2009年06月18日

アイシテル−海容− 最終話

『2つの家族・・・・それぞれの結末』

清貴(佐藤詩音)の墓前に手を合わせる聖子(板谷由夏)。
そこへ、さつき(稲森いずみ)がやってくる。

「あなたは・・・」と聖子。
さつきは聖子が清貴の母だと分かると、その場に土下座し泣きながら謝る。
「申し訳ありませんでした。」
「・・・」
「全て私の・・・私の・・・」
「・・・」
跪き、さつきの肩に触れる聖子。
「顔を・・上げてください。」
聖子の言葉にさつきは土下座したまま首を横に振る。
「お願いします。
 あなたが、どんなに苦しんでも、
 私は楽になれないんです。
 恐らく・・これからもずっと・・。
 娘の為に・・主人の為に笑いたいのに・・。
 笑う時間が欲しいのに・・。
 ですから・・お願いします。
 顔を上げて下さい。」
聖子の泣きながらの言葉に、さつきはゆっくりと顔を上げる。
「生きて。」とい聖子。
「・・・」
「生きて下さい。
 清貴の為に。
 あなたの、お子さんの為に。」
その言葉に号泣するさつき。
「お花ありがとうございます。
 もう二度と、会う事は・・。」
聖子はそう言い、その場を立ち去る。

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2009年06月11日

アイシテル−海容− 第9話

『母と母、衝撃の対面』

『智也君、清貴(佐藤詩音)の母です。
 あなたに、どうしても伝えたいことがあって、手紙を書きました。
 困っている清貴を助けてくれたそうですね。
 ありがとう。
 見て見ぬふりも出来たでしょう。
 清貴にとって、どれ程救いになったかわかりません。
 そして、お家のトイレに連れていってくれて、
 一緒にキャッチボールまで。
 本当に、ありがとう。
 それなのに清貴は、あなたに酷い事ばかり
 言ってしまったそうですね。
 私は、太陽のように明るくて、元気な子に育ってほしいと
 願いを込めて、清貴を育てました。
 そして、清貴はその願いどおり、とても明るい、人懐こい子に
 育ってくれました。
 でも、その明るさ故に清貴は、遠慮もなく、思ったことを
 口に出してしまったのかもしれません。
 その結果、あなたを傷つけてしまって、ごめんなさい。
 けれども、智也君。
 あなたが見た清貴だけが、清貴の全てではないということを、
 わかって下さい。
 熱を出して休んだお友達に、タンポポの花を摘んで
 お見舞いに行った清貴。
 ジャガレンジャーの新しい靴を買ってもらうのを、
 楽しみにしていた清貴。
 そして、私が、ほんの少し疲れた顔を見せると、
 優しく肩を揉んでくれた清貴。
 そんな清貴も、小沢清貴であったということを、
 どうか、わかってあげて下さい。
 最後に、智也君にお願いがあります。
 未来を失った清貴に代わって、あなたは、心から、
 愛し合える人と出会い、温かい家庭を築いて下さい。
 あなたが、愛する人との子供を授かった時、
 その時、初めて、あなたは、あなたのしたことが、
 どんなことだったのか、知ることになるでしょう。』続きを読む

2009年06月03日

アイシテル−海容− 第8話

『審判の日、全ての真相』

さつき(稲森いずみ)は、智也(嘉数一星)が犯した罪をともに
背負い生きるために、懸命に智也と向き合おうとしていた。

そんなさつきの思いは少しずつ智也にも届き、智也はついに家裁の
担当者・富田(田中美佐子)に事件当日の全てを話し始める。

「僕・・・全部話すよ。」
「どこから、話そうか。
 智也君が、お母さんが留守で、トイレに行けずに困ってた
 清貴君に、声を掛けてあげたんだよね。」
「・・・」
「智也君のお家に着いたとき、清貴君はすぐにトイレに
 行ったのかな。」
「うちの人、いないのって。」
「清貴君が?」
智也が頷く。
「どうしてそう聞いたの?」続きを読む

