2012年09月17日

ビューティフルレイン 最終話

『私が全部おぼえているよ』

木下圭介(豊川悦司)は、未来の美雨(芦田愛菜)のためにプレゼントを用意し、
ボイスレコーダーに彼女へのメッセージを録音する。

そんなある朝、美雨は洗濯物を干すのを手伝いながら圭介に聞く。
「ねえ父ちゃん。」
「うん?」
「父ちゃんの夢って何?」
「父ちゃんの夢?」
「うん。」
「それは・・・美雨が、毎日明るく元気に大きくなってくれること・・・かな。」
「それだけ?」
「それだけって・・・。」
「もっと、父ちゃんが父ちゃんのためにしてみたいこととか、ないの?」
「何でそんなことを聞くんだ?」
「美雨はいつも父ちゃんに色々してもらってるから、
 たまには美雨が父ちゃんのために何かしてあげたいの。
 もし父ちゃんに夢があるなら、美雨が叶えてあげたい。」
「急にそんなこと言われても・・・」
「う〜ん。じゃあ考えといて。」
「分かった。」
「今日中だよ?」
「今日中?」
「うん。ウフフフ!」

B009APIUBMビューティフルレイン DVD-BOX
羽原大介
フジテレビ 2012-12-12

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2012年09月10日

ビューティフルレイン 11

『残された時間、娘のために今できること』

木下圭介(豊川悦司)は、娘の美雨(芦田愛菜)と一緒に暮らすことになった。
中村産業の社長・中村富美夫(蟹江敬三)や妻の千恵子(丘みつ子)はもちろん、
圭介親子が一緒に暮らすことに反対だったアカネ(中谷美紀)も、
ふたりを支えていこうと決意していた。

そんな中、沼津から荷物が届く。美雨の荷物と手紙が入っていた。

『美雨ちゃんへ
 おじいちゃんとおばあちゃんは、
 これからもずっと美雨ちゃんたちのみかただし、
 おうえんしてるから、いつでもたよりにしてね。
 またあえるのをたのしみにしてます。
 おじいちゃん
 おばあちゃんより』

朝食を食べる圭介と美雨。
「夏休みの宿題、全部ちゃんと終わったのか?」
「もうランドセルに入れてあります。」
「おお偉い!」
「上履きは?」
「そこに洗ってあります。」
「サンキュー!あと、明日体育があるから体操着よろしくね!」
「明日体操着。了解!」圭介がメモを取る。

「おはよう!」千恵子がやってきた。
「おはよう!」
「圭さん、美雨ちゃん、朝ごはん終わったらちょっとうちへ来てくれない?
 新しいライフスタイルの提案をしたいの。」

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2012年09月03日

ビューティフルレイン 10

『父ちゃん、美雨の事忘れちゃうの?』

木下圭介(豊川悦司)は、娘の美雨(芦田愛菜)を預けている沼津の義父母、
一夫(浜田晃)と愛子(岩本多代)のもとへ、引っ越しや転校の手続きに必要な書類を送った。
圭介は、その封筒の中に、美雨への手紙も同封した。
手紙の中で圭介は、夏休みの最後の日に迎えに行くがそのときに大事な話があるから
聞いてほしい、と綴っていた。

その矢先、圭介の携帯電話に一夫から連絡が入る。
美雨が、『東京に帰ります』と書き置きして、ひとりでバスに乗ってしまったのだという。
前夜、美雨は、一夫と愛子が見ていた書類の中に自分の名前があることに気づき、
それは何かと尋ねた。愛子は困惑しながらも、ウソを言うわけにもいかず、
美雨はこのまま沼津に住むことを話してしまったらしい。

バスターミナルに駆けつけた圭介は、美雨を見つけ、とりあえず家に連れ帰る。

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2012年09月02日

ビューティフルレイン 9

『娘の未来のために…今、伝えるべき真実』

木下美雨(芦田愛菜)は、沼津に住む祖父母のもとへと旅立った。
朝方、圭介は美雨が一人で帰ってきた夢をみる。

父・圭介(豊川悦司)は、美雨がいない寂しさをかみしめながら、
いつも通りの生活を続けた。
朝食のパンを食べながら、美雨は圭介が「納豆を食べると根性がつく」と
言っていたことを思い出す。

圭介は一人寂しく朝食を食べたあと、掃除、洗濯。
美雨に頼まれたアサガオに水をやる。
「元気に、育ってくれよ。」

これは、アサガオと美雨に対しての言葉だ・・・。

美雨との約束通り、規則正しい生活を送る圭介。
壁に貼った、美雨が作った四つ葉のクローバーのお守りを見つめ・・・
「よし!」
圭介は顔を叩き、気合を入れて仕事へ向かう。

