2010年12月26日

フリーター、家を買う。 最終話

『母さんが、笑った』

武誠治(二宮和也)は、母・寿美子(浅野温子)と彼女につきまとう
悪質な訪問販売員・相沢(ムロツヨシ)との関係を終わらせるために、
必死で貯めてきた100万円を手渡す。

事情を知った千葉真奈美(香里奈)たちは、弱者を狙うその手口に憤りを
覚えながらも、誠治があまりにも気の毒でかける言葉すら見つからなかった。

そんななか、大悦土木の職長・大悦貞夫(大友康平)は、誠治を呼び出す。
「実はな、うちで事務と営業をやってくれる正社員、
 雇おうかって考えているんだ。」
「・・・」
「俺としては・・・誠治が来てくれねーかなって思うんだ。
 うちは、誠治が就職試験受けているような会社と比べると、
 規模も小さいけど・・・
 一度考えてみてくれないかな。
 給料とか、条件は、これに書いてあるから。」
「・・はい。」

ふたりの話を偶然聞いてしまった事務員の星野あかり(岡本玲)は、
真田勝也(嶋大輔)、塚本学(山本龍二)、手島信二(井上正大)の3人にそれを話した。
真田たちは、誠治が大悦土木に入社すると知って喜んだ。

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2010年12月19日

フリーター、家を買う。 第9話

『再スタート、するはずだったのに』
 
目標にしていた100万円の貯金を達成した武誠治(二宮和也)は、
母・寿美子(浅野温子)のために引っ越したいと誠一(竹中直人)に切り出す。
「やっぱさ、引越しした方がいいんじゃないかな。母さんの為に。
 あいや・・もちろん親父がこの家にこだわってるってのは・・
 知ってるよ。だから、俺がその、引越し費用と、家賃を出すって形でさ。」
「なかなか手ごろな物件はないものだな。」
「え?」
「隣りの駅の周辺を、ちょこちょこっと見てみたんだけどな。」
「探してくれたの!?」
「隣りの駅だけな。
 それと、ちょっと面白いもの見つけたんだ。」
「うん?」
「色々、勉強になることが書いてある。」
誠一は書店の袋を誠治に渡し、部屋を出ていく。
その中に入っていたのは、就職試験の攻略本だった。
誠治が、ある医療機器メーカーの採用試験を受け、
初めて最終面接までこぎつけていたからだ。

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2010年12月13日

フリーター、家を買う。 第8話

『おまえに親父さんの何がわかる?』

千葉真奈美(香里奈)は、入院中の豊川哲平(丸山隆平)のことを
心配していた。
哲平は、見舞いに来た誠治と真奈美の前では明るく振る舞っていた。

お見舞いの帰り道。
「哲平大丈夫かな。
 ほら、ああ見えてこの先のこと不安に思ってるだろうから。」
「ああ。
 ・・・いつからでも再スタートできる。
 って、お袋に、前に言われたことがある。」
誠治(二宮和也)は以前寿美子(浅野温子)に言われた言葉を伝える。
「うん。」

神社のおみくじを引く二人。
真奈美は大吉。誠治は・・・末吉。
「なんか、誠治ってさ・・末吉って感じだよね。」真奈美が笑う。
「は?うっせーよ。
 てか、末吉って何?吉よりいいの??良くないの?これ。」
 
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2010年12月05日

フリーター、家を買う。 第7話

『怖さとつきあって、みな生きている』 

武誠治(二宮和也)は、大悦土木のアルバイト仲間・
豊川哲平(丸山隆平)が突風で倒れた資材の下敷きになり、
病院に運ばれたことを知る。

誠治は、哲平が収容された病院に向かい、千葉真奈美(香里奈)や
社長の大悦貞夫(大友康平)らと合流した。
哲平は、意識不明の状態が続いていた。
現場の安全責任者である真奈美は、酷くショックを受け、自分を責めた。
大悦は、偶発的で避けられない事故だった、と真奈美に告げた。
 
大阪から哲平の家族が駆けつける。
「工事の仕事なんかやらせるんじゃなかった」
そう嘆き悲しむ母親に、大悦が声を掛ける。
「大悦土木の、大悦です。」
「申し訳ありませんでした。」真奈美が頭を下げる。
「あんたは?」と父。
「喜嶋建設の千葉と申します。
 事故の責任は、私にあります。
 申し訳ありませんでした。」
「申し訳ありませんでした。」
大悦、仲間たちも頭を下げる。
「鉄平君は?」
「意識が、まだ・・・。」父が答える。

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2010年11月28日

フリーター、家を買う。 第6話

『母さんを悲しませることすんなよ』

武誠治(二宮和也)は、父・誠一(竹中直人)の会社を訪れた。
誠一を誘って一緒に飲みに行こうと思ったのだ。
だが、そこで誠治が目にしたのは、見知らぬ若い女性・
島田彰子(玄里)と仲良さそうに歩く誠一の姿だった。
誠一たちの後を追った誠治は、ふたりがアパートに入るのを見届けた。
ほどなく、部屋の明かりが消えたのを見た誠治は、ショックを隠しきれない。

彰子の部屋
「誕生日、おめでとう。」と誠一。
「ありがとうございます。」
「ロウソク消す前に、願い事忘れずに。」
「はい。」
彰子は願いごとをしたあと、ロウソクの火を吹き消す。
「おめでとう。」
「・・・武さん?」
彰子は誠一の表情が暗いことに気付く。
「え?」
「私、無理させてるんじゃ。」
「そんな、心配しなくていいから。
 ケーキ食べよう。」
「・・・はい。」