2009年05月28日

アイシテル−海容− 第7話

『僕は死刑になるの?』

病院から退院したさつき(稲森いずみ)は、小沢家への二度目の手紙を
富田(田中美佐子)に託す。
「1通目の手紙も受け取ってもらえなかったのに、
 また無神経だと思われるかもしれませんが、
 病院のベッドで考えたんです。
 私が生きていることの意味って、何なんだろうって。」
「はい。」
「智也が犯した罪を一緒に背負い、
 共に生きていくことだと、
 そう思いました。
 私達に出来るのは、ご遺族の苦しみを、思い続けること。
 それだけです。
 そのために生きていくことを許していただきたくて、
 この手紙を書きました。」
「・・・わかりました。
 私から渡しておきます。」
「よろしくお願いします。
 ・・・私、これから智也に会いにいきます。」
「お母さんの思い、智也君に伝えてあげて下さい。」
「はい。」続きを読む

2009年05月21日

アイシテル−海容− 第6話

『生きてこその償い』

「私が殺したようなものなんです」と言ったさつき(稲森いずみ)に
対し、「死んで償え」と言ってしまった美帆子(川島海荷)は、
やりきれない思いと後悔の念で押し潰されそうになっていた。

美帆子が走り去ったあと、呆然と川を見つめるさつき。
身体を投げ出そうとした時、子供の蹴ったボールがさつきの足元に
転がり、我に返る。
さつきはあの看板を見つめ・・。

家に帰った美帆子は、思わず聖子(板谷由夏)の胸に飛び込む。
美帆子からさつきのことを聞いた秀昭(佐野史郎)と聖子は
美帆子に温かい言葉を掛ける。
「私が殺したようなものですか。
 あんな事件を起こした子供を育てたんだ。
 当たり前じゃないか。
 何もわかっちゃいない!
 あの手紙通りの母親だ!」と秀昭。
「でもきよタンを殺したのは、母親じゃない。」と聖子。
「子供が犯人なら親が責任を負うのは当然だろ?」
「・・・」続きを読む

2009年05月14日

アイシテル−海容− 第5話

『意外な真相・・・・息子の秘密』

学校帰りの美帆子(川島海荷)は、事件現場に花を供えている
さつき(稲森いずみ)の姿を偶然見てしまい、動揺する。

面談室
智也(嘉数一星)が面談室を連れ出されたあと、富田(田中美佐子)は
看板の写真を見て暴れてしまった智也の反応を考える。
「知らないって言いながら、あんなに過剰に反応して。
 事件の日の嫌な記憶を、振り払おうとしたんでしょうね。」と宮本(山崎画大)。
「それだけかなぁ・・。」
「え?」
「母と子・・何か引っかかるんだよな、この・・
 看板から受けるイメージが。」
「どういうことですか?」
「半年ほど前から智也君がお母さんにただいまを言わなくなったのよね。」
「はい。」
「それにはきっと原因がある。
 反抗期とかでは片付けられない何かが。
 それが何なのか・・。」

小沢家
清貴の靴を手に涙する聖子(板谷由夏)。
「ママ・・」帰宅した美帆子が声を掛ける。
「お帰りなさい! 
 ダメね、きよタンのものを見ると。」
「大丈夫?」
「うん!
 ねえ美帆子。」
「うん?」
「・・その人、どんな人だった?」
「え・・」
「美帆子は見たのよね?
 犯人のお母さんの顔・・。」
「ママ・・。」
「・・ごめん・・ごめんね。」
「その人・・・全然普通にして、」続きを読む

2009年05月07日

アイシテル−海容− 第4話

『被害者家族への手紙』

さつき(稲森いずみ)は担当の調査員・富田(田中美佐子)の励ましで、
母親として智也(嘉数一星)と向き合う決心をする。
さつきは富田から事件当日、智也が困っていた清貴(佐藤詩音)を
自宅のトイレに案内したと聞かされる。
「やさしい気持ちでその子に声をかけていた…」
許されることではないと知りつつ、わずかに救われた気分になるさつき。
だが、そんなさつきの様子を清貴の姉・美帆子(川島海荷)が偶然
目撃してしまう。


恐怖心と闘いながら、さつきの方を振り向く美帆子。
その時さつきは、笑みを浮かべていました。
自分たちはこんなに苦しんでいるのに、加害者の家族は笑っている。
これは美帆子にとって大きなショックだったはず。

富田はさつきに、髪留めをプレゼント。
「たまにはこういうのもつけて。
 気分も明るくなるし、少しは前向きになるかもしれないし。」
淡い水色の髪留めを、いつかさつきは髪に付けるのでしょうか。