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2012年08月20日

ビューティフルレイン 8

『親なのに、離れる。親だから、離れる』

木下圭介(豊川悦司)は、娘の美雨(芦田愛菜)を沼津に住んでいる義父母に
預けるべきかどうか、悩んでいた。
義父母の一夫(浜田晃)と愛子(岩本多代)は、圭介と美雨が一緒に沼津に
引っ越して来ることを望んでいた。
部屋は空いているし、圭介の仕事のことも、一夫の口利きで何とかなるというのだ。
愛子は、来週行われる美雨のバレエ発表会に行くことにしたから
その際に改めて相談させてほしい、と圭介に告げた。

圭介は、そのことを社長の中村富美夫(蟹江敬三)と千恵子(丘みつ子)夫妻や
アカネ(中谷美紀)に報告する。

バレエ発表会の日の朝、、美雨は圭介に踊ってみせる。
「ブラボー!パーフェクト!」
「ウフフ。大きくなったらバレリーナになろうかな。」
「あれ?この間はケーキ屋になるって言ってなかったっけ?」
「ケーキ屋さんやりながらバレリーナもやって、幼稚園の先生もやるの。」
「お〜。美雨の将来忙しいな。よし行こう。
 衣装とシューズ、ちゃんと持ったか?」
「うん!父ちゃんカメラ持った?」
「持ったよ。よし、レッツゴー!」
「Wait! Just a moment!
 おばあちゃんたち迎えにいかなくていいの?」
「直接会場に行くから大丈夫だって。」
「分かるかな?区民会館の場所。」
「大丈夫だよ。ちゃんと地図のついた、案内状送ってあるから。」
「じゃあOK!」
「うん。レディー・・・」
「ゴー!」
「あ!美雨きったねぇ!」
「アハハハ!」

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2012年08月13日

ビューティフルレイン 7

『二人で暮らせない辛い父の決断…』

木下圭介(豊川悦司)の義父母、上原一夫(浜田晃)と愛子(岩本多代)が
沼津から上京してくることになった。
美雨(芦田愛菜)は、一緒にママのお墓参りや遊園地に行く、と大はしゃぎだ。
しかし圭介は、義父母たちに病気のことをどう伝えればいいか悩んでいた。
圭介は、主治医の古賀豊(安田顕)からも、美雨の面倒を見てくれる人を
早めに探しておいた方が良い、と助言されていたのだ。

圭介から相談を受けた中村産業社長の富美夫(蟹江敬三)と妻の千恵子(丘みつ子)は、
まだ言わなくてもいいのではないか、と答える。
圭介親子のことを心配している先輩行員の宗田清(でんでん)も同じ意見だった。
それに対して意見を聞かれた富美夫の娘・アカネ(中谷美紀)は、
「私は・・・ちゃんと話したほうがいいと思う。
 病状を正直に話すことはもちろん、今後症状が悪化した時に備えて、
 美雨ちゃんをどうするか、きちんと相談しておいた方がいい。」と答える。
「圭さんと美雨ちゃんが、離れ離れに暮らすことになったらどうすんの?」と知恵子。
「いずれは考えなきゃいけないことでしょ?」
「だけどまだ症状も軽いし。
 普通に暮らす分には大して問題ないんじゃない?」
「問題が起きてからじゃ遅いのよ。
 はっきり言って私は・・・別居するなら、早いほうがいいと思ってる。」
「・・・そんな冷たいこと。」
「美雨ちゃん可哀想じゃねーか。」と宗田。
「気持ちはわかるけど、頑張ってもどうにもならないことだってあるでしょう?」
「・・・」
「何か事故が起きてから後悔しないためにも、
 ちゃんと先々のこと考えておいた方がいい。」
「・・・」

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2012年08月07日

ビューティフルレイン 6

『親子だからこそ…、言えない秘密』

木下美雨(芦田愛菜)は、自分がいい子にしていれば
父・圭介(豊川悦司)の病気が治ると信じる。
「父ちゃんの病気いつ治るの?」
美雨に聞かれて答えられない圭介を気遣い、
「美雨ちゃんがいい子にしていればすぐ治るよ。」
と千恵子(丘みつ子)がそう言ったからだった。

いい子になるにはどうしたらいいだろう。美雨は小太郎に相談する。
「いい子っていうのはな、大人にとって都合のいい子供のことなんだ。
 元気に挨拶して、大人の言うことをはいはい聞いて、
 家の手伝いして、宿題してればいいんだ。」
「挨拶と、お返事と、家の手伝いと、宿題?」
「だけど俺はそんないい子になりたくないね。」
「ちょっとよくわかんない。バイバイ!」
「・・・ガキだな。」

