩学であられるたった5人のあなた方です!
 どうか、司法の頂点に立つ者の矜持を持ってご決断ください。
 お願いします。」深く頭を下げる古美門。
「数々の無礼、お気を悪くされたかもしれませんが、
 しょせんは金の亡者で嫌われ者のどぐざれ弁護士のたわ言です。
 どうかお聞き流しください。
 以上です。」

傍聴席にいた羽生が、人々が拍手を送り…。

病院に駆けつける古美門、羽生。
黛の顔には白い布が被されていて…
と思ったら、それは蘭丸!

「不謹慎にも程があるだろ!」怒る羽生。
「いやいや…だって真知子ちゃんがやろうって言うから。」

古美門が向かいのカーテンを開けると、黛、ピースサイン!
「蹴散らしたんでしょうね?」
「粉雪になってシベリアの空に飛んでいったよ。
 君の捨て身の体当たりバカ作戦に乗ってやった!」と古美門。
「体当たりバカ作戦?」と羽生。
「自分が暴行を受ければ、世論の風向きが変わると踏んだんですかな?」と服部。
「わざと暴行を受けたのか?」
「ハッ。何とまあ、無謀なこと。」と服部。
「女相手にそんな手荒なことはしないだろうって思ったんですけど、意外にやられました。」
「天井知らずのバカだ。しかも世論は何一つ変わってない。
 お前に同情するやつなんかいないんだ。バ〜カ。」
「でもおかげで先生はPTSDを克服して立ち上がりました。
 それが本当の狙いだったんですよ。だまされましたね。」
「あれは君を追い込んで情報を取らせるための作戦に決まってるだろうが。
 だまされやがって愚か者め。」
「気付いてましたよ。気付いた上で乗ってあげたんじゃないですか。
 だまされましたね。」
「君が気付いてることも気付いた上でやっていたんだ愚か者め!」
「先生が気付いていることに気付いてることも気付いた上で乗ってあげたんでしょうが!」
「君が気付いていることに気付いてる…。」

「はい もう結構です。」服部が二人を止める。

法廷
「開廷します。
 安藤貴和に対する、殺人および、殺人未遂被告事件について次のとおり、判決を宣告する。」

「ベムラーバルタン星人ネロンガラゴングリーンモンス…。」魔法の言葉を唱える古美門。
「やっぱりトラウマだったんじゃないですか。」と黛。

「主文。」

「あ〜!」
「静かに!」

「原判決および、第一審判決を破棄する。」

「ゼヤ!」
「よっしゃ!」

「本件を、東京地方裁判所に、差し戻す。」

「差し戻し…。」と黛。
「最高裁め自分で判断するのを避けたな。」
「でも異例中の異例ですよ。判決を覆したんです。歴史的勝利です!」

「醍醐検事!」と古美門。
「おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」と黛。
「最高検に来た途端にこのような大敗北。お気の毒に。降格でしょうか?」と古美門。
「どこであろうと、国家のために働くことに変わりありません。
 差し戻し審、ご健闘を。
「地裁の検事にあなたより強敵がいるはずがない。
 あっ!念のために申し上げておきますが、原判決破棄ということは
 私の敗戦も奇麗になかったことになったわけです。
 つまり私は今も無敗。あなたが私に勝ったという事実もなくなりました。」
「どうでもいいじゃありませんか。」と黛。
「よくない!今後あなたが私に勝ったことがあるなどという虚言を吹聴した場合は
 明らかな名誉毀損ですのでそのおつもりで。」
「もちろん。私はあなたに勝ったことなど一度もない。」
「結構ですね〜!」
「あなたに勝った人間がいるとすれば…それは、私ではない。」
「…」
「本当の敵は、敵のような顔をしていないものです。
 では。
 健康診断の結果出たかな?」
「オールAでした。」と検事。
「そうか…。」

