2014年01月27日

明日、ママがいない 第2話

『9歳の母性本能。いたいけな少年を救え』

ポスト(芦田愛菜)らコガモの家の子供たちは佐々木(三上博史)から、
新しい里親候補の資料を見せられる。

「俺パス。」
男の子が捨てた資料に手を伸ばすドンキ。するとオツボネが
「私に譲って。時間がないの!来年の春に卒業したら貯金もないのに自立して
 ここを出て行かなきゃいけない。この国のシステムはどうなってんの!?」
その気迫に押されて怯えるドンキ。
資料を奪いニッコリのオツボネに
「10歳未満が対象と書いてある。」と魔王。
「心は9歳です。」オツボネ、めげない!
「頭の出来はな。」魔王、負けない!
「チッ。」オツボネの舌打ち。

ピアノを弾かせてもらえるような家に引き取ってもらいたいと願うピア美(桜田ひより)は、
里親候補の中から一組の夫婦を選ぶ。
そしてパチ(五十嵐陽向)も、里親候補のもとへ行くよう佐々木に命じられる。
「あの…。パチはまだ、本当のママを待っているんじゃ?」とドンキ。
「あんな女を、ママと呼べるか。…だろ?」
「…」
「本来里子や養子というもんは、子供が幼いほど望む親が多い。
 お前はかわいいトイプードルだ。
 ほれ!お手でもしてみろ。」
「…」
「何だ?その目つきは。母犬にでもなったつもりか?」
「…」魔王を睨むポスト。
「チッ。今週末が初日だ。しばらくは週末ごとに通って様子を見る。
 準備しとけ。」

「ワン。」とポスト。
「クゥ〜ン。」とパチ。

そんな中、ピア美は、同級生の蓮(藤本哉汰)から誕生会に誘われる。
蓮は育ちが良く気品あふれるイケメンの御曹司。
蓮のことを好きなピア美は、舞い上がる。

しかし、誕生会は里親候補宅でのお試しと同じ日。
ドンキ(鈴木梨央)はピア美に押し付けられ、代わりにお試しに行くことになる。

お試しの前夜、眠れないポストが匂いをかぐ。
ドアの前にパチが立っていた。
「おしっこ?」
パチは首を横に振り、シャンプーボトルを抱きしめる。
「不安なの?」
「…」
「来な。」

パチを自分のベッドに寝かせるポスト。
「何も心配しなくていい。
 うまいもんでも食わしてもらうぐらいに考えてればいいんだ。
 無理に気に入られようとしなくていい。
 魔王にも言いづらかったら、私が言ってやる。
 何かあったら、コガモの家に電話すれば迎えに行くから。
 不安なんか感じる必要ない。
 私が守ってやるから。
 …守ってあげる。」
ポストの言葉に安心し、眠りに落ちるパチ。

翌日、初めてのお試しで、緊張するドンキとパチ。
「緊張しているの?」車を運転する水沢叶が声をかける。
「…」
「心配することなんてない。里親候補とは何度も面接をしてるけどどちらのお家も
 優しいご両親よ。
「はい。」
「まぁ、無理もないか。私も初めての時はそうだった。」
「あなたも?」
「ええ。ちょうどあなたと同じ頃にね。」
「…」

パチを迎えた安田家は子供がなく、優しい夫婦だった。
妻の美智子(江口のりこ)はパチを気に入り、パチも美智子になつく。

マンションのベランダ、シャボン玉で遊ぶ3人。
その様子が見える場所を探し当てたポストは…。

寂しそうに夕日を見つめるポスト。
そこへ、蓮が通りがかる。
「…君!」
「…」
「何してるの?」
「キレイだろ?」
「うん。」
「…夕日がだよ!」
「あっ…いや…うん。
 何かあったの?こんな所で。」
「パチが…私以外に笑いかけてた。」
「パチ?もしかして…君の好きな人?」
「好き?…あぁ、失恋したのかもね。」
「土曜日!もし空いてたら…僕の誕生日なんだけど、遊びに来ない?」
「…」
「失恋を癒やすなら、新しい恋かなって。」
「はっ!?」
「いや別に…僕にそうしろってことじゃなくて。」
「あんた何言ってんの?」ポストが笑う。
「夕日…キレイだね。」
「…」

