2007年06月30日

わたしたちの教科書 最終話

『感動へのラスト!!希望の明日へ』

喜里丘中学校の職員室では、音也(五十嵐隼士)が
兼良陸(冨浦智嗣)にナイフを突きつけたまま、教師たちと対峙していた。
陸を助けようとして背中を刺された耕平(伊藤淳史)。
早紀(真木よう子)が悲痛な悲鳴を上げる。
「みなさん!落ち着いて!
 ちょっと冷静になって下さい!
 いいですか?これから僕がこの学校のイジメを解決します!」
「音也!バカな真似はやめなさい!」雨木(風吹ジュン)が叫ぶ。
「何も出来なかったアンタに、僕を否定する資格はないよ!」
「・・・」悲しそうに首を横に振る雨木。
「この世界を支配しているのは暴力だ!
 世界は怒りと憎しみに満ち溢れている!!
 僕がそれを証明する!!
 こいつを殺して!この世界の真実を証明する!!」続きを読む

2007年06月23日

わたしたちの教科書 第十一話

『激震!!最後の証人』

珠子(菅野美穂)は、法廷の場で、遂に喜里丘中学校の副校長・
雨木(風吹ジュン)と対峙する。

まずは被告代理人である直之(谷原章介)が、明日香(志田未来)との
思い出について質問する。
「あなたと明日香さんは、どのような関係だったのですか?」
「明日香さんと私は、たわいもない話をしながらよく一緒に、
 下校しました。」
「とくに、記憶に残る会話はございますか?」
「10月のある日、明日香さんはいいました。
 先生、一緒に寄り道しない?
 私が頷くと、彼女は嬉しそうに、裏道へと入っていきました。
 私の手を引きながら、こっち、こっちよ。
 狭い空き地は、むせ返るような金木犀の香りがしていました。
 金色の絨毯を敷き詰めたように、花が散っていました。
 私たちは、大きな木の根本に腰をおろし、
 彼女は、夢の話をしてくれました。
 うつむき加減に・・すこし恥ずかしそうに・・・
 学校の先生になりたいの・・・」
涙ぐむ雨木。
「申し訳ありません。
 私はあの子が大好きでした。
 希望を胸に抱き、将来を夢見るあの子が大好きでした。」続きを読む

2007年06月15日

わたしたちの教科書 第十話

『少年の立つ法廷』

珠子(菅野美穂)は、証人として法廷に立った喜里丘中学校の国語教師・
熊沢(佐藤二朗)から、学校内でいじめがあるという証言を得る。
傍聴人席でそれを見ていた耕平(伊藤淳史)や早紀(真木よう子)は、
動揺を隠せなかった。

法廷から出て来た熊沢を、戸板(大倉 孝二)が待っていた。
「熊沢先生!男だね!感動した!!」
無言で歩いていく熊沢。
戸板の前に、耕平と早紀が立ちふさがる。
「戸板先生。」早紀が声をかける。
「はい・・」
「あの弁護士さんと何をなさっていたんですか?」
「あいや・・・お先。」その場から逃げるように去る戸板。

「熊沢先生の話・・・本当だと思う?」早紀が耕平に聞く。
「・・・」続きを読む

2007年06月08日

わたしたちの教科書 第九話

『大逆転の重要証人』

山田 加寿子(鈴木 かすみ)の詩集を読んだ珠子(菅野美穂)は、
それが彼女のSOSだと気付き、慌てて携帯に電話してみる。
その時加寿子はビルの屋上の淵に腰掛け、町を見下ろしていた。
「もしもし!」
「・・・」
「弁護士の積木です。」
受話器を耳から放す加寿子。
「もしもし!もしもし!?」
「・・・忙しいんですけど。」
「今どこにいるの?」
「何で?」
「あ、さっき、ネコのことで困ってたわよね。
 私が飼い主を探すわ。」
「え?」
「責任持って、大事にしてくれる人を探す!」
「・・・」続きを読む

2007年06月02日

わたしたちの教科書 第八話

『第2部!!法廷対決』

西多摩市立喜里丘中学校で起きた転落死事故から1年が過ぎた。

3年3組の教室の前。
山西麻衣(伊藤 沙莉)と須藤彩佳(柳田衣里佳)(?)が掲示板に
張り紙をしながら話している。
「今日も裁判あるんだってさ。
 見に行きたいなー。」と。
「つーかさ、何でうちら訴えられないのかね。」
「学校には生徒を守る責任があるからでしょ。」
「いじめた人も?」
「いじめた人もだよ。」
「そっか。じゃあうちら守られてるのか。」
「つーかさ、いじめた生徒訴えたらみんなじゃん。」
笑いながら、捨て猫の里親募集の張り紙を貼る二人。
「可愛いじゃん。」白井(城野真之介)、本多(池田晃信)がやって来た。
「でしょ?」「協力してよ。」
「この子、藍沢に似てない?生まれ変わり?呪い?」
女子たちが笑う。
「お前ら呪われてるし。」
「うるっせ。あんた達だって苛めてたじゃん。」続きを読む

