2009年03月20日

ありふれた奇跡 最終話

見知らぬ若い女性から赤ん坊を預かった中城加奈(仲間由紀恵)と
田崎翔太(加瀬亮)。
5分で戻ると言ったその女性は、20分経っても戻ってこなかった。

トイレに女性を探しに行くも女性の姿はなく、その後も
慣れないながらもミルクをあげたり、おしめを換えたりと、
買いに走った育児本を参考にしながら懸命に世話を焼く加奈と翔太。

赤ん坊を抱いて幸せに浸る加奈。
翔太の方は、女性が戻ってこないとオロオロ。
加奈はトイレに様子を見に行く時も、赤ん坊を手放そうとしません。

翔太は赤ん坊の為に走る!走る!走る!
ミルクを作るお湯を貰うためにコーヒショップの列に謝りながら
割り込み、
「子供が泣いているんです!お湯を分けて下さい!」
と必死な翔太。
こんな状況でもちゃんと周りの人に謝るところが翔太らしい。

赤ちゃんをあやしている時の加奈は仲間さんは素に思え、
とても可愛いらしかったです。



B001WBXM1Kありふれた奇跡 [DVD]
仲間由紀恵, 加瀬 亮, 風間杜夫, 戸田恵子
ポニーキャニオン 2009-07-15

by G-Tools
続きを読む

2009年03月13日

ありふれた奇跡 第十回

中城家
加奈(仲間由紀恵)を探す静江(八千草 薫)。
加奈は居間で人形を作っていた。
「あら、今覗いたのに。」
「うん。」
「いた?今。」
「いた。」
「見えなかった・・」
「おばあちゃん、何探しているのかな、と思った。」
「本当にいた?ここに。」
「いた。」
「ダメじゃない。」
「私が?」
「しょんぼりしてるから、気がつかなかった。」
「そんなバカな。」
「何なのこれ?」
「妖精。」
「これが妖精?」
「ケルトの妖精は、羽のある少女みたいなのばかりじゃないの。」
「キルトって言った?」
「ケルト。アイルランドの古来の民族。」
「それが何なの?」
「こんなのが、人間とは別にいて、時々顔を出して悪戯するの。」
「河童とか、そういうもの?」
「そうかもね!そう!河童とか、おばけとか。」
「へー。そんなの加奈面白いの?」
「なんかいいじゃない。どこに行っても人間しかいないより。」
「そんな趣味知らなかった。」
「フォーゲタブル・ピープルっていうの。」
「フォーゲタブル?」
「そう。忘れちゃう妖精。
 いろんなことに襲い掛かって、どんどん忘れさせちゃう妖精。」
「へー。・・若いって不便ね。
 私なんてそんなおまじないを作らなくたって、
 何でもどんどん、忘れちゃう。」
静江はそう言い、妖精作りに没頭する加奈を見つめる。続きを読む

2009年03月07日

ありふれた奇跡 第九回

中城加奈(仲間由紀恵)は、四郎(井川比佐志)に翔太(加瀬亮)との
結婚は許可できないと言われたことや、
それが原因で静江(八千草薫) が貧血を起こしたことで気持ちが混乱し、
翔太からの謝罪メールにも返事ができずにいた。

四郎と静江のやり取りを重夫から聞いた翔太、
「倒れた!?救急車で!?」と声をひっくり返して驚きます。
うまいなぁ、加瀬さん!


『メール、加奈さんへ
 うちへおばあさんが見えたこと、
 倒れた事、救急車、祖父が言った事、
 全部驚いています。
 おばあさん、具合、いかがですか?
 どうして二人のことが、家族を巻き込んでしまうんだ。
 両方、一人っ子のせいかもしれないけど・・。』

翔太からのメールに返事が出来ない加奈、
「わからなくなった。
 色々あって、あの人を好きなんだか何だか。」
「そういうもんよ。
 恋愛中って、そういうことあるの。」と静江。
「経験談?」
「そう。バカにしないで。」
「いいな、おばあちゃまは。
 それで息子産んで。」
「あんなの。」
「私のお父さんよ。」
「だからまあ一緒にいるけど、
 あなたいなかったら、とっくに、別居よ。」
「ほんとかな。」
「息子なんて、いなきゃいなくていいの。平気。
 子供なんかいなくったって、孫がいれば。」

静江にとっては加奈が一番大切な存在。続きを読む

2009年02月27日

ありふれた奇跡 第八話

中城加奈(仲間由紀恵) は、藤本誠(陣内孝則)の働く住宅展示場にやってきた。加奈は住宅を見に来た客を装い、誠に案内されながら田崎翔太(加瀬亮)が子供はいらないと言い張っていることを話す。翔太にはもう会わない方がいいのかもと言い出した加奈に、誠は養子・里親という選択もあることを告げる。ためらいつつも子供部屋を見て涙声になる加奈の気をそらすように誠は展示場前に捨てられていた子猫を見せる。子猫を愛しそうに抱く加奈を、誠は複雑な思いで見つめる。