ドンキは、川島という夫婦のもとへ向かった。
川島夫妻(大塚寧々/松重豊)と楽しい時間を過ごしたドンキは、彼らの子供として
うまくやっていけそうな手ごたえを覚えるのだったが…

一方、安田家での生活に慣れていくパチだったが、いつも抱いている空のシャンプーボトルを
手放さない。美智子は、そのことが気にかかる。

コガモの家
ピア美はロッカーにマフラーの編み方を教わる。
「誰にあげるか気になる?
 教えない。女の、ひ・み・つ!」

そんな中、パチが帰ってきた。
「今日は本当に楽しかったです。ねぇ?いい子にしてたね〜。
 この子と一緒にいられてとっても幸せで。
 ぜひ次もお願いします。」と美智子。
「もちろんです。こちらこそよろしくお願いします。」と佐々木。
「ありがとうございます。
 じゃ また来週ね!楽しみにしてるわね。」
「安田さん、そろそろ。」
パチの表情が曇っていることに気づいていた叶が帰るよう促す。
「では、失礼します。」「またね。」

パチからシャンプーボトルを取り上げる佐々木。
「捨てとけ。チッ。
 早く新しい飼い主に慣れろ。」

女の子たちの部屋では、ドンキが川島家での話をしていた。
「おばさんがお菓子作り上手だから、私も教えてもらって作ったの。」
「それにしても遅くまでいたね。」とピア美。
「おじさんの話が面白くてすっごい盛り上がっちゃって。」
「ジョリピ〜!」とボンビ。
「それで?」
「すっごく楽しかった。」
「変わり身早っ!あんなに嫌がってたのに。」
「早くシステムに慣れなきゃって言ったのピア美でしょ。」
「そうだけどさ。」
「最初は緊張してどうしようかと思ったけど2人ともすっごくいい人で。
 うまくやって行けそう。」
「何それ。ホントは私が行くはずの家だったのに。」

二段ベッドの上にいたポストが匂いをかぐ。パチが入ってきた。
「あっパチ。ドーナツあるよ。」とドンキ。
「うん。」
「歯磨いたんだろ?もう寝ろ。」ポストはそう言いドーナツを食べ始める。
「えっ何で?かわいそうじゃん。」
「いいからもう寝るんだ。」
「じゃあ、明日あげるね。」
「んっ?お前、シャンプーは?」とポスト。
「ブス!」
「はぁ〜!?うっさい!チビ!泣き虫!」
部屋を飛び出すパチ。
「ブス…。」

「何ですって!?」オツボネ登場!

遊園地、川島夫妻と楽しく過ごしていたドンキ。
川島が買ってきてくれた赤い風船。
ドンキは、窓ガラスに映った自分たち3人の姿に気づく。
ドンキの手から風船が離れ…ドンキは泣きながらただ「ごめんなさい」を繰り返す。

笹塚家、蓮の誕生日パーティーが開かれる。
ボンビ憧れのジョリピ〜夫妻が、なんと笹塚家のおとなりさんだった。
ボンビは誕生日パーティーそっちのけで、庭から隣の家を覗きこむ。

その日、パチはで安田家に泊まりがけの「お試し」。
リュックの中にはあのシャンプーボトル。
パチがロッカーを見ると、ロッカーは黙っているようジェスチャーし見送る。

笹塚家では、蓮のためにたくさんの女の子が集まっていた。
「やあ、来てくれたんだ。良かった!」蓮はちらっとポストを見ながらピア美に言う。
「え!?蓮キュン!あの・・・お誕生日、おめでとう。
 今日は誘ってくれてどうもありがとう。」
「こちらこそ、来てくれて、ありがとう。」
ピア美がプレゼントを渡そうとすると、
「蓮く〜〜ん!」
アミ、レミ、ユミがやってきて、蓮にカシミヤのマフラーをプレゼント。
ピア美は自分のプレゼントを渡せなくなってしまった。