「先生これ…。」黛は羽生にもらったメモを渡す。
『優慶大附属小学校
 給食センター
 江上順子』
慶の字が、吉永慶子の時と同じように間違っていて…

地下駐車場
「ああ、君たちか。全て、希望どおりに手配しておいたよ。」と醍醐。
「ありがとうございました。」と羽生。
「無理を申し上げ、すいません。」と本田。
「差し戻し審は、君たちが担当になるだろう。
 きっちりやりたまえ。人たらし。」
「はい!醍醐検事。」
「頑張りま〜す。」
醍醐の車を見送る二人。

「サウジアラビアに、こういうことわざがある。
 乗っている人間がラクダを操っているように見えても、
 実はラクダが人間を導いているのだ。
 ここまでご苦労さまでした。」
羽生は不気味な笑みを浮かべ…。

法廷
「本当の敵は、敵のような顔をしていない…。」と黛
「私が負けた相手は…あいつだ。」と古美門。




レビューが遅れてしまったため、感想は簡単に。

慶の字、民事にウルトラマン!今回も見どころ満載でした。

「人は見たいように見、聞きたいように聞き、信じたいように信じるんです。」
古美門先生の言葉にはつい頷いてしまう。

貴和という人物を直接は知らないけど、テレビや新聞、マスコミが伝える貴和の姿。
金のための男や子供までも殺そうとする悪女。
自分や家族が貴和の毒牙に触れてしまうかもしれない。
そんな不安から、世の中の流れから、貴和の死刑を望む。でも、自分の意志という観念はない。
もし、自分が死刑台のボタンを押す立場なら…。

「いいでしょう。死刑にすればいい。
 確かに安藤貴和は社会をむしばむ恐るべき害虫です。駆除しなければなりません。
 次に寝取られるのはあなたのご主人かもしれませんからね。
 あなたの恋人かもしれないし、あなたの父親かもしれないし、あなたの息子さんかもしれない。
 あるいはあなた自身かもしれない。
 死刑にしましょう。
 現場での目撃証言はあやふやだけれど死刑にしましょう。
 被告人の部屋から押収された毒物が犯行に使われた物かどうか確たる証拠はないけれど
 死刑にしましょう。
 現場に別の毒物らしき瓶が落ちていたという証言があるけれど、気にしないで死刑にしましょう。
 証拠も証言も関係ない。
 高級外車を乗り回しブランド服に身を包み、フカヒレやフォアグラを食べていたのだから
 死刑にしましょう。
 それが民意だ。それが民主主義だ。何て素晴らしい国なんだ。
 民意なら正しい。
 みんなが賛成していることなら全て正しい。
 ならば…みんなで暴力を振るったことだって正しいわけだ。
 私のパートナー弁護士を寄ってたかって袋だたきにしたことも、民意だから正しいわけだ。
 …冗談じゃない。…冗談じゃない!!
 …本当の悪魔とは、巨大に膨れ上がったときの民意だよ。
 自分を善人だと信じて疑わず、薄汚い野良犬がどぶに落ちると一斉に集まって
 袋だたきにしてしまう…そんな善良な市民たちだ。
 だが世の中には、どぶに落ちた野良犬を平気で助けようとするバカもいる。
 己の信念だけを頼りに、危険を顧みないバカがね。
 …そのバカのおかげで今日、江上順子さんは民意の濁流から抜け出して、
 自分の意思で証言をしてくださいました。
 それは江上さんたった1人かもしれませんが…確かに民意を変えたのです。
 私はそのバカを…誇らしく思う。」

心にグサっとくる言葉でした…。

さて、貴和は1番目の夫、2番めの夫を殺したのか?
スープに毒を入れたのは、貴和なのか、さつきなのか、夫なのか?
すでに最終回視聴済みですが、もう一度見るのが楽しみです。



公式HP


オープニング 9nine「Re:」
Re:(初回生産限定盤A)(DVD付)
Re:(初回生産限定盤A)(DVD付)9nine

SME Records 2013-11-20
売り上げランキング : 2240


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



エンディング RIP SLYME「SLY」
SLY
SLYRIP SLYME

ワーナーミュージック・ジャパン 2013-11-13
売り上げランキング : 1535


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



「リーガルハイ」公式BOOK 古美門研介 再会記
「リーガルハイ」公式BOOK  古美門研介 再会記
角川マガジンズ 2013-10-22
売り上げランキング : 411