加奈が藤本を訪ねたのは、最近連絡のない翔太のことが
気になってなんですね。
彼の決断を「軽い」と藤本に話す加奈。
展示場の子供部屋を見つめながら
「よそのお子さん貰って、私のようなものが、
 幸せになっていいのかって・・。
 私は良くても、父親になる人が・・それで済むかどうか・・。」
そう涙ぐむ加奈に、藤本は保護した捨て猫を見せました。
情が移るから、と藤本は止めますが、加奈は子猫を抱き上げます。
その時の加奈の笑みは母性に溢れていて・・。
子猫の温かさを赤ん坊に重ね合わせていたのでしょう。
「すぐに、面倒になるかもしれない。
 憎らしくなるかもしれない。
 ・・・里親養子なんて、俺も軽く言いすぎたかな。」
捨て猫を養子に重ねて考え込む藤本。
その帰り、車を運転しながら、加奈は泣いていました。

一方の翔太は、食後、笑いながらテレビを見ていたと思ったら
突然立ち上がり、キッチンへ。水を注ぎながら唸ってしまう。
翔太が辛い思いをしていることに心を痛める父と祖父。
二人の視線に気づいた翔太は、わざと元気に
「はーっ。よく食った!」と言い、部屋に行ってしまいます。
続きを読む

2009年02月20日

ありふれた奇跡 第七回

中城加奈(仲間由紀恵)の家で静江(八千草薫)に子供はいらないと
言った田崎翔太(加瀬亮)。

それを律子(キムラ緑子)が知っていたことで、
翔太は重夫(風間杜夫)を部屋に呼ぶ。
「彼女が来た時のまんまじゃねーか。」と重夫。
「うん。」
「あれどうした?あれ。」
「あれって?」
「女の癖にマンってやろう、マン。」
「マン?」
「ポスター。ほら。すげー目のきつい女。」
「ニコール・キッドマン?」
「そうよ。どうした?」
「・・しまったよ。」
「貼れよ又!」
「俺の部屋なんか来もしないのに。」
「いねー時、たまーに見てたんだよ。」
「いねー時に入んないでよ。」
「いれば嫌がるじゃねーかよ。」
「ああいうの、好きなの?」
「だから、ああいうキツいのに、嫌だ嫌だって言いながらな、
 エヘヘ。」
「そんな・・」
「似てるのぉ!」(親子して趣味が)
「今はもう、そんなに。」
「あんな本物がいりゃあな。」
「よしてよ。」続きを読む

2009年02月13日

ありふれた奇跡 第六回

中城加奈(仲間由紀恵)から子どもが産めないことを告白された
田崎翔太(加瀬亮)は、加奈に呼び出されて藤本誠(陣内孝則)の部屋に
やって来た。

翔太が来ることを知らずに加奈を待っていた誠、
「あの人はまた・・何を考えているのか。」と複雑そう。

「何かあったんですか?」翔太が聞く。
「何も無い。なにも。コップはねーよ、あんたの分。」
「そう思って、これ。
 紅茶3本、それから、カップ麺少し。」
「・・・三人で食うのか?それ・・」
「いえ、これは、藤本さん、どうぞ、あとで。」
「・・ありがとよ。しかし・・こっちにも自尊心ってものがあるんだから。
 そんなに、くれるもんじゃないよ。・・貰うけど。」
「・・俺来るって言ってなかったんですか?」
「言ってねーよ。
 ・・考えりゃ、加奈さん一人で来るわけねーよな。」
「どうしてですか?」
「・・・ど・・どうしてって・・
 娘が来るか?男一人の部屋に。」
「藤本さんが何するって・・」
「・・・」続きを読む

2009年02月06日

ありふれた奇跡 第五回

『メール、加奈さんへ
 会いたいといえばきっと会えると思いながら、
 会わないまま日曜日の夜です。』

『本当。
 休みなのにスーパーに行っただけ。
 行きたい所、見たい所、買いたいものはいろいろあるのに、
 本当にしたいこと、しなければいけないことは別になるような
 気がして。結局、じっとしています。』

『付き合いを急ぎたくないと言い合ったけど、
 俺のほうは、はっきり言って、
 加奈さんのようなサラリーマンの家で育った人が、
 本当に俺と付き合いたいのかな、とどこか間違いのような、
 うそのような気がして、ひるんでいるだけです。』