安田家
「すみません。お時間頂いてしまって。」と叶。
「いえ。」と美智子
「あの子は少々特別なので、もう一度ご説明をと思いまして。」
「何でしょう?」
「あの子が、幼児DVであのホームへやって来たことは、以前にもお話しした通りです。
 詳しく申し上げますと…あの子は部屋で放置され、命の危機にさらされました。
 炎天下で部屋に置き去りにされ、重い熱中症と脱水症状で、危ないところでした。
 すんでのところで児童相談所員が駆け付け、保護しましたが。」
「その間ご両親は?」
「父親はいません。
 母親が1人、生活保護と児童手当で、女手ひとつで、彼を育てていました。」
「それは大変ね…。」
「その母親は、重度のギャンブル依存で、朝からパチンコ店に…。
 ですから、コガモの家でも、彼のあだ名は…。」
「その母親ひどいな。」と安田。
「おっしゃる通りです。」
「あの…一つ聞いてもいいでしょうか?」と美智子。
「何でしょう?」
「この前、あの子がシャンプーのボトルをずっと持っていたんです。
 それが気になったんですが。」
「…あの匂いは、彼の母親の匂いです。
 そんな過去があってもなお、彼はそれを手放せずにいるのです。」
「…やはりそうだったんですか。
 子供を授かることが、長年の夢でした。
 主人の体質のこともありついに叶いませんでしたが…。
 あの子のためなら、何だってします。
 そんな、つらい記憶は、忘れさせてあげたいんです。
 私があの子の本当の母親になりたい。
 いえ、なってみせますから!」
「…」

笹塚家
みんなにピアノを披露するアミ。
「ベヒシュタインだ。」とピア美。
「何それ。お値が張る感じ〜?」とポスト。
「差し押さえになる前にうちの家にあったピアノ。」
「あらま。」
「パパが5歳の誕生日に買ってくれた。」
「あんたも弾かせていただいたら?」
「いい。思い出すから。」
「まぁそう言わずに。元お嬢様。」
「…」

笹塚家の庭
隣の家を覗きこんでいたボンビは、ジョリピ〜こと東條夫妻に娘がいることを知り、ショック!

笹塚家
「あなた達も、弾かせていただいたら?」アミ。
「結構ですから。」とピア美。
「冗談よ。弾けるはずがないわよね。」
「だってあなた達、コガモの家の子でしょ?」
「やめなよそういう言い方は!」と蓮。
「構いませんことよ。おっしゃる通りですから。ねっピア美さん。
 私達ピアノなんか縁遠いですものね。」とポスト。
「あんたいつまで上品小芝居してんの?」とピア美。
「やっといつものピア美に戻ったか。」
「…チッ。」
ピア美がピアノに歩み寄る。
「やったれ。元お嬢様。」
ピア美がピアノを弾き始め…。

安田家
美智子はパチのリュックにシャンプーボトルを見つける。
「今日は持って来ていないと思っていたのに…こんな所に隠していたのね?」
パチが首を横に振る。
「あなたの気持ちは分かるわ。でもね、過去ばかり振り返っていてはダメ。
 あなたを苦しめたお母さんのことなんて忘れるの。
 このボトルは、私が預かります。」
「美智子…。」
「あなたは黙ってて!!」
「返して!返して! 返して!返して!返して!」
「こんなものがあるから!」美智子はそれをゴミ箱に捨ててしまう。
「あっ…。」

笹塚家
みんながピア美に拍手を送る。

「これって、もしかして、蓮くんへのプレゼント?
 蓮くん開けてみたら?」アミは勝手にピア美のプレゼントを蓮に渡す。
「うん。」
「マフラー?」とアミ。
「もしかして、これ手編み?」とレミ。
「重〜い。」とユミ。
「しかもよく見たら編み目おかしいし。」とレミ。
「こんなの恥ずかしくてできないよね。」とユミ。
「返して!」
「こんなの蓮くんに失礼でしょ!」
「返して!ねえ返して!!」
ピア美とアミはマフラーを引っ張り合い…マフラーが切れてしまう。
「安物の毛糸だと、すぐ切れちゃうのね。」とアミ。
「…」
「何よ。文句あんの!?」
アミがピア美の肩を叩く。

「ちょっと待て。…先に手ぇ出したな。」とポスト。
「やめてポスト。」
ポストは髪留めをパチンと鳴らすと、唸りながらアミに掴みかかり…。

帰り道
「最悪だよ!誕生日会めちゃくちゃにして!絶対蓮くんに嫌われた。」とピア美。
「…ごめん。」ポストが舌を出す。
「ペロっじゃないよ!」
「もうヤ〜ダ〜!」とボンビ。
「何であんたが泣いてんのよ!っていうか引き立て役ほっぽり出して何やってたのよ!」
「だって子持ちししゃもだった!」
「意味分かんない!」

