『守れ命と同じくらい大切なもの』黒木医院で川上の妻・千絵の電話を受け、晶子は検査を延期して
もらい、会社に駆けつける。
がん保険の未保障期間についての説明をし忘れた晶子。
所長の剣崎(渡辺いっけい)は晶子にコーヒーを勧め、美味しいか
尋ねる。
「美味しいです。」と答える晶子に、
「よかった。まだあなたは望みがある。」と剣崎。
「コーヒーとソファーの共通点、わかりますか?
心にゆとりがなければ、人はその良さを味わえない。
あの日あなたはご自身の入院話で、ちょっとだけ心が乱れていた。
有給休暇、入院費用のことなどで頭がいっぱいで、心にゆとりが
なかった。
でも今は違う。今のあなたにはコーヒーを美味しいと味わえる
心のゆとりがある。冷静さがある。
自分のミスを認めたら明日にでもクビになるということ。
そうなったら、困る、ということ。
クビになったら、来月からの家賃は、食費は、教育費は。
そういうことを考えるだけの心のゆとりをもう取り戻している。
ここにサインして下さい。あなたはきちんと説明したんです。」
そう言い、『川上側に説明した』との内容の覚書にサインを求める。
川上の妻は「主人の会社は経営難、家も抵当に。子供もいるし、
二人目も生まれる。本当のことを言ってください。」と晶子に訴える。
「私は・・・私は・・・。」
晶子の出した決断は・・・!?続きを読む