富田と別れたあと、さつきは花屋の前で足を止め・・。続きを読む

2009年04月30日

アイシテル−海容− 第3話

『告白…少年の殺意』

少年鑑別所、面会室
さつき(稲森いずみ)智也(嘉数一星)に会いに行くが、
智也は目を合わそうともしない。
「やっぱり、背ちょっと伸びたね。
 入ってきたときすぐにわかった。
 あっという間にお母さん、追い越されちゃうね!」
優しく穏やかに語りかけるさつき。だが智也は何も答えない。
「お弁当作ったんだ。
 智也の好きな玉子焼き。それから、鳥のから揚げも。」
「・・・」
「だけど、差し入れダメなんだって。
 だから、バッグと一緒に、受付に預けて。
 食べさせてあげたかったんだけど、規則だからって。
 お母さん、知らなくて、」
「ウザイ。・・・ウザイよ。
 帰っていい?」智也が担当官に聞く。
「智也・・・」
さつきは担当官に二人きりにさせて欲しいと願うが、
聞き入れられず・・。

無視されるだけでなく、ウザイの言葉。
さつきの気持ちを思うと辛いです。
続きを読む

2009年04月23日

アイシテル−海容− 第2話

『禁断の葬儀』

小学生の母親として、また妻として、ごく普通の生活を送っていた
主婦の野口さつき(稲森いずみ)。
しかし5年生の息子・智也(嘉数一星)が、小沢聖子(板谷由夏)の
息子・清貴(佐藤詩音)を殺害した罪で警察に保護されてしまった。
淡々と殺人を認める智也に、さつきと夫の和彦(山本太郎)は
「なぜうちの子がこんなことを・・」
「自分たちの育て方が間違っていたのか・・」
と悩み苦しむ。

いっぽう聖子もまた、ニュースで小学生が犯人だという事実を知り
ショックを受けていた。
だがなによりも聖子を苦しめていたのは
「私がランチのために15分家を空けなければ、
 キヨタンはいなくならなかった」
という、母親としての責任と後悔の念だった。
見えないキヨタンにあやまり、話しかける聖子の様子を、
娘の美帆子(川島海荷)や夫・秀昭(佐野史郎)は心配する。


取調室
「智也?嘘でしょ?
 あなたが、あんなことするなんて。
 何があったの?お願い、本当のこと言って。」
「本当だよ。」
「嘘よ!あのジャンパーだって、何か理由があるのよね?
 ほら、ちゃんとみんなに説明しなさい!
 口ついてるんでしょ?」
「お母さんこそ、耳付いてんの?」
「・・・」

「刑事さん、僕が殺しました。」
両親の前で淡々と、そう語る智也。続きを読む

2009年04月16日

アイシテル−海容− 第1話

『すべての母親へ捧ぐ家族愛の物語』

野口さつき(稲森いずみ)は小学5年生の智也(嘉数一星)と夫・和彦(山本太郎)のごく普通の3人家族。さつきの目下の関心事は智也の進学だ。智也の塾代にとウェイトレスのバイトをし、栄養バランスを考えた食事を摂らせるなど気を配っている。肝心の智也は最近ロクに口もきいてくれないが、さつきは「男の子はそんなものかも」とあきらめぎみだ。

いっぽうの小沢聖子(板谷由夏)もまたどこにでもいる主婦。小学2年生の清貴(佐藤詩音)と中学生の美帆子(川島海荷)、夫・秀昭(佐野史郎)の4人家族のなかで、かわいいざかりの清貴は家族のマスコット的存在だ。姉の美帆子だけは甘え上手な弟と、そんな弟を可愛がる母親をやや冷ややかな目で見ている。

そんなある日、聖子が友人とのランチでわずか15分間家を空けたすきに清貴が帰宅し、ランドセルを置いたままどこかへ行ってしまった。必死で清貴を探す聖子。だが家族の願いと警察の捜索もむなしく、清貴は遺体となって発見される。自分さえ家にいれば清貴は死ななかった…と、後悔の念にさいなまれる聖子。

それからしばらくして、さつきの家に刑事がやってくる。清貴ちゃん殺しの容疑者として、塾帰りの智也を保護したというのだ。そんなことあるわけがない、と耳を疑うさつき。だが保護中の智也はあっさりと犯行を供述してしまう。ショックを受け狼狽するさつき。そんなさつきに、夫の和彦が子育てする母親の責任を問い始め……
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