『職人はむしろ憧れです。
 それと、あの藤本さんのために、仕事を休んでしまうような、
 断れない優しさがあるところも。』

『欠点でしょう、それ。』

『ううん。
 飛び掛って藤本さんを止めた人です。
 弱いだけの優しさじゃないと、わかっています。』

『そんな風に誤解して下さい。
 違うなんて言いたくない。』

『わかってるの。
 翔太さんがひるんでいるの、私が言うべきことを言わないで
 いるから。』

『言わない事は、俺にだってあります。』

『今度会った時・・・必ず言います。』

『必ずなんて、必ずなんていわなくて言い。
 必ずなんて。』続きを読む

2009年01月30日

ありふれた奇跡 第四回

中城加奈(仲間由紀恵)に家が見たいと言われた田崎翔太(加瀬亮)は、重夫(風間杜夫)と四郎(井川比佐志)にその話をする。加奈に一度会っている重夫は大歓迎ムードだ。

日曜日。駅で加奈と合流した翔太は昔話を交えながら近所を案内して家に行く。するとかしこまった四郎と重夫が待っていた。翔太の部屋に通された加奈は、壁に貼られたアイリッシュダンスのポスターをみつける。踊り出した加奈に、翔太は器用に踊って見せ、笑顔になる2人。階下では踊る足音を聞いた重夫と四郎が首をかしげていた。そして…。

家に帰ってきた加奈が居間へ行くと、桂(戸田恵子)がソファに寝ていた。落ち込んで起き上がれないと話す桂に展示会の成功を持ち出し励ます加奈だが、桂は加奈に抱きつく。

家に戻った翔太は1人で酒を飲んでいる重夫に、律子(キムラ緑子)と会っているのかと問う。よりを戻す気はないと言い切りながらも放っておけないという重夫。

桂が家で1人ブランデーを飲んでいると、静江(八千草薫)がやってきた。静江は加奈の机の中から持ってきたと1枚の写真を桂に差し出す。それは加奈が翔太と翔太の家族とで田崎家前で撮った写真だった。後日、桂がその写真を朋也(岸部一徳)に見せるが、朋也は何か気になるようで…。

公式HPより続きを読む

2009年01月24日

ありふれた奇跡 第三回

『田崎翔太さん。
 何か不思議です。
 あなたと会って、私は、一人ならしそうもないことを
 いくつかしています。』

『中城加奈さん。
 それはこっちの言うことです。
 死のうとする人を止めたなんて、自分じゃないみたいです。
 あなたのおばあさまの手助けをしたのも。
 喫茶店から胸を張って出てきたのも、自分じゃないみたいです。』

自殺しようとした過去があることを互いに告白した
中城加奈(仲間由紀恵)と田崎翔太(加瀬亮)。
二人はメールを交換しあいながらどこかで気持ちが通じ合っていると
感じ始める。
2人で会うものの、加奈にこれはデートではなく死のうとしたことの
ある人の会だと言われ、残念に思いながらも納得する翔太。
加奈は翔太に死のうとした理由をたずねた。
話し出そうとする翔太だが、急に震えどもってしまう。
謝りながら翔太を抱きしめる加奈。続きを読む

2009年01月18日

ありふれた奇跡 第二回

中城加奈(仲間由紀恵)と田崎翔太(加瀬亮)は、自殺を止めた藤本誠(陣内孝則)から同じ経験があるのではと聞かれた。
その場は返事をせずに帰った2人だが、後日、メールで死のうとした過去があることをお互いに告白した。

『神秘的な田崎翔太さんへ
 私達は偶然、二人で一人の人の自殺を止めました。
 それは、自分でも思いがけない経験でした。
 自分がそんなことをする人間だと、思っていませんでした。
 あの日は、その話を、多分、そちらも触れたくない感じでした。
 私もそうでした。
 でも今、思い切って、メールで言うことにします。
 はい、私は、死のうとした事があります。
 はい。』

『中城加奈さんへ
 死のうとしたことがあるなんて、メールで、 
 いきなり、ストレートに言われたら、
 聞き逃すわけにはいきません。
 それで、こっちも正直に言います。
 はい、多分お察しのように、俺も、
 死のうとしたことがあります。
 でも、それだけです。
 それが、どんな訳だったとか、
 どんな風に死のうとしたとか、
 そんなことは、やはり、言いたくない。』

『もちろん、いいんです。
 会ったばかりの人に、そこまでは聞きません。
 ただ、私と同じに、死のうとした事がある人、
 そして、今はそこから抜け出している人、
 そういう人と会えるの、なんだか、気持ちが通じて、
 嬉しいような気がします。』
続きを読む