「君達〜!」蓮が追いかけてきた。
「蓮くん!」
「ごめんね…あんなことになって。」
「別に。あんたのせいじゃないし。」
「そうだよ。蓮くんのせいじゃない!こいつが凶暴だから。」
「マフラーありがとう。母さんに頼んで、破れたとこ、直してもらってるから。」
「優しい!キュン!」
「あの!…今日も、夕日がキレイだね。」
「えっ?」「えっ?」
「フッ。」

安田家に電話をし、パチの様子を聞く佐々木。
その佐々木、お弁当屋の女性を尾行開始。
「…チッ。何やってんだ俺は。ストーカーか。」

安田家
パチがコガモの家に電話をしようとする。
「何してるの?
 …そうだ!お風呂に入りましょう!ちゃんと親子らしいことをしないと。」と美智子。
「ヤダ!」
「美智子…。」
「お風呂入ろう!おいで!」
「痛い!」
「おいで!」
「痛い!!」
「おいで!」
「痛い!ポスト〜!!」

コガモの家の前
「…」ポストが立ち止まる。
「どうしたの?」とボンビ。
「パチ…。」
「何だ。やっぱりパチのこと気になってたんじゃん。」
「何か…嫌な予感がしたんだ。」
「あんたも女の勘とか言っちゃうの?」とピア美。
ポストは首を横に振る。
「えっ?」
「ママの勘。」ポストが走りだす。
「えっ…ちょ…ちょっと!」

安田家
「どうしたの?さぁじゃぶじゃぶ楽しいわよ。おいで!:
パチを無理やり風呂に入れる美智子…。

安田家の前まで来たポストたちは、安田がゴミを出しているところを目撃。
「こんな時間にゴミ出しなんておかしいだろ。」
ポストはそう言うと、ゴミを漁り始める。

安田家
「ほ〜ら水鉄砲だよ!ピュ〜。
 ねっ、楽しいねぇ。
 お顔にかけちゃうぞ〜。ピュ〜。」
「…シャンプー…」
「んっ?」
「…シャンプー。」
「あれはもうないの。あなたには新しい幸せがあるんだから。
 はい、10数えたら出ようね。肩までつかって。
 10、9、8、7、6、5、…」

ポストたちはゴミ箱からパチのシャンプーボトルを発見!

安田家
「あなた!あなた〜!!」
「どうした!?どうした?」
「分からないの!急に震えだして!」
「電話!児童相談所か?それともグループホーム?」
「ダメよ!!この子は私達の子よ。私達で何とかしないと取り上げられちゃう!」
「でもお前!」
「しっかり!ねぇどうしたの?」

マンション前
「あっ!」
ポストたちの前に車が停まる。佐々木とロッカーが降りてきた。
「はぁ…。さっき電話で話したばかりだ。問題はない。」
「そこに、これが捨てられてた。」
「それがどうした?そもそもこんなもんを持って行くなと俺は言った!
 余計なことしやがって。捨てろ!」
「…」
「捨てろ!!」
仕方なくロッカーはそれをゴミ箱に捨てる。
佐々木を睨むポスト。
「ろくでもない母親のことなど、早く忘れろ!
 それ以外に、お前らに生きる道はない。
 前の飼い主を忘れられないペットが、好かれると思うか!!」
「…パチに…何かあったら…あんたを殺す。」
「…チッ。」

佐々木は安田に電話を入れる。
「あっ、もしもし。施設長さんですか?
 すいません、今…ちょっと。」
「ママ〜!ママ〜!」パチの声。

ポストが走りだす。
「開けろ〜!パチ〜!」
チャイムを連打するがドアは開かない。

「何か?」隣の部屋の人が様子を見に来ると、ポストはその家に張り込み、ベランダから侵入。
窓ガラスを割り部屋の中へ。
「な… 何なんだよ!君は!」
「ちょっ…。」

「パチ…パチ!」
「ママ…。」
「パチ〜!パチ!パチ〜!」

病院、待合室
「まさかこんなことに…。」と叶。
「わざわざ泊まりの日に、あの親に話しに行った。
 何となく嫌な予感がしたってことか。
 はぁ…。
 2〜3日もすりゃあ、チビも元気になんだろ。」と佐々木。
「分かりませんか?子供のトラウマが…どれほど深く、心に刻まれるか。」
「そんなもん気にしてたら、縁組なんぞ成立しない。」
「私は、小さい時はおっとりしていて、出がけの着替えも、いつも急かされるようにしていた。
 親に、強く…強く手を引っ張られて…早くしなさいって。
 怖くて…痛かった…とても…。
 だから…いまだに手をつなぐことができないんです。
 誰とも。」
「…」
「失礼。」

