2006年10月01日

クライマーズ・ハイ

1985年8月12日、群馬県の地方新聞社・北関東新聞社の遊軍記者・
悠木和雅(佐藤浩市)は、いつものように翌日の朝刊作りに追われていた。
この日、勤務明け後、悠木は谷川岳に向かう予定だった。
目的は難所中の難所で、過去多くの死者を出している衝立岩
(ついたていわ)へのアタック。
パートナーは販売局員の安西耿一郎(赤井英和)。
安西は趣味の山登りが高じて社内に「登ろう会」という登山サークルを
作り、悠木は半ば強引に誘われてメンバーになっていた。
 
県警記者クラブに詰める佐山達哉(大森南朋)から連絡が入ってきた。
「ジャンボが消えた」という会話を小耳にはさんだというのだ。
深く気にも留めず、悠木が出かけようとしたその時、テレビが第一報を
伝えた。羽田発大阪行き日航123便が消息を絶った、と。
すぐに通信社のニュース速報が続いた。
「日航機は墜落した模様、乗客乗員は524人」
──事実とすれば世界最大の単独航空機事故、
しかも墜落現場は群馬と長野の県境と推定されるという。
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