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2010年11月22日

フリーター、家を買う。 第5話

『生きてる世界が違うって何だよ・・・』

武誠治(二宮和也)は、大悦土木社長の大悦貞夫(大友康平)や
先輩作業員の真田勝也(嶋大輔)、塚本学(山本龍二)らに、
母・寿美子(浅野温子)のうつ病のことを泣きながら告白した。

翌日、大悦土木。
「すみません、昨日ちょっと飲み過ぎちゃって。」と誠治。
「うちはな、二日酔い出入り禁止なんだよ。
 お前大丈夫だろうな?」
「大丈夫です。」
「ま、大変だろうけど、一人で全部抱え込まないでよ。」と大悦社長。
「あ・・でも俺、あの人には頼りたくないんで。」

昼休み
「そうか。親父さんと上手くいってないのか。」と大悦。
「ああ・・口開いたらケンカばっかりで、
 何でそういう言い方しか出来ないのかなって思って。」
「そういう言い方しか出来ないんじゃねーか?」
「え?」
「特に、家族に対してはな。」

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2010年11月14日

フリーター、家を買う。 第4話

『お袋の、面倒みるのもう無理だ・・・』

武誠治(二宮和也)は、武家から出た家庭ゴミをアルバイト先の
大悦土木まで運び、会社のゴミと一緒に捨てさせてほしいと社長の
大悦貞夫(大友康平)に頼んだ。
大悦は、家庭ゴミと違い、事業所のゴミは有料で引き取ってもらって
いることを誠治に告げながらも、事情を察して特別に許可した。

千葉真奈美(香里奈)は、そんな誠治のことを心配し、声をかけた。
誠治は、努めて明るく振る舞いながらも、近所からのいじめが
母の病気に関係していることを彼女に打ち明ける。
そして誠治は真奈美に、自分にも夢・・・目標が出来たと報告する。

誠治の目標、それは、母・寿美子(浅野温子)のために、家を買う、
という目標だった。
寿美子がうつ病になってしまったのは、10年以上に及ぶ近所からの
嫌がらせが大きな原因だと知ったからだ。

しかし、父親の誠一(竹中直人)は、子どものころから目標を立てても
努力をしようとしなかった誠治には無理だと決めつけた。

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2010年11月08日

フリーター、家を買う。 第3話

『あんなオヤジでもヒーローだった』

「どんなにダメな俺でも、
 どんなに情けない俺でも、
 認めてくれる人がいる。」


ハローワーク
「お久しぶりですよね。」と職員の北山(児嶋一哉)。
「・・はい。」と答える武誠治(二宮和也)。
「何か感じ変わりました?」
「そうですか?」
「少し顔つきがシャープになったような。」
「はあ・・」
「ま、意欲を失っていらっしゃらなくて何よりです。」
「意欲を失う?」
「就職、諦めたのかと思っていました。」
「あいやあの・・ちょっと忙しかったんですよ。」
「仕事もしてないのに忙しかったというのは?」
「あの・・仕事、してたんですよね。バイトなんですけど。」
「なるほど。アルバイトをしていらしたんですか。
 どんな仕事ですか?」
「あの、工事のバイトです。」
「あー、なるほど。お金を得るための手段として割り切って
 やったとしても、きつくて大変だったでしょう。」
「でも、キツイだけじゃありませんから、土木の仕事。」
「え?どういう意味です?」
「続けた人にしかわからない、って言いますか。」
「・・・」
「・・・何か?」
「なんか武さん、得意げなんで。」
「いや、そんなことないですよ。
 俺だってちゃんと、バシっと就職決めて、
 工事のバイト、辞めたいって思っていますから。」

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2010年10月31日

フリーター、家を買う。 第2話

『どうせオレは恥ずかしい息子だよ』

武家
うつむいたまま朝食を食べる母・寿美子(浅野温子)。
黙ったままの父・誠一(竹中直人)。
重い空気を変えようと、誠治(二宮和也)は話し出す。
「あ・・あのさ、バイト、始めたんだけど。
 その・・就活もちゃんと、やってるからさ。
 バイト代入ったら・・生活費も、ちゃんと入れるし。
 あいやでも・・就職するっていったの・・最優先・・だから。
 だから・・」
「ご馳走様。」席を立つ誠一。
無言の母。
「食べ終わったら・・あの・・忘れないで、薬。」
「・・・」

大悦土木
誠治は、千葉真奈美(香里奈)が大手ゼネコン・喜嶋建設の
社員であることを知る。
誠治をアルバイトとして雇った大悦土木は、喜嶋建設の仕事を
請け負っていたのだ。

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2010年10月25日

フリーター、家を買う。 第1話

『明るかった母さんが壊れた…!』

「俺の人生、いつもそこそこだった。
 二流商社に勤める父親と、千行主婦の母親、
 姉一人というそこそこの家庭で育ち、
 そこそこの高校に入り、一浪してそこそこの大学に入り、
 そしてそこそこの部品会社に入社。
 良くも悪くも、このまま一生そこそこな人生が
 続いていくんだろうなと思っていた。
 この新人研修に参加するまでは。」


新人研修中、電信柱のポーズを取らされていた武誠治(二宮和也)
は、くしゃみをしてしまい、竹刀で叩かれる。
「いいか!社会に出たら不条理なことだらけだ!
 立派な社会人になるために、このことだけは覚えておけ!
 どんなことがあっても、人を責めるな!己を責めろ!」
上司は新入社員たちにそう言うと、カメ、マイケルジャクソン、と
指示を出す。
同期の社員たちの必死な様子に戸惑う誠治。

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