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



スペシャルドラマ「リーガル・ハイ」 ディレクターズ・カットver. [DVD]
スペシャルドラマ「リーガル・ハイ」 ディレクターズ・カットver. [DVD]
TCエンタテインメント 2013-08-07
売り上げランキング : 57


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



スペシャルドラマ「リーガル・ハイ」完全版 Blu-ray
スペシャルドラマ「リーガル・ハイ」完全版 Blu-ray
TCエンタテインメント 2013-08-07
売り上げランキング : 211


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



スペシャルドラマ「リーガル・ハイ」 ディレクターズ・カットver. [DVD]
スペシャルドラマ「リーガル・ハイ」 ディレクターズ・カットver. [DVD]
TCエンタテインメント 2013-08-07
売り上げランキング : 57


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



B0089K6PIOリーガル・ハイ Blu-ray BOX
TCエンタテインメント 2012-12-05

by G-Tools



リーガル・ハイ
リーガル・ハイ古沢 良太 (脚本) 百瀬 しのぶ (ノベライズ)

扶桑社 2012-06-27
売り上げランキング : 75117


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



「リーガル・ハイ」公式BOOK 古美門研介 草創記6248437 (ムック)
「リーガル・ハイ」公式BOOK 古美門研介 草創記6248437 (ムック)著訳編者表示なし

角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) 2012-05-30
売り上げランキング : 165


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



女神のKISS(初回限定盤)
女神のKISS(初回限定盤)PES from RIP SLYME

ワーナーミュージック・ジャパン 2012-05-30
売り上げランキング : 187


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



えれぴょん(初回限定盤A/えれぴょん顔アップ盤!)(生写真無し)
えれぴょん(初回限定盤A/えれぴょん顔アップ盤!)(生写真無し)小野恵令奈

ワーナーミュージック・ジャパン 2012-06-13
売り上げランキング : 1714


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



フジテレビ系ドラマ「リーガル・ハイ」オリジナルサウンドトラック
フジテレビ系ドラマ「リーガル・ハイ」オリジナルサウンドトラック林ゆうき

ポニーキャニオン 2012-05-30
売り上げランキング : 951


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



リーガル・ハイ
リーガル・ハイ古沢 良太 (脚本) 百瀬 しのぶ (ノベライズ)

扶桑社 2012-06-26
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools




服部さんの過去
・スイスのホテルで料理長(第1話)
・書の嗜み
・計算が早い
・楽譜も書ける(昔フォークソングをかじっていた)
・バンコクで屋台
・家庭菜園
・モンゴル相撲
・芸能通
・醤油づくり
・演劇
・ワンダーフォーゲル
・王家の谷で発掘調査

・整体師
・京都で化粧師

羽生のことわざ:サウジアラビア。
第1話『水は飲めるが燃えはしない。石油は燃えるが飲めはしない。』
第2話『暑いときは 日陰を見つけろ』
第3話『砂嵐の後の夜空は奇麗』
第4話『サソリは踏まなければ刺さない』
第5話『砂漠で道に迷ったら足跡をたどって 戻るしかない』
第6話『石油が出るか出ないかは掘ってみなければ分からない』
第7話『目的地にたどりつきたければ最高のラクダを手に入れろ』
第8話『ラクダはむちを入れなければ歩かない』

気になるセリフ
第1話
「正義がまかり通らない世の中になったらこの国の司法は
 終わりではありませんか?」(黛)
「教えてあげよう。正義は金で買える。」(古美門)

第2話
「俺はお前をこの世界から葬ると決めたんだ。
 そのためなら、地位も名誉も喜んで捨てる。
 刺し違えてもお前を地獄に引きずり込む。
 必ずな。
 それが俺の贖罪だ。」(三木)

第3話
「榎戸がバリバリのストーカーの変態野郎だったとしても、
 あらゆる手段を使って無罪にしろ。それが君の仕事だ。」(古美門)
「私はそうは思いません。
 私たちの仕事は、あくまで適正な判決に導くことです。」(黛)