パチの病室
「パチ?」パチが目を覚ます。
「…ポスト。」
「んっ?」
「遅いよ。」
「…あぁ。」
「ずっと…ずっと、ポストのこと呼んでたのに。」
「ごめん。何ていうか…パチが楽しそうに見えて。
 焼きもち焼いちゃったのかな。」
「焼きもち?」
「うん。」
「それって、僕のことが好きだから?」
「フフっ。まぁな。」
微笑み合う二人…。

コガモの家
「えっ!!お試し先 断っちゃったの?」とピア美。
「うん。」とドンキ。
「もったいない!」とオツボネ。
「オツボネは黙って。」とポスト。
「勝手にごめんなさいしてよく魔王に怒られなかったね。」
「パチのことがあったから、今回は強く出れなかったんじゃない?」とボンビ。
「どうして?あんたも何かされた?」とポスト。
「全然。生まれて初めて遊園地に行って、とっても楽しかった。
 幸せで…。」
「だったら?」
「幸せ過ぎて、苦しくなっちゃった。」
「何それ。意味不明。」とピア美。
「不幸なほうが居心地がいいってか。」とポスト。
「はいはい!ドンキの彼氏はダメンズ決定ー!」とオツボネ。

杖を突く音。
「いつまでくっちゃべってんだ!」
「…」
「おい。ん…。さっさと食って風呂に入れ。」
佐々木が子供たちに渡した袋の中には、パチが持っていたのと同じシャンプー。
「あっ。」
「あっ!」
「…チッ。」
バツが悪そうに立ち去る佐々木。

夜、パチが帰ってきた。
「あっ!パチ!」「退院おめでとう。」
「おめでとう!」「セクシーでしょ?」
「ブブっ。」
「この匂い、何だか分かる?」とドンキ。
「…」
「パチ。」
ポストがシャンプーボトルを見せる。
「あっ!」
ボトルを抱きしめるパチ。
「ママの匂い!」
「おいで。」3人が手を広げる。
「…ポスト!」ポストに抱きつくパチ。
「結局そこかよ。」
「ハックション!」
「髪乾かしに行こうか。」「行こ行こ。」「ハックション!」
ピア美、ドンキ、ボンビが出ていく。

「おかえり、パチ!」
「ポスト!」
「…んっ?そういえばお前、この前言ったよな。」
「んっ?」
「ブス!」
パチのほっぺをつかむポスト。
「痛い痛い!ポストキレイ。大好きー!」
「フフっ。」

ピア美、ドンキ、ボンビは、ポストとパチがぎゅっと抱きしめ合うのを
笑顔で見つめていて…。


冒頭、幼稚園の発表会。パチは主役の桃太郎。でも主役は5人。
こんなところにも幼稚園の現状が現れています。
「なんでうちの子が主役じゃないんですか!?」
「子供は平等に!」
そう主張する大人がいるからの対応。
子供たちも「最近のモンペ対策」だと知っている。

桃太郎を演じるパチのことを、教室の外の窓から見守るポストたち。
この時のポストの微笑みは、母親そのもの。

その帰り道、まだ7歳のポストが疲れて眠ったパチをおんぶして帰っていきます。
でも目を覚ましたパチが「抱っこ〜」と甘えると、ちゃんと歩けと促す。
必要以上に甘やかさない。
母親の愛を知らずに育ったポストは、自分より小さいパチと暮らすうちに
母性本能が芽生えたのでしょうか。

そのパチ、幼稚園に行くときも古いシャンプーボトルを持ち歩く。
あれは、お母さんの匂い。お母さんの思い出。

美智子は古いシャンプーボトルを捨てようとし、でも一度は思いとどまりました。
だけど、パチの悲しい過去を知り今度は本当に捨ててしまった。
そんな母親のことは忘れさせたかった、それは強引だけど、彼女の母性だったのかも。
少なくても意地悪で捨てたわけではない。愛情の示し方が間違ってしまった。