それから美雨は元気なお返事をし、自分から宿題をしはじめる。

一方、社長の中村富美夫(蟹江敬三)と圭介のようすがおかしいことに
不審を抱いていた宗田清(でんでん)は、何故打ち明けてくれないのか、と怒り出す。
宗田は、圭介が手帳ばかり見ていることから、借金に苦しみ、
返済日を気にしているものと思い込んでいた。
圭介は、そんな宗田に病気のことを打ち明ける。

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2012年08月05日

ビューティフルレイン 5

『忘れたくない…父と娘の夏の想い出』

木下圭介(豊川悦司)は、世話になっている中村産業の社長・
中村富美夫(蟹江敬三)と妻の千恵子(丘みつ子)に、病気のことを説明する。
解雇もやむを得ない、と覚悟してのことだった。
「もし、社長の判断で、辞めてくれって、ことなら。」
「そんなこと言うわけねーだろ!」
「もちろんよ。」と千恵子。
「そう言ってくれるなら・・自分も、できる限り、働かせてもらいたいと思ってるんですけど。」
「美雨ちゃんは?病気のこと知ってんの?」
「はい。だけど美雨は、薬飲めば、治ると思ってます。
 治らない病気だとは・・とても言えなくて。」
「そりゃそうよ・・・。」
「ムネさんと秋生にも、いずれちゃんと説明しなきゃとは思ってるんですが。」
「あの二人には時期を見て俺から話すよ。」
「本当に、すいません。」
「何言ってんだよ。困ったときはお互い様。
 さあ、そうと決まったら仕事仕事。
 そんな病気なんかお前、汗だらだら流して働いてりゃ
 どっか行っちまうよ。」
「じゃあ俺、工場の方に。」
「うん。そうしてくれ。」
「何でも言ってね。美雨ちゃんのことも。」
「・・・ありがとうございます。」
圭介が工場に戻る。

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2012年07月29日

ビューティフルレイン 4

『母が遺した贈り物…父娘の切ない約束』

木下圭介(豊川悦司)は、病気のことを愛娘の美雨(芦田愛菜)に打ち明けた。
しかし、治らない病気だとはどうしても言うことができず、薬を飲んでいれば
すぐに治ると嘘をついてしまう。

小学校が夏休みに入った。圭介は、夏休み中も規則正しい生活を送るよう美雨に話した。
その際、圭介は、病気のことは中村富美夫(蟹江敬三)や千恵子(丘みつ子)らに
言わないよう口止めをする。
夏休みの間は、美雨も工場で一緒に昼食を食べることになるからだった。

ラジオ体操に出かけた美雨は、友だちの新井小太郎(高木星来)から
四葉のクローバーのキーホルダーを見せられる。
四葉のクローバーは“魔法の葉っぱ”で、4つ集めて願い事を書いた紙に
はさんでおけばどんな願い事も叶う、と聞かされ驚く美雨。
小太郎は、願い事が叶うまでは誰にも教えてはいけない、と付け加えた。

家に戻った美雨は、図鑑で四葉のクローバーを調べ、そのページに
「父ちゃんのびょうきが早くなおりますように」
と書いた紙を挟んで、探しに出かける。

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2012年07月21日

ビューテイフルレイン 3

『…父ちゃん、アルツハイマーってなに?』

木下圭介(豊川悦司)は、美雨(芦田愛菜)の誕生日や靴のサイズを忘れてしまったり、
自宅までの帰り道がわからなくなったりするなどの症状が出ていた。
美雨のためにも病気と向き合うことを決意した圭介は、主治医の古賀豊(安田顕)を訪ね、
病気の進行を遅らせる薬と、生活の心構えや注意点などが記された冊子を受け取った。

圭介は、その冊子などを参考に、
「予定はメモに残す」
「禁煙する」
「病気に良いとされている食材を摂取する」
といったことをさっそく実行する。

圭介が禁煙すると知った美雨、
「また〜?」
「またって言うな。今度こそ絶対禁煙する。」
「何で?」
「それは・・たばこは体に悪いからに決まってるじゃないか。」
「今まで何回禁煙するって言った?どうせまたすぐ吸っちゃうって。」
「今度こそ、絶対の絶対だ。」
「ふ〜〜ん。
 そういえば、夕べ遅くまで本読んでだでしょ。あれ何の本?」
「・・・あれは・・仕事の本だ。」
「仕事の本?」
「難しい、大人の、仕事の本。」
「ふ〜〜ん。」
「ほら〜、早く顔、洗っちゃえ。」
「はーい!」

圭介はアルツハイマーの本をもっと高いところへ隠す。

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