第4話
「あなただけ特別」
「神でもない我々に、そんなこと分かるはずもない。
 正義は特撮ヒーロー物と『少年ジャンプ』の中にしかないものと思え。
 自らの依頼人の利益のためだけに全力を尽くして戦う。
 我々弁護士に出来るのはそれだけであり、それ以上のことをするべきでもない。」(古美門)
「やはり古美門先生を倒すのは、三木先生でなければ無理ですよ。」と沢地。
「ここに来た、自分自身の目的が、はっきりわかったんです。
 あなたを、倒すためです。」と黛。

第6話
「勝利のみが全てではない。
 私が理想とする弁護士像を圭子さんに見た気がします。
 一緒に、行かせてください。」(黛)
「一人でグリーン・ゲーブルズにでも行ってなさい!」(圭子)
「圭子さんのようになりたいんです。
 そして、古美門先生に、いつか勝てるようになりたいんです。」
「・・・あなたは私のようには一生なれない。」
「・・・」
「なる必要もない。
 せいぜい古美門の下で滑った転んだやってなさい。
 そうすればいつか、あいつを倒せるかも。」
「え?」
「彼に勝てるのは私ではないってことよ。」

第7話
「分かってないね。最も手強い敵は三木なんかじゃない。
 自分の土俵で戦える人間だよ。」(古美門→黛)

第8話
「12歳の子が母親と断絶しようとしている。
 内心どれほどの苦悩を抱え、血を吐く思いをしているか君に分かるか?
 二度と薄っぺらい言葉を吐くな。」(古美門→黛)

「私が彼を採用したのも、あなたのご子息であれば育ててみたいと思ったからです。
 ・・・しかし、その結果、どんな悲劇を招いたかは・・・申しません。」
 古美門研介という法律家は、あなたが生み、私が完成させた化け物です。
 私たちは共犯なのです。
 ご子息を、葬りましょう。」(三木)



【キャスト】
古美門 研介 - 堺雅人
黛 真知子 - 新垣結衣
服部 - 里見浩太朗
加賀 蘭丸 - 田口淳之介(KAT-TUN)

三木 長一郎 - 生瀬勝久
沢地 君江 - 小池栄子
井出 孝雄 - 矢野聖人

羽生 晴樹 - 岡田将生
本田 ジェーン - 黒木華
磯貝 邦光 - 古舘寛治

安藤貴和 − 小雪

【スタッフ】
企画
 成河広明
 加藤達也
プロデュース
 稲田秀樹
 成河広明
 山崎淳子
脚本
 古沢良太
音楽
 林ゆうき
演出
 石川淳一
 城宝秀則
制作
 フジテレビ
制作著作
 共同テレビ


堺雅人さんの主な出演作品



新垣結衣さんの主な出演作品



里見浩太朗さんの主な出演作品




22:19 | CM(2) | TB(0) | リーガルハイ | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちーずさん、こんにちは。はじめまして。

突然のコメント、すみません。コメントを残させていただくのは初めてですが、いつも「素晴らしいレビューだな」と感動しながら読ませていただいていました。

「リーガルハイ」は、前作も楽しんで見ていましたが、何が善で、何が悪なのか考えさせられるところが魅力的だなぁと思っています。古美門先生の演説には、説得力がありましたね。思わず唸ってしまいました。

最終回のレビューも楽しみにしております。
素敵なクリスマスをお過ごし下さい(*^^*)
Posted by purple at 2013年12月25日 06:35
purpleさん、はじめまして。コメントありがとうございます!

『リーガルハイ』、終わってしまいましたね〜。
楽しいだけでなく、いろいろと考えさせてくれる、奥の深いドラマでした。
今期一番楽しみだったドラマなので寂しいです。でもきっと続編がありますね!

最終話も今年中にUP予定です。
purpleさんも素敵なクリスマスをお過ごしください。^^

Posted by ちーず at 2013年12月25日 21:09
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。