2012年01月14日

最後から二番目の恋 第1話

『寂しくない大人なんていない』

「いつか、穏やかで心に余裕があるような、
 素敵なおとなになりたいと思っていた。
 でも、年はとっくに大人になっているはずなのに、
 思っていたのとは全然違っていて。

 大人になれば、寂しく思ったりすることなんて、
 なくなると思っていたのに、
 全くそんなことはなかった。

 でもそれは、私だけではなく、
 みんな同じなんだと思う。
 不安だし、寂しいけれど、
 それを口にはせず、明るく笑い飛ばそうとしていた。
 それが、大人になるということなのかもしれない。
 
 でも・・・
 
 寂しくない、大人なんているだろうか?
 
 不幸せだから寂しいのではなく、
 寂しいから、不幸せなわけでもない。

 人は一人で生まれてきて、
 やがて一人で死んでいく。」


「寂しくない大人なんていないよ。」
仕事を終え、買い物を済ませ、ふと呟く和平。

「つまり、人生ってやつは、
 もともと寂しいものなのかもしれない。」


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