ラスト、シャンプーボトルを捨てろ捨てろと言っていた魔王が、
新しいのを買ってきてくれました。
女の子たちはそのシャンプーで髪を洗い、パチのママに変身!
ママはここににるよ。彼女たちの優しさが伝わってきました。

ロッカーとお弁当屋のパート女性(鈴木砂羽さん)の関係も気になります。
ロッカー、21歳。謎の女性、40歳。
19歳のときにロッカーを産んだ、という設定でしょうか?
魔王はそれを知っていて、ロッカーに弁当を買わせに行っている?
・・・と思ってみていたけれど、予告によると、あの女性の子供を殺した?



公式HP


主題歌 - コトリンゴ「誰か私を」(commmons)
B00HS9Z36C誰か私を
コトリンゴ
commmons 2014-03-05

by G-Tools



B00HFA3VNG明日、ママがいない オリジナルサウンドトラック
音楽:羽毛田丈史
バップ 2014-02-26

by G-Tools



気になるセリフ
第1話
「どうした?芸の一つもできないのか?
 そんなことじゃ、もらい手はつかんぞ。
 いいか?ここにいるお前達は、ペットショップの犬と同じだ!
 ペットの幸せは飼い主で決まる。
 飼い主はペットをどうやって決める?
 かわいげで決める。
 時に心を癒やすようにかわいらしく笑い、時に庇護欲をそそるように泣く。
 初対面の大人をにらみ付けるようなペットなんざ、誰ももらっちゃくれない!
 犬だって、お手ぐらいの芸はできる。
 分かったら泣け。」(佐々木)

「いいか?よく聞け。
 お前達は、デカいみそが付いてんだ。
 親から捨てられた子供。それだけで十分、色眼鏡で見られる。
 世間はかわいそうと思ってくれるかもしれない。
 でもそれは、一時的な同情。無関係だから抱ける感傷だ!
 子供をかわいそうと思ってる自分に、酔ってるだけだ!
 みそ付きのお前らが、誰かに手挙げてみろ。
 あっという間に手のひら返しで、これだから親のいない子は!となる。
 そうなったら最後…お前らの人生詰むぞ!
 …先に手出したら負けだ。」(佐々木)

「くだらん理由で逃げ出して、犬のくせに尻尾の振り方も知らない。
 そんな犬は、いつ捨てられても文句は言えない。」(佐々木)

「私は、親が子供を選ぶ現在の制度に疑問を抱いてるだけです。
 子供にも、親を選ぶ権利があるはずです。
 あの子達には、自分だけの帰る場所が必要なんです。」(叶)
「…場所ね。必要なのは人じゃなく、場所か。」(佐々木)
「人に執着するのは…悲劇しか生みませんから。」(叶)

「人間の煩悩は…108つあるらしい。
 あと…何人だ。
 あと何人で108人になる。
 あと何人で俺は自由になれる…。
 そしたら…俺は…。」(佐々木)


キャスト
ポスト(9)(芦田愛菜)
ドンキ / 真希(9)(鈴木梨央)
ピア美(9)(桜田ひより)
ボンビ(9)(渡邉このみ)

オツボネ(17)(大後寿々花)
ロッカー(三浦翔平)

パチ(五十嵐陽向)
ハン(阪本光希)
リュウ(阪本颯希)

笹塚 蓮(藤本哉汰)

涼香(酒井美紀)

東條祐樹(28)(城田優)
東條の妻(Mailys Robin)
レイミ()

謎の女性(40)(鈴木砂羽)

アイスドール/水沢叶(25)(木村文乃)
ドンキと同じ年の頃、「お試し」を経験している。

魔王/佐々木友則(48)(三上博史)

第1話
加藤一郎(店長松本)
加藤久子(池津祥子)
細貝(西村和彦)
細貝晴美(櫻井淳子)

第2話
安田美智子(江口のりこ)
安田裕(長谷川朝晴)
川島(松重豊)
川島美鈴(大塚寧々)

スタッフ
脚本監修: 
 野島伸司
脚本: 
 松田沙也
演出: 
 猪股隆一
 鈴木勇馬
 長沼誠
チーフプロデューサー :
 伊藤響
プロデューサー:
 福井雄太
 難波利昭


芦田愛菜ちゃんの主な出演作品



三上博史さんの主な出演作品





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