2007年05月25日

わたしたちの教科書 第七話

『第一部完結!!提訴』

珠子(菅野美穂)は、喜里丘中学校の体育教師・戸板(大倉孝二)から、
明日香(志田未来)の元担任だという三澤亜紀子(市川実和子)に
関する情報を得る。

戸板を洋食屋『ぶらじる』に呼び出した珠子。
「気持ち持ってきてくれた?」
「お車代です。」封筒を差し出す珠子。
「どうも。
 ・・・で何だっけ?」
「先日あなたは、三澤教諭は病気で休職したのではないと、
 おっしゃってましたね。」
「雨木副校長と揉めているところを何度か見かけたんで。
 あれ雨木に切られたな。」
「それは藍沢さんのことと、関係あるんでしょうか。」
「あるよ。あるから三澤先生は藍沢を、
 ・・・殺したんだよ。」続きを読む

2007年05月18日

わたしたちの教科書 第六話

『恋をする気持ち』

洋食屋『ぶらじる』
珠子(菅野美穂)が藍沢惣次郎(山本學)に書類を見せながら説明する。
「三澤亜紀子、28歳。
 担当業務は理科。
 明日香が一年生だった時の担任です。
 急病により療養中とのことですが、
 不審な点があります。
 先日、ここに書かれてあるアパートに訪ねてみたところ、
 既に転居していました。
 療養中に転居などするでしょうか。
 今は、この三澤教諭の行方を追うのが先決だと考えています。
 もう少し時間をいただけますか?」
「そりゃ構わんが・・・
 あんた明日香が死んだときの担任や生徒たちの証言が、
 取れそうだと言ってなかったか?」
「・・・」
「今更おかしなことを聞くようだが、
 明日香は本当に苛められておったのか?」
「・・・」
「もしかして、あんた一人がいじめがあったと
 思いこんでいるんじゃないだろうな。」
「・・・」続きを読む

2007年05月11日

わたしたちの教科書 第五話

『職員室のイジメ!!』

珠子(菅野美穂)は、喜里丘中学校に内容証明郵便で
公開質問状を送付した。
珠子は、学校側からの回答を待って、提訴するかどうか
判断するつもりでいた。

ところがその矢先、珠子は、クライサー法律事務所で
喜里丘中学校副校長の雨木(風吹ジュン)の姿を見かけ、
愕然となる。
「ずいぶん昔、お父さんにはお世話になりましてね。」
学校側の人間が親しげに直之(谷原章介)と話していた。

珠子は、恋人でもある直之に事情説明を求める。
「説明してくれる?」
「・・・マークスインターナショナルとの契約の件で、
 シンガポールに出張してくる。
 戻るのは5日後になる。」
「説明して!」
「・・・君は説明なんかしなかった。
 既に証拠保全をしていたそうだな。」
「依頼・・・受けるの?」
「可能性は否定出来ない。」
「事務所と私は、敵対する立場になるのね。
 だとしたら私は、この事務所から、」
「今は話さない方がいい。
 あらゆる状況を想定して、今は君と僕が情報を共有せずに
 おく方が妥当だ。」
「あらゆる状況・・・そうね。妥当ね。」
直之が部屋を出て行こうとする。
「説明せず、勝手に動いていたことは謝るわ。」
珠子の言葉に直之は微笑み、大きな手で珠子の頭を撫でる。
「謝る必要なんてないよ。
 それがいつもの君のやり方だ。
 ・・・行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」続きを読む

2007年05月04日

わたしたちの教科書 第四話

『校庭の奇妙な事件』

珠子(菅野美穂)は、喜里丘中学校でいじめがあったことを
証明する手がかりを得る。
喜里丘中学校2年3組の生徒・朋美(谷村美月)が学校内で
いじめがあったことを打ち明けてくれたのだ。

アンケート用紙の封筒を抱えてトイレに駆け込む耕平(伊藤淳史)。
個室に篭ると、封筒に誰かが忍ばせた、山田加寿子(鈴木 かすみ)に
ホテル前で手を引っ張られる写真を見つめる。
「何で・・・」
「加地先生。」
隣の個室から声がする。熊沢(佐藤二朗)だ。
「はい・・」
「・・紙・・そっちに紙、ありませんかね。」
「熊沢先生!!
 はい、あります。」
「あー助かります。すみません。
 どうも、ご苦労なさっているようですね。
 頑張る人ほど、負担のかかる仕事ですから。」
「でも、今みたいに、何もかも雨木副校長に任せているだけでは・・」
「若いなー。
 若い!!
 たまには、発散した方がいいですよ。
 どうです?今晩、一緒に。」続きを読む

2007年04月27日

わたしたちの教科書 第三話

『女教師の秘密の顔』

「元気にしてらよ〜。
 母ちゃんはどうしてら?
 なーんも困ったことだきゃないよ。
 結婚!?なーんもなんも。 
 東京のおなごは、30過ぎても結婚してない人
 いっぺーいるよ。
 お盆には帰るから。」
青森の方言で電話の母親と話す早紀(真木よう子)。

珠子(菅野美穂)は、裁判官とともに喜里丘中学校を訪れた。
東京地方裁判所の決定書に基づき、校内に残されている
藍沢明日香(志田未来)に関するすべての資料の証拠保全を
するためだった。
会議室で応対した副校長の雨木(風吹ジュン)は、関連書類と
ともに、コインロッカーで発見された明日香のカバンも
珠子たちに提出する。
しかし、珠子や耕平(伊藤淳史)が発見したときにはその中に
入っていたはずの教科書やノートはなかった。
雨木を見つめる珠子。続きを読む